家庭で出来る「心の教育」のやり方とは?子供の健やかな心を育てよう!
子供にとって親は心の教育を与えることが出来る先生のような存在でもあります。今回は子供に道徳心を学ばせたいと思っている親に、家庭で出来る心の教育方法をご紹介します。併せて心の教育が必要な理由や心の教育をするメリットをご紹介します。
目次
心の教育を知ろう!
子供が必要としている教育にはどんなものがあるでしょうか。漢字の読み書きや英語などの知識教育でしょうか。健康な身体に育てることでしょうか。もちろんどちらも必要ですよね。でも決して忘れていけない教育が、この「心の教育」なのです。
現在心の教育が重視されています。頭の良さだけではなく他の人と共感出来る人になるためにも、心の教育を行う必要があるのです。ではそもそも心の教育とは何なのでしょうか。どのように子供に心の教育をすればよいのでしょうか。今回はこの心の教育を実践する方法とメリット、そして親が子供に共感することの大切さなどをご紹介します。
そもそも心の教育とは?なぜ求められるの?
始めに心の教育とは何なのか、そしてなぜ心の教育が求められているのかご紹介します。心の教育が何かわかれば、現代社会で生活する上で子供に必要なものだときっと共感されるはずです。早速見てみましょう。
心の教育の意味
「心」という言葉は漠然としていて想定出来ないと言われる人もいますが、心理学者の言葉によれば「反応」という言葉に言い換えられるそうです。そして「反応」とは「思考・感情・行動」の3つを総称して使われているようです。つまり心の教育とは心の反応の仕方を学習させることで、心の質を上げることを指しています。そして心の教育は幼稚園などの早い段階から必要とされています。
心の教育が求められる理由
心の教育が求められている理由は主に2つあります。1つめは現代における家庭の問題です。現代は親自身も忙しい生活を送っているので、子供とかかわる時間が少なくなってきていて、放任・無責任という家庭が見られるようになりました。またそれとは反対に過保護・過干渉などの言葉もよく聞かれることもあるでしょう。
このように子供の周囲を取り巻く家族のかたちが変わりつつある中で、子供の心に良くない影響を与えることがないように、早い段階から心の教育を施すことで子供を守ることが出来ます。
また2つめとして、地域社会の問題があります。最近は地域での繋がりが薄くなってきたと言われています。子供たちがその環境で育つと必要な助けを大人に求めることが難しくなることもあります。心の教育を通して自分の中で何が正しいのか悪いのか、どう反応すればよいのか分かっている子供に育てることで、自分のことを守ることが出来るようになります。
家庭で出来る「心の教育」のやり方7選!
心の教育の意味と大切さが分かったので、次に子供に必要な心の教育を家庭で行う方法をご紹介します。家庭ですぐに実践出来る方法なので、是非取り入れてくださいね。
①相手を見て話す
日頃から親が子供の目を見て話す習慣を付けると、子供も相手を見て自分の意見を話せるように教育出来ます。心の教育の中で相手を見て話すことを習慣とすることで、大きくなるにしたがって相手のちょっとした感情や仕草からいろいろな事を察することが出来るようになり、思いやりのある人になることが出来ます。同時に相手を見て話すことで、自分にも自信が付きますし、人からの信頼も得られるというメリットもあります。
②子供を信頼する
子供であっても子供なりに考えて行動していることがたくさんあります。そこで親は子供を信頼して共感する必要があります。「まだ小さいから」と親がすべてのことを行うのではなく、時には子供の決定を信頼し、優しく見守る必要もあるかもしれません。子供も自分が信頼されていることを知ると、自信を持って行動出来るようになります。
③肌に触れることを大切にする
心の教育に必要な点として、親と子供の信頼関係は必須です。そのためにも親子の肌の触れ合いは大切です。肌に触れることで子供は安心しますし、自信を持って自分の考えを伝えることが出来るようになります。
④親が安定した心持ちで子供の心に寄り添う
心の教育は親子の信頼関係にえて、子供の心に寄り添う必要があります。そのためにも親は子供の一時的な感情に流されずに親自身の考えをしっかりと持っておくならば、子供は安心していつでも親に近づくことが出来るでしょう。子供が近づいてきて話しをする時には、共感出来る部分を探して共感し、子供を認めてあげることが大切です。
⑤一緒にいる時間を大切にする
子供と一緒にいる時間は携帯やテレビに夢中になるのではなく、子供が話す学校の出来事を聞いて共感したり、子供の好きな事を一緒にして時間を過ごすことが出来ます。忙しい親にとって子供と一緒に過ごす時間は少しかもしれませんが、ポイントは量より質であることを念頭に置いておきましょう。一緒にいる時間を大切にする方法を通して、心の教育を実践している家庭も少なくありません。
⑥子供の主体性を尊重する
成長や発達の途中にある子供の場合は、子供の主体性を尊重するのも大切です。子供が「自分でやりたい」と言ってくるのであれば、まずはやらせてみるのも良い方法です。子供にとってまだ無理だと親が思うことでも、子供なりに上手くやり遂げるかもしれません。子供の自立を見守るのも親が実践出来る心の教育の一環です。
⑦言葉遣いには気を付ける
子供にとって親の言葉は心に響くものです。もし親が「早く!」とか「何やっているの!」と強い口調で叱ってしまえば、子供は自分から何かを始めることもありませんし、親子の信頼関係を損なってしまうことになります。子供のテンポが遅かったり、上手く出来なかったとしても、言葉使いに気を付けたいものです。そうすることで、子供の心に自立心や自信を与えることが出来ます。
学校で学ぶ心の教育とは?【パターン別】で4つ紹介!
