離乳食中期を総まとめ!モグモグ期(7〜8ヶ月)のレシピや量はどうする?

離乳食中期は初期よりも食べさせる量が増え、より食事らしくなります。どんな食材をどのくらいの量まで増やして良いのか迷われる方も多いでしょう。離乳食中期に食べさせる食材別の目安量を分かりやすく解説します。さらに献立を考えるのが楽になる食材別のレシピもご紹介します。

離乳食中期を総まとめ!モグモグ期(7〜8ヶ月)のレシピや量はどうする?のイメージ

目次

  1. 1離乳食中期スタート!使える食材や量をチェックしよう
  2. 2離乳食中期にあげる量・食材の形状を解説
  3. 3離乳食中期のおすすめ食材は?
  4. 4【離乳食中期のおすすめレシピ①】主食編3選
  5. 5【離乳食中期のおすすめレシピ②】野菜・果物編3選
  6. 6【離乳食中期のおすすめレシピ③】魚・肉編3選
  7. 7【離乳食中期のおすすめレシピ④】豆製品・乳製品編3選
  8. 8離乳食中期は色々な食材を組み合わせてみよう

離乳食中期スタート!使える食材や量をチェックしよう

赤ちゃん

離乳食中期は月齢で言うと7ヶ月・8ヶ月にあたります。お座りもだいぶ安定してくる頃ですね。5ヶ月から離乳食を始めたパパママは、どのタイミングで中期に移行すれば良いのか迷う方も多いのではないでしょうか。目安としてはスプーン1杯分の離乳食をスムーズに飲み込めるようになった、1日2回の離乳食をしっかり食べてくれる等の様子があれば中期に移行しても問題ありません。

離乳食も中期に移行すると食べさせる量や形状が変わり、使えるようになる食材も増えてきます。離乳食中期をスムーズに進められるように量や使える食材、おすすめのレシピをご紹介します。

離乳食中期にあげる量・食材の形状を解説

キッチンスケール

離乳食中期にあげる量はどのくらい?

5ヶ月・6ヶ月の離乳食初期を順調に進められた場合、離乳食中期は初期よりも少しずつ量を増やしていきます。ただ、中期になったからといって急に量を増やさないように注意しましょう。離乳食中期に食べさせる1食分の目安量としては以下の通りです。

【主食①】7倍粥・うどん・そうめん・ひやむぎ いずれか50g~最大80g程度
【主食②】食パン(中の白い部分のみ)15g~最大25g程度
【野菜・果物類】20g~最大30g程度
【豆腐】30g~最大40g程度
【肉または魚】10g~最大15g程度
【乳製品】50g~最大70g程度
【卵】卵黄1個・全卵の場合1/3個

1食で上記全てを食べさせるというわけではありません。1食分の献立例を挙げると「7倍粥・ニンジンのだし煮・豆腐のそぼろあんかけ・ヨーグルト」というふうに、主食・野菜類・タンパク質類から1種類~2種類ずつ選んで組み合わせる形ですね。離乳食中期はまだまだ母乳やミルクからの栄養が中心です。たくさんの量に慣れさせようと思わず、赤ちゃんの様子や好みに合わせて少しずつ量を増やしていきましょう。

離乳食中期の食材の形状・味付けは?

離乳食中期はモグモグ期と呼ばれることでも分かる通り、少しずつ口の中で噛む練習をしていきます。具体的な食材の形状としては舌と上あごで噛み潰せる豆腐くらいの固さです。具体的な料理だとお粥は7倍粥、野菜は2mm程度にみじん切りしたものを柔らかく茹でます。肉や魚は消化しづらい食材なので、細かくみじん切りしたものを食べさせましょう。

味付けですが初期から引き続いて基本的に不要です。ただ赤ちゃんの食べムラが出てきたり、食感が食べづらい食材を使う場合は手作りの昆布だしや野菜スープで味付けしてあげるのがおすすめです。醤油や塩といった本格的な味付けは後期以降に少しずつ取り入れていくので、中期はこの2種類を使うようにします。だしを使う場合は市販だと塩分が含まれているので、手間はかかりますが手作りのものを使いましょうね。

離乳食中期のおすすめ食材は?

食材

離乳食中期になると食材の中でもタンパク質類は特に使える種類が増えてきます。色々な食材をバランスよく取り入れることで、栄養面のメリットだけではなく赤ちゃんの食育にも繋がります。主食・野菜果物・肉魚・乳製品・豆製品の種類別に、離乳食中期におすすめの食材を解説します。

主食のおすすめ食材は?

