2018年05月24日公開
2018年05月24日更新
赤ちゃん体操で楽しく運動しよう!月齢別の運動方法と注意点も
赤ちゃん体操をご存知ですか?赤ちゃん体操は赤ちゃんの成長をサポートするだけでなく、親子のきずなが深まったり、免疫力が高まったりといいことずくめです。新生児のうちから自宅で簡単に楽しく行うことができるので、その方法や注意点について紹介していきます!
目次
赤ちゃん体操とは
赤ちゃん体操は「ベビー体操」や「ベビービクス」とも言われていて、ママやパパと一緒に赤ちゃんの体を動かす体操の事です。
新生児のうちから出来るので、その方法は簡単なものばかりです。1ヶ月、2ヶ月…と月齢に合わせた体操を行うことで、運動能力の向上や知能の発達、心の発達が期待できるとも言われています。
赤ちゃん期は成長・発育が目覚ましい時期です。赤ちゃん体操はおうちで簡単にできるので、ぜひチャレンジしたいですね。また子育て支援センターや産院などで赤ちゃん体操のクラスが開かれているところもありますよ!
赤ちゃん体操の効果は?
赤ちゃん体操にはどんな効果があるのでしょうか?なんとなく体に良いことはわかるけれど、詳しくは知らないなぁ、という人は多いのではないのでしょうか。
赤ちゃん体操は一般的に運動能力や知能の発達に役立つと言われ、冷えや便秘の改善、免疫力アップにもいいと言われています。新生児から始めることで親子のきずなを深め、心の健康にも役立ちます。
また赤ちゃん体操はダウン症の赤ちゃんにとって特別な体操であり、ダウン症の赤ちゃんの特徴である筋肉や関節がやわらかすぎる点をおぎなうのに効果があります。
ここでは赤ちゃん体操で得られるさまざまな効果を項目別に紹介していきたいと思います。
運動能力の発達につながる
赤ちゃん体操は手や足、股関節などの場所を動かすことで、しなやかで動きの良い体を作る手伝いをします。
赤ちゃんは成長するにつれて様々な動きを自然と身につけていきます。赤ちゃんの成長はそれぞれ個性があります。赤ちゃん体操はその子に合った方法や、やり方でスムーズに身につけるサポートをします。
また動作を習得するの能力は乳幼児期から少しずつ発達していきますが、運動神経は何もしなくても育っていくわけではありません。運動神経を発達させるには様々な動きを体験することが大切なのです。
知能の発達も促してくれる
赤ちゃんの脳は外からの刺激を受けることで発達していきます。赤ちゃんにとって音や光、肌触りなどを感じることはよい刺激となって脳に伝えられていきます。
赤ちゃん体操を通して手足を動かしたり、お母さんの声を聞きながらぬくもりを感じることで刺激を受け、知能の発達へとつながっていくのです。
赤ちゃんの認知の発達は手の運動に現れます。新生児から1ヶ月くらいの赤ちゃんは自分の手をまだうまく使えませんが2ヶ月くらいになると手を見つめたり、両手で物を握れるようになっていきます。
赤ちゃんは手を使って様々な情報を得て、それとともに認知能力が発達していくのです。赤ちゃん体操の中に手を使うやり方がたくさんあるのはこのためです。
冷えや便秘が解消されることも
赤ちゃんは大人と比べると体を冷やしやすいと言われています。その原因は体温調節がうまくできないことや皮下脂肪が薄いので体温が逃げやすいこと、そして自由に体を動かせないので自分で体を温めにくいことなどがあげられます。
体が冷えると下痢や便秘の原因にもなりますし、食欲不振や免疫力の低下にもつながります。そこで赤ちゃん体操をすることで、体温をあげる力をサポートし免疫力アップや便秘改善にも役立ちます。
特に離乳食初期は腸内環境の変化で便秘になりやすくなる子もいます。その場合は食事の工夫のほかに赤ちゃん体操をすることでガス抜きや便秘の予防、便秘そのものを解消する効果が期待できます。
赤ちゃんの便秘がひどい時はお医者さんやお薬の力を借りることも大切かもしれませんが、便秘の原因は食事や水分不足のほかに運動不足が関係していることもあるので、便秘気味かな?と思ったときに試してみるのもいいでしょう。
色々なことへの意欲が高まる
赤ちゃんは体を動かすことが好きですが、まだ自分の体を自由に動かす能力が十分に備わっていないのでやり方がわかりません。
「動かしたい!」という気持ちがあるのにうまくいかないのです。赤ちゃん体操を通じてやり方を伝えることで「やりたい!」気持ちを「できた!」に変えることで大きな満足感を感じ、次の「やりたい!」という意欲につながっていきます。
