授乳中にカレーは大丈夫?母乳と赤ちゃんへの影響・自作レシピも解説!

母乳で赤ちゃんを育てているママにとって、授乳中の食べ物は気になります。特にカレーのように刺激のある食べ物は、母乳の味を変えるともいわれているため、控えるママもいるようです。そこで、本当に授乳中にカレーを避けた方がよいのかを見ていきましょう!

授乳中にカレーは大丈夫?母乳と赤ちゃんへの影響・自作レシピも解説!のイメージ

目次

  1. 1授乳中にカレーは大丈夫?
  2. 2授乳中にカレーを避けた方がいい理由
  3. 3赤ちゃんにはどんな影響があるの?
  4. 4どうしても食べたくなったら
  5. 5手作りカレーでの工夫ポイント
  6. 6おすすめの手作りカレーレシピ5選
  7. 7カレー大国・インドではなぜ大丈夫なの?
  8. 8ストレスとの兼ね合いも考えて調整を

授乳中にカレーは大丈夫?

母乳は赤ちゃんにとって大切な栄養源です。特に母乳が赤ちゃんの食事の中心となっている時期に、赤ちゃんがあまり飲んでくれなかったり機嫌が悪かったりすると、自分の食べたものが母乳に影響を与えてしまっているのでは?と心配になる授乳中のママもいるのではないでしょうか。

さらに、カレーのようなスパイスの効いた刺激の強い食べ物は、母乳の質や味に影響を与えるともいわれているため、家族にはカレーを作ってあげても、自分は食べないという授乳中のママの話しもよく聞きます。そこで、本当に授乳中にカレーは避けた方がよいのか、カレーの何が母乳に影響があるのかなどをご紹介します。

授乳中にカレーを避けた方がいい理由

カレーが授乳中によくなさそうなイメージはなんとなくあるものの、なぜ避けた方がよいのかなど、その理由はいくつかありますので、改めて確認してみましょう。

スパイスで母乳の味・においが変わってしまうかも

「カレーで頭に浮かぶものは?」と聞かれとき、まず思い浮かべるのは「香り」ではないでしょうか。家庭のカレーでも街中の専門店でも、カレーの香りは食欲をそそり、思わず足を止めてしまうこともあります。そして次に浮かぶものといえば「辛さ」ですよね。

カレーの香りも辛さもスパイスが関係していますが、カレーには少ないもので10種類、多いものになると30種類ものスパイスが使われています。色を出すターメリック、辛みを出すチリや胡椒、香りを出すクミンやコリアンダーなどがカレーに使われる代表的なスパイスとしてよく知られています。

摂取した食品成分の0.6~1.5%が母乳へ移行するといわれているため、カレーを食べたことにより、スパイスの成分も移行すると考えると、授乳中の母乳の味やにおいも変わる可能性が高くなります。
 

赤ちゃんを刺激してしまうかも

カレー粉に使用されているスパイスは、漢方の専門医も注目するほどで、大人にとっては体によいものと認識されていますが、スパイスの中には刺激が強すぎてしまうものもあり、消化器官が未発達の赤ちゃんにとって影響が強すぎることがあります。

先ほども出てきたクミンは、授乳中の人は量を控えたり、セリ科の植物にアレルギーがある人は避けたりした方がよいといわれていますが、興奮作用もあるため、カレーを食べた後の母乳を飲んだ赤ちゃんがなかなか寝付けず夜泣きの原因になる可能性もあります。

脂肪分が多く母乳が詰まってしまうかも

授乳中のママによくあるトラブルに乳腺炎があります。乳房が張って硬くなったり、しこりが数ヶ所に現れたりするだけでなく、痛みと発熱でかなりつらい症状に悩まされる人もいます。原因は色々ありますが、糖分や脂肪分の高い食事が影響することもあります。

市販のカレールーには油脂類が多く含まれているものが多く、食べ過ぎると乳管を詰まらせ、乳腺炎を引き起こしやすくなるといわれています。同じ理由で、生クリームたっぷりなケーキも脂肪分が高く、母乳が詰まる原因になりやすいと考えられています。

赤ちゃんにはどんな影響があるの?

