卒業文集の書き方のコツを徹底解説!【小学生・中学生・高校生】
卒業文集の書き方に悩んでいる小学生・中学生・高校生の皆さんに卒業文集の書き方のコツを徹底解説します。卒業文集は、ずっとこの先思い出として残るものです。立派な卒業文集にするために小学生・中学生・高校生と学年別に分けて卒業文集の書き方や例文をご紹介していきます。
目次
卒業文集ってどう書けばいいの?
寒かった冬も終わり桜が咲く3月は、卒業のシーズンです。卒業を控えている小学生や中学生、高校生の方は卒業文集の書き方に悩んでいるのではないでしょうか。
卒業文集って一体何を書けばいいの?と頭を悩ませている方も多いでしょう。卒業文集とは、卒業するに当たり学校生活の思い出や将来の夢などを文章にまとめたものであり、卒業アルバムと同じくこれから先一生残っていくものです。
今回は、小学生・中学生・高校生とこれから卒業される皆さんの後悔しない卒業文集の書き方のコツを詳しくご紹介していきます。満足のいく卒業文集に仕上げましょう。
卒業文集の書き方①【4つの段落で構成する】
まず、卒業文集を上手に書き方のコツとしてもっとも大切なのは、段落構成を考えることです。構成とは、解釈すると「まとめること」、「組み立てること」を言います。卒業文集は、約600〜800文字で原稿用紙にすると2枚分になるので段落構成を考えてから原稿用紙にまとめて書いていくことが上手に書くコツです。
卒業文集のテーマは主に、「学校生活で学んだことや思い出」と「将来の夢」が多いです。このテーマを軸に4つの段落構成に当てはめていくと以下のようになります。
1.書き出し |
2.メインテーマ(思い出) |
3.将来の夢や目標 |
4.終わりの言葉 |
上記のように4つの段落に分けて構成をしていくことで卒業文集が上手に書けるようになります。ここでは、段落構成別に詳しくコツをご紹介していきます。
段落①書き出し
卒業文集の書き方のコツ1つ目は、書き出しについてです。
卒業文集の書き出しに大切なコツは、段落構成2のメインテーマ(思い出)に話を繋げるための”つなげ文”です。例えば、小学生を例にすると卒業文集なので書き出しには、「6年間の小学生生活を卒業する」という情報と「小学生生活を振り返って」という内容にまとめると良いでしょう。
段落②メインテーマ(思い出)
卒業文集の書き方のコツ2つ目は、メインテーマ(思い出)についてです。
メインテーマには特に印象に残っている思い出を振り返って書いていきましょう。段落構成2のコツは、200文字〜300文字くらいで書いておくことです。「思い出がたくさんあり3つ書きたい」という方は、一つのエピソードを100文字くらいでまとめて書いても大丈夫です。
段落③将来の夢や目標
卒業文集の書き方のコツ3つ目は、将来の夢や目標についてです。
将来の夢や目標は、段落構成2のメインテーマと同じくらい大切な段落構成になるので同じく200文字〜300文字くらいでまとめておくと良いでしょう。段落構成3の書き方のコツは、結論から書くことです。そして、「なぜそう思ったのか。」「それは、○○だから」という流れに持っていくと自然な文章を書くことができます。
段落④終わりの言葉
卒業文集の書き方のコツ4つ目は、終わりの言葉についてです。
卒業文章の最後の文章は、長々書くことなく数行程度にまとめるようにしましょう。主に書き綴る言葉は「感謝の言葉」や「別れの挨拶」です。学生生活の中で休み以外顔を合わせてきた仲間や先生などに感謝の気持ちを込めて「○年間お世話になりました。」や「みんなと出会えて本当によかったありがとう。」というような感情のこもった締めの文章にしましょう。
卒業文集の書き方②【書き出しと例文】
卒業文集の書き方のコツ①の書き出しは、メインテーマに繋がるように書くのがコツです。ここでは、段落構成1の書き出しの例文を小学生、中学・高校生の学年別に分けて例文をご紹介していきますので参考にしてみましょう。
小学生の書き出し例文
小学生の書き出し例文①
長かったようであっという間な6年間でしたが楽しい時間を過ごすことができました。特に一番楽しかった思い出は…… |
小学生の書き出し例文②
6年間の小学校生活を振り返ってみて…… |
小学生の書き出し例文③
入学した頃は知らない子ばかりで不安ばかりでしたが、○○小学校でたくさんのお友達ができました。 |
中学生・高校生の書き出し例文
中学生・高校生の書き出し例文①
3年間お世話になった中学生(高校生)生活を振り返ってみて…… |
中学生・高校生の書き出し例文②
あっという間に過ぎた3年間でしたが…… |
中学生・高校生の書き出し例文③
楽しいことや辛い事などもたくさん経験することができた中学生(高校生)生活でした。その中でも、一番印象に残っているのが…… |
卒業文集の書き方③【メインテーマを考える】