赤ちゃん体操を通して、色々な動きをすることで体を動かす方法を体験し、「こんな動きをしたい!」という動機づけを行うことができるので赤ちゃんの意欲を育てるのにぴったりの方法なのです。
母親とのスキンシップで気持ちが安らぐ
赤ちゃんとのスキンシップが大切と言われるのにはいくつか理由があって、1つは赤ちゃんの情緒の安定やリラックス効果があること。そして赤ちゃんだけでなくお母さんの気持ちも気持ちを落ち着かせるのです。
特に新生児のころは小さく華奢で、泣いている時間も多いです。そんな時に抱っこや添い寝をすると泣き止むことがあります。これはお母さんのぬくもりが心を温め、不安を和らげリラックス効果を与えるのです。
スキンシップの方法は簡単です。抱きしめたり、撫でたり、さすったり。赤ちゃん体操にはそれらの動きが入っているので日常のスキンシップの中に取り入れることができます。
その他にも成長ホルモンの分泌を促したりストレスを軽減する効果もあります。スキンシップをすることは赤ちゃんだけでなく、お母さんにもいい効果があるのです!
ダウン症児にもプラスの効果?
ダウン症児にとって赤ちゃん体操は特別な体操です。
様々な姿勢を保つためには関節や筋肉を緊張させておくことが大切になりますが、ダウン症児は筋肉や関節が柔らかすぎてしまうために思うように体の動きをコントロールできないので、運動発達に遅れが見られる傾向にあります。
赤ちゃん体操を通して赤ちゃんのうちから訓練することで、成長に伴いその特徴は目立たなくなっていきます。
またダウン症児は免疫力が弱く体調を崩しやすい子もいるため、免疫力アップの観点からも赤ちゃん体操はおすすめです。
ダウン症児のための赤ちゃん体操の本やDVDなども多く出版されていますし、病院やダウン症児の親の会などでダウン症児のための赤ちゃん体操の教室なども開かれています。
2006年に日本ダウン症療育研究会が「赤ちゃん体操指導員養成コース」を開設したことでより身近に教室があるかもしれません。日本ダウン症療育研究会ではダウン症児の赤ちゃん体操実施施設が紹介されているので、気になる方はチェックしてみてください。
月齢別赤ちゃん体操の方法!
赤ちゃん体操は新生児のうちからおこなうことができます。
この体操をやること自体に意味があるので出来ることを目的とせずに楽しい時間を過ごすようにしてください。
赤ちゃんが嫌がるときには無理にやらず、機嫌のいい時ややりたそうだな、というときにやってあげましょう。
1日数回、毎日10分程度でも大丈夫です。赤ちゃんが喜んでいる間は続けてかまいません。改まってやる必要はなく、遊びやふれあいの中で自然にできるといいでしょう。筆者はおむつ替えのときやお風呂上り、ひざの上で絵本を読み聞かせながらやったりもしていました。
赤ちゃん体操は月齢やその子の成長に合った方法でやってあげることが大切です。
ここでは新生児(0ヶ月~1ヶ月)、2ヶ月~4ヶ月、4ヶ月~6ヶ月、6ヶ月~10ヶ月、10ヶ月~12ヶ月までを紹介します!
新生児の時期(生後0〜1ヶ月)
産まれたばかりから1ヶ月くらいの赤ちゃん向けの体操です。
ねんね期ともいわれる産まれてから1ヶ月くらいまでの新生児は寝ていることが多いので、おむつ替えの時や沐浴の後など機嫌がいい時に無理のない範囲でやってあげましょう。
新生児期の赤ちゃんはものをきゅっとつかむ原始反射が見られます。この反射を利用して運動していきましょう。
1ヶ月くらいまでの赤ちゃんはふにゃっとしていて頼りない感じなので、赤ちゃん体操を始めるときに不安がある方は1ヶ月健診などで相談してみてください。
手指の運動
手のひらでものを握らせましょう。
1ヶ月くらいまでの赤ちゃんは、手の動きを練習して、手触りなどの認知を積み重ねています。手が上手に使えるとそれだけ身の周りのものを詮索する機会が増えます。
★やり方★
- 赤ちゃんの手のひらにお母さんの指を差し入れ、赤ちゃんが握るようにします。
- 小指や薬指、中指で握らせるために小指側からもやってみましょう。
筆者は赤ちゃんがきゅっと握ってくれる感覚が好きで1ヶ月、2ヶ月のころは授乳しながら指を握らせたりしていました。小さい手できゅっとつかんでくれると幸せな気分になりますよね!
