2021年02月27日公開
2023年04月04日更新
エキスポランド「風神雷神Ⅱ」の死亡事故|フライデーが写真を掲載?
みなさんは2007年にエキスポランドで起きた死亡事故についてご存じでしょうか?一人の女性が亡くなったこの事故は、その悲惨さから今でもネット上で語り継がれています。今回は、人気アトラクション「風神雷神」で起きた事故の原因や、当時や現在の様子などを写真を交えてご紹介していきます。
目次
- 1首事故のあった「エキスポランド」とは!その現在
- 2エキスポランドアトラクション「風神雷神2」
- 3人の多いゴールデンウィークに事故が起こる
- 4一人の女性が大きく巻き込まれる
- 5首事故原因はメンテナンス不足
- 6「風神雷神」首事故の被害者は乗る前に席を変わっていた
- 7見ることのできない被害者の状態
- 8被害女性の間違った写真
- 9首事故の目撃、証言 「予兆はあった」
- 10PTSD
- 11その後もなくならないジェットコースター事故
- 12現在日本一のアトラクション(写真)
- 13事故後うまく経営のいかないエキスポランド
- 14エキスポランドは倒産後『ファームエキスポ』へ
- 15ファームエキスポの次は『エキスポシティ』(エキスポランドの現在)
- 16「エキスポランド風神雷神」首事故まとめ
首事故のあった「エキスポランド」とは!その現在
出典: http://oversea2ch.com
エキスポランドとは
エキスポランドとは、かつて1970年に開かれた大阪万博(日本万国博覧会)のアミューズメント施設として作られた遊園地です。
大阪万博が閉幕した2年後の、1972年3月に遊園地として営業を再開しました。
再開後は、大阪を代表する遊園地として多くの来園者を迎えました。
エキスポランドの現在は?
エキスポランドは2007年(平成19年)のゴールデンウィーク中、5月5日12時48分頃に、ジェットコースター「風神雷神2」が死亡者を出す脱輪事故を起こします。
それはとてもグロテスク(悲惨)な事故として、今でも語り継がれています。
この事故がもとで経営がうまくいかなくなり、この遊園地は2009年(平成21年)2月に閉園しました。
エキスポランドアトラクション「風神雷神2」
巨大観覧車「テクノスター」、ジェットコースター「オロチ」「ダイダラザウルス」、そして今回取り上げる死亡事故を起こした「雷神風神Ⅱ」。
これらがエキスポランドを代表するアトラクションでした。
巨大観覧車「テクノスター」の写真と現在
出典: http://tavilog.blog118.fc2.com
巨大観覧車「テクノスター」
テクノスターは直径85mで、出来た当時は日本一ならぬ世界一の高さを誇っていました。
現在は、エキスポランド後地にできたエキスポシティという施設で、観覧車はさらに大きくなり復活しています。
人気のジェットコースターの写真と現在
オロチ(ジェットコースター写真)
出典: http://drkssk27.web.fc2.com
オロチは、日本国内最大規模のぶら下がり式のジェットコースターでした。
ダイダラザウルス(ジェットコースター写真)
出典: http://drkssk27.web.fc2.com
ダイダラザウルスは、エキスポランドの中心施設として建設されたローラーコースターです。
1999年頃までは2つあった周回コースを、2000年にスタート地点の付近で単純につなげて1つのコースにしました。コースの全長は2340m、当時世界最長のジェットコースターとなり、乗車時間は7分にも及んだそうです。
出典: http://drkssk27.web.fc2.com
上の写真は太陽の塔です。
手前に見えるジェットコースターはダイダラザウルス。
太陽の塔って改めて見て見るとグロテスク(芸術的に)ですね。
風神雷神2(写真)
出典: https://plaza.rakuten.co.jp
風神雷神2
三井グリーンランド(熊本)に設置されたのが元祖「風神雷神」
そのニューモデルということで風神雷神2という名前になりました。
立ち乗りのジェットコースターです。これが脱輪事故を起こします。
出典: http://drkssk27.web.fc2.com
矢印は遠心力により膝が曲がってしまっている様子を示しています。
出典: http://drkssk27.web.fc2.com
風神雷神2の後ろから撮った写真です。
前の人の後頭部が写っている様子。
下の動画は、公式サイトの風神雷神2の動画です。
人の多いゴールデンウィークに事故が起こる
「エキスポランド風神雷神」首事故概要(写真)
出典: http://www.nikkeibp.co.jp
ジェットコースター脱輪死亡事故が起きたのは2007年5月5日のゴールデンウィーク。来園者が多い中で前代未聞の事故は起こりました。
ジェットコースター「風神雷神2」は滑走の途中、車体を支える2つの部分が破損しそのまま走行します。
出典: http://oversea2ch.com
途中バランスを失ったジェットコースターは脱輪し左サイドへ倒れます。
そこには人が歩くための通路(非常用通路、メンテナンス用通路)と手すりがあり、倒れた側の人はその手すりにジェットコースターに固定されたまま激突します。
しばらく進んで止まったようですが、その光景は想像できないほどグロテスクだったと思われます。
「風神雷神2」現在
