授乳中の食事を徹底解説!母乳に良い食べ物と良くない食べ物は?
授乳中はママの食事が直接母乳に影響を与えます。赤ちゃんのために良い母乳をたくさん出してあげたい!その想いから毎日の食事に気を遣っている授乳中のママも多いはずです。そこで今回は、母乳に良い食べ物や食事方法、授乳中には控えたい食べ物を紹介します!
目次
授乳中は食事に気を付けよう
ママが摂る食事は、母乳の成分を決める要因となります。赤ちゃんにとって望ましい栄養のある母乳なのか、栄養に偏りのある母乳なのかは、ママの食事内容が大きく関係してきます。母乳育児をするママは、口にするものを常にチェックしながら食事することが必要です。
バランス良い食事が大切
母乳はママの食べたものからつくられ赤ちゃんへ通じています。また、産後のママの身体はエネルギーが必要な状態です。赤ちゃんへ良い母乳をあげるためにも、ママの身体をサポートするためにも、母乳育児をするママにとってバランスの良い食事はとても大切なのです。
厚生労働省が作成した「妊産婦のための食事バランスガイド」によると、①主食を中心にしっかりとエネルギーを摂ること、②身体づくりの基礎となる主菜を適量摂取すること、③副菜から不足しがちなビタミンやミネラルを摂取すること、④牛乳や乳製品などを組み合わせ十分にカルシウムを摂取すること、⑤バランスのとれた食生活で母乳育児をすることが大切だと書かれています。授乳中の食事は、高塩分、高脂肪に偏らないように気を付け、主食、主菜や副菜、乳製品などをバランスよく取り入れることが理想的です。
水分補給はしっかりと
授乳中のママは、身体の水分が母乳にとられることから脱水症状になりやすくなります。赤ちゃんの月齢や赤ちゃんの食欲によって差はあるものの、1日に1ℓほどの母乳やミルクを飲むので、授乳中のママは1日に2ℓ程度の水分を摂取するのが理想的です。水分をたくさん摂取するのは難しいというママもいらっしゃるのでは?たくさんの水分を摂取することが苦手なママは、食事中にスープやお味噌汁で水分を摂取したり、おやつ時などにノンカフェインのコーヒーや紅茶で補うと水分量も増えるでしょう。
摂取カロリーをチェックしよう
体格や運動量などで個人差がありますが、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によると、授乳中に必要なエネルギーは、一般的な女性の摂取カロリーに加え、1日に350~500kcal多く必要だと言われています。一般的な女性の摂取カロリーは、1日に1800~2200kcal必要と言われているので、2150~2700kcalほど必要と言うことですね。また、摂取カロリーが不足した場合、母乳の量が減少するというデータがあるそうです。赤ちゃんに栄養をたくさん与えるためにも、しっかりカロリーを摂れる食事をするようにしましょう。
食事制限はストレスのない範囲で
栄養のある母乳を赤ちゃんに与えたいと思い、口にする物に対して気にしすぎたり、好きなものを我慢したりするあまり、ストレスを溜めてしまうと反って母乳にとっても良くありません。ストレスは、オキシトシンという母乳を噴出させるはたらきのあるホルモンの分泌を弱めてしまうそうです。つまり、ストレスが溜まると母乳の量が減ってしまったり出なくなってしまうのです。食事制限は母乳の質をよくするために行っているのにもかかわらず、母乳が出なくなってしまっては元も子もありません。食事を気にかけることは必要なことですが、神経質になりすぎずに、たまには制限することなく食べたいものを食べたり、楽しく食事をする機会を持つことをおすすめします。
また、母乳によるアレルギーも気にしすぎなくて良いようです。ママが食べたアレルゲンは1~5時間程で母乳に移行すると言われているので、授乳後に赤ちゃんにアレルギー症状が出た場合、母乳にアレルゲンが含まれていたのではないかと心配することもあるかと思います。しかし、アレルギーの原因となる食品をママが口にしたとしても、母乳に含まれるアレルゲンは微量とされているそうなので、重いアレルギー反応を起こすまでには至らないようです。そのため、ママは食事の際に過度なアレルゲン除去をする必要はないとされています。
むしろ、ママは母乳育児中もアレルゲンとなる食品を適度に摂ると良いとされているのです。赤ちゃんが母乳を通じて間接的にアレルゲンを体内に摂り入れることにより、赤ちゃんの身体を慣らし免疫力がつきやすくなると考えられています。そのため、母乳育児中も卵や牛乳などのアレルゲンを適度に摂りながら授乳をすることが理想的です。
授乳中におすすめの食べ物は?