腕の運動
手の運動をうながす遊びをしましょう。1ヶ月くらいまでの赤ちゃんはまだ自分の体を認識することは難しいのでサポートしてあげてください。
色々な物を持たせてあげるといいでしょう。1ヶ月くらいまではまだうまく持てないことが多いですが2ヶ月くらいからしっかりと掴んで、時にはブンブン振る姿も見られます。ガラガラや積み木、ボールなど手触りや形の違う物で遊ばせてみましょう。
赤ちゃんが物を持ったら反対側を引っ張ってみてください。この時引っ張る力に強弱をつけて、赤ちゃんが腕の力をコントロールできるようにしてあげるといいでしょう。
この引っ張り合いは赤ちゃんに勝たせてあげましょう。そして手に入れたものをいじったりなめたりして調べられるように見守ってあげてください。
股関節の運動
股関節の動きを滑らかにすることで、可動域が広がりその後の成長によい影響を与えます。例えばハイハイや歩行がスムーズにできるような手助けをします。
また血液の循環もよくなり、足を動かすことで腸の動きをよくし消化を助けたり、ガス出し効果や便秘解消効果もあります。
!注意!赤ちゃんの股関節はデリケートですので、優しく静かに行いましょう。また脱臼したことがある子やその因子がある子はお医者さんとよく相談してから行ってください。
★やり方★
- 赤ちゃんの両ももの後ろに手を添えてゆっくりと外側に開く。
- ゆっくりと元に戻す。
生後2~4ヶ月の時期
生後2ヶ月から4ヶ月の赤ちゃんは徐々に首が座り始めます。また、両手を前で合わせたり足をつかんで、その足をなめたりし始めます。新生児期とは違い、自分の意志で体を動かすこともできるようになってきます。
2ヶ月を過ぎてくると自分の周りにあるものを掴んで近くに引き寄せたり、手足をバタバタ動かしたりする姿が見られるようになり、体つきもふっくらとしてきます。
これは関節の曲げ伸ばしができ腕や足を持ち上げる筋力がついてきいて寝返りの準備ができてきたサインです。
赤ちゃんの成長に合わせて行っていきましょう。
手足の運動
手足の筋力を高め、うつ伏せになった時に体を支えられるようになることと、手足の関節がスムーズに動かせるようになることは、ハイハイをするときに役立ちます。
- 腕を交差する運動
- 仰向けでお母さんの親指を握らせ、残りの4本の指で手首を包み込みます。
- 赤ちゃんの両腕を軽く外側に開いてから、胸の前で交差させる。
- 腕全体を動かすように注意し、開いて閉じてをゆっくりやる。
- 足首をほぐす体操
- 仰向けの姿勢でお母さんの手で赤ちゃんのすねを支えます。
- もう片方の手の平を赤ちゃんの足の裏に当てます。
- お母さんの手首を動かすと、赤ちゃんの足首が動きます。
- 曲げたり伸ばしたり、左右に傾けたり、回したりしましょう。
- 反対の足も同様に行います。
仰向けの運動
首がすわったか確かめてみましょう!
早い子では1ヶ月~2ヶ月で首がすわる子もいますが多くは3ヶ月~4ヶ月のころに完全にすわるようになるようです。
- はじめのうちのやり方
- 赤ちゃんをあお向けに寝かせ、頭の後ろと肩に手を添えゆっくりと引き起こす。
- 赤ちゃんが自分で頭を支える力がついてきて、支える手に重みを感じなくなったら次へ。
- 赤ちゃんの頭に小さな枕を置いて仰向けに寝かせます。
- 赤ちゃんの手首を持って、床から45度位の角度まで引き起こし一度止めます。
- 赤ちゃんが自分の力で頭を持ち上げてから90度まで引き起こします。
- 慣れてきてからのやり方
- 枕を使わずに赤ちゃんをあお向けに寝かせて、床から15度程度のところで止める。
- 赤ちゃんが頭を起こすのを待ってからお座りの状態まで引き起こす。
- 手首を支えたままゆっくり仰向けに寝かせる。
!注意!手を握るときは、母親の親指を握らせてほかの指で赤ちゃんの手全体を包むようにしてください。
うつぶせの運動
体ごとふり向かせてみましょう!
