【IPを変更・偽装する方法】IPアドレスの匿名化ツールで安全にネット通信
IPアドレスを変更・偽装しない方法で、ネットをする際の危険性やIPアドレスとは何なのか?についてご説明した後に、IPアドレスを変更・偽装する方法の利点や、IPアドレスを変更・偽装する安全に使える匿名化ツールについてご紹介してまいります。
目次
IPアドレスを変更・偽装しない方法のネットの危険性について
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IPアドレスを変更・偽装しない場合は、住所、ネット環境、契約団体などあなたの情報は筒抜けといっても過言ではありません。IPアドレスから個人情報を調べるサイトやソフトなどが多く存在しています。
匿名性の掲示板に書き込みをする場合、IPアドレスから書き込んだ内容との関係性を調べられたりします。さらに、IEやGoogle Chromeなどのブラウザに残っている観覧履歴を調べられたりします。
アダルトサイトや怪しいサイトを観覧する場合は、ご自身の個人情報がどのようなことに使われるのかわかりません。ネットで検索した履歴も相手に筒抜けになってしまいます。ご自身の趣味思考が他人に伝わるのは、あまり気持ちのいいものではありません。
スマホなどで、不特定多数が使用する無料Wi-Fiスポットを使う場合、個人情報は簡単にもれてしまいます。口座のパスワードやクレジットカードの情報などは入力するべきではありません。
IPアドレスを変更・偽装する方法の用語説明
IPアドレスとは
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インターネット上でのご自身の住所のようなものです。通常、スマホやPCでネットでページを観覧する場合、該当ページの管理者に対して、自分のIPアドレスを掲示してページ表示を要請します。
ページ表示の要請がきた相手(管理者)は、要請がきたIPアドレスを確認して、ページ表示を許可することで通信が行われています。この内容は、ネットでページを観覧する際に必ず行われている内容です。
グローバルIPとは
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グローバルIPとは、契約しているキャリアやプロバイダが発効している、ネット上のご自身の住所(IPアドレス)のことです。
通常、グローバルIPは一定期間で変更されて、ご自身のネット上の住所が特定されにくいように工夫されています。
IPアドレスの匿名性とは
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ご自身の名前を記入せずに書き込みができる掲示板などでも、IPアドレスを提示した通信は行われています。名前を記入せず書き込みを行っても、掲示板の管理者には、IPアドレスが伝わっています。
IPアドレスだけで自分の個人情報がもれることはありません。ですが、IPアドレスから契約しているIPアドレスを管理している団体の情報は調べることができます。(docomo、au、sofbankなどのキャリア名やOCN、biglobe、niftyなどのプロバイダ名)
さらに、裁判所や弁護士などに手続きをすれば、IPアドレスを管理している団体に、特定IPアドレスの個人情報を提示させる命令を出すことができます。
このように、IPアドレスを変更・偽装して 匿名化 していない通信は、匿名性が高いとはいえない通信です。
IPアドレスを変更・偽装する方法でネットするメリット
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IPアドレスの匿名化(変更・偽装)の主な目的は、セキュリティー対策です。偽装というなんだか印象の悪い言葉ですが、個人情報を守るためには必須といえる内容です。
IPアドレスを変更・偽装する方法のメリットは
・IPアドレスから個人を特定されにくい
・無料Wi-Fiスポットなどの不特定多数がアクセスする回線で個人情報を守れる
・匿名性の掲示板などで、高い匿名性を維持して書き込みができる
・アダルトサイトや怪しいサイトに個人情報を残す危険性を減らせる
・他の国からアクセスできないサイトでもアクセスできるようになる
などがメリットです。
ネット上のページは、アクセスする国によってアクセス制限があるページや動画が存在します。日本からほかの国のページを見る場合や、他の国から日本のページを見る場合は、使用しているIPアドレス(グローバルIP )によって制限がかかることが多くあります。