どのような食材が母乳に良いといわれているのでしょう。ぜひ取り入れたい食材を紹介していきます。
白米
炭水化物は母乳の分泌を促進させる栄養素です。中でも白米は、パンに比べて消化されやすいうえに、油や砂糖、塩分が含まれていないので、主食にして食べたい食材です。ミネラルが豊富に含まれた玄米もおすすめですよ!炭水化物が不足してしまうと、ママの低血糖が心配されるので、毎食の食事に白米を食べるようにすることが理想です。
根菜類
野菜を摂取することで体内の水分量が増えるので、さらっとした母乳になり赤ちゃんも飲みやすくなるので、毎食の食事に野菜を多く食べることはおすすめです。中でも根菜類は、血行をよくし体を温める作用があるので、多く摂取することが理想的です。ごぼう茶も母乳育児には最適とされているので、たくさん食べることが難しい方は、飲み物で取り入れるのも良いですね!
低脂肪の肉や魚
低脂肪の肉や魚には、たんぱく質や脂質が含まれていますが、そのたんぱく質や脂質は、母乳のもとである血液が作られるために無くてはならない成分です。鶏のささみや鳥胸肉、牛肉の赤身や、鯛や鱈などの白身魚などから摂取しましょう。お肉やお魚は食事のメインになりやすいので、取り入れやすいですね。
大豆製品
大豆製品にはたんぱく質やビタミンが多く含まれるので、良い母乳を作ってくれる手助けをしてくれます。大豆を原料としている食べ物は、豆腐や味噌、納豆やおからなど、身近な食材がたくさんあるので、摂取しやすいですね。そのまま食べることができる納豆や豆腐はもちろん、味噌汁など普段の食事でも飲む機会の多い味噌を使った料理は、料理が苦手な方でも作りやすいので、積極的に食事に取り入れましょう。
海藻
海藻類には、血液をさらさらにする働きがあります。海藻サラダやわかめのお味噌汁、海苔巻きやおにぎりに海苔を巻いたり、ひじきをご飯に混ぜたりと、バリエーションも様々なので食事にも取り入れやすいですね。日持ちのする食材が多いのでストックもでき助かります。
授乳中に控えた方が良い食べ物と飲み物は?
母乳に良い食材を知っておくことも大事ですが、逆に制限しておくべき食材も知っておく必要がありますね。そこで、授乳中に控えたい食べ物や飲み物を紹介していきます!
アルコール
アルコールは、妊娠中から制限していたかと思いますが、授乳中にも制限すべき飲み物です。赤ちゃんが母乳を通してアルコールを摂取してしまうと、発育や脳に影響を及ぼす可能性があり危険であると言われているので、授乳中はアルコール摂取は控えましょう。
カフェイン
カフェインも、妊娠中から避けていた方が多いと思いますが、授乳中も控えたい飲み物です。カフェインの摂取しすぎは、赤ちゃんの寝つきが悪くなったり、夜泣きが増えたり、情緒不安定になるなどの影響もあるそうです。今はノンカフェインの飲み物も多く販売しています。コーヒーや紅茶を飲む際は、ノンカフェインの飲み物を選びましょう。
菓子パンやスナック菓子
炭水化物は良い母乳に欠かせない栄養素ですが、菓子パンやスナックパンは、砂糖やバター、油を多く含んでおり、母乳に良くない高脂肪な食事となるので、避けるようにしましょう。パンを食べるのであれば、無添加の食パンを食べるようにすると良いでしょう。
脂っこいもの
唐揚げや天ぷらなどの揚げ物は脂肪分が多く含まれています。脂肪分の多い食べ物は、血液をドロドロにしてしまうため、母乳の味を悪くしてしまうそうです。また、香辛料やにんにくなど香りの強いものや刺激臭のある食べ物は、母乳に出てきやすいそうで、赤ちゃんがその味を嫌がる場合があるので、赤ちゃんのためにも食べ過ぎには気を付けましょう。
これって食べていいの?気になる食べ物
妊娠中に制限していた食べ物、母乳に良くないと噂の食べ物、子どもに与えてはいけないとされる食べ物など、授乳中にも控えた方が良いのかどうか迷う食べ物もありますよね。そこで、はちみつやお寿司、牛乳など多くの方が気になる食べ物について解説していきます!
