モンテッソーリ教育向けのおもちゃ17選!年齢に合わせた上手な選び方も!
モンテッソーリ教育にぴったりのおもちゃとはどんなものなのでしょうか。モンテッソーリ教育はおもちゃを子供の発達段階に合わせて選ぶことが特徴です。0歳、1歳、2歳、3歳以降とそれぞれの年齢に合わせた上手な選び方や手作り方法、家庭での実践方法などを紹介します。
目次
話題のモンテッソーリ教育が出来るおもちゃって?
幼児教育に興味のあるお父さんやお母さんなら「モンテッソーリ教育」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。ここでは、話題のモンテッソーリ教育が出来るおもちゃを0歳、1歳、2歳、3歳以降と年齢別に紹介していきます。市販品だけでなく家庭で出来る手作りおもちゃについての情報もありますので、ぜひ参考にしてください。
そもそもモンテッソーリ教育とは?教育を受けていた有名人もご紹介!
そもそもモンテッソーリ教育とはどんな教育法なのでしょう。また、モンテッソーリ教育を受けて育った人にはどんな人がいるのでしょうか。
モンテッソーリ教育とはどんな教育?
モンテッソーリ教育とはマリア・モンテッソーリ博士が提唱した教育法のことです。子供には生まれた時から無意識に自分で吸収しようとする力があるので、それを阻害しないよう環境を整えることが大切になります。子供の発達には年齢ごとに段階があり、それぞれに合わせた環境を作っていくのです。
モンテッソーリ教育を受けていた有名人は?
モンテッソーリ教育を受けていた有名人としてはFacebook創業者のマーク・ザッカーバーグ氏やGoogle創業者のラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏、Amazon.comの創業者の一人であるジェフ・ベゾス氏などがあげられます。藤井聡太棋士もモンテッソーリ教育を受けていたと話題になりました。
【年齢別】モンテッソーリ教育向けのおもちゃの選び方
モンテッソーリ教育では子供の発達段階に合わせたおもちゃを用意することを推奨されています。モンテッソーリ教育向けのおもちゃとして0歳、1歳、2歳、3歳以降と年齢に合わせて紹介していますが年齢はあくまでも目安なので、子供が今やりたがっていることをそれぞれの家庭で見極めることも必要です。例えばこれは3歳になってないからまだ早い、といったようなことは決してありません。
モンテッソーリ教育向けのおもちゃの選び方【0歳編】
モンテッソーリ教育向けのおもちゃは生まれてすぐから使えます。0歳の子供はまだ自分の体を自由に動かすことは出来ません。でも見ることは出来るので寝ている頭の上にモビールなどのおもちゃを吊るしてあげましょう。動くものを目で追いかけているうちに視覚が発達していきます。ものが握れるようになったら触ったり舐めたり出来るガラガラやラトルなどが大活躍です。触覚だけでなく聴覚にも働きかけます。
モンテッソーリ教育向けのおもちゃの選び方【1歳編】
1歳になり歩くことが出来るようになると行動の幅がぐんと広がり、モンテッソーリ教育向けのおもちゃの種類も増えてきます。握るだけだった手の動きも積んだりつまんだりといった器用さを見せるので、積み木やノブ付きのパズルも出来るようになるでしょう。腕を大きく使うドラムやシロフォンといった打楽器もおすすめです。
モンテッソーリ教育向けのおもちゃの選び方【2歳編】
自我が発達しイヤイヤ期とも言われる2歳頃には手や指の動きもさらなる発達を見せます。シールを貼ったりはさみを使ったり出来るようになります。2歳児にはさみは危ないと思われがちですが、本人の意欲を育てるのがモンテッソーリ教育です。保護者の適切な指導の元、思う存分やらせてあげましょう。
モンテッソーリ教育向けのおもちゃの選び方【3歳以降編】
出来ることがもっと増えて大人の真似をしたがる3歳以降の子供にはごっこ遊びの出来るおままごとセットがおすすめです。お医者さんごっこや工具セット、レジスターのセットなどは想像力や社会性を養います。子供が文字や数に興味を持ち出したらひらがな積み木や算数棒など遊びながら学べるモンテッソーリ教育向けのおもちゃを用意しましょう。
モンテッソーリ教育向けの市販おもちゃ11選
