2021年11月29日公開
2021年11月29日更新
ロニーコールマンの現在|ステロイドサイクル/トレーニング
1998年から8年連続Mr.Olympiaで優勝し、ボディビルディングの世界でかつて一世を風靡したロニーコールマンも今年(2017年現在)で53歳。現在は現役から引退してはいるもののトレーニングはもちろん、実業家としても成功し大活躍しています。
目次
ロニーコールマンの現在
Ronnie Coleman Fitness 360 — Follow His Program
ロニーコールマンの身長は?
トッププロでありロニーコールマンの現在の身長は180cmで、プロビルダーの中でも異例の高身長です。現在活躍しているプロビルダーの大半は170cm程度が平均とされます。
通常身長が低く手足が短いほうがパーツサイズが太く大きく見えるため有利になります。そのためロニーの高身長かつバルク自体で言うならば当時は群を抜いていました。
握力は?
一般的にはボディビルダーは握力が高いと思われがちですが、実は握力が高くない場合が多く、その理由としてはワークアウト時に必要以上に握ると目的の筋肉以外に刺激が逃げやすいため、現在ではそれを嫌ってサムレスグリップという握り方でワークアウトを行うボディビルダーも多く存在しています。
しかし現在のロニーコールマンは正式には公表していませんが、競技用のハンドグリッパーを使用して握力160Kg付近という話があります。これはハンドグリッパー競技のレベルからみても相当レベルが高く、その才能の凄さがよく分かります。
怪我による引退
オリンピアを8回優勝したロニーコールマンですが、1996年に約272㎏の重さをスクワットしている際、椎間板ヘルニアになり、現在に至るまで6回の手術を受けています。
8回も優勝したロニーコールマンが、引退に追い込まれるまでの怪我をしたのにも関わらず、「あの時スクワットで800ポンド(約363キロ)を4回挙げられたはずなのに、ビビって2回だけにしたことだけ後悔しているよ」と言っています。一般の人からしてみると常軌を逸した回答ですが、トップのプロビルダーに君臨し続けるためにはそういったマインドが必要なのでしょう。
どれくらい稼いでいるの?
引退してからのロニーコールマンはサプリメント会社を立ち上げ、自身のブランドを展開しており、現在は輸入代行業者の取り扱いも増え、ある程度日本にも入ってきています。自分のブランドを立ち上げているため、はっきりとした現在の年収は非公開となっていますが年収自体は相当いいのではないでしょうか。
現在のステロイドサイクル
Ronnie Coleman - 1999 Mr. Olympia Photoshoot PICS You Have Not Seen!!! - Bodybuilding.com Forums
プロビルダーにとってのステロイドとは
現在のトッププロのステロイドサイクルは確実に結果を出すために怪しいラボ製のステロイドではなく医薬品グレードのステロイドや成長ホルモンを使用するため1サイクルに8万ドル以上かける場合もあります。ちなみにプロビルダーの1サイクルに使用する平均金額は2万ドル~4万ドル程度と言われています。
ステロイドは1サイクルだけで終われるものではないため、プロビルダーは現役期間中そのサイクルを継続させていきます。通常は1サイクル終えると1サイクルに使った期間以上に休薬期間を確保しますが、現在のトッププロはドクターをつけて医薬品グレードのステロイドやHGHをノンストップで使用しているケースが非常に多いためスポンサーがついているビルダーでない限り金銭的にも継続はできません。
プロのステロイドサイクルとはこれまでの結果に対する金銭と高容量のステロイドに対する身体の許容量があってこそ実現できるものとなります。
ロニーコールマンのステロイドサイクル
これからご紹介するのはロニーコールマンが現在ステロイドサイクルで使用しているとされているのステロイドです。あくまで推測のサイクルですが、上記のことを踏まえると金額的にも使用量的にも通常の一般ユーザーには真似ができるレベルではありません。
サスタノン
サスタノンは、アナボリック作用による筋肉増強効果が狙えるサプリメントです。もとも男性ホルモンが正常に分泌されない病気である低テストステロンで悩む患者のために開発された薬です。低テストステロンになると、男性の性機能に影響が出たり気力の低下をおこしてしまい、日常生活に支障がでてしまいます。
ですが、現在ではサスタノンで外からテストステロンを補い体内のホルモンバランスを整えることで、健康的な生活を送ることができます。この療法をテストステロン補充療法と呼ばれています。ロニーコールマンはこのステロイドを1日500mgs使用しているとされています。
アナドロール
ロニーコールマンはアナドロールを1日に100mgs使用しているとされています。経口としてはほぼ最強と言われる部類のアナボリック効果を持ち、筋量、筋力ともに大きな効果を得ることができる経口剤です。非常に強い造血作用があるため、トレーニング中の筋肉に強烈なパンプ感を得られますが、短期間で肝臓を傷める、精巣の機能を退化させるなど副作用が大変強いため使用するのに十分気をつけたいステロイドです。
造血作用により常時バックパンプが出るため、ステロイドの効果自体は体感しやすい部類の経口剤となりますが、スタックする場合はダイアナボルは効果が類似するためオススメできません。
ダイアナボル
次に紹介するデカ・デュラボリンと呼ばれるステロイドとの相性が良よく、現在世界で人気の筋肉増強剤で「チャンピオンの朝食」とも言われるステロイドです。現在ロニーコールマンはこちらを100mgs摂取していると言われています。体内に吸収されるのが早いため効果はすぐ現れますが、その分効果期間は6~8時間、半減期は3~6時間程度と非常に短いので1日に何回かに分けて使用するのがよいとされています。