はちみつ
はちみつに含まれているボツリヌス菌の影響で筋肉の麻痺や呼吸困難などの症状がでてしまうため、赤ちゃんにはちみつは与えてはいけません。しかし、授乳中のママがはちみつを食べ赤ちゃんに授乳したとしても、基本的には問題はないそうです。日本産科婦人科学会や日本小児科学会においても、授乳中にはちみつを食べてはいけないという注意喚起はされていません。母乳を通して赤ちゃんにボツリヌス菌に感染するということは過去にも例はないので、はちみつを制限することなく食事を楽しむことができそうです。
はちみつには、のどの炎症を鎮めたり、のどのウイルスの増殖を防ぐ効果のある成分が含まれています。せきが出ているときやのどに痛みがある際に、母乳育児中で薬を控えたい場合には、はちみつを食べることで症状が軽くなるので、はちみつを上手く利用しながら母乳育児ができると良いですね!
ママははちみつを控えなくても良いですが、赤ちゃんには決して与えてはいけません。赤ちゃんにはちみつを意図的に与えなくても、手の届く範囲にはちみつの付着したものがあれば、はちみつを摂取してしまう恐れがあります。はちみつの付いたスプーンや、はちみつが付着した容器やフタなど、はちみつを食べる際には取り扱いに十分に気を付け、赤ちゃんに離れた場所ではちみつを口にすることをおすすめします。
寿司
お寿司は、マグロなどに含まれる水銀が良くないために、妊娠中に制限していた方も多いのでは?授乳中にも母乳を通して赤ちゃんに水銀が移行してしまうのかと、心配するママもいらっしゃると思います。厚生労働省でも生ものの扱いに関して注意喚起されていますが、授乳中は母乳を通して赤ちゃんへ伝わる水銀も量は低いとされています。お寿司を毎日口にしたり、多量に摂取することは控えなければなりませんが、お寿司を食べること自体は禁止されていません。
しかし、お寿司のネタでも良く見かける脂肪分の多いアナゴやトロ、サバなどの青魚などをママが口にすることで、乳腺が詰まったり母乳が魚臭くなったりとトラブルが起こることもあるそうです。母乳の質を下げないためにも、お寿司を多量食べることはおすすめできません。
また、妊娠から始まり出産に授乳にと、体力を消耗し免疫力が下がっているママにとって、お寿司を食べて食中毒になる確率も高くなります。特に牡蠣はノロウイルスの可能性もあり、食あたりの心配もあるので制限したい食材です。食中毒の細菌が赤ちゃんに移行することはありませんが、ママの体調が悪くなってしまうと、母乳育児どころではありません。お寿司などの生ものを食べる際には、新鮮なものだけを食べるなど、十分に気を付けたいものです。
お寿司を食べる際には、鯛や鯵、スズキやキスなどの白身魚を選んだり、ボイルされたり加熱調理されたネタを選べば、お寿司を楽しむことができます。また、魚介の使用されていない、コーンサラダやハンバーグ、かっぱ巻きや納豆巻きなどの巻き寿司なども問題なく口にすることができます。最近の回転寿司では、お味噌汁やうどんなど、お寿司以外のメニューも揃っているので、回転寿司に足を運ぶこともできるでしょう。他のネタも、食べ方や食べる量に気を付け、気にしすぎることなくお寿司を楽しみたいですね!