カレーを食べたことで、授乳中に赤ちゃんにどんな影響が出るのかも気になります。特に気を付けたい影響をご紹介しますので、気になる方は覚えておきましょう。

母乳を飲んでくれなくなってしまう可能性

普段の母乳はサラサラとしていますが、脂肪分の多いカレーを大量に食べてしまった場合、味が変わるだけでなく、濃い母乳になる可能性が高くなります。さらにスパイスの影響により味そのものが変わってしまうため、カレーを食べた後の母乳を飲んでくれなくなることがあります。

母乳の味が変わっても、変わらずに飲んでくれる赤ちゃんもいますが、味に敏感な赤ちゃんは母乳をひと口飲んだだけで手足をばたつかせるなど、抗議する赤ちゃんもいます。そのため、母乳不足で不機嫌になってしまうこともあります。

体調を崩す原因にも

カレーに含まれる唐辛子などの辛み成分が影響し、授乳中の赤ちゃんが蕁麻疹を起こすケースや、お腹を壊して下痢を起こす赤ちゃんもいるようです。授乳中だけでなく、授乳後の様子を見る事も大切といえそうです。

どうしても食べたくなったら

人は「やってはダメ」といわれると余計にやりたくなるもので、食べるものも、制限されればされるほど食べたくなるものです。それはカレーも同じことで、なぜか無性に食べたくなるときがあります。授乳中で普段は我慢できても、家族のリクエストでカレーを作れば一緒に食べたくなります。

量は控えめで

そんなときは、授乳中でも無理に我慢せず食べてしまいましょう。ですが、いつもと同じ量ではなく、半分にするなど量を調節しましょう。さらに、カレーを食べた後1~2日は授乳中の赤ちゃんの様子を見たりすることも忘れずに行ってください。

塩分・脂肪分の少ないカレーを手作りしよう

授乳中なら市販のルーではなく、カレー粉を使って脂肪分の少ないカレーを自作するのもありです。また、出汁で薄めた和風のカレーにするのもおすすめです。それでもどうしてもいつもと同じカレーが食べたいときは、半日以上授乳を休んでしまいましょう。

ですが、胸が張り過ぎて痛みが出たり、乳腺炎になったりする可能性もあるため、溜まった母乳は搾り出して捨てるようにしましょう。母乳を休んでいる間は粉ミルクで対応したり、カレーを食べる前に母乳を搾って冷凍したりしておけば、粉ミルクに抵抗がある授乳中のママも安心です。

手作りカレーでの工夫ポイント

どうしても授乳中にカレーが食べたいなら、カレー粉を使ったり、作り方を工夫したりなどで自作しましょう。このコーナーでは、手作りするときのポイントをいくつか紹介します。

市販のカレールーは水と野菜で薄めよう

カレーを市販のルーで自作する場合、箱の裏に表記されている水の分量よりも多めにしましょう。スープカレー程度に薄めるイメージで水を加えるのが自作ポイントです。さらに、中に入れる具材も定番の野菜だけでなく、ほうれん草やキノコ類などをたっぷり入れ、肉の代わりに厚揚げや大豆ミートなどで代用するとさらにヘルシーです。

水で薄めたカレーは、授乳中のママにはおすすめですが、パパや子供には不評になることが多いため、面倒でもママの分だけ取り分けて、別な鍋で水を足して作りましょう。これなら授乳中のママも家族と一緒にカレーを食べる事ができます。

キーマカレーは脂肪分が減りやすい!

ひき肉で作るキーマカレーも授乳中のママにおすすめなカレーです。レシピは色々ありますが、自作ポイントは脂の少ない鶏ひき肉を選び、さらにひき肉だけ先に2~3分ほどお湯で茹でると余分な脂が落ち、脂肪分の気にならないカレーになります。

さらに、ひき肉とほぼ同じ分量のみじん切り玉ねぎやすりおろした人参を合わせて作れば、授乳中のママだけでなく、ダイエット中の人も食べられるヘルシーカレーが自作できます。

カレー粉やスパイスから自作してみよう

缶入りのカレー粉をスーパーで見かけることがありますが、辛みが強すぎて授乳中のママには合わないことがあります。そんなときは、スパイスを調合してカレー粉を自作しましょう。ターメリック、クミン、コリアンダー、シナモン、ナツメグ、カルダモンなど、基本的なスパイスだけでも十分美味しいカレー粉が自作できます。
 