IPアドレスを変更・偽装すれば、個人情報を保護するセキュリティ対策になりますし、観覧できるページも増えます。
IPアドレスを変更・偽装してネットする方法について
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IPアドレスを変更・偽装する方法は複数あります。複数の方法の中でも、専用のVPNサービスツールや無料ソフトを使用する方法が、ネット観覧を快適に匿名化する方法です。
それ以外のIPアドレスを変更・偽装する方法は、一部のページで観覧制限がかかり表示できなくなったり、ネット観覧の速度が落ちたりというデメリットがある方法もあります。
大きく分けた、IPアドレスを変更・偽装する方法は
・プロキシサーバーで変更・偽装する方法
・VPNサービスツールやソフトで変更・偽装する方法
・匿名化ブラウザツールで変更・偽装する方法
になります。
ネット接続をプロキシサーバーで変更・偽装する方法
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プロキシサーバー(通称:串)とは、プロキシ(Proxy:代理)サーバーを使用することで、IPアドレスを変更して、匿名化した通信をする方法です。通称として、串(クシ)と呼ばれています。
プロキシサーバーを使用することでIPアドレスが本来のものと変わり、匿名性の掲示板などで、情報を隠して書き込むことができます。
ですが、プロキシサーバーでアクセスした履歴は残りますので、完全に情報を隠せているとはいえない方法です。さらに、匿名化した書き込みやアクセスを許可していないページも一部存在します。
プロキシサーバーでIPアドレスを匿名化する場合は、サービス制限されているページがあり、ページを観覧できない場合があります。
VPNサービスツールやソフト、匿名化ブラウザツールを使う方法
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VPNサービスツールやソフト、匿名化ブラウザツールを使う方法は
・ツールやソフトを導入するだけなので簡単
・ページ観覧制限を受けない
・アクセスするIPを各国から選べて、日本のIPでは見れないサイトも見ることができる
などのメリットがあります。
有料や無料で配布されているツールやソフトをダウンロードして、使用するだけでIPアドレスの変更が終了します。とても簡単にグローバルIP(IPアドレス)を変更・偽装することができます。
さらに、導入するツールやソフトを選ぶことで、グローバルIPのアクセスする国を選ぶこともできます。ですが、ツールやソフトの中には、高い匿名化能力の代償として通信速度が低下するものもあります。
IPアドレスを変更・偽装してネットする方法(VPNサービスツールやソフト)
VPNサービスツールとは
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VPNサービスツールは、観覧したいページとご自身の間に、擬似的な仮想専用回線(仮想プライベートネットワーク)を形成するツールです。
ネット上の住所であるグローバルIPとは別に、IPアドレスには、プライベートIPというものが存在しています。プライベートIPで形成されるネットワークをプライベートネットワークといいます。
プライベートIPとは、自宅内や会社内で複数のパソコンで通信を行う場合、ネット上の住所とは別に、限られた範囲で通信を振り分けるためのIPアドレスのことを言います。
限られた範囲内でどのパソコンが通信を行っているのかを、プライベートIPによって判別します。VPNサービスツールは、プライベートネットワークを拡張し、擬似的にこの機能を観覧したいページとご自身の間に形成します。
有料VPNサービスツールについて
有料のVPNソフトは、月々の使用料金が必要です。その代わりに
・通信速度が速い
・観覧情報などの使用者の情報はどこにも残らない
・使用できる通信データ量に制限がない
・いろいろな国のIPアドレスを使用できる
というメリットがあります。
無料でVPNサービスを提供している運営者は、サービス利用者のIPアドレスや、使用したアプリケーション情報、接続先のURL情報を収集している運営者としていない運営者がいます。
もしも、情報を収集している無料VPNサービス運営者の場合、ご自分の情報が無料VPNサービス提供者にダダ漏れになります。
