食べ過ぎて苦しいときの対処法13選!やってはいけない対処法とは?
食べ物を食べるのは幸せ!でも、つい夢中になって食べ過ぎてしまって苦しい…なんてことはありませんか?食べ過ぎて苦しい時に早く楽になる対処法とNG対処法をお教えします。辛い胃もたれや胸やけに効くツボの押し方もお話ししますので、是非お試しください。
目次
食べ過ぎた時はどうする?
おいしい物を食べている時って、幸せですよね。夢中になって調子に乗ってしまい、ついつい食べ過ぎてしまい、気持ちが悪くなっているなんてことはよくあります。食べ過ぎて、辛い胃痛や胸やけが起き、気持ち悪い時。少しでも早く和らげる対処法はどのようなものがあるのでしょうか。
食べ過ぎて気持ち悪くなるのは何故?
食べ過ぎて苦しい時に、気持ち悪くなる原因は、「胃酸過多」と「消化不良」です。
食べ物が胃にどんどん入ると、その分、胃は胃酸を沢山出して消化しようとします。食べ過ぎると、消化の間に合わなかった食べ物が胃の中にあるうちから、多量の胃酸が出てしまいます。そのため、胃酸が逆流し、食道や喉が胃酸で焼けてしまい気持ち悪くなってしまうのです。また、胃に消化しきれない食べ物が長時間残ってしまうため、消化不良を起こし、気持ち悪くなってしまいます。
食べ過ぎて苦しい時の対処法【行動編】6選!
①ぬるま湯や炭酸水を飲む
食べ過ぎて気持ち悪くなる原因の一つである胃酸過多は、ぬるま湯を飲むことで、少し楽になります。ぬるま湯には、出過ぎた胃酸を薄める効果があり、食道や喉が胃酸で焼けてしまうのを和らげてくれます。温かい飲み物には、胃の中にたまった空気をゲップとして外に出す働きもあるため、膨満感も和らぎますよ。水だけでなく、ハーブティーもリラックスの効果が期待できます。また炭酸水は、血管を広げて血流を良くし、消化を促す効果があるため、胃痛や胸やけで辛い状態を解消してくれます。
②軽い散歩をする
ウォーキングは全身を使った運動なので、胃腸に刺激を与えてくれるため、食べ過ぎて苦しい時の対処法として役立ちます。また、食後のウォーキングは体脂肪を燃焼する効果もあります。ただし、気持ち悪い時は無理をせずに、食後30分以上休んでから、時間にして10分程度だけ、いつもよりゆっくりめのペースで軽く散歩しましょう。
③楽な姿勢で安静にする
食べ過ぎて苦しい時は、楽な姿勢で安静に過ごしましょう。リラックスすると、副交感神経によって、胃腸の消化活動が促されます。気持ち悪い時に、時間に余裕があれば横になるのも良いでしょう。時間がなければ、横にならなくても良いので、胃痛が和らぐ楽な姿勢を見つけて、のんびりしましょう。
④消化を助けるツボを押す
食べ過ぎて気持ち悪い時は消化を助けるツボを押すことで、辛い胃痛を和らげることができます。胃痛、胃もたれ、胸やけに効くツボは、全身にあります。時間がなくても、手軽に押せるツボもありますので、食後に試してみてはいかがでしょうか。
⑤右側を下にして横になる
食後は体の右側を下にして横になると、食べ過ぎて気持ち悪い時の胃を楽にしてくれます。胃の形は正面から見ると、入口が体の左側にあり、出口が右側にあります。つまり、食べ物は、胃の左上から右下へ流れることになるわけです。そのため、食べ物をスムーズに胃から腸へ流れやすくすることができます。
⑥辛い時は薬を飲む
上記の5つの対処法を試しても、辛い胃痛が続くときは、胃腸薬を飲みましょう。食べ過ぎて気持ち悪い時の胃腸薬は、「健胃薬」と「制酸剤」があります。どちらも市販されている薬です。健胃薬は、胃もたれで気持ち悪い時に飲む一般的な薬で、食前に服用します。制酸剤は、げっぷや胸やけをした時に胃酸のコントロールを助けてくれる薬で、食間か就寝前に服用します。自分の辛い症状に合わせて、薬の用法用量を守って飲みましょう。
食べ過ぎて苦しい時の対処法【時間別】7選!