卒業文集の書き方のコツ②のメインテーマ(思い出)には、どんなテーマがいいのか。悩んでいる方に、一般的で卒業文集でよく取り扱われているテーマを5つピックアップしてご紹介していきます。
①行事の思い出(修学旅行・運動会など)
卒業文集の書き方のコツ②のメインテーマ1つ目は、行事の思い出についてです。
学校の行事と言えば、運動会・遠足・修学旅行・学芸会・文化祭などです。学校生活を送っていく中でもっとも印象に残った行事をメインテーマにすると良いでしょう。印象に残ったエピソードから「こう思っていた」「ここが大変だった」「〜してこう考えるようになった」と三分割に分けて文章にまとめましょう。
②友達との思い出
卒業文集の書き方のコツ②のメインテーマ2つ目は、友達との思い出についてです。
卒業文集で友達との思い出を書くときは、学校生活であった友達とのエピソード交えて、感謝の言葉も添えて書くととてもいい卒業文集になるでしょう。
③部活の思い出
卒業文集の書き方のコツ②のメインテーマ3つ目は、部活の思い出についてです。
部活動は、学校生活の中で欠かせないメインテーマの一つです。部活動を経験して「どれだけ打ち込んでいたのか」「試合で負けてしまった悔しい思い出」「先生から言われた心に響いた言葉」など部活動を通じて自分がどう思い、いまどう思っているのかを感謝の気持ちを添えて素直な気持ちを書き綴りましょう。
④学校生活で学んだこと
卒業文集の書き方のコツ②のメインテーマ4つ目は、学校生活で学んだことについてです。
学校生活は長いようであっという間というように、それだけメインテーマとなる思い出がたくさんあります。授業を通じて先生から学んだことや部活動を通じて学んだことなど学校生活で学んだことを卒業文集に書き綴っておきましょう。あなたが大人になったときに、自分がどんな風に思い書いていたのか振り返ることができるでしょう。
⑤先生への感謝
卒業文集の書き方のコツ②のメインテーマ5つ目は、先生への感謝についてです。
学生生活に欠かせないのが”先生”という存在です。部活動を通じて先生の偉大さを知ったり、進路について悩んでいたとき一緒に考えてくれたなど、卒業文章のメインテーマとして先生への感謝の言葉や思い出を書くのも良いでしょう。
卒業文集の書き方④【将来の目標について】
卒業文集の書き方のコツ③の将来の目標については、結論から書くことがコツでしたがもっと掘り下げて小学生・中学生・高校生の学年別に分けて書き方のコツをご紹介していきます。
小学生は将来をイメージして書こう
小学生の卒業文集で将来の夢を書くコツは、将来をイメージして書くことです。
小学生の卒業文集の将来の夢を書く上で大切なのは、「自分は将来どうなりたいのか」を考え自分の言葉で書くことです。小学生なので中には、現時的不可能な夢を書く方もいると思いますが、卒業文集に書く将来の夢は、将来なりたい職業を書きましょう。
中学生は将来の夢をより具体的に
中学生の卒業文集で将来の夢を書くコツは、将来の夢をより具体的に書くことです。
中学生は、小学生と違って将来の夢に向けて具体的に考えていく時期です。将来の夢が具体的に考えられている方は、「これから夢の実現に向けて何をしていくのか」を書くと良いでしょう。また、将来の夢がない人は「将来自分がどうなっていたいのか」を想像して書いて見ると良いでしょう。自ずと、自分の目指すべき夢が見つかるかもしれません。
高校生は大学生活や社会人の目標を
高校生の卒業文集で将来の夢を書くコツは、大学生活や社会人の目標を書くことです。
高校生は、中学生と違って将来の夢について真剣に向き合って努力をしていかないといけない時期です。高校を卒業後、進学される方は「大学で何を学びどう活かしていくのか」就職される方は、「就職先で企業にどう貢献していくのか」など自分の選んだ道をどうしていくのか具体的内容を調べて書くようにしましょう。
卒業文集の書き方⑤【題名・タイトルを考える】
次に、卒業文集の本文の内容が決まってきたところで題名・タイトルを考えてみましょう。ここでは、卒業文集の「題名・タイトル」を決めるコツをご紹介していきます。
後から考える
卒業文集の題名・タイトルを決めるコツ1つ目は、後から考えることです。
卒業文集の題名・タイトルが決まっていればその題名に合わせて本文を書けばいいのですが、題名が決まっていなければ本文を書いた後に決めると決めやすいので後から考えると良いでしょう。
意味が直接関係なくてもOK
卒業文集の題名・タイトルを決めるコツ2つ目は、意味が直接関係ないものでも大丈夫ということです。
卒業文集の題名・タイトルは実はあまり考える必要がありません。本文から題名・タイトルに良さそうな一行を抜き出して使ったり、本文の内容から見える景色や出来事などを題名・タイトルにしてしまう方法があります。
