2021年11月29日公開
2021年11月29日更新
だるま女とは?都市伝説と、見世物小屋、映画について
一度は耳にしたことがあるであろう、都市伝説「ダルマ女」。本当にダルマ女は実在するのか、しないのか。都市伝説ダルマ女の原点からダルマ女の作り方、そして今の日本に存在しているダルマ女について詳しく解説していきます。読み終わった後に夜道が怖くなること間違いなしです。

目次
ダルマ女とは?
ダルマ女という都市伝説を聞いたことはありますか。生きたまま両腕両足を切断され、逃げることもできず、裏の世界でただ見世物にされ奴隷として生きていく。という昔から言われ続けている残虐な都市伝説です。
ですが、ダルマ女は都市伝説上の創造で作り出したものではなく、実際に存在しています。中国の歴史的書物にはダルマ女の存在が記されています。また現在も実在しているというニュースの報道もあります。
いつ自分がダルマ女にされてもおかしくないのです。では、都市伝説ダルマ女について詳しく見ていきましょう。
日本で広まっている都市伝説ダルマ女
女性数人で海外へ旅行に行き、とある洋服屋に買い物にいった。1人の女性は気に入った洋服をを持ち試着室に入っていく。ほかの女性は店内を散策し試着室に入った女性が戻ってくるのを待っていた。だがいつまでたっても女性は出てこない。不審に思った友人が試着室を覗くと、試着室には誰もいなく女性は姿を消していた。 最近メキシコで見つかったダルマ実はつい最近メキシコでダルマ女、ダルマ男が発見されたと報道がありました。AFP通信によると2017年10月にメキシコの路上で両手首を切断された男女6人が発見された。麻薬密売に関連する犯罪グループの犯行と見られ、額には「私は泥棒です」と書かれていたという。 人攫いや誘拐の多い国タイ近年日本人が旅行先に選ぶことが多くなったタイでは、一見治安もよくなり平和になってきたと思われがちですが、未だに誘拐や人攫いの多い国です。そのせいもあってかタイでは誘拐されたのちにダルマ女にされ、人身売買にかけられるという噂があります。 ダルマ女を語る上で欠かせない中国の歴史都市伝説ダルマ女を語る上で欠かせないのが中国です。ダルマ女は中国の裏世界で多く存在していると言われています。なぜ中国が舞台となっているか。それは中国の歴史的書物にダルマ女のように両腕両足を切断されてしまった女性が存在していたことが記されているからでしょう。 中国の”史記”に記載されている歴史漢王朝を興した劉邦(りゅうほう)の正妻、呂后(りょこう)は夫が亡くなった後自分の子供の劉盈(りゅうえい)の地位が劉邦の側室の若い戚夫人とその息子に危ぶまれることを阻止するために、戚夫人の両腕両足を生きたまま切断。更に薬物による会話能力の破壊、耳には鉛を入れ、眼球をくりぬき、豚小屋に繋がる便所で「人豚」と称して晒し者にしたという。 中国の女帝”武則天”の存在中国の歴史上、唯一の女帝である武則天(ぶそくてん)。彼女には女帝となる前に皇帝からの寵愛を争った2人の女性がいます。その女性は王氏(わうし)と蕭氏(しょうし)。2人を差し置いて皇帝からの寵愛を独り占めすることができた武則天は女児を出産しました。しかし当時皇帝の子供を産むことができても、正妻になることはできませんでした。 都市伝説ダルマ女の始まりとは?世界各国でダルマ女の噂が囁かれているわけですが、特に日本では昔から言われ続けています。ではなぜそんなに日本にダルマ女の都市伝説が浸透したのか。この都市伝説の始まりを見ていきましょう。まず都市伝説ダルマ女に酷似した有名な噂がフランスにあります。それは「オルレアンの噂」です。 オルレアンの噂とは?1969年5月頃、フランスの都市オルレアンで洋服店の試着室に入った若い女性が何人も行方不明になっているという。女性が行方不明になるお店は決まっており、その店はユダヤ人が経営していた。行方不明になった女性は試着室で薬物を打たれ意識が正常ではないまま裏から運び出され、中近東や南米へ売春婦として売られていると噂された。 日本昔話の灯台鬼とは?昔日本人が遣隋使として中国に渡りましたが、帰ってくることはなく行方不明となりました。行方不明となった彼には息子がいました。息子は父を探すため中国へ行きました。父を探す道中で「灯台鬼」を見ました。灯台鬼とは人間燭台のことで、頭に大きなロウソクを乗せる台を移植され体中に入れ墨を入れ、喋れないように薬で喉をつぶされています。奴隷ということになります。 人体改造がダルマ女に影響している部分なのでは?この日本昔話の灯台鬼はメジャーな話ではないですし、ダルマ女の容姿を持った女性は出てきませんが、都市伝説ダルマ女とどこか似たようなストーリー部分があります。ダルマ女のように両腕両足を切断されるとまではいきませんが、異国に誘拐、捕虜された人が体を改造され見世物にされるという骨組みが同じです。 日本でもダルマ女にされてしまうの?古く昔は処刑方法として両腕両足を切断しダルマ女となった姿を見せしめにしていたので、咎められることはありませんでした。ですが、現在の法律で誘拐、拉致したのちにダルマ女に改造し見世物にすることは犯罪です。でわ、なぜ今でもこの都市伝説がなくなることはないのでしょうか。 現在は日本のやくざとマフィアが売買している?よく言われているのは、借金が返せない女性を薬漬けにして拉致し、ダルマ女にして海外に売り飛ばすという手口です。日本では年間8万人以上の人が行方不明となっています。行方不明者と言ってパッと思いつくのは老人が一人で出歩いてしまいそのまま行方不明になってしまうことですが、老人よりも行方不明になっている数が多いのが、実は十代の子達なのです。 