有料のVPNサービス提供者には、このようなことはありません。VPNサービスの使用情報はどこにも残りません。
おすすめの有料VPNサービスツール
Private Internet Access はとても評価の高い有料VPNサービスです。
評価の高さは月300円程度という使用料金の安さと、とても高速な通信速度にあります。PCの他、スマホでも使用できます。
日本語公式ホームページもあり、25ヶ国3465個を越えるVPNサーバーを使用することができます。一つのサーバーを使用する人数がとても少なく、様々な国のグローバルIPを使用して高速な通信が可能です。
解読不可能といわれている、256ビットAESという暗号を使って通信しています。使用者情報の保存もしていませんので、匿名性の高い通信が可能です。
月々の通信データ量制限もありませんので、高速な匿名性の高い通信を使い放題です。
出典: http://www.bitmyass.com
イギリスに本社がある大手のVPNサービス会社です。Fire Foxブラウザで無料プロキシアドオンサービスをやっていることが有名です。
1年契約で月々USD6.55(700円前後)という比較的安い使用料金で、世界69カ国約600のサーバーを使用できます。
無料お試し期間はありませんが、30日間以内の返金サービスを行っています。
出典: http://www.interlink.or.jp
日本の会社が運営している有料VPNサービスです。日本の会社ですので、日本語が使えて安心できます。
月額1,080円と日本が運営している有料VPNとしては、安い料金でVPNサービスを使用できます。
・日本
・アメリカ
・ドイツ
・台湾
・韓国
といった国のグローバルIPを使用することができます。
2ヶ月間の無料体験サービスを行っていることが特徴です。
無料のVPNサービスツールについて
出典: http://allfree-clipart-design.com
無料のVPNサービスツールは、様々な提供者がツールを公開しています。ですが、通信速度が満足なものは少量です。
さらに、VPNサービスツールを使用する方の、個人情報を保持しないとプライバシーポリシーに記載していない提供者も多くいます。
無料VPNサービスを使用する場合は、提供者のプライバシーポリシーページに、個人情報を保持しない旨がきちんと掲載されている物を使用しましょう。
VPNを使っても、情報をダダ漏れにしては意味がありません。
おすすめの無料VPNサービスツール
出典: https://www.tunnelbear.com
日本語で操作できるVPNソフトです。世界中のIPアドレスを使用できて、とても簡単に操作ができることが特徴のVPNツールです。PC、スマホともに使用できます。
無料版は月に500MBまでしか使用できません。ですが、毎月Twitterでシェアすることで、1GB(1000MB)がプラスで使用できます。
さらに、TunnelBear VPNは、どのような情報を収集しているのかをきちんと明記しています。
TunnelBear VPNは、使用者の個人情報を保有しませんので、活動内容を匿名化しやすいVPNサービスです。
出典: http://www.vpngate.net
筑波大学が学術的な研究のために公開している無料のVPNサービスです。
不特定多数が使う無料Wi-Fiスポットなどで、セキュリティーの高い通信をすることができます。政府の厳しい情報統制などにあっている、他国の人々を救済する目的もあるようです。
通信を中継するサーバーがボランティアのPCを使用しています。そのため、中継先のPCの電源が切れた場合は、通信が止まってしまいます。
ですが、使用する中継先はご自身で選択できますので、安全性が心配な通信をするときには活用できるVPNサービスです。
また、海外旅行先などで、日本のネットサービスを使用したい場合にも使えます。PC、スマホの様々なOSに対応しています。
使用者の個人情報は、捜査当局の要請などがあった場合提示されます。通信速度はあまり速くはありません。
出典: http://www.cyberghostvpn.com
CyberGhostは日本語未対応ですが、使用者の個人情報を保存しない無料VPNサービスです。ソフトの透明性を、報告書として掲示するほどの徹底振りです。
ダウンロードするソフトは、ボタンひとつでVPNサービスのオン/オフを切り替えることができて簡単です。スマホとPCの様々なOSに対応しています。
