ミルクは作り置きできる?保存方法や時間は?作り置きの注意点も解説

ミルクの作り置きができたら、授乳ももっと楽なのに…と思ったことはありませんか?今回はミルクの作り置きは安全なのかといった基本的な知識から、保存方法や保存時間までを徹底的に解説します。作り置きミルクを活用して、ストレスフリーな授乳時間を手に入れましょう!

ミルクは作り置きできる?保存方法や時間は?作り置きの注意点も解説のイメージ

目次

  1. 1粉ミルクは作り置きしても大丈夫?
  2. 2粉ミルクを作り置きするメリット
  3. 3粉ミルクを作り置きするときの方法と保存時間は
  4. 4粉ミルクを作り置きする時の注意点!
  5. 5作り置きミルクの温め方
  6. 6粉ミルクの作り置き以外の調乳を楽にする方法
  7. 7作り置きを上手に使って毎日をハッピーに

粉ミルクは作り置きしても大丈夫?

ミルクをあげる

一日の育児で大半の時間を費やすミルクあげですが、多くのママたちがこのミルクをあげる工程に悩みを抱えていました。赤ちゃんが大泣きしている横でお湯が沸くのを待つのは精神的に辛いですよね。

せめて、もう少しミルクが楽にあげられたら…と考えるママも多いのではないでしょうか。

今回はそんなママたちの救世主になるかもしれない、「作り置きミルク」について徹底的に解説します。

そもそも作り置きミルクは海外ではよく行われている上に、厚生労働省のHPにも保存した粉ミルクの温め方が明記されているくらいです。

そんな作り置きミルクの便利な活用法を身に着けて、日々の育児を少しでも余裕あるものに変えていきましょう。

乳児用調製粉乳の安全な調乳、 保存及び取扱いに関するガイドライン

サイトURL:https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/dl/070604-1b.pdf
概要:WHO(世界保健機関)とFAO(国連食糧農業機関)が共同作成した、安全で最適な粉ミルクの調乳方法について日本語訳されてまとめられています。

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粉ミルクを作り置きするメリット

哺乳瓶

作り置きミルク、という発想自体初めて知ったというママたちも多いと思います。

作り置きミルクのつくり方や注意点をご紹介する前に、まずは実際に作り置きミルクを使っているママたちの意見を聞いてみましょう。

作り置きミルクを使うことで、一体どのようなメリットが得られるのでしょうか?

 

時間を短縮できる

ミルクをあげる②

時間を短縮できる

  • 最速1-2分でできる!本当に楽になった
  • アメリカでは作り置きが基本なんだ!すぐにできて楽。これはいい
  • 温めるだけですぐあげられるなんてほんと便利

ミルクを作り置きしておけば、授乳時に温め直すだけでOKなのでとても便利!との声が多くありました。

多忙を極める中でミルク作りが時短できるのはありがたいですよね?

事前に作る手間は変わらないかもしれませんが、時間に余裕があるときに作るのと、赤ちゃんが泣いてから作るのでは精神的負担も違ってくるでしょう。

 

保存可能

ミルクを飲む赤ちゃん

保存可能

  • 母乳とミルク混合だから、ミルクを作って保存できるのは助かる
  • 24時間なら冷蔵庫で保存可能と知ってもう作り置きしか作ってない
  • 冷蔵庫で24時間保存可能!これはやらなきゃ損

作り置きミルクは冷蔵庫の中で24時間保存可能なため、まとめて数本作っておくこともできます。

冷蔵庫にもう作ってあるミルクがあると思うと、心にも余裕が生まれそうですね。

また、母乳とミルクを混合であげているママは、たまにしかミルクを作らないため、いざ作るときに慌ててしまうという声もありました。

時間のあるときに作っておいて、あげるときは温めるだけ!これなら落ち着いて授乳できそうですね。

すぐに飲ませてあげられる

ミルクを飲ませる③

すぐに飲ませてあげられる

  • 子どもが泣いたらすぐあげられて便利
  • お湯沸かしてるあいだずっと泣かせてるの心苦しかったから、作り置きミルクほんと助かる
  • 作り置きミルク便利すぎる!これで子が泣いたらすぐあげられるわ

