子供が朝ごはんを食べない理由とは?ストレスなく食べてくれる対処法も!
「幼稚園へ行くのに子供が朝ごはんを食べない」「だらだらと食べて時間がなくなってしまう」等、子供の朝ごはんについて悩むママも多いのではないでしょうか。そこで今回は、子供が朝ごはんを食べない原因を探り、その対処法について詳しく解説します。
目次
子供が朝ごはんを食べなくて困る!どうしたらいいの?
子供が朝ごはんを食べないと困っている家庭は意外と多いものです。もともと食が細かったり偏食気味だったり、イヤイヤ期が重なっていることも原因として考えられますが、実はそれ以外にも子供が朝ごはんを食べない原因はあります。そこで今回は、子供が朝ごはんを食べない原因を詳しく解説します。そして、朝ごはんを食べないときの対処法や、子供たちが喜ぶ調理法の工夫等についても併せて紹介するので、悩んでいる方は是非参考にしてみてくださいね。
子供が朝ごはんを食べないとどうなるの?
集中力・記憶力の低下
朝ごはんを食べないと、集中力が出なかったりイライラしたりすることがありますが、これらはブドウ糖が関係しています。脳を活動させるためのエネルギーのほとんどはブドウ糖によるものです。しかし、ブドウ糖は体内に貯蔵することが難しいため、空腹で起きた朝は脳のエネルギーが不足している状態なのです。そのため、子供が朝ごはんを食べないと集中力・記憶力を低下させることになります。
筋肉量の減少
長い間、朝ごはんを食べない生活を続けると、筋肉量が減少する可能性が高まります。体温を生み出すためには運動と食事が重要だといわれており、朝ごはんを食べない子供は体温が低い傾向にあるという報告もあるのです。そのため、日中に眠くなったり通学意欲が低くなることもあります。このように、朝ごはんを食べない子供は筋肉量の減少に伴って様々なリスクが見られるのです。
病気のリスクが上昇
脳のエネルギーはブドウ糖の働きによるものがほとんどだと説明しました。実際、めまいを起こして朝礼中に倒れたり、倦怠感からボーッとして柵等に突っ込んでしまって怪我につながるケースも少なくありません。糖尿病や心臓の病気のリスクも高まりますし、太りやすくなることもあります。
子供が朝ごはんを食べない原因とは?
夜ごはんの食べ過ぎ
大人でも、前日食べ過ぎてしまうと翌日の朝ごはんを抜くことがありますよね。それと同様に、子供も前日の夜ごはんを食べ過ぎたり夜ごはんの後にデザートやお菓子を食べ過ぎると、翌日の朝はお腹が空いていないことが多いのです。寝る時間にもよりますが、睡眠の二時間前までに夜ごはんを食べ終えるようにしましょう。
睡眠不足
子供が朝ごはんを食べない原因に、睡眠不足も挙げられます。塾や習い事等、現代の小学生は睡眠不足であることがほとんどです。しかし、親の生活リズムに合わせて睡眠不足になっている乳幼児も実は多くいます。睡眠不足は子供の朝ごはんを食べない原因となるだけでなく、成長ホルモンが分泌されないため、身体に様々な悪影響を及ぼすことでしょう。
起きた直後でお腹が空かない
起きた直後でお腹が空かないため、朝ごはんが食べられないという子供も中にはいます。そんなときは、寝る時間と起きる時間を一時間早くして、朝ごはんの時間に余裕を持たせる等の対処法がおすすめです。無理に食べさせると気持ち悪くなってしまうこともあるので、食べやすいヨーグルトや小さなおにぎり等、子供が食べやすいものを出してあげるのもいいですね。
朝ごはんを食べる時間がない
「早く食べなさい!」と朝から怒るのは、ママも子供も疲れてしまいますよね。ですから、朝ごはんを食べる時間がないときも、上記と同じように寝る時間と起きる時間を早めましょう。そして、たった一口でもいいので毎日欠かさず朝ごはんをあげてください。そうすると、朝ごはんを抜いた日に身体が重いことを感じ、朝ごはんは食べなければいけないと感じることができます。
子供たちが喜ぶ朝ごはんとは?どんなものなら食べてくれる?