さらに、通信制限が通信するデータの量ではなく、時間であることが特徴です。無料のCyberGhostは、接続して3時間で自動的に通信が切断されます。
広告掲示が多いこともデメリットとなっています。
IPアドレスを変更・偽装してネットする方法(匿名化ブラウザツール)
匿名化ブラウザツールを使用する方法は大きく分けて、2つです。
1.Google ChromeやOperaなどの普段使用しているブラウザにツールをインストール
2.公開されている匿名化ブラウザを使用するようにする
Google ChromeやOpera、Fire Foxなどのブラウザには、IPアドレスを匿名化するアドオンやツールがあります。普段から使用しているブラウザにインストールするだけでIPアドレスを変更できます。
また、IPアドレスを匿名化する専用のブラウザも存在しています。ブラウザをダウンロードして、匿名化したい通信をする場合だけ、専用ブラウザを使用すれば簡単にIPアドレスの匿名化ができます。
匿名化ブラウザツール(アドオン)について
Google ChromeやFire Foxなどの人気ブラウザは、PCの場合拡張アドオンをインストールすることで、簡単にVPNサービスを使用することができます。
Operaブラウザにいたっては、ダウンロードする必要もなく、ブラウザの標準装備としてVPNサービスが提供されています。
拡張アドオンやブラウザの機能を使ったVPNサービスは、とても操作が簡単です。ボタンひとつで、VPNサービスのオン/オフが切り替えられます。
拡張アドオン以外に、はじめから匿名性のあるブラウザソフトを使用する方法もあります。匿名性が高いブラウザソフトは、使用するグローバルIPを短い期間で何回も交換します。
個人情報の保管もしていません。とても高い匿名性が実現されます。ですが、匿名性の高い通信の代償として、通信速度が低速なことが特徴です。
匿名性がほしい通信のときだけ、使用するブラウザとして使えます。
VPNサービスを標準装備したブラウザ「Opera」
Google ChromeやFire Foxなどと並んで人気のOperaブラウザは、Operaの子会社SurfEasyが提供する、VPNサービスをブラウザに標準装備しています。
256ビットのAES方式で暗号化された通信で、使用者の履歴などの情報がブラウザに残ることはありません。
カナダ、ドイツ、オランダ、シンガポール、米国のグローバルIPをブラウザを操作するだけで切り替えられます。さらに、最適なサーバーをOperaに選択してもらうことも可能です。
スマホ用のiOS、AndroidOSのOperaにも、同じ機能が搭載されています。
OperaによるとこのVPNサービスは、HD動画を視聴するだけの速度を持っていると公言されています。ですが、VPNサーバーとユーザーの距離によっては、満足な速度が出ないこともあると述べています。
ブラウザの拡張アドオン
出典: https://chrome.google.com
出典: https://addons.mozilla.org
Stealthyの拡張アドオンは、ブラウザにインストールするだけでワンタッチでアクセスするグローバルIPを各国のものに変更できます。
匿名性のブラウザソフト
出典: http://ivystar.jp
匿名性がほしい通信だけこのブラウザを使えば、とても高い匿名性を得ることができます。ネットにアクセスするグローバルIPを、短い期間で何回も交換し履歴を残しません。
匿名性が高いブラウザですが、代わりに通信速度は低いです。
まとめ
IPアドレスを変更・偽装して安全にネット通信する必要性や、ネットする際のIPアドレスの役割についてご説明した後に、IPアドレス匿名化ツールの選び方、おすすめの匿名化ツールについてご紹介いたしました。
PCでIPアドレスを変更・偽装する場合は、Operaブラウザに標準装備されたVPNサービスツールを使う方法が一番簡単です。
Google ChromeやFire Foxブラウザを使いたい方は、有料のVPNサービスを使用する方法が高速で通信を行えて便利です。
無料のVPNサービスソフトは、無料で使用できて便利ですが、個人情報を漏らすことなく、満足する通信速度で使用できるものはあまりありません。
スマホで、無料Wi-Fiスポットなどの不特定多数が使用する回線を使う場合は、VPNサービスアプリを使用して通信をするようにしましょう。ご自分の個人情報を守るために必要なことです。
信頼性に不安のあるサイトや匿名性の書き込みをする場合は、VPNサービスを使用して、IPアドレスを変更して個人情報を守っていきましょう。