2021年10月05日公開
2021年10月05日更新
ウイスキーはどれぐらい持つ?おいしく飲める正しい保存の仕方
ウイスキーの保存方法とは?冷凍庫に入れて保存?それとも常温?ウイスキーを瓶からペットボル容器に入れ替えて保存する?ワインセラーのにウイスキーを入れる?ウイスキーの保存期間は?今回はウイスキーをなるべくおいしく保存する方法について考えてみました。
目次
ウイスキーの保存方法
食器棚に何年も放置されているウイスキーって意外とありますよね?少しおしゃれな居酒屋なんかではウイスキーがカウンターの上の保管棚に常温で保存している所もあります。
基本的な保存方法は、
1:ウイスキーは紫外線で味が変化するので、なるべく火の光を避けてウイスキーを保存する。
2:常温で保存する、ただし常温といっても熱すぎは味が変化する。
3:ウイスキーは酸素と結合すると味が劣化してしまう。
この3つのことに留意しながらウイスキーを保存しましょう。
箱が付いているウイスキーは箱を捨てないようにしましょう。
ウイスキーの保存方法について:ウイスキーには賞味期限が記載されていない
ウイスキーをはじめアルコール度数が高いお酒というのは基本的に賞味期限が記載されていません。高濃度のお酒には賞味期限は記載する義務がありません。アルコール度数が高いお酒というのは非常に安定しているので、開いていなければウイスキーは保存期間は気にしなくてOKです。
よく考えてみると、ワインなんて古いもので200年ものなんてあるわけですね。ウイスキーも一番古いもので150年というものもあります。このような場合熟成されているというわけですね。
ウイスキーやワインなどの場合、空気に触れると劣化します。ウイスキーのアルコールが揮発してしまいます。それと同時にウイスキーの香りも逃げてしまいます。
では空けてしまったウイスキーの保存期間はどのくらいなのでしょうか?これは、期間ではなくなるべく早く飲むということです。しかし今回の記事では空けてしまったウイスキーを長期間空気に触れさせないように保存する方法も紹介します。
コルク栓のウイスキー
ただし開封していなくてもコルク栓のウイスキーは注意です。コルク栓のウイスキーは少しずつ揮発していってしまいます。またコルク栓の臭いがウイスキーに移ってしまいます。
コルク栓のウイスキー。日本でこのような瓶容器のウイスキーはあまろ一般的ではないないかもしれません。
ウイスキーにも種類がある
ウイスキーにも種類があります。そもそもウイスキーってどんなお酒なんでしょうか?
ウイスキーとは、蒸留酒で、大麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物を麦芽の酵素で糖化し、これを発酵させ蒸留したものです。
ウイスキーの種類には材料による分類と産地による分類があります。
世界5大ウイスキー
ウイスキーは産地によって分類がされます。ここで世界5大ウイスキーについて語ります。
・アイリッシュ・ウイスキー
アイルランド原産のウイスキーです。ウイスキーの元祖と言われます。
アイリッシュ・ウイスキー。
・スコッチ・ウイスキー
スコットランド原産のウイスキーです。仕込みの際に、泥炭(ピート)で麦芽を燻蒸するため、独特の香気(スモーキー・フレーバー)があるのが特徴です。
スコッチウイスキー
・バーボン・ウイスキー
アメリカのケンタッキー州・バーボン群で生産されるウイスキーです。とうもろこしを主原料としたウイスキーです。
バーボン・ウイスキー
・カナディアン・ウイスキー
カナダ原産のウイスキーです。こちらも主原料がとうもろこしになっているウイスキーです。
カナディアン・ウイスキー
・ジャパネーズ・ウイスキー
日本産のウイスキーです。スコッチのようなウイスキーと言えます。
ジャパネーズ・ウイスキー。どこかで見たことのあるウイスキーですよね。
これら以外の主なウイスキー
・ウェルシュ・ウイスキー
ウェールズで生産されたウイスキー
・テネシー・ウイスキー
アメリカ、テネシー州で生産されたウイスキー
・ドイツ・ウイスキー
ドイツで生産されたウイスキー
・タイ・ウイスキー
タイで生産されたウイスキー
インド・ウイスキー
インドで生産されたウイスキー
原料によるウイスキーの分類
・ライ・ウイスキー
ライ麦を主原料としたウイスキーです。
ライ・ウイスキー
・コーン・ウイスキー
とうもろこしを主原料としたウイスキーです。
コーン・ウイスキー
・モルト・ウイスキー
大麦麦芽(モルト)を主原料としたウイスキーです。アメリカン・ウイスキーにおいては大麦のみを原料とするウイスキーをシングル・モルトウイスキーと呼び、スコッチ・ウイスキーにおいては1つの蒸留所で作られたモルトウイスキーのみを瓶詰めしたものを指します。
モルト・ウイスキー
グレーン・ウイスキー
トウモロコシ、ライ麦、小麦などの穀物を主原料に、大麦麦芽を加えて糖化・発酵させたウイスキーのことです。モルトウイスキーに比較して飲みやすい反面、香味に乏しいです。
グレーン・ウイスキー
ブレンデッド・ウイスキー
スコッチ・ウイスキーにおいては、モルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーをブレンドしたものです。大量生産や品質の安定に適しています。アメリカン・ウイスキーにおいては、ストレート・ウイスキーに他のウイスキーまたはスピリッツを混ぜたものを指します。
ブレンデッド・ウイスキー
ウイスキーの種類によって保存方法は変わる?