ミルクをあげるサインは、ずばり赤ちゃんが愚図りだしたときですよね。

そんなとき、消毒されていない哺乳瓶と開封されていない粉ミルクを目の前に、がっくりされたママも多いのではないでしょうか。

そこで重宝するのが作り置きミルクです。お湯で温め直すだけなので、5分以内にミルクをあげることが出来ます。

ママも赤ちゃんもストレスなくミルクがあげられる作り置きミルク、ぜひ挑戦してみてください。 

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粉ミルクを作り置きするときの方法と保存時間は

ミルクのイラスト

作り置きミルクを使うことで助かっているママたちがたくさんいることがわかっていただけたでしょうか。

では、ここからいよいよ作り置きミルクの調乳方法や保存方法を解説していきます。

作り置きというけれど、実際にはどのくらい保存ができるのか。ここでは常温と冷蔵それぞれの保存時間をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

また、外出の際に持ち歩く作り置きミルクについての記載もありますので、そちらもお見逃しなく!

 

常温の場合

ミルクを飲ませる④

一般的にミルクを常温でおいておくのは、なんだか心配ですよね。

しかし、前述した「乳児用調製粉乳の安全な調乳、 保存及び取扱いに関するガイドライン」には冷蔵庫などに入れない場合は2時間以内に破棄するように示唆する記述がみられました。つまり、常温でミルクを保存する場合は2時間が保存時間の限界です。

ただ、これはあくまで目安で、夏場などの湿気や気温が多い時期は普段より雑菌が増えやすくなっています。常温で保存する際は、なるべく早めに飲ませたほうがいいでしょう。
 

冷蔵の場合

ミルクを飲む②

冷蔵庫で保存する方法についても、「乳児用調製粉乳の安全な調乳、 保存及び取扱いに関するガイドライン」の中に記載がされています。

まず、作り置きミルクを冷蔵する場合の保存時間は5℃以下の環境で24時間までとされているようです。それ以上の時間が過ぎてしまったものについては、もったいないですが処分しましょう。

冷蔵庫の中でも温度はまちまちです。よく開ける場所としてドアポケットなどには作り置きミルクを入れないようにするとより安全に保存ができますよ。
 

作り置きする場合の調乳方法

哺乳瓶②

作り置きミルクの調乳方法についてですが、途中までは通常のミルクの作り方と一緒です。

では、順を追って作り置きミルクの調乳方法を見てみましょう。

  1. 哺乳瓶もしくは保存用容器(1リットル以下)を殺菌・消毒する
  2. 手を清潔に洗う
  3. 沸騰させてから少し冷ました70℃以上のお湯で、粉ミルクを溶かす。(量は作りたい分を規定通りに使用)
  4. 冷水に晒すか、氷水の中に浸して素早く5℃以下まで冷やす
  5. 冷ました後は冷蔵庫に入れるか常温で2時間以内に飲ませる

粉ミルクは通常人肌(40℃前後)まで冷まして赤ちゃんに飲ませますが、人肌の温度は雑菌が増えやすいので、作り置きミルクの場合は素早く冷やすことを意識しましょう。

作り置きミルクを持ち歩きたい時は

哺乳瓶③

赤ちゃんとの外出時に困るのが、外出先でのお湯の確保やミルクを調乳する場所の確保です。こんなとき作り置きミルクが持ち運べたら便利なのに、と思われるママも多いでしょう。

作り置きミルクは上記の通り、2時間以内の外出であれば、常温で持ち歩くことができます。ただし、2時間以上の長時間ミルクを持ち運ぶにはいくつか工夫が必要です。

持ち運ぶ際は、外出の直前に冷蔵庫から取り出し、保冷材などが入ったクーラーボックスで運ぶことをおススメします。飲むときには外出先で適温まで温め直しましょう。

粉ミルクを作り置きする時の注意点!

