母子家庭の子供の性格や特徴は?恋愛傾向や子育てのポイントを紹介!
母子家庭の子供の性格への影響が心配という方も多いのではないでしょうか? この記事では、母子家庭の子供の性格や特徴、恋愛や仕事について紹介していきます。 これから母子家庭で子育てをする方、母子家庭で育ち恋愛や仕事に悩んでいるという方におススメの記事です。
目次
母子家庭は子供の性格に影響がある?
あなたが育った家庭はどんな家庭でしたか?
一昔前の家族の特徴と言えば、母親は専業主婦で家の中の仕事を一手に担い、父親は夜遅くまで仕事、祖父母と同居は当たり前。
時代は変わり、現在では多様な価値観とライフスタイルが存在しています。その中で、母子家庭や父子家庭も珍しくなくなってきました。
母子家庭を選んだものの、果たして子供にどんな影響があるのだろう…と心配になる方も多いはずです。
ここでは、母子家庭であることが子供の性格にどのような影響を与えるのか、また、母子家庭の子供はどんな心理なのか、恋愛傾向や仕事の仕方などについても詳しく見ていきます。
母子家庭の子供の性格・特徴
母子家庭の子供の性格の特徴は、「甘えん坊」「寂しがり」「頑張り屋」といったものが挙げられます。
その理由は、母子家庭の多くが母親は仕事で不在がちのため、子供が一人で過ごす時間が増える傾向にあるからなんです。
子供は思ったよりもたくさんの物事を考えています。特に、一人の時間が多い場合はどうしてもいろいろと考えてしまうようです。
母子家庭の子供の心理はとても複雑で、成長の過程で形成される性格に、いくつかの傾向があるのも事実です。
その特徴や心理について、ひとつひとつ紐解いていきましょう。
甘えん坊
普段は自立していて、母親なんていらないように見えても、一番大好きな人はやっぱりお母さん。心理的に一番頼りにしているお母さんですが、忙しそうにしているからこそ、我慢しがちな傾向にあります。
母親と一緒にいられる時間が限られているというのは、子供ながらに感じるもの。だからこそ、甘えられるときに精いっぱい甘えるのです。
親としては「こんなに甘えん坊で大丈夫かな?」と思うこともあるでしょう。
しかし、それは外で頑張っている証拠。一人でたくさん頑張っている反動が、お母さんに対する甘えという形で出ているだけです。そういう時には時間の許す限り甘えさせてあげましょう。
子供にとって、自尊心を形成するためには、幼少期母親に甘えることができ、そして認められることです。甘えん坊は子供からの「愛してほしい」というサインなんです。
そのサインになるべく応えることで、将来子供は精神的に自立していくことができるでしょう。
寂しがり
兄弟がいない場合、一人で過ごす時間が長くなるため、寂しがりな一面を持つことも。
常に友達と一緒にいたい、母親が自分より先に家を出るのが寂しい、といった心理が働く機会がほかの子と比べてどうしても多くなります。
その裏には「置いていかないでほしい」「一人にしないでほしい」といった心理が働いているんです。
しかし母子家庭の場合、子供に一人で過ごしてもらう時間が増えてしまうのは、致し方のないことです。
「置いていかないでほしい」といった気持ちをうまく受け止めて、「お母さんは必ず帰ってくるからね」と、置いてけぼりにしないというメッセージを、しっかり伝えてあげましょう。
また、一人で過ごす時間は体感としてとても長く長く感じるものです。
待っている間に、母親のことを考えて更に寂しくなってしまわないよう、「必ず帰ってくる」等のメッセージは毎日伝えてもやりすぎではありません。
心理的不安を解消してくれるのはお母さんしかいないんです。
頑張り屋
一人で家にいる時間に、家事などを任される機会も多くなる子供たち。
「頑張っていれば母親も自分をもっと見てくれるかもしれない」といった心理で、家事だけではなく勉強、学校行事などを頑張る子供が多いのも事実です。
もし自分の子供が頑張りすぎだと思ったら、少し甘やかしてあげましょう。そして、頑張りすぎなくても、きちんと見ていることを声に出して伝えてあげてください。
具体的には、「いつもお皿を丁寧に洗ってくれてありがとう。おかげでお母さん、とてもいい気持ちでお皿を使えるのよ。でも無理しすぎないでね。」といった、肯定とともにメッセージを伝えるのも効果的です。
普段、声をかけているつもりであっても、自分が忙しいと、受け取る子供がどういう気持ちになるかまでは考えが至らないこともあります。
改めて時間をとらなくても、シャワーを浴びている間など生活の隙間でいいんです。
今まで意識してこなかったという人は、子供にかけてあげる言葉について、少し見直してみるのもいいでしょう。
母子家庭の子供の恋愛面での性格・特徴
母子家庭で育った子供が大人になって経験していく恋愛は、そうでない環境で育った人と何か違いがあるのでしょうか?
