情操教育の必要性と実践方法10選!始めるべき時期や効果とは?
情操教育の必要性とはどんなものなのでしょうか。子供の豊かな心を育てると言われている情操教育の必要性や情操教育の実践方法を徹底調査しました!スポーツや音楽などのおすすめ情操教育を始める時期やその効果についてもご紹介しています。
目次
情操教育について徹底調査!
子供には最高の教育を与えて最高の人生を歩んでほしいというのが親心というものです。以前は詰め込み型の知育教育や幼い時期から始める早期教育が話題になりましたが近頃は情操教育がいいらしいというのをよく聞きます。情操教育とはどんなことをすればいいのでしょうか。情操教育の必要性や効果的な実践方法、情操教育を始めるのにふさわしい時期などについて徹底調査してみました!
そもそも情操教育とは?
子供に対していい影響を与えるらしいと噂の情操教育ですが、意味合いがぼんやりしていて明確にわかっていない人も多いのではないでしょうか。そもそも情操教育とはどんなものなのでしょうか。基本的なところから解説していきます。
「情操」の意味
まず「情操」という言葉の意味からみていきましょう。「情操」の辞書的な意味は以下のようになっています。
最も複雑で、高次の感情。感情の中で、最も安定した形をとり、知的作用・価値を伴う。美的・道徳的・知的・宗教的の四つに分けられる。
「情操教育」の意味
それでは次に「情操教育」という言葉を調べてみると、辞書的な意味は以下のようになっています。
情操を養い豊かにするための教育。
美的情操教育とは、優れた絵画や音楽などに触れて「美しい」と思える豊かな心を養う教育のことです。道徳的情操教育は困っている人を助けるような社会生活において必要な道徳心を養う教育です。知的(科学的)情操教育は状況や事象などを観察することにより、「どうしてそうなったのか」と考え真理を追求する教育です。そして宗教的情操教育は神や仏の教えを知り命の大切さを学ぶ教育のことです。
情操教育の必要性は?
情操とは目に見えないものであるがゆえに情操教育の必要性に疑問を感じる人もいるかもしれません。しかし情操教育は豊かな心を育てる教育方法です。「この世界は美しい」「ありのままの自分でいていい」と自分を肯定することが出来る子供に育てるために情操教育の必要性は十分にあります。
情操教育はいつから始めるべき?
「三つ子の魂百まで」ということわざもあるように、幼い時期に形成された性格や性質のようなものは大人になっても影響するとても大事なものです。情操教育はいつから始めたらいいのかという問題に、どんどん吸収して成長する乳幼児期を逃す答えはありません。
しかし幼い時期をすぎてからでも情操教育を始めるのに遅いことはありません。子供の性格形成には幼い時期の経験だけでなく生活環境や対人関係など後天的な要素も複雑に関係するからです。情操教育はいつから始めたらいいのかと時期を迷う前に、今から始めてみましょう。
情操教育の実践方法10選!
ここからは情操教育の具体的な実践方法についてご紹介していきます。子供の心を豊かに育てるためにぜひ実践していきたい方法ばかりです。
①海や山で自然に触れて親しむ
海や山などの豊かな大自然の中に飛び込んで「見る・聞く・触る・味わう・嗅ぐ」といった五感全部を刺激するような遊びを情操教育として取り入れてみましょう。水や木や土などの自然に触れる原体験は地頭を鍛えるとも言われています。
②庭先で花や野菜を育てる
海や山といった大自然が近くにない人はほんの庭先やベランダでだって構いません。花や野菜を育ててみましょう。葉が茂ったり花が咲いたりといった様子を一緒に観察し実がなったら一緒に収穫することで、四季の移り変わり自然の恵みを肌で感じることが出来ます。
③スポーツをする
「健全なる精神は健全なる身体に宿る」という有名な言葉にもある通り色々な体験をするためにもスポーツによる健康な体づくりが必要性を増します。スポーツをすると健康になるだけでなく努力の大切さも学べますし達成感を得ることも出来ます。情操教育は強い心だけでなく強い体もつくるものです。
④本を読む
本を読むことは想像力を養い、情操教育として効果があります。まだ文字を読めない子供には絵本を読み聞かせてあげましょう。一緒に絵を見ながら展開を予想したり登場人物に感情移入したりすることで感受性を養うことが出来て親子のコミュニケーションをとることも出来ます。
