2021年10月05日公開
2021年10月05日更新
外車(輸入車)の維持費って高いの?安いの?国産車と比較
BMWやアウディなどの高級感溢れる外車は維持費が高いと言われていますが本当なのでしょうか?車は国産・外車問わず車検や税金などで高い年間費用を必要としますが比較してどちらが安いのかが気になります。そこで外車の維持費やコスパについて迫ってみました。
目次
外車の維持費は高い?安い?
車は維持費が高い
最近は税金や物価が高くなるにもかからわず、各世帯の収入はそれほど変わっていないので高い買い物がし辛くなってしまいました。そのため多くの方の交通手段はもっぱら公共交通機関がメインになってしまい、車を持つことはとても難しくなりました。
特に外車は高い!?
特に外車は車体や維持費などの様々な費用が高いと言われているので欲しくても買えずに悩んでいる人も多いと思われます。ですがやはりベンツ・BMW・アウディなどの外車を広告で目にするととてもカッコイイので欲しくなってしまいます。
そこで今回は外車の維持費についてご紹介します。外車が高いと言われる原因は何なのか?本当に外車は維持費が高いのか?国産と外車を比較してどちらのコスパが良いのか?などについてご紹介していきます。
外車の維持費:車検
車の高い維持費の中でも代表格なのが車検です。車検は日本国内で販売されている全ての車が適用されるので当然外車も定期的に車検を受ける必要があります。
車検の種類
車検の費用は点検する箇所の数と車両の重量によって変化します。ディーラーや専門店などで車検を依頼する場合はいくつかのコースがあり、点検個数の多いコースや重量の重い車両の方が金額は高くなります。
車検を安くしたい
つまり軽い重量で点検箇所の少ないコースを選択すればいくらでも費用を安く済ませることが出来ます。普段から定期的に車両点検を行っていて、点検個数も少ないコースで問題無い人であれば15万円程度でも問題ありません。
出典: http://piata.jp
また最近ではユーザー車検を行う人も増えています。これは代理店に頼まず所有者が自ら運輸支局に持ち込む方法で、仲介者を挟まない為より安い金額で車検を受けることが出来ます。
外車でも安くできる
この様に車検の金額とは「車検のコース」と「車体の重量」によって金額が異なります。車種は全く関係ありません。そのため似た様なスペックの車両であれば国産車も外車もほとんど同じ金額になります。
ただし、外車の場合ディーラーに依頼すると高いコースの車検を選択されてしまい、無駄に高い金額を支払う羽目になることもありますので注意が必要です。
外車の維持費:税金
税金は車検と同じくらい頭を悩ませる車の維持費として知られています。
自動車にかかる税金
自動車にかかる税金は「自動車税」「重量税」「自動車取得税」などがあります。これらは車検と同様に自動車の重量によって金額が変わります。そのため似た様な重量であれば国産車も外車も税金の費用は変わりません。
エコカー減税
現在は「エコカー減税」という安い税金で自動車を利用できる制度もあります。エコカー減税を利用できる自動車は特定の車種のみと決まっておりそれぞれが「75%」「50%」「25%」と違った金額を減税できます。外車の中でもエコカー減税が適用される車種があります。
詳しい税金の金額はこちら
外車の維持費:その他
車検・税金以外にも自動車にかかる維持費はたくさんあります。
保険
自動車にかかる保険は大きく分けて「自賠責保険」と「任意保険」の2種類です。
自賠責保険は全ての自動車が強制的に加入するように義務付けられています。費用は36ヶ月分で39,120円か24ヶ月分で27,840円の2種類です。
任意保険は保険会社に依頼してそれぞれが個人で加入します。任意保険は対人、対物など様々な種類があり、自動車の重量や事故実績などにより費用が変わります。
修理費
修理費は事故を起こした際や自動車の調子が悪くなった際の修理代として発生します。修理代は国産車より外車の方が高額になります。その理由は外車の場合専門的な部品が多く、それらを取り寄せたり購入する際に高い金額がかかってしまいます。
ただし、修理の際に新品ではなくリビルト品や中古部品を使用する事で修理費を安くすることは可能です。
ガソリン代
ガソリン代も国産車より外車の方が高いです。何故ならばほとんどの外車がハイオクを使用しているからです。ハイオクはレギュラーよりも10%ほど金額が高いですし、外車は国産車ほど燃費が良いわけではないので乗れば乗るほど高いガソリン代が必要になります。
外車の年間の維持費
自動車の年間維持費
同じ自動車である以上国産車も外車も年間維持費の種類は変わりません。自動車の年間維持費は「ガソリン代」「駐車場代」「保険料」「車検代」「修理費」「消耗品代」「税金」などがあります。
大きな違いはガソリン代・修理費・消耗品代
この中で国産車と外車によって大きく金額が変わるのは「ガソリン代」と「修理費」と「消耗品代」です。逆に言うとそれ以外の費用は国産車と比較してもそれほど変わりません。
出典: http://cobby.jp
BMWの維持費
BMWはベンツと並んで有名な高級車として知られています。高級車なので当然車体価格は国産車よりも高いです。またBMWは車種によっては稀少部品を使用していることもあり、修理の際にそれを交換するとかなり高額な修理費が付いてしまいます。
最近のBMWは安い!?
