ゲェジの意味や元ネタは？使うシーンや使い方の例を紹介！

「ゲェジ」という言葉を知っていますか？最近、ネットやSNSなどでよく見かけるようになった「ゲェジ」ですが、その言葉の意味が何を言い表しているのか？分からない人も多いと思います。

ですが、知っておかないと使いようによっては大変なことになりかねない言葉でもあります。というのも「ゲェジ」という言葉は、強い侮辱の意味を含んだ差別用語が由来となっています。くれぐれもリアルな場所での使用は控えた方がいいですし、この際「ゲェジ」の言葉の意味もしっかりおさえておきましょう。

この記事では「ゲェジ」の意味はもちろん、「ゲェジ」の正しい使い方からその由来まで解説しています。
 

ここでは「ゲェジ」の由来について解説していきます。

「ゲェジ」とは「ガイジ」という言葉を訛らせたネットスラングです。ネット掲示板やSNSなどでよく目にすると思いますが、もとは知的障害者を侮蔑する差別語です。

「ガイジ」という強烈な意味を持つ差別用語をそのまま使用するのには抵抗があるということで、訛らせて使っているという感じです。ここでは、「ゲェジ」がどこから来て、どんな使われ方をしているか紹介します。

 

「ゲェジ」はインターネットから生まれた言葉で、ネットスラングの一つです。
ネットスラングというのは、インターネット界隈で使われる言葉のことです。

ネットスラングの例を挙げると、

• スマソ→すまんを表す
• ww→「笑う」ことを表し、「わら」とも言う。
• 草→「笑う」ことを表し、「くさ」とも言う
• ググる→「Googleで検索する」という意味。
• 禿同→「激しく同意」という意味。

「ゲェジ」は「ガイジ」という言葉に由来しています。

「ガイジ」は知的障害児（しょうがいじ）を省略したものです。後半部分の「がいじ」を取って言葉にしています。かつては、意味の分かる仲間内だけで使用していた「ガイジ」ですが、ネットの世界では現在爆発的な広まりを見せて有名な差別用語の一つとなっています

そして、「ゲェジ」については知的障害児を侮蔑した言葉「ガイジ」が訛った言葉とされます。「ゲェジ」と訛らせるのは、カモフラージュや隠語にさせたい意味があります。

もとより「ガイジ」が強い侮辱の意味を帯びるので、そのまま使用するのは気が引けるところがあることから、訛らせることにより「ゲェジ」が生まれたと見られます。これには、言葉の強さを和らげるとともに初見の人には認識されにくいというメリットがあります。
 

近年「ガイジ」「ゲェジ」はよく使われていますが、差別用語としては使われなくなってきています。言葉の対象が知的障害児であることが、珍しいことになってきているということです。

これは言葉を使用する人達が、障害児を罵倒しなければならない場面に出会わないのが一つの理由でしょう。

なので、この差別用語の強さの威を借りて、普段の気に入らないことに対して気を晴らしたいときに「ガイジ」「ゲェジ」は使用されることになります。

ですから、最近言葉の対象となっているのは「不愉快な人」「気にくわない人」「非常識な人」などに広がっています。さらに「ゲェジ」に訛ると、その流れはいっそう広がって単なる「バカ」くらいにも使用されるようになっています。

「ゲェジ」の元ネタは、『ドラゴンボール』の主人公悟空の訛りにあります。

つまり、ドラゴンボールの悟空に「ガイジ」と言わせたら、「ゲェジ」になるということです。悟空の独特の訛り口調が「ゲェジ」の起源ということになります。
 

「ガイジ」という差別用語を悟空の訛りで発音したのが「ゲェジ」です。
「ゲェジ」はネットの掲示板で考え出されたとされています。それは、悟空の訛り口調を真似して楽しむドラゴンボールの掲示板です。

それでは悟空の訛りによる言葉の変化の一例を見てみましょう。

• お前→おめぇ
• 強いな→つえぇな
• ガイジ→ゲェジ

「ガイジ」を悟空にはじめて言わせた元ネタが存在しているようです。

「オメェゲェジか？」と悟空が言った元ネタがこちらにあるということですが、本物かはどうか定かではありません。

悟空の訛りである「ゲェジ」は小動物の飼育かご「ゲージ」に掛けているという見方があります。

この場合のゲージは、実際の英語には存在しない「guage」と表記され、実際のgauge（ゲージ）のミススペルが使われているようです。障害者が自由とは隔絶された存在というイメージから「ゲージ（飼育かご）に入った人間」といった意味を掛けていると考えられます。