⑤音楽を聴く
美しい音楽を聴くと感受性が豊かになるのでコンサートなどに積極的に連れて行き、生の演奏を聴く機会をつくるといいでしょう。心が潤い安定を得ることが出来ます。
また、楽器に触れるのもおすすめします。情操教育に上手下手は関係ありません。楽器を扱い音楽で自分を表現する楽しさは心を豊かにします。もし楽器が苦手なら歌を歌うのもいいでしょう。文部省唱歌の『春の小川』や『朧月夜』などを自然や四季の素晴らしさに思いを馳せながら歌うと表情も豊かになるでしょう。
⑥絵を描く
絵を描くと想像力が広がり、その時子供が思ったことや感じたことを形にするということは表現力も鍛えられます。出来上がった絵はたくさん褒めましょう。情操教育は上手下手ではなく、取り組む姿勢が大事なのです。
体験した宝物のような思い出を忘れないうちに絵にすることは記憶の補強にもなり、あとで見返すことも出来るというメリットもあります。枚数を重ねれば成長を感じることが出来て親子のコミュニケーションにもなるでしょう。
⑦季節の旬のものを味わう
四季折々の季節に出回る食材は栄養価が高く新鮮です。栽培技術や冷凍技術・輸送技術が発達したことにより季節を問わず一年中食材が手に入るようになった現代だからこそ、適切な時期に意識して旬のものを味わうことで季節の変化を知り自然の恵みを体に取り入れることも情操教育となります。
⑧行事の意味や大切さを知る
礼拝やお墓参りといった行事に参加することでその意味を知り、神父さんによる聖書の話やお坊さんの法話を聞くと自分のみならず他人の命をも大切にする心が育まれます。特定の宗教を持たない家庭でも正月や七夕などの日本固有の年中行事に参加したり外国で盛んなホームパーティーを催したりと地域社会との繋がりを作るということも重要です。
⑨ペットを飼う
犬や猫などといったペットを飼うことも情操教育に繋がります。可愛がることで愛情を注ぐ心が育まれ、世話をすることで責任感も生まれます。また、命の尊さを学ぶことも出来ます。アレルギーの関係で犬や猫を飼えない場合はアレルギーの出ない種類の動物や植物を考えてみてもいいかもしれません。
⑩困った人がいたら手を差し伸べる
困っている人がいたら手を差し伸べる・寂しい人がいたら一緒に遊ぶといった優しい行動が自然と出来るような人にするために、思いやる心を育てるのも情操教育の大事な役割です。道徳心を養うために子供の一番身近にいる大人がお手本となるように、手助けの必要な人がいたら積極的に手を差し伸べましょう。
情操教育におすすめの習い事は?
情操教育におすすめの習い事として有名なところではスポーツや音楽などがあります。サッカーやダンスを始めとしたスポーツは体を動かすことの楽しさや仲間との交流が得られます。ピアノやエレクトーンなどの音楽系の習い事では集中力を鍛え継続することの大切さを学ぶことが出来ます。
その他の習い事としては絵画教室や書道なども情操教育に効果があります。自分を表現する力を身につけることや得意なことを見つけることは自分に自信を持つことに繋がります。
情操教育の効果は?
情操教育は家庭のみならず小学校でも行われています。体育や音楽、図工や道徳といったはっきりした正解のない科目も情操教育です。生きていくうえで大事な心や生活していくために必要な能力を養っているのです。情操教育により培われた豊かな心や知恵は将来人とコミュニケーションをとる時や仕事をする時に効果があらわれると期待されています。
その他にも情操教育に期待される効果として代表的なものに「表現力」「創造力」「自主性」「社会性」などがあります。自らの内から湧き上がるエネルギーを人に分かりやすく伝えるようになるために情操教育はとても効果的です。
子供の心を豊かにするために情操教育を実践しよう!
子供に対する情操教育の方法は学校の授業やスポーツを始めとした習い事だけが全てではありません。情操教育は家庭での生活の中でも実践することが出来ます。親と子が自然と心を通わすことも立派な情操教育です。昨今は家庭の事情も様々でアレルギーなど体調面での心配事も多くなっているので親子ともども無理をしすぎないよう注意しつつ、子供の心を豊かにするような情操教育を実践していきましょう!