離乳食中期の場合主食に使える食材は初期とほぼ変わらず、形状のみ変えていきます。具体例を挙げると7倍粥・うどん・そうめん・ひやむぎ・食パンの白い部分のみが使えます。パスタや中華麺などは固さや塩分が多いので後期以降に少量ずつ取り入れていきます。柔らかい食材という意味ではロールパンなども使えそうですが、油分が多いので同様に後期以降からとなります。

変わり映えせずに調理が難しくなりますが、野菜や肉・魚類と混ぜ合わせることでバリエーションが広がりますよ。

野菜・果物のおすすめ食材は?

離乳食中期はネギやニンニクなどのクセのある野菜や、ゴボウやきのこなどの消化しづらい野菜以外であれば基本的にどの野菜を使っても大丈夫です。おすすめはニンジンやかぼちゃ、さつまいもやトマトなどの甘みのある野菜、大根やカブなどクセがなく柔らかい野菜、ほうれん草や白菜など葉先が柔らかい野菜です。いずれの野菜も固い茎やスジ部分は取り除き、十分に加熱して柔らかくしてから食べさせましょう。

果物についてはバナナやリンゴ、ぶどうやみかんがおすすめです。初期に使えるものと同じと考えると良いでしょう。マンゴーなどの南国フルーツは酵素量が多く肌荒れなどのアレルギー症状を起こす場合があるので1歳以降に取り入れます。果物を生であげるのは後期以降になるので、加熱したものを使いましょう。

肉・魚のおすすめ食材は?

魚については初期で使ってきた鯛やひらめといった白身魚にプラスして鮭やしらす干しを取り入れるのがおすすめです。鮭も白身魚なんですが、アレルギー食品なので中期から使えるようになります。しらす干しは塩分が気になるので、湯通しして塩抜きしてから使うと良いでしょう。

中期からは肉も使えるようになりますが、種類は限られており鶏ささみ肉、鶏ひき肉、鶏むね肉の3種類が使えます。脂肪分が少ない肉というのが特徴ですね。豚肉や牛肉は後期以降から使えるので注意しましょう。

乳製品・豆製品のおすすめ食材は?

離乳食中期になると乳製品を使えるようになります。ただし特定原材料7品目に属するアレルギー食品なので、初めて食べさせる時は特に注意しましょう。乳製品の中で使えるのは牛乳、無糖ヨーグルト、カッテージチーズの3種類です。牛乳についてはよく加熱してから少量ずつ使いましょう。

豆製品の中の豆腐は初期から使ってきたパパママも多いと思います。中期では豆腐にプラスして納豆や高野豆腐、枝豆を取り入れるのがおすすめです。納豆は湯通しして食べづらさを解消しましょう。高野豆腐は乾燥したものをすりおろすと使いやすいです。枝豆は薄皮もしっかり取ってみじん切りにしてあげましょう。

【離乳食中期のおすすめレシピ①】主食編3選

ここからは離乳食作りに役立つおすすめレシピをご紹介します。まずは献立の中心となる主食レシピです。シンプルな7倍粥も美味しいですが、うどんやパンをたまに使ってあげると赤ちゃんの食も進みやすくなりますよ。

【主食レシピ①】鶏ひき肉とブロッコリーの旨煮うどん

炭水化物だけではなく鶏ひき肉からタンパク質を、ブロッコリーからビタミン類を摂れる栄養満点レシピです。鶏肉のだしも効いている人気の1品です。

【材料】
鶏ひき肉 15g
ブロッコリー 花蕾部分のみ10g
ゆでうどん 40g
お好みのだし 大さじ2杯

【作り方】
1、長めに茹でたうどんを細かくみじん切りにする
2、鶏ひき肉は細かくばらすように茹でる
3、茹でたブロッコリーの花蕾部分のみそぎ取る
4、1・2・3全てを合わせ、だしを混ぜ合わせたら完成

調理しやすい鶏ひき肉を使っていますが、鶏ささみ肉をみじん切りにして使うのもおすすめですよ。

うどん

【主食レシピ②】トマトと玉ねぎの洋風パン粥

単品だと食べづらい玉ねぎも他の食材と合わせると食べやすくなります。粉ミルクの甘みとパンが相性ぴったりの人気の離乳食です。

【材料】
食パンの白い部分 6枚切りの1/2枚
玉ねぎ 20g
トマト 1/4個
調乳した粉ミルク 40CC

【作り方】
1、玉ねぎはみじん切りにして茹でる
2、トマトは皮を湯剥きして種を取り除いたらすり潰す
3、食パンは1cm程度にちぎる
4、3と粉ミルクを合わせ潰すように混ぜる
5、適度な形状になったら1・2を加えて完成