文章を書き終えてから、使えそうなワードを抜き出して使うので題名・タイトルも簡単に決めることができます。
読んでみたくなるタイトルとは
卒業文集の題名・タイトルには、「○○の思い出」や「将来の夢」というタイトルが一般的でよく使われています。ですが、自分自身の集大成となる卒業文集なので印象に残る題名にしたいでしょう。
そこで、読んでみたくなるタイトルとは何かというと「一番伝えたい事を気持ちではなく出来事や景色などで表現したタイトル」です。例えば、部活などで最高得点を出したというような卒業文集の場合などはその得点を題名として使用するとどんな内容なんだろうと興味を引く題名にできるでしょう。
卒業文集の書き方⑥【題名・タイトル例】
学校生活の集大成となる卒業文集ですが、どんな題名・タイトルがあるのでしょうか。ここでは、題名・タイトルの例文をいくつかご紹介していきます。自分自身の参考にしていきましょう。
小学生のタイトル例
小学生のタイトル例①
「(僕・私)の将来なりたい職業」 |
小学生のタイトル例②
「6年間の小学生生活で楽しかったこと」 |
小学生のタイトル例③
「はじめてみた涙」 |
中学生・高校生のタイトル例
中学生・高校生のタイトル例①
「自分が進んだ約1000日間」 |
中学生・高校生のタイトル例②
「先生や友人と10年後の自分へ」 |
中学生・高校生のタイトル例③
「楽しすぎた3年間」 |
卒業文集の書き方⑦【終わりの言葉と例文】
卒業文集の書き方のコツ④の終わりの言葉は、長すぎず短すぎずお世話になった先生や友達などに感謝の気持ちや別れの言葉を書きましょう。ここでは、段落構成4の終わりの言葉の例文を小学生、中学生・高校生と学年別に分けて例文をご紹介しますので参考にしてみましょう。
小学生の例文
小学生の終わりの言葉の例文①
小学校で過ごした思い出は大切な思い出です。 ありがとうございました。 |
小学生の終わりの言葉の例文②
小学生から中学生として気持ち切り替えて部活を頑張りたいです。 6年間ありがとうございました。 |
小学生の終わりの言葉の例文③
小学校でできた友達は(私・僕)にとってとても大事な存在になりました。 中学校に行っても仲良くしようね。ありがとう。 |
中学生・高校生の例文
中学生・高校生の終わりの言葉の例文①
卒業したら、将来の夢の実現のために一生懸命勉強を頑張っていきます。 |
中学生・高校生の終わりの言葉の例文②
時にはケンカをすることもあったけどみんなに出会えて本当によかった。卒業してからも連絡を取り合ってまたみんなで集まって話ができたら嬉しいな。3年間本当に本当にありがとうございました。 |
中学生・高校生の終わりの言葉の例文③
時には厳しく、時には優しくたくさんのことを教えてくれた先生を尊敬しています。3年間大変お世話になりました。そして、ありがとうございました。 |
卒業文集で注意したい【NG】な書き方とは?
これまで、卒業文集の書き方をご紹介してきました。ここでは、卒業文集の失敗例をご紹介していきます。卒業文集は、これから先一生残っていくものなので失敗はしたくないですよね。そのためにも卒業文集の失敗例を知っておきましょう。
NG①個人的なラブレーター
卒業文集の失敗する書き方1つ目は、個人的なラブレターを書いてしまうことです。
卒業文集は全クラスの生徒が見るものなのでお互いが恥ずかしい思いをするでしょう。この方法は、まず成功しない告白法です。やっぱり告白はこっそり手紙で渡す方が相手にとっても良いでしょう。
NG②暗い内容
卒業文集の失敗する書き方2つ目は、暗い内容を書くことです。
卒業文集は、卒業後にも話題に上がったり見返したりと一生残っていくものなので少しでも”楽しかった””嬉しかった”というエピソードを書くようにしましょう。暗い内容だと暗かった学生時代をいつまでも引きづることになるので注意が必要です。
NG③自作のポエムなど
卒業文集の失敗例3つ目は、自作のポエムを書くことです。
自作のポエムなどや気に入ってた曲の歌詞などは、個人的主観となってしまうので書くのはやめましょう。卒業文集は、全クラスの卒業したクラスメイトが見るものなので誰がみてもわかるように書く必要があります。ポエムは個人的主観が入るので読み手がくみ取れない可能性があります。
卒業文集に学校生活への想いを綴ろう!
卒業文集の書き方のコツや失敗例をご紹介してきました。卒業文集は、学校生活を卒業するあなたにしかできない課題です。これから先、大人になって選択に迷ってしまった時や学生時代に戻りたいと思った時に自分の書いた卒業文集をみて気持ちをリセットすることもあるでしょう。
大人になってみた時、もっと自分に素直になっていればよかったと後悔しても遅いので素直な今の気持ちをさらけ出しましょう。きっとそれは、大人になった時いい思い出になっています。
ご卒業、おめでとうございます!