ミルクを飲む③

ここまでで作り置きミルクにメリットがたくさんあることはわかりました。

しかし、やはり注意しなければならないのは安全面です。赤ちゃんは免疫力が低く、少ない菌に身体が負けてしまうこともあるでしょう。

ここからは粉ミルクを作り置きする際に注意しなければならない点をピックアップしてご紹介いたします。

作り置きミルクを作る際の注意点はもちろん、飲む際の注意点についても記載してありますので、隅々まで読んでみてください。

基本的には授乳前に調乳するのが一番安全

赤ちゃん

大前提として、粉ミルクは授乳する直前に調乳することが、安全を確保できる一番確実な方法です。

作り置きミルクは確かに便利ですが、保存されたミルクの状態はいつも同じとは限りません。気温や湿度の外的要因ですぐに雑菌が沸いてしまいますし、ママの手や唾液から雑菌が入ってしまう可能性もあるでしょう。

余裕があるときはぜひ、作り置きではなく通常通りのミルクを作ることをおススメします。

哺乳瓶は清潔を保つ

哺乳瓶④

通常のミルクでも作り置きでも、哺乳瓶はきれいに消毒しておきましょう。

最もポピュラーな熱湯消毒では、哺乳瓶や乳首などパーツをバラバラにした状態で3~7分間は沸騰させたお湯に浸けてください。

一般的に「離乳食が始まる6か月を目安に哺乳瓶の消毒は使うたびに行う必要はない」と言われていますが、子どもの体調など考慮すると、消毒してあげた方が確実でしょう。

今はスチーム消毒や液体消毒など、便利な方法が続々出てきていますので、そういったものも上手に活用していきましょう。

調乳前に手を清潔にする

手

哺乳瓶に気を取られすぎて、多くの人が手を洗うことを忘れてしまいがちですが、手についた雑菌が調乳中に紛れ込んでしまうこともあります。

調乳前にしっかりと石鹸で手を洗いましょう。また、手や哺乳瓶だけでなく、手を拭く布なども清潔なものを用意するように心がけて下さい。
 

温め方に気をつける

沸騰

赤ちゃんは母乳と同じ人肌の温度になったミルクをよく飲んでくれるため、作り置きミルクを使用する際には再加熱が必要です。

ただし、レンジでチン!と過熱することは、便利ですが避けた方がいいでしょう。温めにムラができますし、ミルクの中に含まれる栄養素を破壊してしまうことが考えられるからです。

再加熱する際はお湯に作り置きミルクの入った哺乳瓶や容器を浸し、15分以内に加熱を終えるようにしましょう。熱ムラがないように時々振ることも忘れずに。

飲み残しは廃棄する

哺乳瓶

ミルクを飲んでいる途中でお腹いっぱいになって、ミルクを残してしまう時もありますよね。そういった飲み残しミルクはもったいないですが、全て廃棄しましょう。

飲んでいる最中の唾液から雑菌が繁殖しますので、間違えても冷蔵庫で保存しようとは思わないでくださいね。

保存時間を超えた作り置きミルクも必ず廃棄することを忘れずに。もったいないからと赤ちゃんにあげてしまい、身体を壊して入院…なんてことになってしまっては、それこそもったいないですよ!
 

作り置きミルクの温め方

赤ちゃん②

作り置きミルクは再加熱して赤ちゃんにあげるのが鉄則です。冷たいままではお腹を壊すことも考えられますし、何より、赤ちゃんは母乳と同じく人肌の温度であるミルクを好みます。

そこで、ここからは作り置きミルクの温め方について、詳しくみていきましょう。

いくつかの大事なポイントが書かれていますので、しっかり確認して安心・安全に作り置きミルクを活用してください。

与える直前に冷蔵庫から出す

哺乳瓶

冷蔵の作り置きミルクが24時間保存可能だったのに対し、常温の作り置きミルクはたったの2時間しか保存できませんでした。

このことからもわかるように、常温で置いておくと冷蔵庫の外にある菌がついて、どんどん繁殖してしまいます。そのため、作り置きミルクは必ず飲む直前に冷蔵庫から出しましょう。

めんどくさいな…と思うかもしれませんが、子どもの安全には代えられません。

湯せんで素早く温める

哺乳瓶

作り置きミルクは再加熱が必要です。通常のミルクと同じように人肌まで温めてあげましょう。

ただし、この時レンジでチンして温め直すことは避けて下さい。一部分だけ異常に熱くなってしまうことがあり、子どもが火傷をしてしまうかもしれません。

一番いいのは湯せんで温めてあげることです。マグカップに水を一杯入れてレンジで2分ほど加熱すればすぐにお湯が作れますので、そこに哺乳瓶を浸して温めてあげましょう。

 

