2018年06月20日公開
2019年11月24日更新
授乳中の食べ物が母乳に影響するの?良い食事・注意したい食事とは!
妊娠中は食べ物や飲み物にもたくさん制限がありましたね。ですが、授乳中にも母乳にいい食べ物と悪い食べ物があるとされています。授乳中にはどんなものを食べればいいのか、逆にどんなものを避けた方がいいのか、一緒に確認していきましょう。
目次
授乳中のママの食べ物は母乳の質に影響する?
赤ちゃんへの授乳中、美味しそうに飲んでくれると嬉しいですよね。一説ではママの食べ物や飲み物が母乳の味に影響するとも言われていますが、これには科学的な根拠はありません。
ですが、母乳は乳房の中の乳腺組織という部分で、血液中の栄養や白血球から作られています。そして、その血液はママの食べ物や飲み物に影響を受けて作られています。
つまり、「食べ物や飲み物→血液→母乳→赤ちゃん」というような経路を通って赤ちゃんへと影響を与えているので、授乳中のママは特に主食やおやつといった食生活に注意した方がいいと言えますね。
母乳育児にいい食事とは?
授乳中はママの栄養がそのまま赤ちゃんの栄養になります。食べ物に気を遣うのはもちろんですが、なによりバランスのいい食べ物を意識的に選ぶようにしましょう。
また、母乳は血液から作られるため血液をサラサラにする必要があります。授乳中にも気軽に飲める飲み物を用意して、水分をしっかりとるようにしましょう。
母乳にいい食べ物
白米
白米は炭水化物ですが、この炭水化物は母乳の分泌を促進させてくれる食べ物です。特に玄米はミネラルも豊富ですので、ぜひ授乳中の主食にしたい食べ物だと言えるでしょう。
白米は消化にいいだけではなく、水分も豊富に含まれています。また、同じ炭水化物であるパンと比べて砂糖や油分・塩分が少ない傾向にあるのが特徴です。パンが好きな人は、主食ではなくおやつの時間に少しだけ食べるようにしましょう。
授乳中に、妊娠で崩れたプロポーションを戻したいと考える人にも最適な食べ物ですので、ぜひ食べていきましょう。
↓授乳中のダイエットに関しては、こちらの記事でも紹介しています。
大豆製品
大豆製品は、タンパク質やビタミンが豊富に含まれているので授乳中でなくても健康にいい食べ物として有名ですね。大豆から作られた食べ物としては、代表的に納豆・おから・味噌・豆腐などがあげられます。
白米を主食にすると、納豆や豆腐はそれだけで簡単に一品になるので忙しい時にもいい食べ物ですね。おからは肌を綺麗にしてくれるので、寝不足になりがちな授乳中に積極的に食べていきたい食べ物です。
根菜類
根菜類は、身体を温める効果があります。身体を温めると母乳の出が良くなるだけではなく、授乳中に生理が再開してしまった場合でも生理痛を和らげてくれる効果があります。
ゴボウやニンジン、大根の煮物は作り置きしておけば日持ちもしますし、冬はお鍋にすれば簡単にたくさん食べることもできますので、忙しいママでも安心ですね。
↓授乳中に生理が再開してしまった時には、ぜひこちらの記事を読んでみてください。
赤みのお肉や魚
母乳のもととなる血液を作るためにも、たんぱく質を多くとりましょう。その中でも赤みのお肉や魚は、たんぱく質が豊富で低脂肪な食べ物なのでおすすめです。
特に魚はカルシウムが豊富に含まれているため、女性に不足しがちなカルシウムも気軽に補えるのいい食べ物です。積極的に食べていくようにしましょう。
水分の多いメニュ―
母乳の成分は八割以上が水分で構成されています。授乳中には水分補給がとても大切で、一日に1.5~2リットルの水分を摂取する必要があると言われています。ですが、これを飲み物だけで摂取するのは少し無理があります。
お鍋でしたら、様々な栄養素が一気にとれる上に水分も補給できるので授乳中におすすめの食べ物です。また、作る際もそれほど手間がかからないので、忙しい授乳中でもいいですね。ただし、味付けの醤油などを入れすぎると塩分過多になってしまいがちなので注意が必要です。濃い味付けは出来るだけ避けるようにしましょう。
上で紹介した根菜や大豆類を使った野菜多めのスープを作るのもいいですね。授乳中のママももちろん大変ですが、パパも働き盛りの年代です。気軽に栄養をとれる食べ物はパパにもママにもいいですね。
授乳中に注意したい食べ物
授乳中に身体にいい食べ物もありますが、もちろん注意したい食べ物もあります。少しですがそちらを紹介します。
お餅、餅米
白米はすぐに栄養になるので授乳中にいい食べ物として紹介しましたが、お餅には注意が必要です。特に乳腺が詰まりやすい人は授乳中に避けるようにしましょう。