出典: http://blog.livedoor.jp
現在はもちろん撤去され、エキスポシティという全く別の施設になっていますが、風神雷神2は事故後もしばらくは残っていたようです。
一人の女性が大きく巻き込まれる
「エキスポランド風神雷神」首事故の被害状況(写真注意)
出典: http://oversea2ch.com
この「風神雷神2」脱輪事故により女性一名(小河原良乃さん19)が左手すりに頭を挟まれ死亡します。
その他、男性4人、女性17人の合計21人が病院に搬送されました。
事故の目撃者で気分が悪くなった13人も病院で手当を受けましたが、過度の恐怖や興奮でPTSDが懸念されたようです。
その直後にエキスポランドは休園となります。
出典: http://oversea2ch.com
首事故原因はメンテナンス不足
エキスポランド「風神雷神」走行中部品が飛び散る
脱輪事故が起きたジェットコースターのコースは全長約970m 、最大高さ約40m。
ジェットコースターは6両編成、乗客の数は1両当たり4人の最大24人。最高時速は75kmに達します。
ジェットコースターの走行の途中で、破断した部品が飛び散るのが目撃されています。
この部品の破断が脱輪事故の原因と言われています。
そしてそこから500mほど進んだところで、2両目の車両が左右に揺れ始めます(3両目の乗客の証言)
出典: http://www.nikkeibp.co.jp
その時、ジェットコースターの車軸となる部分のネジが破断していたということになります。
そのネジ破断が原因で、ネジ部で固定されていたジェットコースター本体とレールをつなぐモジュールと呼ばれる部品が外れ、脱輪状態になります。
つまり、レールの上を金属の箱がタイヤを失いただ滑っているだけの状態になります。
前後が繋がっている分しばらくは真っ直ぐ進みますが、ある時点でバランスを崩し、破損のあった2両目は左に倒れてしまいます。
出典: http://hk.apple.nextmedia.com
上の画像は事故の破損部分を再現したものです。
ピンクの人のところに、亡くなった小河原良乃さんが乗っていました。
首事故の原因は重要部品の金属疲労(写真)
後に破損、脱輪の原因は金属疲労であることが判りました。しかしそのジェットコースターの車軸は15年間取り換えられていなかったことが判明します。
事故の調査を重ねれば重ねるほど、エキスポランドはずさんな検査を行っていたことが明るみになり、その手抜きが事故の原因を招いたということになります。
2007年1月31日に点検を行っていましたがそれらは目視点検のみ。
本来行われるはずであった、JIS検査基準で定められた金属の強度や劣化に関する検査が行われていませんでした。
出典: http://nichidai-sports.com
事故原因となった15年間取り替えられなかった車軸。かなりの負荷がかかっていたと予測されます。
できるなら毎日でも点検しておきたい部分のはずです。
破断した部分の部品は、注文すれば提供される体制もジェットコースターメーカー側にはありました。
しかし、エキスポランド側がきちんとそれらの処置をしなかったということになります。
事故はメーカー側の原因ではなく、管理者側の原因ということエキスポランドは認めました。
「風神雷神」首事故の被害者は乗る前に席を変わっていた
この怠慢管理が原因の事故で亡くなった女性(小河原良乃)さんは、この日会社の同僚6人と共にエキスポランドを訪れていました。
当初、小河原原良乃さんたちは1両目の車両に乗る予定でしたが、3人組の家族との数合わせの関係で1両目を譲り、今回事故のあった2両目の車両に乗ることになりました。
「なんでよっちゃんが・・・」と同僚たちは口を揃えて言っていたということです。
出典: http://hk.apple.nextmedia.com
「もしかしたら自分たちが2両目に乗っていたかもしれない、そう思うといたたまれない気持ちになる」と1両目を譲ってもらった親子連れの父親の人は語ります。
見ることのできない被害者の状態
小河原良乃さんについての被害後の状態はきちんとした発表はされていません。
エキスポランドは事故内容について、従業員に緘口令を発したという話です。やはり言われているようにグロテスクな状況だったのでしょうか。
目撃者などの報告によれば、死亡した小河原良乃さんは右肩から左脇にかけて切断されたと言います。
色々な目撃情報を加味して考察してみると、首が見ることのできない状態になっていたということになります。
被害女性の間違った写真
過去の写真 首事故当時の写真ではない
出典: https://ameblo.jp
フライデーなどのメディアによく取り上げられていた、中学生時代の小河原良乃さんの写真です。
中学のときにお父様を交通事故で亡くされて、その影響で過食症になってしまったようです。
それでもその後は体型を元に戻し、事故後はもっとスマートになっていました。
事故現在の写真
出典: https://ameblo.jp
新聞で使われた「風神雷神」事故被害者小河原良乃さんの写真。これが事故当時の姿だと思われます。
マスコミが面白がってか、昔の太っている頃の写真をこぞって使ったようです。それについてはやはり批判的な意見も出ていました。
しかし昔の写真が出た瞬間、事故の同情の声が被害者への中傷の声へと一部変わりました。
「太っているから脱輪するのだ」というような意見です。
本人の写真?