このようにウイスキーの種類を紹介してきましたが、ウイスキーの種類によって保存方法は変わりません。
ここからは
1:ウイスキーは紫外線で味が変化する。
2:常温といっても熱すぎると味が変化する。
3:ウイスキーに限らずアルコールは酸素と結合して味が劣化してしまう。
これら3つについて条件を満たしている保存方法を考えていきましょう。
ウイスキーを冷凍庫で保存する
ウイスキーを冷凍庫で保存する方法は、常温は安定していますし、紫外線の点でも問題なさそうです。
一般家庭の冷凍庫の温度は-18℃だと言われています。一方でアルコールの凍結温度は-114℃ほどです。ウイスキーのアルコール度数は大体35度~55度です。
ウイスキーを冷凍庫に入れてもウイスキーは凍りません。そう考えると冷凍庫で保存するという方法はあんまり意味がなさそうです。
ただウイスキーを冷凍庫に保存するのではなく、冷凍庫でウイスキーの水分を凍らせればシャリシャリになり少しおしゃれなウイスキーの飲み方になるかもしれません。
ウイスキーをペットボトル容器に入れて保存する。
ウイスキーを瓶からペットボトル容器に入れ替えて保存するという方法はどうでしょうか?空気に触れない、常温、しっかりとした場所であればウイスキーの保存としては問題なさそうです。
ウイスキーはアルコールを含んでいます。一般のペットボトル容器はアルコール度数20パーセント以上のものを入れるとエステル交換反応というものが起きてしまいあまりおすすめできません。ただし食酢ぐらいのものならペットボトルに入れても大丈夫です。
以上のような点からウイスキーを瓶からペットボトル容器に入れて替えて保存する方法はおすすめできません。
実はペットボトル容器のウイスキーは販売されています。こちらのペットボトル容器はアルコール専用のものになっています。技術の発展によりペットボトル入りウイスキーは今後増えるかもしれません。
ウイスキーをワインセラーに入れて保存する
ウイスキーの保存方法としてはウイスキーをワインセラーに入れて保存する方法が最強です。ワインセラーなら常温も保たれ、紫外線にも触れません。一般に販売されているワインセラーには、ワインを横にして保管する保管棚と、立てて置ける保管棚があります。こちらにウイスキーを保存するのがよさそうです。
問題点としては、ワインセラーを買わなければいけない点でしょう。下記に述べる理由もあり、ウイスキーを保存する保管棚としては大げさと言えます。また保管棚として買うには場所もとるのが問題です。
上の保管棚にワインを、下の保管棚には好きなお酒を置けそうです
ワインセラーでの保存について
ワインセラーというものはワインの貯蔵庫を指しますが、地下や洞窟に多く、一般に販売されているワインセラーは『本来の』ワインセラーの環境を再現しているものです。そもそもワインというのはウイスキーと違って非常にデリケートなもので、ワイン専用に保存するために考えられたものがワインセラーです。しかしこれだけ考えられているものなのでウイスキーの保存にも向いていると言えます。
本来はこのように保管棚といったものではなく樽ごと保管している場所をワインセラーといいます。
こちらは地上にあるタイプです。
ウイスキーの保存方法:パラフィルムを使って保存する
あけたウイスキーを長期間、とにかく空気に触れさせないように保存する方法として、ウイスキーの瓶にパラフィルムを貼って密閉する方法があります。あまりウイスキーを飲まないけど瓶をあけて、次にウイスキーを飲むのがいつかわからないという方におすすめの方法です。逆に長期間保存しないならばやはり面倒です。
パラフィルムとはビーカーやシャーレなど、科学的もしくは医療的な用途で、密閉するために使われるテープのようなものです。これをウイスキーの瓶の口に応用します。
パラフィルムを適当な長さに切ります。かなり伸びる素材なのでやや短めでいいでしょう。後はウイスキーの瓶の口に貼り付けるだけです。
問題点としてウイスキーを密閉させるために買うには少し高いです。あまりウイスキーを飲まない人にとって、そもそもそこまでするのかという点も疑問です。
パラフィルムは大体3000円します。ウイスキー用に買うには少し高いでしょうか。
ウイスキーについてのまとめ
いかがだったでしょうか?ウイスキーをなるべくいい保存方法で長い期間楽しむ方法は見つかったでしょうか?様々な方法を紹介しましたが、やはり瓶を空けたら早めに飲みたいものです。