辛みを付けるスパイスを入れてないので子供も食べやすく、市販のルーと違い油脂が含まれていないためヘルシーです。スパイスは粉状のものを使えば、混ぜるだけでOKなので授乳中のママでも気軽に自作できます。

手作りにはシーフードカレーがおすすめ

お肉の代わりにシーフードを使った自作カレーも授乳中のママにおすすめです。シーフードの旨みや香りのおかげで、カレー粉やルーの量を控えても美味しく作れ、気になる塩分を控えることもできます。さらに、授乳中のママに不足しがちなたんぱく質もしっかり摂ることができ、母乳の出を助けてくれます。

おすすめの手作りカレーレシピ5選

このコーナーでは、どうしてもカレーが食べたくなったときにぜひ作っていただきたいレシピを紹介します。授乳中のママはもちろん、子供やパパも一緒に食べられるレシピなので、ぜひ参考にしてください。

こどももOKなトマトカレー

肉の脂を利用して作るので、授乳中のママも脂肪分を気にせず食べられるカレーレシピです。塩の代わりに塩麹に変えたり、牛乳を豆乳に変えたりすればさらにヘルシーに仕上がります。辛さが気になる場合は、ニンニクやカレー粉の量で調節してください。

材料:2人分

豚ひき肉 70g
玉ねぎ 1/2個
人参 1/4本分
トマト 中1玉
ほうれん草 2株
すりおろしニンニク 小さじ1/2
顆粒コンソメ 1/2袋
小麦粉 大さじ2弱
カレー粉 小さじ1/2〜1
牛乳 100cc~
塩 少々
コショウ 少々

作り方

1.玉ねぎは薄くスライス、人参はすりおろし、トマトはざく切り、ほうれん草は2~3cmに切ります。
2.熱したフライパンにひき肉を入れ、さらに玉ねぎと人参も加えて炒めます。
3.トマトを入れて形がなくなるまで炒め煮します。
4.小麦粉を振り入れしばらく炒めたら、コンソメ、牛乳を入れます。
5.とろみが付いたら塩、コショウで味を整え、ほうれん草を加えて火が通ったらできあがりです。

ココナツミルクでマイルドなおいしさのビーンズカレー

カレー粉ではなく、市販のルーを使ったレシピなので塩分が気になりますが、ココナツミルクで減塩の工夫をしているおかげで、授乳中のママでも安心して食べられます。さらに、ミックスビーンズで植物性たんぱく質もしっかりとれる、栄養満点なカレーレシピです。

材料:2人分

合いびき肉 150g
玉ねぎ 1個
ミックスビーンズ 50g
オリーブオイル 小さじ1
こしょう 適量
◎カレールー 2皿分の半分量
◎ココナツミルク 200ml
◎ケチャップ 大さじ2

作り方

1.玉ねぎは薄くスライスします。
2.オリーブオイルをフライパンで熱し、玉ねぎとひき肉を入れ、コショウをふって炒めます。
3.ミックスビーンズ、◎、水200ml(分量外)を入れて10分煮込みます。
*お好みで茹でたブロッコリーを添えてください。

時短で作れるほうれん草のスープカレー

授乳中のママだけでなく、子育て中は何かと忙しく食事の用意をするのも大変です。そんな時に便利な時短で作れるスープカレーのレシピです。鶏肉にまぶした小麦粉のおかげでほどよいとろみがスープにつき、生姜とカレー粉で体の中から温めてくれます。

材料:2人分

鶏もも肉 200g
玉ねぎ 1/2個
トマト 2個
冷凍ほうれん草 80g
薄力粉 約大さじ1
オリーブオイル 小さじ2
塩 ひとつまみ
コショウ 少々
◎カレー粉 小さじ2
◎ガラムマサラ(あれば) 少々
◎顆粒チキンコンソメ 小さじ2
◎しょうゆ 大さじ1
◎すりおろし生姜 小さじ2

