甘いものを食べると母乳に影響がある?注意点やおすすめのおやつを紹介!
母乳育児はなぜか甘いものを食べたくなってしまいがち。でも、赤ちゃんとママが元気に過ごすためにちょっとの工夫次第で、栄養満点の母乳になるんです。ここでは授乳期のママの食事の注意点やおすすめの甘いものをご紹介!幸せな授乳ライフの参考にしてくださいね!
目次
授乳中にもケーキや甘いものが食べたい!
楽しいことばかりだと思っていた育児。やってみると思い通りにいかなくてストレスを感じてしまうということは、多くのママが経験します。
そんなときは、どうしても甘いものを食べたい気持ちになりますよね。ケーキにチョコレート、シュークリーム、アイスクリーム。育児を頑張っているからこそ、たくさん食べたい気持ちに負けそうになります。けれど、その甘いものは母乳に影響を与えてしまうことがあるんです。
ここでは、母乳をおいしく赤ちゃんに飲んでもらうために、甘いものを食べたくなる時の注意点とおすすめのおやつをご紹介します!ぜひ授乳の時期のお供にしてみてくださいね!
授乳中に甘いものが食べたくなる理由
1日に何度もある授乳。もちろん大変だけど、赤ちゃんとの幸せな時間でもあります。一生懸命母乳を飲んくれる赤ちゃんは本当にかわいらしくて愛おしい存在。そんな赤ちゃんのためなら、しっかりと食事管理をしなければ!と思っているママがほとんどのはずです。
けれど、なぜかどうしてもケーキのような甘いものがほしくなってしまう。これはどうしてなのでしょうか?
頻回の授乳で寝不足や疲れ
赤ちゃんとの生活は、予想外の連続です。ウンチが背中まで漏れてしまって、洋服を全部着替えたり、せっかく授乳したのに吐き戻してしまったり、夜中に何度も泣いて授乳して寝不足になったり、それが続くとどんどん疲れてきてしまいます。
そんな疲労が続くと、人間は食べることによってエネルギーを補おうとします。特に甘いものを欲するようになるのは、素早くエネルギーにかわり一時的に満足感を得やすいためです。これが授乳中にケーキのような甘いものを食べたくなる理由のひとつなんです。
ホルモンバランスの変化、自律神経の乱れ
妊娠中は、お腹の中で赤ちゃんを育てるために女性ホルモンが急増します。それが産後になると役目を終えて今度は急激に女性ホルモンは減少していくのです。そのホルモン変化の影響によって、自律神経も乱れがちになります。
自律神経は、人が生きていくうえで欠かせない体の中の動きを自動的に調整する役割があります。そのため、ホルモンバランスの変化に加えて産後の疲れの影響も重なると、産後は自律神経が乱れやすくなるのです。
その結果、疲労感や倦怠感が生まれ、甘いものがほしくなってしまう状況が生まれやすくなってしまいます。
ワンオペ育児による孤独感
夫婦ふたりの子どものはずなのに、夫は仕事が忙しく、自分の両親も夫の両親にも頼れない、ママ友もいない。そんな孤独な育児の中で、不安な気持ちをぶつけられるのは甘いものだけ、ということも甘いものを食べたくなる理由かもしれません。
忙しい育児の合間、食事の時間もままならない中、もし、やっと時間がとれたとしたら。そんな時、大好きなケーキを食べたい気持ちを抑えることは、とても難しいことでしょう。
授乳中の甘いものは母乳に影響はある?
疲れがちなママは甘いものが欲しくなるのは当然のことです。でも、授乳中に甘いものを食べるのは良くないと言われていますよね。実際には、甘いものを食べることは母乳に影響を及ぼすのでしょうか?
