苔玉の作り方は?初心者でも簡単!材料や植物まとめ【水苔/多肉/100均】
かわいい植物がちょこんと乗っている苔玉の作り方と聞いて簡単ではないと思われるかもしれませんが、非常に簡単なんです!作り方はお好きな植物を苔玉を作って乗せるだけなんです。その苔玉の作り方を説明しておりますので、是非みてください。
目次
見るだけではありません!苔玉の作り方、楽しみ方その中身とは!?
癒しの苔玉
このように小さくても部屋の雰囲気が凛となります。
最近、雑貨を取り扱うお店や、はたまたスーパーの店頭にまでも並ぶ苔玉。部屋のインテリアとして、癒しを与えてくれる非常に重要なパーツの一つの代表格に。園芸の域を超えて愛される苔玉の魅力とは。また、実はそれが簡単に自分でも作れてしまうとなればもう実行あるのみです。それでは実際どのようなにして作っていくのかをまとめてみました。
「和」を味わえる苔玉
部屋の雰囲気をワンアイテムで変えてみたいけど、一つ置いた何かおいただけで、そんなに空気が変わるの?と思われるでしょうが、苔玉の持つインパクトは素晴らしいものがあります。大きさは勿論大なり小なりありますが、小さくても、デスクの上に置くだけ、食卓の上に置くだけでまるで大きな水槽を置いているかのような、存在感を醸し出してくれます。
単なる植物としてあなどるなかれ。いとも簡単にあなたの部屋を「和」テイストにしてくれます。また吊るすこともできますし、空間を自由に使えることも強みです。
100均などで十分な材料がそろう簡単なものですが、見て癒され、その苔玉自体の存在感に癒され、しかもそれが完成品を買ってきたものではなく自分の手で作ったものとなれば愛着の湧き方が断然違ってきます。
成長し姿を変えていくインテリアを楽しむことが出来ます。
実は簡単な作り方があるんです。
簡単!簡単と言っても始まりませんね。
まずは作り方の前に苔玉を作る為に用意するものを説明していきます。作り方は大きく分けてケト土を使う方法と水苔を使う方法があります。
まずは、準備するものからお伝えします。
そして、より簡単な水苔を使う作り方で詳しく紹介します。
水苔を使う作り方での準備するもの
・お好きな植物(100均で売っているものでも十分ですし、お好きなものをチョイスしてください)
・混合用土としてピートモス、バーミキュライト等
※ピートモスは乾燥苔のような保水性に富んだ腐葉土のようなものです。
これだけは100均ではなくホームセンターをお勧めします。
・100均で買える程度の小さな容器(家にあるものでもいいですよ)
・水苔
・その辺のコケ。このその辺のコケが重要な役割を果たします!
・木綿糸(黒)こちらも100均で売っているものでOK!
・ピンセット 家にあると思いますが、なければついでに100均で揃えてしまいましょう。
・ハサミ
・割りばし
どれもこれも100均で手に入るようなもので特別に入手困難なものは一つもありません。
苔玉の簡単な作り方を順に説明します
1)水苔を十分湿らせる
用意していた水苔を適量用意して、湿らせておきます。水苔は非常に保水性に富んでいます。
2)土を取り除く
次にお好きな植物の無駄な土を取り除き、根が長すぎる場合は少しカットしてあげてください。
3)採取してきたその辺のコケ ハイゴケ
その辺のコケは、やはりその辺のコケなので、昆虫等が入っているかもしれませんので、丁寧に水洗い等してください。この時に枯れていてその辺のコケが茶色になっている場合はきれいにカットして下さい。
このポイントが苔玉の作り方の基本となります。
4)苔玉の形を作っていきます。
おにぎりの具を水苔で覆うように、フィルム容器の周りに水苔をつけて手で丸い形に整えていきます。少し細かく説明します。この時にまとまりが悪ければ、湿りが悪いので水を足して更に湿らせてください。
このように形が整えば、木綿糸でしっかりと巻き付けます。
この時の糸の縛りは後々重要になってくるので、不安であれば何回か巻くようにしてください。
カポッと形を崩さないように抜いてください。
この形が、苔玉のスタートになるのでこの土台の作り方はマスターしてください。
5)ピートモスを投入
そして、出来た穴に用意していたピートモス等の混合用土を少し入れます。
6)苗を入れ込む
そこへ用意していた植物の苗を根っこまでしっかりと入れ込みます。
7)割りばしを使って土を詰め込んでいく
苗は初心者の間は極力中央に来るようにして、ピートモスをしっかりといれこんでいきます。苗がグラグラしないようにしっかりとピートモスをいれこみましょう。割りばしを使って細かく土を入れ込みます。
8)糸をエックス(X)の字を描くように巻いていきます。
さぁ、ここまでくれば後はじっくり楽しみましょう。例のその辺のコケを取り出だします。周囲に貼っていってください。一つ一つ丁寧に、木綿糸で縛りながら、その辺のコケを固定していきます。この周囲のコケが足りなくなると厄介なので、その辺のコケは多めに用意しておきます。最後に糸が見えていると、格好が悪いのでピンセットで糸を見えないように差し込んでしまいます。
苔玉のケト土を使った簡単な作り方
ケト土とは、川や池等に体積した植物が泥状になったものです。ケト土を使う場合は、ピートモスを入れる器を作るとイメージしてください。粘土細工のように、進めていきます。お部屋に吊るす場合はケト土の方が適しています。ですが、多肉植物にはあまり適していません。
ケト土を器側に成形する
まずはお団子を作る手際で、最後に穴を凹ませるイメージで簡単に作成できます。
吊るすタイプの苔玉の作り方
とても簡単で、部屋のイメージにあった上部な紐や糸を用意して吊り下げるだけです。部屋のカラーが特になければ、テグス等用いて糸自体を見えづらくしてしまうことも、趣向の一つです。
壁紙は無地だと苔玉が目立つのでオススメですが、それもまたすべてご自身のお好み次第。世界がどんどん拡がります。様々な植物を並ばせることで部屋の明るさがアップします。
吊るだけでまた全然違う表情を見せる苔玉。部屋のデッドスペース等を有効活用して緑の多い明るい部屋の趣に。
作り方はマスターした!その後は・・苔玉はお手入れも簡単なんです!