生卵
卵は、ママが口にすると母乳にアレルギー物質が含まれてしまうのではないかと心配になり、避けた方が良いのではないかと考える方もいらっしゃると思います。しかし、食事制限の解説でも話した通り、アレルギーの原因となる食品をママが口にしたとしても、母乳に含まれるアレルゲンは微量とされているので、重いアレルギー反応を起こすまでには至りません。
生卵を使用したメニューで定番の卵かけごはん。生卵なので心配に思うママもいらっしゃるかと思いますが、卵の保存状態が良ければ問題はないそうです。しっかりと低温で保存してあるものを賞味期限内に食べましょう。生卵は一般的にサルモネラ菌の感染が心配されますが、母乳を通じてサルモネラ菌が赤ちゃんへ移行することはないようです。ただ、ママは下痢やおう吐などで苦しむことになり、母乳育児もままならないので、心配ならば生の卵は制限し、火を通して食べるようにしましょう。
牛乳
牛乳は卵同様、ママが食べることによって母乳にアレルギー物質が含まれてしまうのではないかと不安になる方もいらっしゃるでしょう。牛乳も卵と同じように母乳に含まれるアレルゲンはほんの微量なので、大きく心配することはありません。また、ママが牛乳などの乳製品を食べると母乳が出すぎてしまい乳腺が詰まりやすくなるという話を聞いたことはありませんか?しかし、牛乳を飲んだからと言って母乳が増えるという根拠はないそうです。世界保健機関(WHO)でも、高塩分・高脂肪の食事は乳腺炎の原因になるのではないかと考えられているが、明確な根拠があるわけではないと言っています。食事と母乳にか何らかの関係があるだろうと考えられていますが、牛乳が母乳に与える影響ははっきりしていないようです。母乳の量が十分で、赤ちゃんが母乳を飲んで成長できているようであれば、牛乳を制限する必要はなさそうです。
牛乳には授乳期に必要なカルシウムやたんぱく質が豊富に含まれています。ママがカルシウム不足になってしまうと、ママの骨や歯から流出してしまうそうです。授乳中のママは牛乳を適度に摂取した方が良いと言えるでしょう。ただし、牛乳も摂りすぎは良くありません。過剰な牛乳の摂取はやめましょう。また、少量の牛乳の摂取でも気になるようならば、低脂肪の牛乳を摂取するなど、少し工夫することも良いかと思います。適度に牛乳を摂取して、ママの身体も母乳の質も良い状態で母乳育児をしたいですね。
カレー
カレーなどの辛いものや刺激のある物を食事に取り入れると、母乳が辛くなったりまずくなるという噂を聞いたことがある方もいらっしゃるのでは?西東社が出版している「子供の食材便利帳」によると、においや辛みが強いものは食べる量に注意してください。赤ちゃんは生後2ヶ月くらいからにおいに敏感になるので、あまり多量に食べると、母乳を嫌がり、飲まなくなることもあります。と記載されています。また、スパイスに弱い赤ちゃんの場合、まれに下痢になったり便がゆるくなる赤ちゃんもいるそうです。これらのことから、食事にカレーを取り入れる際には、過剰な摂取はせずに、様子を見ながら食事に加え、場合によっては控えた方が良い食べ物なのかもしれません。
しかし、カレーなどのスパイスの効いた食事が母乳に影響するという医学的根拠はないそうです。赤ちゃんの成長をみて問題がないようであれば食べても良いでしょう。ただし、激辛カレーを食べたり、過剰な摂取は控えてください。それでも心配なのであれば、甘口カレーを選んだり、市販のルーではなく自分で調合したカレーを食べるなどの工夫をすることで、カレーも制限することなく食べることができるでしょう。
餅
お餅を食べると乳腺が詰まるという話を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。逆に年配の方からはお餅は母乳に良いと言われた方もいらっしゃると思います。一体どちらなのか…。結論から言うと、実際にお餅を食べ授乳をして様子をみながら見極めていくことが良いようです。
お餅を口にすることは制限されてはいません。お餅には母乳の出をよくする効果があると言われているので、積極的に摂取したい食べ物と言えるでしょう。母乳が少ないと感じている方には、すぐに栄養になるお餅はおすすめです。お餅を食べ、乳腺炎になるなど母乳の質が悪くなったり、赤ちゃんの体調が悪くなるなど赤ちゃんに問題が出なければ、控える必要はないよいうです。しかし、母乳の質をドロドロにしてしまうこともあると言われています。普段から母乳の出が良好な方や、乳腺が細くつまりやすい方は、お餅を食べることで母乳が必要以上に出やすくなってしまったり、つまりやすくなる可能性もあります。トラブルが出るのであれば授乳中のお餅は制限した方が良いでしょう。
授乳期間中のおやつはなにを食べる?