乳腺への影響
「授乳中に甘いものをたくさん食べると、乳腺炎になるよ!」という話は、子どもを産んだことのあるママなら一度は耳にしたことがあるでしょう。乳腺炎はとても痛みが強く、つらいもの。できれば避けたいものですね。
けれど、甘いものを食べたママが全員乳腺炎になるのかというと、そんなことはなく、個人差が大きいのです。自分がどちらのタイプなのかは、甘いものを食べて授乳してみないとわかりません。
けれど、母乳はママの血液の栄養から作られています。ということは、ママの食べるものと授乳は全くの無関係というわけでもないのです。
カフェインによる影響
妊娠中にもカフェインに注意していたママもいるかもしれませんが、授乳中にもカフェインには注意が必要です。母乳はママの血液からできているため、カフェインを多く取ると血液から母乳に入り、赤ちゃんがカフェインを摂取し、影響が出ることがあるからです。
カフェインは大人でも多量摂取すると中毒症状を起こすこともあるものです。赤ちゃんが母乳からのカフェイン摂取する分には、そこまで多量摂取にはなりません。けれど、赤ちゃんが興奮状態になったり、眠れなくなってしまう影響がでてしまう恐れがあります。
母乳の味やにおいが変わるかも?
母乳がママの血液からできている以上、ママの口にする食べ物で味が変わります。ママの食べたものによって、母乳がしょっぱくなったり、味が薄くなったり、においがきつくなったり、薄くなったりするようです。
赤ちゃんには美味しい母乳ですくすく元気に育ってほしいものですね。美味しくない母乳にならないためにも、ママの食べるものにはある程度注意が必要です。
授乳中に甘いものを食べるときの注意点
育児は疲れてしまうし、ストレスも溜まる、ホルモンバランスも乱れて、体はガタガタ、というママはきっととても多いでしょう。
そんな時、ケーキなどの甘いもので疲れをとれたらうれしいですよね!どんなふうに甘いものと向き合えばいいのでしょうか?
まずはバランスの良い食事をとる
母乳を赤ちゃんにあげるということは、想像以上に栄養を必要とします。よく「授乳中はお腹が空いて空いて仕方がない」というママの声を聞きますが、それだけママが母乳を通して栄養を赤ちゃんに送ってあげているのです。
そのため、ママはまずバランスの良い食事を取りましょう。授乳中に特に気にしたい栄養素は、主に鉄分やカルシウム、葉酸と言われています。ママが倒れないためにも、赤ちゃんの栄養のためにも、偏りの少ない食事を心がけてください。
もちろん、育児で忙しくて食事を用意する時間が取れないこともたくさんあるでしょう。そんなときは、コンビニやスーパーのお惣菜、デリバリーをうまく使うなどでも大丈夫!うまく頼って栄養をしっかりとりましょう。
甘いものは間食にしよう
食事をしっかりと摂ったとしても、授乳中はお腹が空いてしまうもの。そんなときは、間食でしっかりと栄養を補いましょう。食事でバランスよく栄養を摂っていれば、この間食のタイミングで甘いものを適量食べることは大丈夫です。
逆に、食事の代わりに甘いものを食べるようなことはしないようにしましょう。バランスの取れた食事を取ってこそ、間食で甘いものが食べられます。
だらだら食べていると産後太りの原因に
赤ちゃんの様子を見ながら食事を食べていると、ついつい中断してしまって、また食べて、の繰り返しとなり、食事に時間がかかってしまうことがあるかもしれません。また、疲れからぼーっとしてしまい、結果的に時間をかけて食べてしまうことも、子育て中ならよくあることです。
しかし、だらだら食べていると、糖の吸収や分解や脂肪の代謝が乱れ、太りやすくなります。産後は早く妊娠前の体型に戻りたいと思うものです。時間をうまくやりくりして、食べる時間をきっちりと決め、食べるようにしましょう。
食べ過ぎたら軽い運動をしてみる
気を付けていたつもりでも、「ついケーキを食べ過ぎちゃった!」ということもあるでしょう。そんなときは赤ちゃんと一緒に運動してみるのがおすすめです。赤ちゃんを抱っこしながら軽くスクワットをしたり、一緒にハイハイ競争をしてみたり、お散歩に行くのもいいですね。
数分、数十分でも習慣になれば、違いが出てきます。元気に赤ちゃんと過ごしていくために、無理のない程度でやってみましょう。
授乳中に甘いものを食べるポイント
「ケーキもチョコレートもアイスも、絶対に食べない!」なんて逆にストレスですよね。買い物に行けば目に付く甘いものをすべてシャットアウトするのは、本当に難しいこと。
甘いものを食べるときに、少しだけ工夫するとうまく甘いものと向き合うことができます。どうしたら、ケーキなどの甘いものを食べるときの悪い影響を減らせるのでしょうか?