出典: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
テレビのニュースで取り上げられた「風神雷神」事故被害者の、小河原良乃さんの写真です。
この写真が本人なら、これをマスコミは使って欲しかったなと思います。
被害者家族の現在
出典: http://blog.livedoor.jp
母、美代子さん(61)は癒えない悲しみを抱えながら、孫の誕生などに少しずつ生きる希望を見いだしてきているといいます。
夫も失っているだけに、娘の事故も追い討ち的に辛いものだったでしょう。
小河原良乃さんの2人の姉がもうけた、男の子4人の成長が癒しとなっているようです。
「孫から生きる力をもらっています」と語っていたそうです。
首事故の目撃、証言 「予兆はあった」
「エキスポランド風神雷神」事故の前
事故を離れたところから目撃したある人の話では、自分も30分前に乗ったばかりで、その時これはいつかは事故が起こるぞと思ったと言います。
通常の絶叫マシーンよりも固定器具からの頭部への打撃の感覚が強く、頭が痛かったと語っています。
事故が起こる約2時間前に「風神雷神」ジェットコースターを利用した人は、「いつもより横揺れが激しかった」と、事故の前兆的な物があったことを語っていました。
「エキスポランド風神雷神」事故後
フライデー記者によると、顔が上から落ちてきたとの目撃情報があったようです。
ジェットコースターと手すりに挟まれ、その場で割れてしまっていたと証言する人もいます。
近くにいた人は顔がどうなったかまでは見れなかったでしょう。となると本当に落ちた可能性は高いかもしれません。
「フライデーに写真載ったけど、肩から上がなかったから首は取れたよ」との書き込みも。
出典: http://www.jiji.com
手すりに挟まり、女性の首が切断され落下し、頭だけが野ざらしの様に地上に転がっていた。それを見た遊園地客が嘔吐・失神、したとの目撃情報もあります。
頭部が切り離されてから約15分間、死体は放置されていました。
目撃者によると、その間嘔吐を繰り返す人、ただ悲鳴をあげる人、動画や写真を撮る人など様々な人間模様があったようです。
バーが固定されているので逃げることもできません。「フライデーにすさまじい遺体の白黒の写真が出ていた」との書き込みも。
そのフライデーによると、「段々倒れるコースターに手すりがせまってきて 、なんとかかわそうと必死で腕を使うが腕がもげて 、そのあと頭を激突してそのまま顔ごともっていかれた」とのことです。
しかしフライデーの写真ではよくわからなかったと言う証言も見つかります。フライデーすら自粛するほど悲惨だったということでしょう。
◆2007年5月5日(土)◆【事故】 今日エキスポランド行きました。 事故がありました。 風神雷神2(立って乗るジェットコースター) でシートがはずれて男性(女性※編集部注)が1人亡くなりました。 あたし等は今から風神雷神2の乗り場に 行こうとしてるところでした。「ガン」ッてゆぅ鈍い 音がしたら人がたくさん集まりはじめました。 あたし等は有名人でもいるんかと思って近くによろうとしました。 そしたら集まってた人たちが「首や!!!」とかって叫んでいました。 お父さんが様子をみに行ってくれました。 もどってきて「もう帰ろう。」といいました。 車に戻るとお父さんは話してくれました。 「脱線してて、人が1人投げ出されてた。 血がでててたぶん亡くなってると思う。」といいました。 救急車やパトカーがいっぱいきて、空にはヘリまで来てました。 涙が出ました。 もしかしたらお姉ちゃんやお父さんが乗っていたかも しれません。 お昼ごはんをあと10分でも早く食べ終わっていれば脱線したのに乗っていたと思います。 信じられません。 乗っていた人たちも怪我しているようです。まだ救出活動中だと思います。 今までうけた道徳の授業の何十倍も心にひびきました。 怪我した人、何てゆぅたら いいんか分からんケド大変でした。 なくなったひと、ご冥福を お祈りいたします。 命に勉強になった日でした。
目撃者のうち大阪府内の15~22歳の女性11人と男性1人の計12人は、気分が悪くなって病院に搬送されました。
大声をあげたり涙を流したり、自力で歩けず車いすやストレッチャーで 運び込まれた人もいたようです。
ある女性は表情がこわばった状態のまましゃべることができず、 事故の様子を思いだしては涙ぐんでいたといいます。