ここでは、ゲェジの使い方の事例を見ていきましょう。

使用例を見れば、そのほとんどが知的障害者を対象にした発言でないことが分かるはずです。とはいえ、もとは差別語なので罵倒や揶揄の感情が込められた言葉であることには違いありません。

「ゲェジかよ」という使い方もよく見られます。これは単に「ウザい」人に向けて使用できます。

たとえば、通りすがりにわざとらしく肩をぶつけてきた人に

「ゲェジかよ」

という感じです。

「ゲェジがいた」もよく使われます。これは「常識から逸脱した行為」をしている人に対して使用するのがピッタリです。

たとえば、信号無視をしている人に対して

「信号無視をしているゲェジがいた」

「〇〇しているゲェジがいた」
という使い方もよくあります。

「ゲェジこわい」は心から関わりたくないと思った人に向けて使えます。

たとえば、電車内で奇声を上げている人に対して

「ゲェジこわい」

などは、しかるべき使い方になります。

ここでは「ゲェジ」がどんな時に、どんな場所で使われているかを見ていきます。

この中には挙げていませんが、オンラインゲームのマルチプレイの場などはよく「ゲェジ」は使われている印象です。早速見ていきましょう。

「ゲェジ」は、なんjやtwitterで普通に使われています。人を罵倒しやすい場所でもあるし、目立ちやすく反応をもらえるというのもあるのでしょう。

「おまえ、ゲェジじゃね」
「そんなことしたら、ゲェジになっちゃうよ」
「ゲェジみたいなことするな」

のように使用され、DQNやキチガイとも同義で使われています。

相手を馬鹿にするときも使います。

よく無職の人や、ひきこもりの人に向けても「ゲェジ」は使用されます。なんj民にそのような人が多いこともその理由になっています。

ともかく、馬鹿にしたり軽蔑したりするときに使う言葉です。

「ゲェジ」は自分に対して自虐的に使うこともあります。

たとえば、テストの結果がひどく悪かったことにショックを受けて

「おれ、ゲェジやん」

という使い方あります。今までの事例と違い「ゲェジ」を自分に向けて使っています。

リアルの場所で使うのはやめておいた方が無難です。もし知的障害者に対する意味で使っていなくても、相手が差別用語として受け取った場合に面倒なことになりかねません。

法律的には、侮辱罪や名誉毀損罪が適用されます。また2016年に施行された障害者差別解消法では、民間では努力義務と位置づけてはいるものの、慢性的に続く場合は行政指導や罰金が課せられることもあるそうです。
 

「ゲェジ」「ガイジ」と同じ意味に使われる言葉を紹介します。「ゲェジ」「ガイジ」の言葉の意味が広がっているので、もはや罵倒語すべての意味で使えるようにも思えます。

最近では小中学生に「ガイジ」が広まっているという話が新聞に載っていました。

ある小学生は
「ガイジ？知っているよ。この世にいらない人のことでしょ」

と言っていたそうです。

子供が使うのは、ちょっと怖いので使っているところを見たら注意したいですね。

池沼（ちしょう）とは知的障害者を略した「知障」の意味があります。「知障」の隠語的な意味合いを持ったネットスラングです。

「知障」があまりに差別的なので、隠語的に「池沼」として使用されます。

パソコンなどの文字入力で「ちしょう」と打って変換すると直接「知障」が選択肢に挙がることはありません。いちばん始めの選択肢に挙がるのが「池沼」なので、そんな事情から使われ始めたと言われています。

「ちしょう」以外の読み方として「いけぬま」もあります。

「キチガイ」とは、「発狂した人間」「ひどく常軌を逸した人間」を指していいます。

また、文字入力変換に関連して「基地外」などの表記もあります。

この言葉は、テレビや一般的なメディアでは放送禁止用語として有名です。過去に言ってしまった例としては、2009年放送の「笑っていいとも！」テレフォンショッキングで宝塚出身女優の毬谷友子さんが「キチガイ」と2度言ってしまいました。その結果、謝罪することになりました。
 

いかがだったでしょうか。今回は「ゲェジ」の意味や使い方は？について解説してきました。

• ゲェジの元ネタは悟空
• ゲェジは差別用語の由来だが、もう障害児を対象にしなくなったこと
• 似ている言葉もたくさんあるが、大概は同じ対象を指すことが多いこと