日本人女性は高値で売れる?日本人女性のダルマ女は高く売れるとよく言われています。外国では日本人女性はとても従順と評価されています。男女平等社会と言われている日本でも昔の名残からか男性をたてることや男性を支えることが当たり前という文化が今でも残っています。その印象からダルマ女という奴隷としても主人に従順に仕えると思われているのでしょう。 手足を切断を切断する理由は?ダルマ女が作られた最初の理由として、なぜ手足を切断しなければならなかったのかといいますと、やはり一番は逃げられないようにするためです。奇跡的に逃げられたとしても既に手足は切断され通常の生活を送ることは不可能です。家族の元に帰れたとしても幸せになれることはまずないでしょう。 女性に対する戒めという見解もあるダルマ女の都市伝説が広まった時期は女性の進学率や就職率が増えてきた昭和前期頃。パッケージツアーが流行し、女性が社会進出することによってお金を持ち始めたこともあり、男性に先掛けて海外旅行を女性達がし始めました。これに対して男性側は男女平等を理解し切れていなかったため、旅行をする女性に対する戒めなのではないかという説もありま だるま女に関する映画都市伝説という噂が実は映画にまで出てきています。ダルマ女が出てくる映画やテレビなどは多く存在していますので、今回は有名な映画をご紹介します。 十三人の刺客2010年に公開された三池崇史監督による「十三人の刺客」。江戸時代後期を舞台にしたお話で将軍の異母弟にあたる藩主、稲垣吾郎演じる松平佐兵衛督斉韶は暴君でした。周りは困り果てていますが、斉韶が来春に老中に就任することになりました。 中国映画”西太后”中国で上映された「火焼圓明園」「垂簾聴政」の日本の映画を日本で劇場公開するために一本にまとめた映画が「西太后」(せいたいごう)です。西太后の半生のお話ですが、西太后の悪女っぷりを過剰に強調し残虐なシーンが多く映し出されている作品です。 ダルマ女の見世物小屋とは?都市伝説で多く出てくる見世物小屋。怪しい雰囲気の裏の世界のものと思われがちですが、昭和の初期頃まで日本を含める世界各国で存在していました。珍奇さや猥雑さなどを見世物にして日常では見られない物や人、動物などを見せていました。お祭りの屋台などと同じように夏の風物詩として人気でした。今でいうサーカスのようなものです。 厳しく取り締まられた見世物小屋ですが昭和50年代には厳しく取り締まれることとなり、見世物小屋は徐々になくなっていきました。見世物小屋の文化は日本をはじめとするアジアだけではなく、世界各国で存在していました。 日本ではダルマ女が実在していた?中国の歴史書にダルマ女が存在していたことはお話しましたが、実は日本の歴史上にもダルマ女が存在していたことが残されています。彼女の名前は「中村久子」。見世物小屋で実際に芸人として舞台に立っていました。 実は病気のためダルマ女の姿に彼女は拉致されたのちに両腕両足を切断されたのではありません。二歳のときに起こした凍傷が原因により特発性脱疽になってしまいます。両腕両足を切断するか悩んでいる間に左手が手首から取れてしまったといいます。その後右手両足を三歳という幼さで切断しました。 日本人女性のダルマ女「中村久子」中村久子の父は娘をとても可愛がっていました。しかし久子がまだ幼い頃に他界。のちの母の再婚相手の継父から虐待を受けるようになり、逃げるように独立し見世物小屋に自ら身売りしました。母と祖母から教わった刺繍や裁縫などを武器とし、舞台に立ちました。 厚生労働大臣賞も受賞している歴史上貴重な人物彼女は日本のヘレンケラーとも言われています。ハンディーキャップのある体で彼女は生涯で一度も国からの障害者制度による保証を受けませんでした。「恩恵にすがって生きれば甘えから抜け出せない。一人で生きていかなければ」とその時の言葉が残っています。 だるま女の作り方とは?歴史上で出てくるダルマ女は、死ぬまで民衆の好奇の目に晒して惨めな姿で苦しんで死ぬことを前提に作られています。ですが、都市伝説ダルマ女は一生奴隷として逃げることも死ぬこともできずに生きます。では、そんなこと可能なのでしょうか。 ダルマ女はどうやって作られるのか?現在の進化した医学では可能です。全身麻酔をし両腕両足を切断し、しっかりと縫合すればダルマ女の出来上がりです。ただ普通の病院、医者は病気でもない人の両手足を切断することはできません。やはり闇医者といわれる医学を理解している人でないとできません。もちろん普通では考えられない金銭のやりとりがあるでしょう。 ダルマ女として狙われやすい女性像ダルマ女として目がつけられやすい条件は、「返しきれないような借金がある」ことです。そういった場合、残念ながら闇金などの裏の世界の人間と繋がりが多くある所から借りてしまい、返すあてもなくなってしまい、一気に返せる方法があるなどと上手く言いくるめられ気が付いたらダルマ女になってしまうというパターンです。 都市伝説ダルマ女は本当に存在するのか?今の日本で仮にダルマ女が見つかったとしても、あまりの残虐性とダルマ女にされてしまった女性のためにも公になることはないでしょう。ですがダルマ女が実在するのか確認できる方法があります。それは自分が誘拐され、気がついたらダルマ女になっていた。その時にこの都市伝説の真相が分かることでしょう。 編集部 この記事のライター Cherish編集部 人気の記事人気のあるまとめランキング
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