興奮による過呼吸状態だった人もいたようです。
ジェットコースター事故後、病院に搬送された人以外にも、体調不良を訴える人たちは少なくなかったようです。
兵庫県在住の女子中学生ら7人は、ジェットコースターの順番待ち中に事故を目撃します。事故がなければ 次に乗る予定だったということで、精神的ショックは大きかったようです。
「事故の夢を見て何度も起きてしまい眠れない」 「事故を思いだすと涙が止まらない」と言い、学校のスクールカウンセラーなどに相談に訪れています。
大阪府「心の健康総合センター」には、「夜眠れない」「乗り物が怖い」などと多くの人が訴えていたそうです。
事故後現在
未だグロテスクな事故としてネット上の様々な場所で語られている、風神雷神2の事故。
そして、小河原良乃さんについて間違った情報が多く、被害者への中傷が目立ちます。
そういう人がいるということは、なかなか自分の身に起きて見ないとわからないものだということを教えてくれます。
フライデー関連
出典: http://fletsnet.web.fc2.com
当時のフライデーなどの週刊誌には、事故現場そのまま載せているとの情報が飛び交っていたようです。しかし情報が少ないので、そこまできちんと載せてはいなかったと思われます。
フライデーの写真に関しては
「 肩から上がなかったから首は取れてたと思う」
「 フライデーの写真って遺体を搬送してる時の写真だよ」
と言った書き込みがありました。
他には、「フラッシュだかフライデーだか、雑誌の写真だけでもきつかった記憶がある」と言ったような書き込みもありました。
PTSD
大阪府吹田市のエキスポランド(遊園地)で「風神雷神」ジェットコースターが脱輪、女性1人が死亡、男女19人が重軽傷を負った事故。
直接の被害に合わなくてもその場にいた人たちの心に大きな傷を残したようです。
専門家によるとPTSDになる危険性のある出来事だそうです。
出典: http://www.addictioncampuses.com
PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは、命の安全が脅かされるような出来事によって強い精神的衝撃を受けることが原因で、著しい苦痛や生活機能の障害をもたらすストレス症候群のことを言います。
凄惨な事故を目撃すると、その記憶が脳に焼きつき、ちょっとしたことでその時の情動が蘇ってしまいます。
グロなものを見てしまっても心に与える影響は大きいと言います。中には過呼吸や動悸を起こす人もいるようです。
ネットで検索し、グロテスクなものを画面越しに見ただけでもPTSDになったとの事例もありますので、十分お気をつけください。
グロテスクな画像や映像の違法性に関してはあまり厳しくないようですね。
その後もなくならないジェットコースター事故
「エキスポランド風神雷神」首事故以降の現在の国の対応
出典: http://www.sankeibiz.jp
大阪で起きた「風神雷神2」ジェットコースター事故から16年が経ちました。
それは、今でも悲惨な事故として語り継がれています。
しかし、事故を教訓に国は規制強化を進めるなどしてきたようですが、日本全国を見るとアトラクションの事故は現在も後を絶たないようです。
エキスポの事故は車軸が金属疲労で折れ、風神雷神ジェットコースターの2両目が脱輪しました。
その後、園側が超音波などで亀裂を調べる「探傷試験」を本来するべき期間をやり過ごし、先送りしたことが判明しました。
さらに大阪吹田市へは「異常なし」と虚偽報告していた実態も明らかになりました。
現在でもなくならないジェットコースター事故
最近の調査でも、定期検査を日本全国のコースター24%が行わずとの報告が上がっているようです。
そもそも、アトラクションについて定期検査や報告のガイドラインはあっても、探傷試験の内容や回数など明確な定めはないようです。
2011年「東京ドームシティアトラクションズ」のジェットコースターから、男性が振り落とされて転落死する事故を筆頭に、国が調査報告書をまとめたジェットコースター事故はエキスポ「風神雷神」事故後、14件に上ります。
東京ドームシティアトラクションズの事故では、乗客を固定するバーのロックが目視のみだった上、安全教育不十分なアルバイトに任せていことが判明しました。
現在日本一のアトラクション(写真)