- はじめのうちのやり方
- 赤ちゃんを左向きに寝かせます。
- 目の前でおもちゃを使って注意をひきながら、ゆっくりと右へ動かし赤ちゃんが仰向けになるようにします。
- 右向きでも同じようにやります。
- 慣れてきた時のやり方
- あお向けに寝かせ、赤ちゃんの右側でおもちゃを振って赤ちゃんが手を伸ばして右向きになるのを励まします。
- うまくいかないときは、左足を少し曲げてサポートします。
- 反対の向きでも同じようにやります。
生後4~6ヶ月の時期
3ヶ月、4ヶ月になると首がすわり、新生児期と比べると出来ることがぐんと増える時期ですね。早い子は寝返りをするようになる子もいるので、赤ちゃんの視野が広がるようになります。
しかし寝返りには個人差があっておすわりができるようになっても自発的に寝返りをしない、なんて子も多くいます。なので赤ちゃんが嫌がるときには無理をしなくて大丈夫です。少し遠くにおもちゃを置いたりして寝返りをしたい気持ちにさせてあげるのもいいでしょう。
ここでは寝返りやハイハイの姿勢に役立つ筋力をサポートする体操を紹介します!
手足の運動
- 両腕の屈伸運動
- あお向けの姿勢でお母さんの親指を赤ちゃんに握らせ、残りの4本で手首をつかみます。
- 片方の腕を肩から真っすぐ上に伸ばし、もう片方の腕曲げるようにしながら交互にゆっくり屈伸させます。ボクシングみたいな感じです。
- 慣れてきたら左右交互にリズムよくやりましょう。
- 足の屈伸運動
- 赤ちゃんの足首をお母さんの人差し指と中指で挟み込み、優しく支えます。
- 片足ずつ伸ばしてから、赤ちゃんの太ももをお腹につけるように曲げます。
- 左右同じようにやります。自転車をこぐような動きです。
2ヶ月~4ヶ月のところで紹介した両腕を交差させる運動もあわせて行ってみましょう。
生後6~10ヶ月
生後6ヶ月から10ヶ月頃の赤ちゃんは筋肉の力が強くなってきて、関節の曲げ伸ばしもスムーズになってきます。
腹ばいの姿勢でに進んだり、グルグルと回ったりする子もいます。後ろに下がってしまうのはまだ赤ちゃんが重心をうまく前に動かせないからです。そんな時は重心移動の運動をしてみましょう。腕は床を押す力は強いけれど体全体を引き寄せられるほどではないこともあります。
また、その場で回ってしまうのも重心移動や力の入れ方がうまくできていないときです。筆者の長女もずっと左回りでぐるぐるしている時期がありましたよ。
この時期の赤ちゃんは離乳食が始まり、便秘がちになることもあるのであお向けに寝かせて自転車をこぐような体操としてあげるといいでしょう。
赤ちゃんがお母さんからもらった免疫は生後6ヶ月くらいから徐々に減っていくと言われているので、免疫力を高める意味でも、より赤ちゃん体操をしてあげたい時期ですね。
腕を回す運動
両腕を回す運動を取り入れて腕の動きをサポートしましょう。
- 両腕を回す運動のやり方
- あお向けの姿勢で、お母さんの親指を赤ちゃんに握らせ、残りの4本の指で手首を包み込みます。
- 赤ちゃんの両腕を体の脇に沿わせるようにし(気をつけのような姿勢)から、ゆっくり前から肩の正面を通ってバンザイの姿勢になるまで上げます。
- 肩の横を通るように床に沿いながら円を描くようにしてスタートの位置まで戻します。
- 赤ちゃんが喜ぶスピードでやりましょう。
1~3の方法はラジオ体操の深呼吸ようなの動きです。
キックずりばい
うしろから軽く押してずりばいを前進させてあげましょう!