粉ミルクの量は形状に合わせて調整して下さい。粉ミルクの代わりに野菜スープを使っても美味しく食べられますよ。
 

パンとスープ

【主食レシピ③】ニンジンとサツマイモのお粥

7倍粥のみでは食が進まない赤ちゃんには混ぜご飯がおすすめです。ニンジンやサツマイモといった甘みのある野菜をプラスすることでグッと食べやすくなります。

【材料】
7倍粥 大さじ2杯
ニンジン 15g程度
サツマイモ 15g程度

【作り方】
1、サツマイモは適当な大きさにカットしたら、20分程度水にさらしてアク抜きする
2、ニンジンは皮を剥き細かくみじん切りにして茹でる
3、1のサツマイモを細かくみじん切りにして茹でる
4、7倍粥に2・3を加えて混ぜ合わせたら完成

レシピではニンジンとサツマイモを使っていますが、他の野菜を使っても良いですね。慣れてきたら肉や魚を入れるのもおすすめです。

スープ

【離乳食中期のおすすめレシピ②】野菜・果物編3選

続いては野菜や果物を使った離乳食の副菜レシピです。それだけで食べても美味しく且つ、お粥にかけてあげるのもおすすめなレシピ・デザートにぴったりなレシピを集めました。

【野菜果物レシピ①】ほうれん草と納豆の和え物

単品だと食べづらいほうれん草や納豆もだし汁でのばすことで食べやすくなります。緑黄色野菜の栄養とカルシウムを摂れるおすすめ離乳食です。

【材料】
ひきわり納豆 大さじ1杯
ほうれん草の葉先 2枚程度
お好みのだし 適量

【作り方】
1、納豆は湯通ししてネバネバを取る
2、ほうれん草は茹でて細かく刻む
3、1・2を合わせだし汁を加えて混ぜ合わせたら完成

使用するだしはニンジンや玉ねぎなどの甘みがある野菜で取った野菜だしがおすすめです。こちらの和え物を7倍粥にかけてあげても良いですね。

納豆

【野菜果物レシピ②】ベビー肉じゃが

7倍粥のおかずにもぴったりな離乳食です。肉じゃがと言ってもベビー用なので使う肉は鶏ひき肉です。多めに作って赤ちゃんの分を取り分けたら大人用に味付けしても良いですね。

【材料】
じゃがいも 1/4個
玉ねぎ 1/8個
輪切りニンジン 1枚
鶏ひき肉 10g程度
お好みのだし 大さじ3杯
水溶き片栗粉 小さじ2杯

【作り方】
1、鶏ひき肉を細かくばらすように茹でる
2、じゃがいも・ニンジン・玉ねぎは全て細かくみじん切りにして茹でる
3、1・2を鍋に合わせて分量のだし汁を加え、ひと煮立ちしたところで水溶き片栗粉でとろみを付けたら完成

じゃがいものボソボソした食感もとろみを付けると食べやすくなります。じゃがいもの代わりにカボチャを使っても美味しいですよ。
 

肉じゃが

【野菜果物レシピ③】いちご豆乳ドリンク

こちらは食後のちょっとしたデザートとしてあげると良いでしょう。豆乳は大豆製品なので特定原材料20品目に属しています。初めて使う場合は注意して下さいね。

【材料】
いちご 10g程度
豆乳 大さじ1杯

【作り方】
1、いちごは茹でてからしっかりすり潰す
2、豆乳は分離しないようにレンジで数秒温める
3、1・2を混ぜ合わせたら完成

後期以降になればどちらも加熱せずに生で使えるようになります。野菜と比べると果物はアレルギーを起こしやすいものが多いので、毎食取り入れる必要はありません。2~3日に1回程度少量あげるのが良いでしょう。

いちごドリンク

【離乳食中期のおすすめレシピ③】魚・肉編3選

続いては魚や肉を使った副菜レシピです。魚や肉はそのままだとボソボソして赤ちゃんには食べづらいという特徴があります。色々な食材と組み合わせて食べやすくしてあげましょう。

【魚・肉レシピ①】白身魚と色々野菜の煮物

魚は単品だとボソボソして食べづらいですが、野菜などと煮てあげると食べやすくなります。タンパク質うとビタミン類がたっぷり摂れる人気レシピです。

【材料】
ニンジン 1/2本
ほうれん草の葉先 2枚程度
きゅうり 1/2本
お好みの白身魚の刺身 3切れ
お好みのだし 適量
水溶き片栗粉 適量

【作り方】
1、ニンジン・ほうれん草・きゅうりは全てみじん切りにする
2、鍋に1を入れ、野菜が浸るくらいのだし汁を入れて15分程度煮る
3、2に白身魚を加え、ほぐすようにかき混ぜる
4、3をひと煮立ちさせ、水溶き片栗粉でとろみを付けたら完成