日本一怖いジェットコースター「ええじゃないか」富士急ハイランド
出典: http://coaster.fc2web.com
日本で一番高い観覧車は、葛西臨海公園の「ダイヤと花の大観覧車」 直径111m、全体の高さは117m。
出典: http://www.senyo.co.jp
名作第1位!スチールドラゴン2000 三重県ナガシマスパーランド「高さ97mのインパクト」
出典: http://rollercoaster007.blog114.fc2.com
事故後うまく経営のいかないエキスポランド
「エキスポランド風神雷神」首事故のその後
「風神雷神」ジェットコースター事故を受けたエキスポランドは、事故発生直後から閉園します。
結局はずさんな管理体制が明るみに出たこともあって、長期間の閉園を余儀なくされました。
またこの事故を受けて、日本全国の遊園地に緊急点検や運行休止の対策が相次ぎました。
出典: http://blog.goo.ne.jp
その後、大阪エキスポランドは2007年7月20日にプールのみの営業再開を試みようとします。
しかし、当時の大阪府吹田市の市長は「遊園地全施設の安全が確認できない限り、プールのみの営業再開も認められない」とします。
エキスポランドの再開の目処が立ったのは2007年8月10日。エキスポランドの社長が記者会見を行います。
全施設の安全確認を行い、原因も究明され、被害者女性(小笠原良乃さん)の遺族から一定の理解を得たということでした。
そして事故を起こしたジェットコースター以外全ての施設の営業を再開する運びとなります。
出典: http://gigazine.net
再び起こる事故 そして倒産へ
出典: http://gorimon.com
しかし、再営業した当日から、小型ジェットコースターの「ワイルドマウス」が緊急停止する事態が起きました。
その何日か後にもジェットコースター「オロチ」の不具合が発生したり、「バックスピン」という滑りもののアトラクションの安全ベルトの不具合で、小学生が怪我をする事故が起こったりします。
そんなこんなで思うように客足は伸びず2007年12月9日には再び閉園します。
事故を起こした風神雷神Ⅱの撤去を始めとした改修工事に入り、2009年春にリニューアルオープンしようと計画を立てます。
しかしオープンを待たずに2008年10月にその計画を中断します。
2009年2月に民事再生法を申請し破産手続きを申告し、エキスポランドは倒産する結果とまります。
エキスポランドは倒産後『ファームエキスポ』へ
風神雷神で首事故を起こし倒産したエキスポランドのその後
色々な不祥事が原因で倒産した大阪のエキスポランド。
その後、2010年3月から2011年5月まで農業体験型公園「ファームエキスポ」として営業していました。
出典: https://blogs.yahoo.co.jp
「ファームエキスポ」はエキスポランド遊園地全体の1/5を使用して開かれいました。
まだエキスポランド遊園地の残骸的施設が残っていた状態だったようです。
出典: http://www.s-jal.com
ファームエキスポも契約満了で閉園、現在は
契約に則り、ファームエキスポが2011年に閉園します。
そして大阪府はエキスポランド跡地の利用事業者を公募。
教育、異文化交流をテーマとした複合型施設を提案した「三井不動産」を跡地利用事業者として選びました。
出典: http://ga5.cooklog.net
2015年11月、エキスポランドは「EXPOCITY」という商業とレジャー複合施設になります。
観覧車も再び復活させ、今では多くの人で賑わっています。
ファームエキスポの次は『エキスポシティ』(エキスポランドの現在)
出典: http://www.e-aidem.com
遊園地エキスポランド後地にできたのが、日本最大級の大型複合施設「エキスポシティ」です。
エキスポシティは「ららぽーと」と、8つの大型エンターテインメントからなる大型複合施設です。
「エキスポランド風神雷神」首事故まとめ
エキスポランドは現在「エキスポシティ」となり、多くの人で賑わっているということです。
しかし、事故のことは忘れてはいけないでしょう。
でも人はなぜジェットコースターのような危険なアトラクションを作ったのだろうか、と考えずにはいられませんが、それも人の好奇心の賜物なのでしょう。
ですが、100パーセント乗り物を信じるのも少しためらわれますね。