また、カロリーが高いためカロリー過多になりやすいだけではなく、おっぱいもすぐに張ってしまいます。授乳中に痛みが伴うと授乳の継続が難しくなりがちなので、気をつけてください。
揚げ物
揚げ物は油分が多いため、母乳のもとである血液に悪影響を及ぼします。血液がドロドロになることで、赤ちゃんの飲みにくい母乳になってしまうと言われているので授乳中は気をつけましょう。
授乳中はカロリー消費が多く痩せやすいとはいえ、運動量は減っています。母乳のためだけではなく、ママの健康のためにも授乳中には揚げ物はあまり食べない方が良いでしょう。
また、赤ちゃんがハイハイを自由にできるようになり後追いが始まると、揚げ物は作ることも危険ですよね。ベビーガード等がない場合は、特に注意が必要といえる食べ物です。
甘いおやつ
甘いおやつもカロリーが高いため、授乳中に食べることで乳腺が詰まり乳腺炎になる可能性が高くなります。気分転換にたまに食べるくらいなら構いませんが、可能な限り避けた方が無難です。また、甘いおやつを食べる際にも洋菓子より和菓子を選択するなど、低カロリーに抑えるようにしましょう。主食もおやつも洋風より和風の方がいいですね。
授乳中に甘いおやつが食べたくなった時は、はちみつを使ったおやつがおすすめです。はちみつは栄養素も豊富で、それなのに砂糖よりも低カロリーというとても優れた食べ物です。ぜひ積極的に食べましょう。
↓授乳中のはちみつに関してはこちらの記事で紹介しています。
カラダを冷やす食べ物
野菜は身体にいい食べ物ですが、生野菜は身体を冷やす恐れがあるのでサラダよりも温野菜を摂った方がおすすめです。身体が冷えると血流が悪くなるので、授乳中の母乳に悪いだけではなく生理痛など様々な不調の原因になります。
野菜を食べる時は、トマトやナスやキュウリなどの夏野菜は身体を冷やすので避けるようにしましょう。逆に大根や白菜、人参やネギといった冬野菜は身体を温めるので、そちらを食べるようにしてください。
刺激の強い食べ物
とても辛いキムチやカレー、にんにくといった匂いや刺激の強い食べ物は、血液を通じて母乳に移り、匂いが出ると言われているので授乳中は避ける方が無難です。赤ちゃんによっては、これらを食べた後でも問題なく母乳を飲んでくれる子もいますし、絶対に飲みたくないと避ける子がいます。
ただし、刺激のある辛い食べ物が好きなママも全てを我慢する必要はありません。妊娠前より頻度を減らす必要はありますが、あまり我慢せずたまの気分転換になら食べても大丈夫です。
母乳にいい飲み物
授乳中はたくさん飲み物を飲む必要があると先ほど説明しましたが、その中でも母乳にいいと言われている飲み物もあります。ノンカフェインの麦茶は食物繊維やミネラルが多く含まれている上に手軽に作れるので、常温の飲み物として重宝します。
その他にも、ビタミンが含まれているローズヒップティーやカルシウム豊富なルイボスティー、たんぽぽやゴボウといった根で作られたお茶は身体を温める効果もあります。
気分によって飲めるように、色々な味の飲み物を常温で用意しておくと良いでしょう。ネットスーパーでも気軽に購入できるため、ぜひ利用してください。
授乳中に避けたい飲み物
食べ物と同じく飲み物でも、授乳中には避けるべきものがあります。妊娠中と同じく、アルコールやカフェインの多い飲み物は避けるようにしましょう。
授乳中にアルコールを飲むと、血液を通じてアルコール分が母乳から赤ちゃんに移行してしまいます。赤ちゃんはまだ内臓が未発達のためアルコールの分解に時間がかかってしまい大変危険です。妊娠・授乳中にはアルコールを飲まないようにしましょう。
ノンアルコールと書いてあっても、微量のアルコールが含まれている場合があるので大変危険です。最近では完全にアルコールがないものも売られていますが、店頭では区別がつかないため、どうしても飲みたい場合はメーカーに問い合わせるなど慎重に行動してください。
カフェインに関しては、大量に摂取することでカフェインの成分が母乳を通じて赤ちゃんに移行し、赤ちゃんが興奮して眠らなくなることもあります。コーヒーであれば授乳後に1杯飲む程度なら問題ありませんが、避けることをおすすめします。
カフェインが母乳から赤ちゃんに移行すると、
- 夜眠らなくなる
- 泣きやすくなる
- 情緒不安定になる
食生活にストレスを感じない程度に母乳育児を楽しもう
妊娠してから授乳中は様々な制限も多く、ママはたくさん我慢をする必要があります。特に食生活の制限は、好きなものが自由に食べられないだけではなく作る手間もかかり、不自由に感じることも多いでしょう。
ですが、ママにストレスがかかりすぎると赤ちゃんにも伝わり不安になってしまいます。あまり神経質にならず、短い期間である母乳育児を楽しんで乗り切れるといいですね。