モンテッソーリ教育にぴったりのおもちゃには様々なものがありますが、その中でもいつでも買えるモンテッソーリ教育向けの市販のおもちゃを紹介します。
①モビール
産まれたばかりの新生児の頃はまだよく目が見えません。そこで、白と黒のコントラストのはっきりしたモビールを寝ているところの近くに吊るしましょう。カラフルなものは情報が多すぎるので不向きです。0歳2ヶ月頃から追視が出来るようになれば、ゆっくり動くモビールは追視の練習にもなります。もし手が触れて落ちてきたら危ないので真上に吊るすのは避け、手をのばしても届かないところに配置しましょう。
②ガラガラ・ラトル
まだ物をつかむことの出来ない頃は腕にひっかけるようなリングタイプのラトルをあげましょう。3ヶ月くらいになって物が持てるようになったらしっかり握れるグリップタイプのものがおすすめです。この時期は何でも口に入れてしまうので安全なものを選びましょう。
③鏡
5〜6ヶ月頃の寝返りするような時期には鏡をおすすめします。出来れば全身が映るようなものがいいでしょう。鏡に映る自分を見ることで自分の手や足を発見することが出来て、自分と他者とは違う人間だということがわかるようになります。
④積み木
年齢を問わず遊べる積み木は定番のおもちゃです。0歳のまだ積めない時でも、舐めたり転がしたり親が作ったものを崩すだけでも構いません。1歳になると並べたり重ねたりして物の大小の区別がつくようになります。2〜3歳になれば想像力をいかして様々な物を作り出すようになるでしょう。
⑤ボールトラッカー
10ヶ月頃になると手が自由に使えるようになり握ったものを離すことが出来るようになります。そうするとボールトラッカーの出番です。最初は見ているだけでも構いません。玉が道を転がるのを目で追うことも大事な練習です。
⑥シンプルなパズル
パズルはシンプルなものから始めましょう。形が違うとはまらない型はめパズルでは遊んでいるうちに形の違いがわかるようになるので1歳からでも出来ます。
⑦打楽器
腕を大きく動かせるようになったらドラムやシロフォンといった打楽器を渡してみましょう。リズムも音階もなくやみくもに叩くだけでもいいのです。手を動かしたら音が鳴るということがわかると感覚統合がすすみます。
⑧型合わせパズル
木製の型合わせパズルは型はめパズルとして遊ぶだけでなく積み木にもなります。カラフルなのでプレゼントにも喜ばれるでしょう。
⑨ハンマートイ
目で見て位置と距離を測り、狙った場所にハンマーを振り下ろすのは2歳でもなかなか難しいことです。上手に叩けたらひっくり返してまた叩く、という遊びを好きなだけさせましょう。
⑩円柱さし
モンテッソーリ教育の定番おもちゃ、円柱さしはつまみのついた円柱を穴にさすものです。円柱の大きさや重さなどを把握して正しい穴にさすことで、ものの大小や軽重がわかるようになります。つまみを3本の指でつまむことは鉛筆を正しく持つことに繋がります。
⑪100並べセット
100並べセットでは1から100までの数字の量が体感としてわかることが出来ます。数字板としてだけでなく積み木にもなったりと、遊びながら数の勉強をすることが出来るのです。
モンテッソーリ教育向けの手作りおもちゃ6選
モンテッソーリ教育に大事なのはおもちゃそのものではありません。おもちゃを使っている時の体の働きが子供にいい影響をもたらします。必ずしも市販のものでなくてもよく、家庭で同じようなおもちゃを手作りしてもいいのです。
①コイン落とし
空き箱などの蓋つきの容器の上面にコインの入る大きさのスリットを作るとコイン落としの出来上がりです。目と手の動作が協応するようになります。
こまちちゃん、落とす敏感期は過ぎたかな…?でも今でも好きな遊び。
— 夢の木クラブ (@yumenoki77) August 12, 2019
コインを貯金箱に落としたり、最近はコインをお財布に入れてお買い物ごっこをしています🥰#おうちモンテ #2歳 #子育てママ pic.twitter.com/cYXRBapktA
②ティッシュ出し
ひたすらティッシュを出されたら大変なことになってしまいますが、ティッシュ出しのおもちゃなら全然問題ありません。ウェットティッシュケースにフェルトを切って入れて手作りしたもので思う存分ティッシュを出してもらいましょう。材料はどちらも100均ショップで手に入ります。
モンテッソーリ教育系のブログで読んだ手作りおもちゃ!