授乳中はお腹がすきやすい時期です。甘いものやおやつが食べたくなるなることもあると思います。しかし、砂糖やバターなどは控えたい…。そこで、お腹に溜まりやすいうえに、砂糖やバターを加えなくても甘い、おすすめのおやつを紹介します!
干し芋
女性に人気のあるサツマイモを使った干し芋ですが、干し芋には食物繊維が豊富に含まれているので、便秘に悩んでいる方にはぴったりのおやつです。しっかりと甘味も感じるのでおやつとして満足感も得られるでしょう。また、干し芋にはビタミンや鉄分も含まれてるので、授乳中に感じやすい貧血も予防できたりと、栄養も満点です。干し芋は歯ごたえも十分にあるので、満腹感を得られるところも嬉しいおやつですね。
果物やドライフルーツ
果物やドライフルーツには、ビタミンやミネラル、食物繊維や鉄分など身体に嬉しい栄養が豊富に含まれています。干し芋と同じように、便秘や貧血の予防にもなるので、授乳中のおやつにはぴったりなんです!また、オハイオ大学の研究によると、授乳中には200mlの計量カップ約2杯分の果物を食べることが理想的と言われています。旬の果物をおやつに食べるのも良いですね。しかし、果物やドライフルーツには糖分も多く含まれるので食べ過ぎには気を付けましょう。
ナッツ類
アーモンドやクルミなどのナッツ類には、ビタミンEや食物繊維、ミネラルなどの栄養が豊富なので、授乳中のママにおすすめのおやつと言えるでしょう。オレイン酸やリノール酸などの血液をサラサラにしてくれる不飽和脂肪酸も豊富なところも嬉しいポイントです。素焼きされたものや無塩タイプのナッツが◎!少し脂肪も多いので、食べ過ぎには注意しましょう。
寒天ゼリー
寒天は食物繊維が豊富で脂質やカロリーが低いので、授乳中のおやつにおすすめの食品です。市販されているものも種類が多いので、飽きることなく食べることができるのも嬉しいですね。自宅でも簡単に作れるので、その日の気分に合わせて、果物を入れてみたり牛乳を加えて作ったりと、毎日のおやつが楽しめそうです♪寒天ゼリーは授乳中のママの味方のおやつですね。
小豆を使った和菓子
和菓子にはたくさんの種類がありますが、特に授乳中のおやつにおすすめの和菓子は、小豆を使った和菓子です。小豆には、植物性タンパク質が豊富なうえに、ビタミンや食物繊維も多く含まれます。また、ゴマには貧血予防に繋がるミネラルやビタミンE、カルシウムも多く含まれるので、ゴマを使った和菓子もおやつに良いでしょう。和菓子は洋菓子よりも脂質をコントロールしやすいので、授乳中のママのおやつには洋菓子よりも和菓子がおすすめです。
授乳中におすすめのメニュー13選
授乳中は育児に追われ、ついつい自分のことは後回しになってしまうこともあるかと思います。栄養のある食事を摂らないといけないとわかっていても、忙しいときに手の込んだ栄養満点の料理はなかなか難しいですよね…。そこで、栄養がたっぷり摂れて簡単に作れるメニューを紹介します!パパでも作れるメニューもあると思うので、ぜひ参考にしてみてください!