食べ過ぎてしまう原因は様々。仕事の付き合いで行く飲み会だったり、ストレスから暴飲暴食をしたり。楽しすぎて夢中で食べてしまうこともありますよね。食べ過ぎて苦しい時の対処法を、次は食後の時間の流れに沿って見ていきましょう。
①食後5分の対処法
食べ過ぎて苦しい時は、まず、食べることを止め、胃のむかつきや胸やけが本格的に始まる前に、お腹周りを締め付けている衣服を緩めましょう。体を締め付けたままでいると、胃腸の流れをとめてしまいます。また内臓にストレスがかかるため、気持ちが悪くなります。
②食後15分の対処法
横になりたい気持ちを堪えて、出来るだけ、体を垂直に保ちましょう。食後、すぐに横になると、胃に圧力がかかってしまうため、胃酸が食道や喉に逆流して胸やけを起こしてしまいます。できるだけ立っているのがおすすめですが、お腹が痛いときは、楽な体勢でよいので座っていましょう。
③食後30分後の対処法
食後30分程度休むと、お腹のはりが和らぎ、気分も少し良くなってくるため、胃腸を刺激し始めましょう。お腹を優しくさすったり、10分程度の軽い散歩をしたりして、消化器官の働きを助けるのが良いでしょう。ただし、無理は禁物です。
④1~2時間後の対処法
少し動けるようになる時間です。気持ちがいいと感じる程度の軽い運動をしましょう。胃を圧迫したり、頭が胃より下になるような姿勢はさけます。腸にたまったガスを排出することで、お腹の張りを解消します。
⑤3~4時間後の対処法
胃の中に食べ物がほぼなくなる時間です。胃の中が空になったことで、胃酸の逆流が起きる心配がなくなるため、横になって休みましょう。
⑥5~6時間後の対処法
お腹が苦しいこともなくなり、気分がよくなってくる時間です。お腹も空き始める時間ですが、食事はできるだけ軽めにしましょう。すでに、食べ過ぎてカロリーを過剰摂取していますので、野菜をたっぷりとって、胃腸の消化を助けるように腹八分目を心がけます。
⑦翌日の対処法
食べ過ぎて苦しいことなどすっかり忘れる頃。カロリーの摂取を気にして食事を抜くことはいけません。栄養バランスの取れた食事をすることは、代謝を活性化させるために必要です。食べ過ぎて摂取してしまったカロリーは運動することで解消しましょう。
食べ過ぎて苦しい時のNG対処法4つ!