しかし、男性ホルモンの生成量が減る、高血圧、ニキビ、そして女性化乳房症などといった副作用に気をつける必要があります。女性化を防ぐためにノルバテックスという薬剤を摂取する必要があります。
デカ・デュラボリン
ドーピングとしては基準とされやすいステロイドで、ロニーコールマンは1日に200mgs摂っているそうです。
少ない副作用であるにもかかわらず高いアナボリック効果があるため、現在ステロイド初心者からヘビーユーザまで人気があります。またバルクアップはもちろん、自身の持つテストステロンの分泌を止める作用が弱いため増やした筋肉を維持しやすいステロイドです。
HGH(ヒト成長ホルモン)
HGHを使用することで筋肉の合成を促進し筋細胞を増やすだけでなく、体脂肪を燃焼することができます。しかし、ほかのステロイドとは違い睾丸が萎縮するといった副作用はありませんが、筋肉だけでなく内蔵にも働いてしまい内蔵を成長させてしまいます。この結果、ポッコリとしたお腹になります。また最も高価なのでなかなか手が出にくいものとなっています。
現在のトッププロは大半がHGHを使用しており、シュワルツェネッガーの時代と比べると腹部が非常に肥大しているのがよくわかります。
ロニーコールマンが愛用しているプロテイン
ロニーコールマンはプロテインを主として使用はしていません。その理由はプロテイン自体ではなく食事が大事だと分かっているからです。
彼のプロテイン摂取タイミングは夜中の1時半にホエイプロテインを一度摂るだけです。これは夜中の消化自体の問題でチキンよりもホエイプロテインの方が効率がいいと判断しているのでしょう。そのため彼の一日の食事メニューを見ると一日中チキンを食べ続けています。
彼はクリーンな食事を一日通して行い、減量時と増量時を平均してカロリーを割り出すと5000kcal以上摂取していることになります。単純にTV番組の大食いのように油まみれの食事を5000kcal摂取するのは簡単ですが、もともとカロリーの低いものを5000kcal摂取しようと思うと相当な量になります。
ロニーコールマンの現在の食事
筋力トレーニングをする上で食事は大変重要な要素ですが、ロニーコールマンのように大きな身体になると筋肉量の維持やさらに大きくするために、莫大な量の食事を必要とします。
ロニーコールマンレベルのビルダーになると大きくするというよりもとにかく縮まないことが第一となりそのうえでサイズアップを狙っていくといった技術が必要になります。
食事メニュー
ロニーコールマンは1日に6食食べていて、鶏むね肉だけでなく、トウモロコシを粉末にしてお粥のようにしたグリッツ(Grits)というものから、卵白、豆を好んで食べているそうです。
1日の総カロリーは約5600カロリー、炭水化物は約480グラム、プロテインは約480グラム、脂肪は150グラムを摂取しています。これは1回の食事だけで約930カロリー、約80グラムの炭水化物、94グラムのプロテイン、25グラムの脂肪を摂っていることになります。
ロニーコールマンのトレーニングメニュー
The Return Of Ronnie Coleman?
プロビルダーのトレーニングスタイル
ロニーコールマンは超高重量でのワークアウトを行うことで非常に有名です。彼は「みんなデカくなりたいと言うくせに高重量は挙げたがらない」という言葉を残しています。実際にオーバーロードの原則に当てはめていえばそのとおりに使用重量を上げていかなければ発達はないということにはなりますが、当然ボディビル自体はそんなに甘くはありません。
重量を上げていけばフォーム維持自体の難易度も上がり、重量が上がるにつれ怪我のリスクも上がります。そして怪我をした場合の損傷度合も重量が重いほうが酷く損傷します。現在トップレベルのカイグリーンは「重量なんて関係ない。どれだけ目的の箇所に刺強烈な刺激を与えられるかだ」といった発言をしています。それでもトップに居続けられるだけの身体を持っています。
ロニーコールマンのトレーニングメニュー
ロニーコールマン自体は色々なワークアウトを試していった結果、超高重量でのワークアウトが一番相性がいいということなのでしょう。以下は現在の彼のオーソドックスなトレーニングとなりますが、調整期間や大会前、増量、減量などでも大きく変わるため参考程度のメニューとなります。
ロニーコールマンのトレーニングは身体の部位を4つに分けて週6日のペースで、高重量を15~20回の少ない回数でそれぞれ3セット行っています。また柔軟性や可動域を十分に生かせるようにマシーンではなくフリーウェイトを好んで行っていました。
たとえば1日目は大腿四頭筋をはじめとする下半身、2日目は背中と三頭筋、3日目は肩を中心に、4日目は胸と二頭筋、5日目は1日目と同じ下半身、6日目は腹筋を含めた上半身を中心としたメニューをこなしています。
ロニーコールマンこそ真のボディビルダー!
The Return Of Ronnie Coleman?
ロニーコールマンは引退するほどの怪我を負ったのにもかかわらず、後悔していることは363Kg をスクワットで2回しかあげなかったことと発言するなど、彼はボディービルダーになるべくしてなった人と言えます。
現役時代の身体のコンディションでないものの、手術後の現在、トレーニングを再開しており、少しずつ近づきつつ昔の身体に近づきつつあります。さらにMr.Olympiaに出場するという噂もあります。復活したロニーコールマンをあのステージで見たいと待ち望んでいるファンは大勢います。