お手入れは時期さえ把握していれば、問題がないです。
夏の時期は1日に1回水を与えてください。
冬の時期は2日に1回程度水を与えてください。
中のピートモスが非常に保水性が髙いので逆に水をやりすぎると根腐りしてしまう危険性があります。
数少ない苔玉取り扱いの注意点!
上記のお手入れが簡単な苔玉ですが、逆に怖いところは水をやらなさすぎる、つまり水をやること自体を忘れてしまうことです。特に多肉植物系の苔玉に挑戦していると月に一度水をあげればいい程度なので、ついつい忘れがち。なので、あくまでも生き物として毎日様子を見てあげてください。外側の苔部分が乾燥していたり、当初よりかなり軽くなっていれば、まるごとバケツに貯めた水に5分程浸してください。
水を与えすぎてもダメですし、与えなさすぎてもダメなんです。
苔玉と合うお手入れ簡単なお薦めの植物
苔玉はケト土でも作れますので、基本的にはどのような植物でも育てることは出来ます。ですが、ピートモスや水苔は非常に保水性が高いので、苔を艶々の状態にしておくには、多肉性植物はあまりお勧めが出来ません。が、勿論、多肉性植物を是非とも育てたいという方は、お手入れの時期の項で説明しましたが、水やりを10日に一回程度にしてください。
育成簡単植物 パキラ
パキラ パンヤ科パキラ属
かなり強い植物の一つです。伸びすぎた枝をカットする時期は春~秋にかけてであれば、いつでも可能です。夏場の直射日光を避けて頂ければ、どんどん育ちます。
パキラを中心に、ワイヤープランツ、オウゴンセキショウ、ヒポエステス、ヘデラ・イングリットリズ
育成簡単植物 アジアンタム
アジアンタム ワラビ科アジアンタム属
やはりシダ系の植物は苔と相性がいいので、環境といい、育てやすいのが特徴です。葉が小さいものが特徴で吊るすことで更に夏の時期等、涼しげな雰囲気を醸し出すこともできます。吊るす場合はケト土を使用することをお勧めします。
かなり大きなサイズまで育っているアジアンタムの苔玉
育成簡単植物 ドラセナ
ドラセナ キジカクシ科ドラセナ属
アフリカ熱帯地域原産の植物で多くのバリエーションをもっています。強靭な生命力を持ち、容易に栽培が可能です。写真にもあるように茎の変形など楽しむことが出来るので、更にまた違う趣向を凝らすことが出来ます。
育成簡単植物 松
松 松科松属
針葉樹としては最も広い範囲に分布しており、温度の適正能力が非常に強い。これぞ「The Japan」といった趣向で王道ではあるが、だからこそ奥が深く趣も非常に広がることでしょう。吊るすことなどは向いていません。
こんなサプライズが苔玉の世界に彩りを与えてくれます。
育成簡単植物 ガジュマル
ガジュマル クワ科イチジク属
ガジュマルの名前は「絡まる」姿が訛ったという諸説があり、非常に複雑で見た目にも楽しませてくれる成長ぶりの代表格です。日本では南西諸島に主に分布しており、沖縄ではガジュマルの大木には、妖精キジムナーが住んでいるという伝説が有名です。また冬の時期に温かい室内で育てれば、枯れることなくかなり強い植物です。また吊るすことで、根が下方へ垂れ下がるようにしてみるのも面白い趣向でしょう。
様々な表情、成長をしてくれるガジュマル
育成簡単植物 リプサリス
リプサリス サボテン科
一瞬見た眼は多肉植物には見えにくいですが、多肉植物の中にも吊るすことが出来るものを挙げてみました。やはりリプサリスなどの垂れる植物は吊るすことで味わいが出てきます。ただ、水やりは冬季であれば、月に1度ほどでよいくらいに多湿に弱いので、少し難易度が上がってしまいます。
育成簡単植物 多肉植物 サボテン
多肉植物と苔玉
多肉植物はやはり苔玉とはあまり相性はよくないですが、姿かたちはキュートですね。夏冬などの時期に対する水やりのタイミングさえ間違わなければ、簡単に育ちます。使ってはいけないという訳ではないですが、ケト土を使用することは控えてください。
賑やかな苔玉の雰囲気にガラっと変化します。
作りあげた苔玉はいかに飾るかが勝負!
まるでアートの領域まで高められた苔玉
せっかく美しい苔玉が完成しても、美しく飾らなければ意味がありません。苔玉だけではなく、「台」となるものを器であったり、石や岩であったり発想は自由ですが、植物との相性を色々考えて楽しんでください。
人によって感性は様々なので、色んな植物や、器、台など使って楽しんでみてください。
最後に
いかがだったでしょうか。苔玉の世界は小さな中に無限の拡がりを持ち合わせています。華道ならぬ「苔玉道」がそこには存在します。苔玉は、親しみやすくもありますが、ただそれだけで終わるわけではなく、芸術のレベルまで引き上げることも出来るそんな奥の深さ。是非一度休日に「あなただけの苔玉」を。またプレゼントとしての苔玉も作ってみてください。
苔玉一つでこの世界観を醸し出すことが出来るのもまた魅力の一つではないでしょうか。