答えはYESです。
恋愛では、たくさんの感情が発露するので、子供の時に自分の感情を隠したり、多くの我慢をしたりしたまま大人になった場合、恋愛でうまくいかないと悩むことが多い傾向があります。
どういった心理や問題で悩むことがあるかを、具体的に見ていきましょう。
恋愛や結婚に抵抗がある
母子家庭で育った場合、「大人の男性」「父親」についてイメージが湧きづらい人が多いです。そうすることで、恋愛や結婚に対して抵抗があるといった特徴があります。
男の子であれば、成人男性が家庭に不在のため、自分が恋愛して家庭をもって…という最も身近なロールモデルがありません。その為、自分が未来の家庭や子供に満足な環境を与えることができるのだろうか、と考え込んでしまうことも。
女の子であれば、最も身近な大人の女性である母親が、何らかの理由でパートナーと一緒に暮らさない選択をしているのを目の前で見ています。
それを見て、「私はパートナーとうまくやっていくことができるのだろうか」「うまくやっていける人なんてこの世にいるのだろうか」と、消極的な思考から、自分に自信が持てない、といったこともあるんです。
温かい家庭を手に入れたい
父親がいない家庭で育った分、人一倍「誰よりも幸せになりたい」という気持ちが強い傾向がみられます。
幸せの定義は人によってそれぞれです。
自分が育った環境が価値観を形成するため、母親と父親が家にいる家庭にあこがれを持つことが多くなります。
そして、「母親と父親がそろっている=温かい家庭」といった理想を持つんです。
温かい家庭のイメージとしては、一般的に「家族そろった夕食」や、「休日に全員で出かけるレジャー」などが挙げられます。
母子家庭の場合、こういったアットホームな家庭像を理想とすることが多いといえます。
相手に依存しがち
母子家庭で子供の時に寂しい思いをしてきた子供は、寂しい気持ちを解消してくれる恋人ができたら、心理的に少し無理をしてでも相手に合わせることが多くなるといわれています。
また、相手の存在が自分の存在意義のすべてになってしまうような、依存が強い恋愛に陥ることも。
小さいころの環境が理由で、他人との距離の取り方が難しく感じる人もいるんです。
そして、「自分が我慢すれば、相手は自分だけのものになる」といった考え方を持ちがちになります。少し肩の力を抜いて、「相手のために我慢しすぎていないか」ということを見直してもよいかもしれません。
母子家庭の子供の仕事面での性格・特徴
それでは少し視点を変えて、母子家庭で育った子供が大人になったとき、どういった仕事の仕方をする傾向があるのか見てみましょう。
母子家庭で育った人は、仕事に対して一生懸命で、真面目に仕事に取り組む人が多いのが特徴です。しかし、その責任感の強さが理由で、難しい仕事を抱え込んで一人で悩んで苦しむ場合も。
息抜きしたり、他の人に頼ったりしながら、仕事に対して少しリラックスして臨むくらいがちょうど良いです。
それも難しい場合は、仕事以外の趣味を持つことも大事です。趣味の時間があれば、思考を仕事から趣味へ切り替えることができます。
真面目で仕事熱心
小さいころに頑張り屋さんだった人は、大人になってもその性格の長所を仕事で発揮することでしょう。
物事に真面目に取り組み、また、他人を満足させられるまでクオリティを求めるような、熱心な仕事をするタイプが多いです。
その為、上司からは大変評価が高く、仕事場で頼りにされる存在となります。
一方、頑張りすぎて体や精神に不調をきたす場合も。
普段真面目に頑張っているからこそ、少し力を抜いて、時には休憩する必要があります。何事にもバランスがあるので、頑張り続きの自覚がある場合は要注意です。
自分の力でやろうとする
また、母子家庭で育った人の場合、「すべて自分で解決しないといけない」という思考をしてしまいがちになります。
小さいころそうだったように、基本的に誰も頼れない・頼ってはいけない、と思い込んでしまうことがあるんです。
少し負荷がかかっていても、誰かに仕事を分担することを、自分が良しとできません。
さらに、困っている人がいたら、その人のフォローまで請け負う責任感の強さ、面倒見の良さもあります。自分の仕事で手いっぱいでも、困っている人がいたら見過ごせないのは、良い長所です。
しかし、自分を大事にしないことには、他の人の力にもなれません。できないことを、「できない」という勇気も必要です。
問題を抱え込む
問題が発生した時も、自分ですべて解決しなければならないと、周りの人に相談するのが遅くなりがちです。
そのため、手に負えなくなることには、問題がとても大きくなってしまい、太刀打ちできない状況になってしまいます。その結果、周りの人にもう少し早く相談してほしかったと思われてしまうことも。
そうならないためにも、周りの人に、問題に対して認識を持ってもらうように、自分から発信することが大切です。
問題を抱えていることを発信することは悪いことではありません。むしろ、早い段階でみんなを巻き込んで問題が大きくならないように対処することが大切なんです。
母子家庭の子供の心理