作り方

1.玉ねぎは薄くスライス、トマトはざく切り、鶏肉は食べやすい大きさにカットします。
2.鶏肉に塩、コショウをふり、ポリ袋などに入れたら小麦粉を振り入れ、袋の口をとじたら振って小麦粉を鶏肉にまぶします。
3.オリーブオイルをフライパンで熱し、2と玉ねぎを入れて炒めます。
4.トマト、◎、水400ml(分量外)を加えて10分煮込みます。
5.ほうれん草を加えてサッと煮ます。
 

作り置きできるツナとカボチャのカレー

カレーを作り置きしておけば、授乳中で何かと忙しいママもサッと食事の用意ができて助かります。このレシピは、作り置きができるだけでなく、辛さも塩分も控えめなので、授乳中のママだけでなく子供も食べやすいレシピです。

材料

玉ねぎ 1と1/2個
セロリ 1本
かぼちゃ 1/4個
トマト 2個
ツナ缶 150g
しょうがのみじん切り 1かけ分
オリーブオイル 小さじ1
塩ひとつまみ
◎カレー粉 小さじ2
◎ガラムマサラ 少々
◎干しレーズン ふたつまみ
◎ヨーグルト 100g
◎マーマレード 大さじ1
◎しょうゆ 小さじ2
◎オイスターソース 小さじ1
◎コショウ 少々

作り方

1.玉ねぎとセロリは薄切りにし、カボチャは2~3cmの角切り、トマトはざく切りにします。
2.オリーブオイルをフライパンで熱し、玉ねぎ、セロリ、生姜、塩を入れ、弱火で15分炒めます。
3.ツナ、トマト、◎、水200ml(分量外)を加えて10分煮込みます。
4.カボチャを入れて柔らかくなるまで煮ます。

*保存をする場合は、水を張った桶に鍋ごと入れ、かき混ぜながら全体を冷まし、完全に冷めたら密封できる保存容器や、ジッパー付きの袋に入れます。冷蔵なら2~3日、冷凍なら1ヶ月を目安に保存してください。
 

カルシウムもしっかり摂れるサバのカレー煮

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サバの水煮缶は、骨まで食べられるのでカルシウムがしっかり摂れるだけでなく、ビタミンB12が豊富で葉酸と協力することで貧血予防の効果も期待できます。そんなサバ缶を1缶まるごと使った授乳中のママにおすすめなレシピです。大根を先にレンジ加熱することで、煮込み時間も短縮できるので気軽に作れます。

材料:2人分

さば水煮缶 1缶
大根 1/6本
青ネギの小口切り
◎しょうゆ 大さじ1
◎みりん 大さじ1
◎カレー粉 小さじ1/2

作り方

1.大根は大きめの乱切りにし、耐熱性の容器に入れて水大さじ3をふったらラップをかけ、600Wのレンジで5分加熱します。
2.鍋に1、水300ml(分量外)、◎を加えて中火にかけ、煮立ったら弱めの中火にして8分煮込みます。
3.大根に火が通ったら、サバ缶を汁ごと入れてサッと煮ます。
4.器に盛り付けたら青ネギの小口切りを散らします。

カレー大国・インドではなぜ大丈夫なの?

赤ちゃんにカレーのスパイスがあまりよくないなら、カレー大国といわれるインドでも授乳中はカレーをあまり食べないのでしょうか?インドは、日常的にスパイスの効いたカレーを食べているため、赤ちゃんはお腹にいるときからスパイスに慣れているといわれています。

そのため、授乳中でもインドの場合はカレーを控えることはないようです。とはいえ、赤ちゃんの離乳食に関しては、おかゆや茹でた野菜などからスタートし、スパイスは8ヶ月を過ぎたころに辛くないものから少しずつ与え始め、本格的な辛いカレーは6歳ころまで食べないそうです。

ストレスとの兼ね合いも考えて調整を

授乳中のカレーは、スパイスたっぷりだったり、激辛のような辛すぎたりするものは避けた方がよいといえそうですが、作り方を工夫したり、市販のルーでも上手に利用したりすれば、決して食べてはダメではありません。

食べたものが授乳中の母乳に影響がでるため、食べたくてもガマンするママもいますが、子育て中はストレスがたまりやすく、そのせいで体調を崩してしまうこともあります。たまには、好きなものを食べることも大切です。月に1度くらいは美味しいカレーを食べて、ストレスを溜めないようにしましょう!

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mabulucandy

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