家庭で行う心の教育に加えて、学校でも心の教育がなされています。学校ではどんなことを学ぶのか、パターン別でご紹介します。
①自分自身に関すること
学校で学ぶ心の教育の中には、自分に関することがあります。良いことと悪いことの区別や、正直であること誠実であることなどをあげることが出来ます。学校は家庭と違って集団の中で生活をすることになるので、友達の間で示す真の勇気や強い意志も、心の教育として学ぶことが出来ます。
②人との関わりに関すること
集団生活の中において、友達に感謝することや礼儀ある行動をとる必要性についても、心の教育として学ぶことが出来ます。また人を許すことや思いやりを持って人に関わることなど、社会で実践出来る行動の仕方も学べます。
③集団や社会との関わりに関すること
集団や社会との関わりである、公正や公平の示し方なども、学校の心の教育で学ぶことが出来ます。自分の基準で行動するのではなく、規則を尊重しながら行動することの大切さも学校で学ぶことが出来ます。
④生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること
自然と触れ合うことで、生命の尊さや自然愛護などを心の教育として学ぶことが出来ます。これら崇高なものと関わり共感することで、人を愛し自分も愛せる人間に成長出来るというメリットもあります。
心の教育をするメリットとは?4つ紹介!
心の教育をすることで子供にどのようなメリットがあるでしょうか。心の教育を実践してメリットが感じられたという4つの点をご紹介します。
①優しい人間に育つ
心の教育をすることで、自分中心ではなく相手のことを思いやれる、優しい人間に育ちます。人の感情を考えて行動出来ますし、自分のことも好きになることが出来ます。
②メンタルが強くなる
心の教育を通して自分に自信を付けることが出来ているので、問題にぶつかったとしても強いメンタルを維持することが出来ます。自分を信じて「出来ることはやってみよう」と前向きな感情を持つことが出来る人間になれるのも、心の教育のメリットの1つです。
③コミュニケーション能力が高くなる
自分の気持ちや考えをはっきりと相手に伝えることを心の教育で学んでいる子供は、高いコミュニケ―ション能力があります。相手の話しにも良く耳を傾けることが出来、相手の考えを子供なりに分析しようとします。また周りの人とスムーズなコミュニケーションをとることで、人間関係もうまくいくというメリットもあります。
④学力が上がる
心の教育は「なぜ」「どうして」と自分で理由や原因を考えることが含まれます。小さい頃から分析することに慣れているので、必然的に学校で学ぶ時にも自分の心の中で「なぜ」と問いかけながら勉強することになります。その方法で勉強することで、自分で納得した結論を持つことが出来ますし、他人の力ではなく自分で勉強するという習慣が身に着きます。結果として学力が上がることになります。
心の教育をして、子供を健やかに育てよう!
心の教育の大切さと実践の仕方をご紹介しました。心の教育は子供にとって人生を左右させるほど大切な教育になります。親がまず実践して、子供を健やかに育てるようにしてくださいね。少しずつの進歩かもしれませんが、心の教育は子供に送れる最高のプレゼントになるはずです。