豚汁・けんちん汁
豚汁もけんちん汁も、共に人参や大根など根菜をメインに、野菜がたっぷり使われた身体が温まるメニューです。1杯でしっかり栄養が摂れるので嬉しいですね!お肉、切った野菜の順で炒め、水を加え火が通ったところで味噌などで味付けをするだけなので、難しい手順がなく作れるところも食事に取り入れやすいメニューと言えるでしょう。身体も心もホッコリ温まるので、特に寒い冬にはぴったりですよ!
蒸し野菜
野菜を蒸すことで、野菜の水分を維持したまま野菜の酵素によってうまみや甘みを増やすことができるので、おすすめのメニューですよ!また、蒸し器を使わなくても簡単に蒸し野菜が作れるのですがご存知ですか?実は電子レンジで蒸し野菜を作ることができるのです!野菜によって加熱時間は変わりますが、人参やジャガイモなどの火の通りにくいものは薄く切ったり切れ目を入れるなど工夫をすれば難しいメニューではありません。シリコンスチーマーや耐熱容器などを使用して、色々な野菜で試してみてください。食卓の彩りも良くなって、さらに食事が楽しめそうです。
蒸し鶏
蒸し鶏は、蒸して調理する方法はもちろん、鶏胸肉をポリ袋に入れてゆでたり、電子レンジで調理したりと、調理方法も様々です。どの方法も難しくないので、自分に合った調理方法を見つけて食事に取り入れてみてください。また、食べ方も様々です。そのまま食べるのはもちろん、棒棒鶏に加えたり、サラダにして食べたり、パンにはさんでも美味しいですよ!その日の気分でメニューが考えられるので、飽きることなく食べられるのも嬉しいですね!保存もきくので、時間のあるときにまとめて作っておくこともできるところも、忙しいママにはぴったりのメニューと言えるでしょう。
炊き込みご飯
炊き込みご飯は、炊飯器にお任せできるメニューなので、忙しいママでも気軽に作ることができるのでおすすめです。また、具材によっていろいろな味が楽しめるので、飽きずに続けら、食事にも取り入れやすそうです。サバ缶などの缶詰を使って調理することで、味付けも簡単にでき、栄養を無駄なく摂取できるので、普段炊き込みご飯を作らない方でも作りやすいですよ!一度にたくさん作って冷凍保存することも可能なので、ぜひ試してみてください!
鍋料理
鍋料理は手軽に簡単に作れる代表的なメニューですね!種類も豊富なのも嬉しいポイントです。鍋料理は、消化吸収を助けてくれ、また食材から溶けた栄養がスープに凝縮されるので、必要な栄養を無理なく補給することができます。野菜もたっぷり摂取できるのでとてもおすすめです。身体も温まるので特に冬の食事にぴったりで、授乳中のママにとって理想的なメニューですね!
鱈のホイル焼き
鱈は脂肪分が少ないうえに、たんぱく質も豊富に含まれているので、授乳中のママに最適な食材です。その鱈を使って簡単に作れるホイル焼きは、忙しいママにとっておすすめのメニューです。玉ねぎやキノコなどお好きな野菜と一緒にホイルに包んでフライパンで蒸すだけで、栄養満点な食事が出来るのは助かりますね。
ほうれん草の胡麻和え
ほうれん草には、鉄分が豊富に含まれているので、貧血予防にもなる優秀な食材です。ほうれん草をサッと茹で、ゴマや砂糖などの調味料と和えるだけなので、難しい工程はありません。ゴマも栄養がたっぷり詰まっている食材なので、母乳育児中のママにとって頻繁に食事に取り入れたい最強のメニューですね!
ひじきとほうれん草のサラダ
ほうれん草同様、ひじきにも鉄分が豊富に含まれています。また、カルシウムも含まれている食材なので、積極的に摂取したいですね。こちらのサラダは、茹でたほうれん草と水で戻したひじきを、マヨネーズや醤油で味付けしたツナと和えるだけで作れる簡単なサラダです。特に貧血が気になるママは、たっぷり鉄分が摂取できるので、ぜひ試してみてください!