1日の食べる量を決めて事前に小分けしておく
甘いものは食べ始めると、おいしさのあまり食べ続け、気が付けば予定以上の量を食べてしまった、ということはよくあります。食べたい気持ちをうまくコントロールするために、食べる前に小分けにしておくことがおすすめです。
あくまでも間食なので、食事よりも多くない量で小分けにします。授乳中は通常の摂取カロリーとは別に付加エネルギーが350kcalとされています。例えば甘い菓子パンは470kcalほど、ショートケーキは380kcalほどのため、全部食べてしまうと超えてしまいます。小分けにして、後日に回すか、家族と分け合うとよいでしょう。
ただし、授乳量はかなり個人差があります。自分の体調をよく観察しながら量を決めるようにしましょう。
買い溜めはNG!
買い物に行くと、食べたい気持ちが高まって、ついあれも、これも、とたくさん甘いものを買い物かごに入れて買い溜めをしていませんか?でも、これはNGです。どうしても、家にたくさん食べ物があると、ついついたくさん食べてしまうことにつながるからです。
買い物は必要最低限に抑え、散歩がてら定期的に買い物に行く習慣をつけると運動にもなるのでおすすめです。
食事と間食の時間を決めておく
しっかりと栄養を分解、吸収するために、食事と間食の時間を決めておくことはとても重要です。赤ちゃんの生活リズムが優先になるので、あくまでも目安になりますが、例えば朝ご飯は7時、昼食は12時、間食は15時、夕食は19時などとすると、食事の間に数時間が確保することができます。
また、食事の時間を決めて意識しておくと、自然と規則正しい生活リズムになります。健康的に過ごすためにも、ぜひ取り入れてみてください。
でも、ストイックになりすぎない
甘いものを食べるときの注意点をいろいろと書いてみましたが、それでもやっぱり食べたい気持ちを抑えることが難しいときって、ありますよね。「食べたい!食べたい!食べたい!」とイライラした気持ちを抱えて過ごすことは、赤ちゃんにもママにも悪影響のはずです。
そのため、時々の食べ過ぎの失敗は自分を許してあげましょう。その代わり、運動したり、次の日の食事で気を付けるようにすればよいのです。心と体のバランスを上手に取れると良いですね。
母乳にいい!おすすめのおやつ≪甘いもの≫
甘いものって、ケーキやチョコレートだけではありません。実は、授乳中に食べたほうが良い甘いものもあるんです。
どんな甘いものが授乳中におすすめなのでしょうか?
水分不足の解消に「フルーツ」
おすすめのものの1つは、「フルーツ」です。授乳中は水分不足になりがちですが、フルーツには水分が多く含まれています。また、ビタミン、ミネラル、食物繊維も豊富なので、授乳中の足りない栄養を補うこともできます。
リンゴやバナナ、オレンジ、オレンジ、キウイフルーツなどは食べやすく、スーパーで簡単に手に入るため、手軽でおすすめです。注意したいのは、柿です。柿は食べ過ぎると鉄分の吸収を阻害する影響が出ることがあるため、注意が必要です。
ただし、フルーツは果糖を含んでいますので、やはり食べ過ぎは禁物です。産後太りにつながらないように、適度な量を食べるようにしましょう。
洋菓子よりも和菓子!「大福」
「大福」もおすすめです。とても甘い食べものなので、授乳中は食べてはいけないイメージがあるかもしれませんが、和菓子は洋菓子より脂質が少ないのです。
また、大福の中の小豆と外側のお餅は、昔から母乳の出が良くなるといわれている食材です。効果は個人差がありますが、母乳の量に悩んでいるママには、試してみる価値ありです!
カルシウムを補う「ヨーグルト」
日本人はただでさえ不足しがちなカルシウム。授乳中ならなおさら気を付けたい栄養です。そこでおすすめなのは「ヨーグルト」です。乳製品はほかにも、チーズや生クリーム、バターなどがありますが、これらは脂質が高いため、おすすめできません。
また、ヨーグルトも加糖タイプを食べすぎると産後太りにつながります。できればプレーンタイプを買うようにし、砂糖やはちみつを使い自分で甘さを調節する、フルーツと一緒に食べるなど、工夫すると良いでしょう。
母乳にいい!おすすめのおやつ≪その他≫
甘いもののほかにも、授乳中の間食におすすめのものをご紹介します!授乳中はお腹が空きますから、腹持ちが良くて栄養のあるものをぜひ食べるようにしましょう!