食べ過ぎて苦しい時の対処法をいくつかお話ししました。続いては、間違った対処法です。食べ過ぎた罪悪感から、以下の方法ならば、早く正常な状態に戻せると思い込んでいる方が多くいますが、逆に体調不良を引き起こすため、止めましょう。
①水分を一気に飲む
「水は体に一番いい飲み物」と言われていますが、食べ過ぎて苦しい時に、水分を一気に大量に飲んではいけません。水を飲むと膨満感が増して気持ち悪くなります。冷たい水はのど越しがよく、すっきりすると思われますが、胃腸の消化を弱めてしまうため、おすすめしません。
②下剤の使用は控える
食べ過ぎた食べ物が体に吸収される前に、早く排出しようとして下剤を飲む方がいますが、これは絶対やめましょう。下剤には、安全に消化スピードを上げる効果はなく、食べた物は体に吸収されます。下剤は副作用がある薬品で、依存症も引き起こします。食べ過ぎたからと言って、排便を薬に頼るのは間違いで、自然に排出されるのを待ちましょう。
③胃薬は症状を見極めて飲む
胃薬には、4種類あります。先に述べた健胃薬と制酸剤は、食べ過ぎて苦しい時に服用すると効果が期待できます。しかし、残る「胃粘膜保護薬」と「H2ブロッカー」は、食べ過ぎによる気持ち悪さを緩和する効果はありません。「胃粘膜保護薬」は食欲がない時や、吐き気を伴う病気の治療薬です。「H2ブロッカー」は、辛い胃痛の時に胃酸を活発に出すのを助ける薬です。薬は症状によって、適切に使用しないと、副作用に苦しんだり、逆に症状を悪化させることがあるため、きちんと自分の症状に合った胃薬を選んで飲みましょう。
④激しい運動はNG
通常、胃の消化は、2~3時間かけて行われ、腸に食べ物を流していきます。そのため、消化中の食べ物がお腹の中にあるうちは、激しい運動は禁物です。激しく運動した場合、お腹が圧迫されて胃酸が逆流し、食道や喉を炎症させてしまいます。また、食べ過ぎて苦しい時に、気合いを入れて運動してしまうと、消化に使われるはずの血液が体中に分散されてしまうので、胃が消化ができなくなり、消化不良を引き起こす原因になります。この現象は、食後すぐの入浴でも引きおこるため、胃の消化を待ってからの入浴をおすすめします。
食べ過ぎて苦しい時に効果のある6つのツボとは?
食べ過ぎて苦しい時に、ツボを押す対処法は、手軽なだけでなく、リラックスもできます。ツボの場所によって、正しい押し方を使い分けましょう。
①不溶のツボ
「ふよう」のツボは、胃を整え消化吸収を助けてくれる胃経のツボです。ちょうど胃の表部分にあり、「の」の字を書くように、ゆっくりとさすりましょう。胃もたれに効くツボで、温めるのも良いため、ドライヤーの熱風を肌から離した位置からあてるのもおすすめです。
②足三里のツボ
「あしさんり」のツボも、胃経のツボの一つです。手の親指で、ズーンと響く痛みを感じるくらい押すのがちょうど良いでしょう。
③厲兌のツボ
「れいだ」のツボも、胃経のツボの一つです。足の人差し指の爪の外側にあり、かなり強い痛みを感じるくらい押しましょう。つまようじの持ち手などの細い物で、ぐっと強く押すと良いでしょう。
④胃の六つ灸
「いのむつきゅう」というツボで、ちょうど胃の裏側の部分に6つあり、胃の疾患にとても効くツボです。本来はお灸をすえるツボですが、指で押すことでも効果があります。不溶のツボと同様、ゆっくりさすっていると、辛い胃痛が楽になります。横になって、マッサージしてもらうと、リラックス効果がアップします。
⑤脾兪
「ひゆ」のツボは、背骨の下から2番目と3番目の出っ張りを境に、左右指2本分の場所にあります。手の親指で、左右同時にゆっくりと5秒間3回繰り返して、少し強めに押しましょう。
⑥中脘
「ちゅうかん」のツボは、おへそから5本分上の場所にあります。親指以外の4本指で、5秒間3回繰り返して、少し強めに押しましょう。自分の体を前に倒しながら、息を吐いてゆっくりと押すとより効果が期待できます。
食べ過ぎて苦しい時の対処法を理解しよう!
食べ過ぎて気持ち悪い時は、身体的に感じる胃もたれや胸やけだけでなく、食べ過ぎた罪悪感からくる精神的なストレスも感じてしまいますよね。食べることが幸せで夢中になってしまうのは、たまにだったら仕方ないと、自分を許してあげてください。そして、気持ち悪くなった後に、ここでご紹介した対処法やツボを駆使して、少しでも早く楽になってくださいね。