ここまで、母子家庭の子供の性格や恋愛、仕事について具体的に紹介してきました。いかがでしたか?心当たりのあるものはあったでしょうか。
次からは改めて、母子家庭の子供の性格や仕事・恋愛などの傾向を形成する心理について、振り返ってみましょう。
母子家庭にコンプレックスを感じる
母子家庭で育った子供は、「うちにはお父さんがいないから…」と物事に対して消極的に考えてしまいがちです。もしかすると、お母さんがそう口にしてしまっていることもあるかもしれません。
良くない出来事があったとき、母親がついそう思ったり、言ったりしてしまうと、子供は「父親がいないことは良くないことなんだ」と思い込んでしまいます。
それほど母親の影響を強く受けるのが子供です。
そして、他の父親がいる家庭の子供と比較して、うらやましく思ったり、面白くない気分になったりしてしまいます。
場合によっては、「うちには父親がいないし、母親も家にいる時間が短いから、何をしてもいいんだ」といった良くない行動に走ることもあります。
コンプレックスを感じさせないためには、ネガティブな言葉を子供の前では言わないように心がけることが大切です。
しかしそれでは、自分のネガティブな気持ちが発散できないかもしれません。そういったときは、親や友達など、子供以外の誰かに聞いてもらうようにしましょう。
親に対して感謝の気持ちを持っている
子供は母親が一生懸命頑張っている姿を毎日見ています。
そのため、忙しい中、自分を精いっぱい育ててくれた母親に対して、感謝の気持ちを持っている人が多いです。
一人で過ごす時間があって「自分も母親に対して何をしてあげることができるだろうか」と考える機会が多いことも関係があるでしょう。
母子家庭の子供は、母親思いの子供が多いことが特徴です。頑張っているお母さんのことが大好きな子供がいることを、忘れないようにしましょう。
自分の気持ちを正直に表せない
子供は母親が頑張っているのをよく知っています。
なので、自分の気持ちを正直に表現したら、「相手に嫌われてしまうのではないか」「迷惑をかけてしまうのではないか」と自分の気持ちを表に出すことをためらう傾向があるんです。
リラックスしている時を見計らって、子供に本当の気持ちを話してもらう機会を作るのもよいでしょう。
自ら気持ちを発信することを控えている子供に、何らかの形で気持ちを吐き出させてあげることができたら、普段からよりよいコミュニケーションがとれるようになります。
母子家庭の子育てで気を付けるべきポイント
母子家庭だからこそ、子育ての方法については心配になってしまうところ。
忙しい時間の中で、できないこと・できることを選んでいかないといけません。母子家庭の子育てについて、どんなところに気を付ければよいのかについて、紹介していきます。
しっかりと愛情を与える
一緒にいることができる時間が限られているため、子供との時間は、愛情をしっかり伝える時間にしましょう。なかなか自分の時間が取れなくて大変ですが、子供にとっては待ちに待ったお母さんと一緒にいられる機会です。
手間暇かけてご飯を作ることだけが愛情の表現ではありません。休日、じっくり子供とデートをしてみるのも良し、家で一緒に映画を見たってかまいません。
子供との時間をどう楽しむか、自分も子供といて楽しいんだよ、ということを表現するだけで、愛情が伝わりやすくなります。
子供に関心を向ける
うちの子は言われなくても何でもできるから…と子供にかまう時間が少なくなっていませんか?
普段は、子供が頑張って我慢して、辛いところを見せないようにしていることも忘れてはいけません。一番簡単に関心を向けていることを伝える方法は、言葉をかけることです。
自分から、「今日はご飯少し工夫してくれたんだね、ありがとう!」や「忘れ物しないようにね」など、言葉は何でも構わないのです。
些細なことですが、こまめに声をかけてあげるだけでも、子供の気持ちは変わります。今からできる簡単なことですので、ぜひ積極的に言葉をかけていきましょう。
気持ちを発散させてあげる
普段表に出さないでいる感情があることに気づいたときは、「どうしたの?」とこちらから水を向けてあげてください。すると、子供から話しやすくなります。一度で話せなくても、何度も聞いてあげることが大切です。
どうしても言葉では出てこない、といった時には文通も有効な手立てです。また、交換日記を書いてもいいでしょう。
普段とは違ったコミュニケーションの方法にするだけで、子供の気持ちを聞き出すことが出来たり、相談に乗ったりすることができます。
母子家庭だからといって気構える必要はない
これまで母子家庭で育った子供の特徴や傾向を見てきました。
母子家庭で一番大切なことは、「子供とのコミュニケーション」にあるといえます。
コミュニケーションの量が不足してしまわないように気を付けるだけで、その他のことは、他の家庭の子育てと変わりありません。
母子家庭だからといって悲観的にならずに、いつもコミュニケーションがとりやすいお母さんでいるだけで、子供は安心してのびのびすることができます。
愛情を伝えるためのコミュニケーションに気を付けて、子育てをしていきましょう。