バリエーションで変化をつけられる「おにぎり」
授乳中の足りないエネルギーを補うには、「おにぎり」がおすすめです。おにぎりと一言で言っても、梅、おかか、こんぶ、焼きおにぎりなど、いろいろな味のバリエーションがあり、気分によって楽しめるのもいいですね。
特に炊き込みご飯は具がたくさん入っていて栄養をたくさん摂ることができます。炊き込みご飯を多めに作っておにぎりにし、冷凍庫に常備しておくと、便利でおすすめです!
食物繊維も豊富な「お芋」
「お芋」も授乳中におすすめです。食物繊維が豊富で母乳の出が良くなると言われている食材です。甘みの強い食材のため、おやつとしてとても食べ応えがあります。
最近ではスーパーやコンビニで手軽にそのまま食べられる「干し芋」が売られていますね。干し芋は、さつまいもそのものを干したもののため、添加物もほとんどの場合ありません。手軽に安心して食べることができます。
栄養豊富で食べ応えのある「ナッツ」
食感があって、食べ応えのあるおやつが食べたいときってありませんか?そんなときにおすすめなのが、「ナッツ」です。あまり知られていませんが、実は授乳中に不足しがちな栄養が満点なんです。
食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富で言うことなしのナッツなんですが、脂質が多いため食べ過ぎには注意です。量をもっと食べたいときには、ドライフルーツと一緒に食べるのもおすすめです。ドライフルーツがナッツの栄養の吸収を助けてくれる役割をしてくれます。
また、塩分や糖分の摂りすぎを防ぐために、素焼きのものを選ぶこともポイントです。
【余裕のあるママに】母乳にいいおすすめ手作りおやつ
もしも、お料理が好きで育児に余裕があるなら、自分でおやつを作ることもおすすめです。自分で作る何よりのメリットは、量や甘さを自分で調節できるところです。
自分好みの手作りおやつを楽しんでみてはいかがでしょうか?
きなこ蒸しパン
蒸しパンって実は蒸し器がなくても簡単に作れるんです!きなこを使うと栄養素もアップ!赤ちゃんの離乳食にもなりますよ。
【材料】
- 薄力粉 80g
- きなこ 20g
- ベーキングパウダー 小さじ1
- 砂糖 10g
- 水 110g
- 水以外の材料をすべて混ぜる
- 水も入れ、粉っぽさがなるなるまで混ぜる。
- シリコンカップの七分目まで入れる。
- 水を入れたフライパンに入れ蓋をして中火で蒸す。
- 中まで火が通れば出来上がり。
おからクッキー
ヘルシーなおからのクッキー。サクサクして食べ応えも十分!
【材料】
- おから 100g
- 薄力粉 150g
- ベーキングパウダー 小さじ1
- 砂糖 大さじ2
- 塩 ひとつまみ
- 牛乳または豆乳 生地の状態によって適量
- すべての材料を混ぜます。
- めん棒で5ミリほどの薄さにします。
- 型やナイフで食べやすい大きさにします。
- オーブン200℃で15分ほど焼いて、できあがり。
寒天ゼリー
寒天は食物繊維が豊富。材料も少なくとても簡単なので、忙しいママにもチャレンジしやすいおやつです。
【材料】
- 粉寒天 3g
- 水 200g
- 100%果汁ジュース 500g
- 水を入れた鍋を火にかけ、粉寒天を入れ、しっかりと溶かす。
- 少しずつジュースを加える。
- 容器に分け、冷蔵庫で冷やして固まったらできあがり。
甘いものと上手に付き合って幸せな授乳ライフを!
夜中に何度も赤ちゃんに泣かれて授乳していると、その孤独でつらい時間が永遠のように感じてしまうママも意外といるのではないでしょうか?でも、授乳期間は長い人生の中でも、大体が1年前後、長くても3年くらいでしょう。意外と短いと思いませんか?
後から「もっと授乳を楽しめばよかった」と思っても子どもはどんどん成長していきます。授乳は愛おしい我が子とのかけがえのない時間。甘いものや食事に気を配りながら、ぜひ幸せな授乳の時間を過ごしてくださいね!