納豆キャベツ
納豆には女性ホルモンと似た働きをしてくれるイソフラボンが含まれています。また、植物性乳酸菌も含まれているので、積極的に摂りたい食材です。千切りしたキャベツに納豆を乗せて食べることで、さっぱりとヘルシーに食べることができます。ご飯にのせて食べることに飽きてしまったら、ぜひこちらのメニューも試してみてください!
わかめスープ
わかめには、ミネラルや食物繊維、カルシウムが豊富に含まれています。母乳を分泌することで失われやすい栄養を、わかめで簡単に摂取できるので、スープにしてたっぷりと栄養を摂りましょう。作り方も、お湯にわかめを加え、わかめが戻ったら鶏ガラや醤油などで味付けし、お好みでゴマやネギを加えるだけです。食事に取り入れやすい手軽さも嬉しいですね!
玉ねぎと生姜のスープ
生姜には、血の巡りを良くしたり身体を温める効能があります。殺菌作用もあり風邪予防にもなるので、日ごろから積極的に摂取したい食材ですね。こちらのスープは、薄切りにした玉ねぎと千切りにした生姜を炒め、そこへ水とコンソメを加えて煮込み、塩コショウで味付けするだけのお手軽メニューです。冬はもちろん、身体を温めたい日や体調が良くない日の食事にもおすすめです!
サツマイモの甘辛炒め
おすすめのおやつ、干し芋でも解説したサツマイモの栄養とその効果ですが、おやつだけでなく、もちろん普段の食事に摂りいれることもおすすめです。一口大にカットしたサツマイモを茹で、砂糖や醤油、みりんで味付けすれば完成です。甘辛い味がやみつきになりますよ!美味しく簡単に栄養が摂れるなんて理想的ですね。
ジャガイモのきんぴら
ジャガイモには、葉酸やビタミンC、カリウムなど栄養が豊富に含まれている食材です。炭水化物も豊富なので、食べ過ぎには気を付けたい食材ですが、適度に摂りたいですね。拍子切りにしたジャガイモと千切りにした人参をゴマ油で炒め、醤油や酒、みりんで味付けするだけで完成なので、簡単に作ることができますね。家族も喜んでくれそうな味付けなので、普段の常備菜としても◎!
授乳中におすすめのレシピ本3選
毎日の献立を考えるのは大変ですよね。そこで頼りになるのがレシピ本です!母乳育児中のママにぴったりのメニューがたくさん載ったレシピ本を紹介するので、レシピ本を探している方は、ぜひ参考にしてみてください!
赤ちゃんが元気に育つ 妊娠・授乳中に食べたい和食
簡単でシンプルなレシピがたくさん載っているので、お料理が得意ではないママや、普段お料理をしないパパにも役立つレシピ本です。赤ちゃんとママの為に考えられたレシピが載っているので、赤ちゃんが好む良質な母乳になると人気の一冊です。
おいしい症状別レシピ 妊娠&授乳中のごはん150
妊娠中のトラブルや悩みが解消でき、安産を迎え質の良い母乳をあげたいと想うママのためにぴったりのレシピ本です。写真も豊富に載っているのでわかりやすく、手間をかけずに作れるお料理がたくさん載った参考になると話題の一冊。症状別に紹介されているところも人気です。
すっきり元気!産後ごはん
人気産院の食堂レシピ本です。良い母乳が出るだけでなく、元気になれたりきれいになれると口コミで評判になった一冊。低脂肪、低カロリーで、薬膳の考えも踏まえた125ものレシピが載っています。とても役立つレシピ集と人気の高い本ですよ!
授乳中もおいしい食事をとろう
産後のママの身体、母乳育児中のママ身体には、高い栄養が含まれたバランスの良い食事がすすめられています。しかし、育児に家事にと忙しいママにとって、毎日の料理は大変です。また、ストレスは母乳に良くありません。授乳中の食事管理は、頑張りすぎないことも大事なので、手軽に栄養が摂れて簡単な料理を、ママがおいしいと感じる食事をしましょう。毎日の食事が楽しめるものでありますように…。
出典元はこちら
①厚生労働省が作成した「妊産婦のための食事バランスガイド」
②厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」
③日本産科婦人科学会
④日本小児科学会
⑤西東社「子供の食材便利帳」