おにぎり
子供たちが喜ぶ朝ごはんのメニューといえば、おにぎりが欠かせません。手に持って食べられるおにぎりは子供にとって食べやすいだけでなく、箸やフォークを使わない分、朝ごはんの時間を短縮することができます。近頃はおにぎりの具のレパートリーも多くありますし、コロコロと一口サイズのおにぎりを数個お皿に並べるとより一層食べやすくなりますよ。
パン
パンも子供が食べやすい朝ごはんのメニューの一つです。朝ごはんをパンで済ませてしまうと手抜きをしている罪悪感があるという人も中にはいます。しかし、朝ごはんを食べるのが苦手な子供には、まずは品数よりも食べたいと思うものを出すことから始めましょう。食パンなら上に乗せる具によって毎朝飽きずに食べることができますし、サンドイッチにすることで野菜を摂ることもできますね。
卵料理
おにぎりなら卵焼き、パンなら目玉焼きやスクランブルエッグ等を添えるだけで、朝ごはんのメニューがパッと華やかになります。品数が増えると同時に、子供も朝ごはんをたくさん食べることができたと喜ぶことでしょう。
ハム・ソーセージ
ハムやソーセージを好きな子供も多いので、卵料理をフライパンで焼くのと一緒に焼いてみてはいかがでしょうか。油分が苦手な子供にはボイルする等の工夫も忘れずにしてください。付け合せにレタスやきゅうり、トマト等もあれば彩りも綺麗で子供も喜ぶことでしょう。
納豆
和食が好きな子供の朝ごはんのメニューには、納豆を取り入れましょう。食欲がなくても食べやすいですし、何より手軽に出すことができます。それでいて栄養も豊富と、大人も子供も嬉しい朝ごはんのメニューです。スプーンや箸で食べにくい子供には、納豆おにぎりや納豆巻きにして出してあげると食べやすくなりますよ。また、最近は食パンに納豆を乗せる「なっトースト」も人気です。
味噌汁
和食の朝ごはんのメニューには、味噌汁をつけると子供も喜ぶことでしょう。味噌汁の具のレパートリーは豊富にあるので、味噌汁とおにぎりだけでも十分栄養を摂ることができます。捨ててしまう野菜クズで作る「ベジブロス」を出汁代わりにすると、さらに栄養度がアップしますよ。
ヨーグルト
朝ごはんを食べるのが苦手な子供には、ヨーグルトを出してあげると喜ぶことでしょう。フルーツと混ぜることによって、食べやすさもアップします。ヨーグルトにはタンパク質やカルシウム、ビタミン等の栄養素も豊富に含まれているため、子供に毎朝欠かさず食べさせたい食べ物です。
牛乳
子供の朝ごはんのメニューに加えて欲しいのが牛乳です。ヨーグルトと同様にタンパク質やカルシウム、ビタミン等の栄養素が含まれています。ヨーグルトが食べにくいという子供には、牛乳で賄ってあげるといいでしょう。
果物
栄養も満点で子供が食べやすい果物といえばバナナが挙げられますね。そしてバナナと牛乳を一緒に摂取することによって幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌されることから、この組み合わせを朝ごはんにする人も多くいるのです。そのほかにも栄養素が豊富に含まれている果物は多くあるので、子供の好きな果物を朝ごはんに出してあげましょう。
子供が朝ごはんを食べないときの対処法6選!
一品にまとめる
子供が朝ごはんを食べないときは、一品にまとめる等の対処法がおすすめです。和食なら丼ぶり、洋食ならサンドイッチというように、主食とおかずを一つにまとめることで子供も食べやすくなることでしょう。さらに、作る側も洗い物が少なくなるというメリットがあります。
手づかみ等で食べられる簡単なメニューにする
手づかみ食べからスプーン・フォークに移行している時期や、イヤイヤ期を終えた時期等、何故か朝の忙しい時間帯に限って食べさせて欲しいとお願いする子供は多いものです。そんなときは、手づかみで食べられるおにぎりやスティック状にカットした食パンを出すといった対処法がおすすめです。
子供の喜ぶメニューにする
子供の好きなメニューがあっても毎朝同じものを出していては偏食になってしまいますよね。そんなときは、子供の好きなデザートを最後に出して朝ごはんを食べてもらうといった対処法がおすすめです。食後のデザートといえば果物ですが、一口サイズのお菓子でも構いません。
朝ごはんの雰囲気を明るくする
忙しい朝の時間帯に子供がごはんを食べてくれないと、イライラしてしまうという人も多いのではないでしょうか。子供の健康を考えて作った朝ごはんなら尚更怒りたくなることでしょう。しかし、目の前に怖い顔のママが座っていれば子供だって食べる気が失せてしまいます。少量でも食べてくれたらOK、無理して食べさせるようなことはしない、という風に考えて朝ごはんの雰囲気を明るくしましょう。
朝の生活習慣を改善する
子供が朝ごはんが食べないのは、内臓が目覚めていないことが原因かもしれません。そんなときは、少しだけ早く起きて朝日を浴びるという生活習慣を身につけるようにしましょう。子供にカーテンを開けてもらうでもいいですし、ベランダや庭に出てママと一緒に伸びをしたりするのもおすすめです。新聞を取りに行くお手伝いをしてもらうのもいいでしょう。
前日から生活リズムを整える
朝の生活習慣を改善したいけれど早起きすることができないという場合は、前日から生活リズムを整えるようにしてください。満腹のまま就寝すると朝になってもお腹が空きません。寝る二時間前には食べ終えて、空腹の状態で朝を迎えられるように生活をしましょう。また、夜中トイレに起きることのないよう、就寝前にトイレを済ませる習慣をつけてください。
【番外編】海外の朝ごはんとは?どんなものを食べてるの?
海外の子供の朝ごはんですが、ほとんどの家庭では火も包丁も使っていません。菓子パンと牛乳、バターにチョコスプレッドを塗ったパン、ヨーグルトをかけたシリアル等、簡単に作れる朝ごはんが主流のようです。その代わり、1日全体の食事で栄養バランスを整えています。
子供が朝ごはんを食べない悩みを解決しよう!
子供が朝ごはんを食べないと、健康面を心配するママも多いですよね。現に、朝ごはんを食べないことによって様々なリスクがあることも分かっています。まずは、子供が朝ごはんを食べない原因を探ることから始めてみましょう。そして、子供たちが喜んで食べてくれる朝ごはんのメニューを考えて、楽しい朝ごはんの時間を過ごしてくださいね。