3の工程で白身魚の荒さが残る場合は、ミキサーで細かくしてみて下さい。ご紹介した野菜の他に大根や玉ねぎを使っても美味しいですよ。

煮物

【魚・肉レシピ②】サーモンのシチュー

こちらは粉ミルクを使った優しい味わいのシチューです。中期の後半ぐらいから粉ミルクではなく、全量を牛乳や豆乳で作っても良いですね。

【材料】
じゃがいも 5g
玉ねぎ 5g
ニンジン 5g
サーモンの刺身 1切れ
調乳した粉ミルク 50ml

【作り方】
1、じゃがいも・玉ねぎ・ニンジンは全て細かくみじん切りにする
2、1を野菜が浸るくらいの水で柔らかくなるまで煮て、途中でサーモンをほぐしながら入れる
3、分量の粉ミルクを入れて、ひと煮立ちさせたら完成

サーモンの油分が心配という場合には、白身魚を入れるのも良いでしょう。魚類に慣れてきたら鶏ひき肉を入れるのもおすすめです。

シチュー

【魚・肉レシピ③】鶏ささみ肉と野菜の和え物

鶏ささみ肉と野菜の旨味がたっぷり詰まった和え物です。多めに作って大人用にはグラタンにアレンジするのもおすすめです。

【材料】
じゃがいも 5g
ニンジン 5g
鶏ささみ肉 5g
野菜スープ 大さじ1杯

【作り方】
1、ニンジンは細かくみじん切りにして茹でる
2、じゃがいもは茹でた後にマッシュする
3、鶏ささみ肉は茹でた後に細かくみじん切りにする
4、1・2・3を合わせて分量の野菜スープでのばして完成

じゃがいもの代わりにカボチャやサツマイモのマッシュを使うと、より甘みが出て食べやすくなります。赤ちゃんの好みに合わせて具材を変えてみましょう。

野菜スープ

【離乳食中期のおすすめレシピ④】豆製品・乳製品編3選

良質なタンパク質を摂れる豆製品、カルシウム補給が出来る乳製品も工夫次第でより美味しい離乳食になります。色々なレシピを試してみましょう。

【豆製品・乳製品レシピ①】高野豆腐と大根のだし煮

良質なタンパク質を手軽に摂れる高野豆腐を使ったレシピです。高野豆腐はすりおろして使うので、独特な食感も気になることなく食べられます。

【材料】
乾燥高野豆腐 5g
ニンジン 10g
大根 10g
お好みのだし 50ml

【作り方】
1、高野豆腐を全てすりおろす
2、ニンジンと大根は細かくみじん切りにして茹でる
3、1・2を鍋に入れ、だし汁を加えてひと煮立ちさせたら完成

大根から水分が出るのでさらさらして食べやすくなっています。ニンジン・大根の他にほうれん草などの葉物野菜を足しても美味しいですよ。

煮物

【豆製品・乳製品レシピ②】チーズ・トマト・きゅうりのサラダ風

酸味が気になるトマトをチーズのまろやかさでカバーした離乳食です。チーズの代わりに豆腐を使っても美味しいですよ。

【材料】
カッテージチーズ 25g
トマト 50g
きゅうり 50g

【作り方】
1、トマトは皮を湯剥きして種を取り除いた後、みじん切りにする
2、きゅうりはみじん切りにして柔らかくなるまで茹でる
3、1・2とカッテージチーズを混ぜ合わせたら完成

こちらのレシピは少し多めの分量となっています。使わない分は小分けにして冷凍しておくと便利ですよ。

チーズとトマト

【豆製品・乳製品レシピ③】ヨーグルトポテトサラダ

離乳食だとヨーグルトはそのままか、果物を乗せて食べさせることが多いですよね。ヨーグルトを使った料理がマンネリしてきた時に、こちらのレシピがおすすめです。

【材料】
じゃがいも 30g
きゅうり 10g
ニンジン 10g
無糖ヨーグルト 10g

【作り方】
1、じゃがいもは茹でてマッシュする
2、きゅうりとニンジンは細かくみじん切りにして茹でる
3、1・2の粗熱が取れたら無糖ヨーグルトを加えて混ぜ合わせたら完成

酸味が気になるヨーグルトも野菜と合わせることで味がまろやかになります。じゃがいもの他にカボチャやサツマイモでも美味しく作れます。大人が一緒に食べられるのも嬉しいポイントですね。

ポテトサラダ

離乳食中期は色々な食材を組み合わせてみよう

離乳食中期は初期と比べるとより食事らしくなり、献立を考えるのが楽しくなります。お粥・カット野菜・カット魚・だし汁などをそれぞれ冷凍ストックしておくと、それを組み合わせるだけで色々な離乳食が作れます。難しく考え過ぎず、色々な食材を使ってお子さんの好みに合う1品を探ってみましょう。

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