冷水に晒して冷ます    

冷水

湯せんで温めすぎてしまった!と思ったら冷水で冷ましてあげましょう。

蛇口から冷水を流して作り置きミルクの入った哺乳瓶をさらしてあげるだけですぐに温度が下がります。

熱いまま赤ちゃんにミルクをあげると火傷の元になってしまいますし、それが原因で哺乳瓶からミルクを飲むことを拒否する赤ちゃんもいるようです。

適温のミルクにしてあげることで赤ちゃんも喜んで飲んでくれますし、飲むスピードも上がるので、より授乳が楽になりますよ。

回しながら冷ます

ミルクを飲ませる

人肌近くまで冷水で冷ましたら、あとは哺乳瓶をくるくると振りながら温度の微調整をしてあげましょう。特にミルクの量が少ないときは、冷水ですぐに冷え切ってしまうので、この方法がおススメです。

くるくる回して手首や腕の内側に哺乳瓶を押しつけて温度を確認すると温度が計りやすいので、やってみてください。お風呂に手を入れたくらいの温度になっていれば人肌くらいです。
 

粉ミルクの作り置き以外の調乳を楽にする方法

ミルクを飲む

作り置きミルクを使えば授乳が相当楽になりそうですが、作り置きミルク以外にも授乳を楽にする方法は様々です。

ここからは、ママの授乳をさらに楽にする方法についてご紹介いたします。夜中の授乳をする際に役立つ情報が盛りだくさんですので、ぜひチェックしてみてください。

夜中の調乳に使う哺乳瓶をまとめて用意しておく

哺乳瓶

夜中の授乳は複数回行うことが予想できますよね。そんな時は、哺乳瓶をまとめて消毒しておくと、2度目3度目の授乳を行う際にすぐミルクを調乳することができます。

また、それらの消毒された哺乳瓶に作り置きミルクを入れておけば、さらに効率よくミルクをあげることができそうです。

哺乳瓶は2~3本買ってまとめて消毒しておくと、「あ!ミルクあげたいけど消毒するの忘れた!」という時でも安心でしょう。

ミルカーやキューブ・スティックタイプの粉ミルクを使う

ミルクを飲ませる

一回一回粉ミルクをすりきり何杯と計って作るのは面倒ですよね。

そんな時は、ミルカーという容器を使ってみましょう。複数回分の粉ミルクを別々に保存しておけるので、計量の回数が減りますし、お出かけの際にも便利です。1000円以下で、経済的にも優しいのでぜひ店頭や通販で探してみて下さい。

また、最近は最初から一つで20㎖~40㎖のミルクを作ることができるキューブやスティック状の粉ミルクも出てきています。持ち運びにも便利ですし、個包装されているスティック状のものなら雑菌が入る心配もないので安心ですね。

ピジョン ミルカーの画像
ピジョン ミルカー
3回分の粉ミルクを分けて保存ができ、 持ち運びや夜の授乳用に便利です!
商品の購入はこちら

温度調整付きの保温ポットを活用する

ミルクを飲む

お湯を沸騰させて冷まして…という工程が、ミルクを作る中で一番面倒!と感じているママたちも多いようです。

そんなときは、温度調整機能がついているポットを活用してみましょう。70℃で保温しておけば、すぐにミルクを入れることができますね。さらに、保温機能付きの電気ケトルを使用すれば、お湯が沸いてない!と思っても短時間でお湯を沸かすことができるので、更に効率化が図れます。

文明の利器をフル活用して、授乳時に感じるストレスを極力減らす工夫をしてみましょう。
 

作り置きを上手に使って毎日をハッピーに

母と子

現代の粉ミルクは栄養面で母乳にとても近く作られているので、使用するママたちは年々増えているようです。

この作り置きミルクを上手に使えれば、授乳の時間をよりストレスフリーに過ごすことができるでしょう。

「作り置きミルクなんて手抜きと思われるんじゃ…」と思われるママもいるかもしれませんが、ママがストレスなく笑って過ごせることが、赤ちゃんにとっては何よりの幸せです。

ぜひ、作り置きミルクを上手に活用しながら、育児生活をエンジョイしてください!

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この記事のライター
炭田 純
一児の母で、食べること大好き!現在やんちゃな娘の子育てに大奮闘中です。

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