— あおぴこ👨👩👧👦1y8m双子男女 (@20171225twin) September 27, 2018
セリアのウエットティッシュケースにダイソーのフェルト切って入れたもの。双子が9ヶ月になり最近よく出してくれるように!うれしい!手先を使って器用に育ってね! pic.twitter.com/EF85bqdKww
③様々な空け移し
箸や鉛筆の持ち方に繋がる空け移しのおもちゃは、容器が2個とトングやスプーンなどの持つ道具と移す小さなものをたくさん、これだけあれば作れます。ピッチャーが2個あれば水の空け移しが出来るでしょう。モンテッソーリ教育のおもちゃには日常生活の練習となるものがいくつもあります。
使ってなかったハリオのティーポットを見つけたので娘にお水を入れてあげて「自分が飲みたい分をコップに入れてね」と伝えたけれど、娘はコップ→ティーポット→コップとひたすら移し替えて遊んでました💦そしてこぼす😓 #おうちモンテ #モンテッソーリ #お水遊び pic.twitter.com/90wyG93kFD
— おしるこ (@TX1GhOi64i1Kh0Q) April 6, 2019
④シール遊び
シール遊びのためにはシールとシールを貼る台紙と、シールを分別して入れるケースとゴミを入れるケースを用意しましょう。ぴったりの枠にシールを貼ることは目と手の協応や指先のトレーニングになります。
モンテッソーリ教育のシール貼りのお仕事おもちゃ作ってみました!
— りりぃ★ひーちゃん1y6m (@lilymell26) May 24, 2019
«用意するもの»
①丸型シール(15mm)
②シール分別ケース
③シール台紙
④台紙ケース※どちらでも
①②④は100均(ダイソー)、③は無料DL素材を印刷しました🌼#モンテッソーリ教育 #手作りおもちゃ #ひーちゃんおもちゃ #お仕事 pic.twitter.com/JWC0hqZd4i
⑤輪っか通し
通す遊びは発達段階によって難易度は様々あるので、子供の成長にあわせ棒を通すものから紐を通すものまでその都度おもちゃも変えていきましょう。この点、手作りだと対応がすぐに出来ますよ。
輪っか通し。
— だいちゃん/Daichi Sumi (@sumio1945) February 6, 2019
これも100均で調達。なかなか難しくてすこしサポートがいるけど根気強くやってます。#モンテッソーリ教育#鷲見家の子育て #教具 pic.twitter.com/tLlPQpZhH0
⑥洗濯ばさみ遊び
モンテッソーリ教育でははさみの前段階として洗濯ばさみ遊びも人気です。100均ショップに握力の弱い人向けの洗濯ばさみがあるのでそれを使うのもいいでしょう。
お子が洗濯ばさみを引っ掻き回すのでお子専用のを購入。100円の店も見たが角が少しあるのでフレディレックをポチった。本来の目的と違うので洗濯ばさみ遊びの時はマンツーマン。 pic.twitter.com/sFazuPc5VM
— しみたん (@shimi_B410) September 14, 2018
家庭でモンテッソーリ教育をする際の2つのコツ
モンテッソーリ教育で重要なのは市販のおもちゃや手作りおもちゃだけではありません。家庭でモンテッソーリ教育をする際のコツを2つ紹介します。
子供のやりたい気持ちを重んじる
子供は生まれながらにして自分を育てる力を持っているので、子供がやりたいと言うのならとことんまでやらせてあげましょう。五感を刺激しながら様々な遊びを繰り返していくうちに質量や数量の感覚まで養われます。
子供が自発的に動ける環境を整える
周囲の大人が出来ることは「やり方や失敗した時の対処法を教える」「子供が集中している時は止めさせない」などといったことです。子供に備わった自己教育力を発揮出来るように、自発的に動ける家庭環境を整えることが大事です。
適切なおもちゃでモンテッソーリ教育を自宅でも実践しよう!
モンテッソーリ教育はただおもちゃを与えればいいとうものではありません。0歳、1歳、2歳、3歳と発達の段階に合った適切なおもちゃを選び、無理強いさせることなく子供が安心して集中出来るよう配慮しましょう。環境を整えれば家庭でもモンテッソーリ教育を実践することは出来ますよ。