ただしそれ以外の維持費は国産車もBMWも大して変わりません。車検に関しては30~50万円程かかると言われています。
むしろ最近のBMWは軽油を使用するクリーンディーゼル車が販売されていたり、新品で購入した場合ディーラーでオイル交換や車検や日々のメンテナンス費用を安く抑えられるサービスパッケージがあるので、効率良く乗り回せばかなり維持費を抑えることが出来ます。
アウディの維持費
アウディは高級車ですが本場ドイツにてBMWよりワンランク下の扱いを受けています。そのため維持費もBMWより安いと言われています。
アウディは維持費が安い!?
アウディの維持費が安いと言われている原因は部品の費用が関係しています。フォルクスワーゲンの子会社であるアウディは2015年以前まで販売台数がとても多く、車両も大量生産されていました。
出典: http://23eni.biz
車両が大量生産されると部品の生産コスパも良くなりますので、アウディは他社に比べて安い金額で修理することが出来ます。
何故外車は費用が高いのか?
これまでの説明の通り国産車も外車もほとんどの維持費は大して変わりません。では何故外車は維持費が高いと言われているのでしょうか?
多くの外車はハイスペック
その理由の一つとして排気量や重量が関係しています。外車は国産車よりも排気量が高くスピード感あふれる運転が出来る点が魅力の一つと言われています。しかし排気量や重量が大きいと車検も税金も高くなってしまいます。つまり外車は相対的に国産車よりも維持費が高くなります。
昔は壊れやすかった
昔から外車は壊れやすいというイメージがありました。実際に昔の外車は安全面が弱くすぐ修理に出さねばらなくて、尚且つ部品代が高いので維持費も高額になりがちでした。しかし最近の外車は耐久性に優れており、新車ならば数年間運転し続けても全く故障しない外車もあります。
希少種は高い
外車の中でも日本では中々見かけない希少種は維持費が高くなります。「アストンマーチン」「ランボルギーニ」「ベントレー」などは高級車であり、尚且つ日本では中々目にしない車種なので修理代・部品代が高額になります。
維持費を比較:コスパの安い外車は?
国産車と外車のコスパを比較
国産車と外車のコンパクトカーの維持費を比較は下記の通りです。右の金額が外車、左の金額が国産車となっています。これらを同じ条件で1年間使用した場合、外車の方が約6万円ほど高くなりました。月間に換算すると約5,000円です。
ゴルフ(輸入車) フィット(日本車) ガソリン代 106,560円 96,657円 駐車場代 120,000円 120,000円 自賠責保険料 13,920円 13,920円 任意保険 50,000円 50,000円 車検代 75,000円 40,000円 消耗品代 45,000円 30,000円 自動車税 17,250円 17,250円 合計 427,730円 367,827円
ベンツはコスパが良い!?
国内でメジャーな外車ならばかなりコスパが良くなります。例えば高級車の代表格であるベンツはディーラーで新車を購入した場合「メルセデス・ケア」という3年間修理・点検などを無料で行うサポートを利用できます。
最近は耐久力のある外車ばかり
昔は外車は壊れやすいと言われていましたが、最近は耐久性の強い外車がたくさん出回っています。また外車の場合新車の価格は中々下がりませんが中古になると大幅に下がることがあります。そのため耐久性能に優れた中古の外車はかなりコスパが良いという事になります。
結論:外車の維持費は高いわけではない
これまでの情報をまとめると国産車には無い外車だけにかかる特別な費用という物はありません。つまり同じ重量で同じ乗り方をした自動車であれば、国産車も外車も維持費は大して変わらないという事になります。
ただし、大きな事故や無茶な乗り方をした場合は別ですが。
外車の維持費について:まとめ
いかがでしたでしょうか。外車はガソリン代や部品代などが高くつくものの、それ以外は国産車と大して変わらないと言えます。つまり国産車を買えるだけの経済力がある人ならば外車を買うことも可能だと言えるでしょう。