うしろから押すのは赤ちゃん前に進む感覚をつかむため。お母さんの手に足を添えてキックすることでその感覚をつかみます。
- キックずりばいの方法
- 赤ちゃんをうつぶせにして30cmほど先におもちゃなどを置いて赤ちゃんを誘います。
- 赤ちゃんの足の裏にお母さんの手を添えて、赤ちゃんが進もうとしたらうしろから軽く押して補助します。
おもちゃが手に取れたらしっかりと遊ばせてあげてください。赤ちゃんは「おもちゃがとれた!やった!」という気持ちになり達成感を感じ次の意欲にもつながります。
生後10~12ヶ月
生後10か月~12ヶ月の赤ちゃんはだんだんとハイハイができるようになり、中にはつかまり立ちを始める子もいます。しかし先ほどのずりばいと同様にかなり個人差あるのでその子の個性を見守ってあげましょう。筆者の長女はほとんどハイハイせずに、おすわりからつかまり立ちしていましたし、次女はおすわりの姿勢でじりじり移動したり。本当に十人十色です。
ハイハイをしなくても何の問題もありませんが、ハイハイをした方が腕の力が強くなり、転んだときに体を支える姿勢を取りやすいとも言われているので、遊びの中などで取り入れてみるといいでしょう。
腕の曲げ伸ばしの運動
赤ちゃんと楽しみながらリズムよくやりましょう。赤ちゃんの好きな音楽をかけてもいいですし、お母さんが歌を歌ってあげるのもいいですね。
- 腕の曲げ伸ばし運動
- お母さんと向かい合って赤ちゃんを座らせます。
- お母さんの親指をつかませるようにして赤ちゃんの両手を支えます。
- 赤ちゃんの両手を左右交互に肩から正面に曲げ伸ばします。(ボクシングのパンチのような感じ)
空中ブランコ体操
その名の通りちょっと宙に浮かせてあげるのがポイント。
筆者の三女はこれが大好きでもっと!もっと!とよくせがまれました。4歳になった今もこの体操は好きなようでぷらーんしてー!とよく言われます。
- 空中ブランコ体操
- おすわりした赤ちゃんと向き合ってお母さんの親指を握るようにして赤ちゃんの手首を支えます。
- 赤ちゃんが腕に力を入れるのを確認して、ゆっくり引き上げます。
- 少し足が床から離れるくらい引き上げてください。
- 様子を見ながらしばらく引き上げて、静かにおろします。
この体操で赤ちゃんは重心移動の仕方や足の力の入れ方を練習しています。
仰向けキック体操
赤ちゃんに声掛けをしながら楽しくやってみましょう。
- あお向けキック体操
- 赤ちゃんをあお向けに寝かせます。
- 足の裏にお母さんの手のひらを当てて軽く押します。
- 赤ちゃんの足の裏を少しだけ押し返すようにして「おてて押して~」などと声をかけて、赤ちゃんが膝を伸ばして足の付け根から真上に蹴り上げるようにします。
赤ちゃん体操で気をつけたいこと
赤ちゃん体操をするにあたっていくつか気を付けるポイントがあります。
難しいことことはありません。デリケートな赤ちゃんのために大切なことなのでよく確認してくださいね。
いい環境を用意してあげる
赤ちゃん体操を行う前に部屋の空気を換気して室温を20℃前後に保ちましょう。またエアコンの風などが直接当たらないところで行いましょう。
天気のいい時や気候のいい時は窓やカーテンを開けて外気浴や日光浴を兼ねて行うのもいいですね。
体操をする場所は清潔にして、固い床の上ややわらかすぎる布団の上では運動しにくいので、必ずマットレスやタオルを敷いた上で行ってください。筆者は綿の長座布団の上にタオルを敷いてやっていましたよ。
発育に合わせた体操をしよう
赤ちゃん体操は赤ちゃんの成長に合わせて行うことが大切です。
赤ちゃんの発育の順番はみな同じではありません。寝返りをしない子、ハイハイをしない子、様々です。その子が自然と身につけて出来るようになったことならあまり気にしなくても平気です。
赤ちゃんの好きな、やりたがる動きに合わせた体操を取り入れるようにしてください。
赤ちゃんの状態と気分を重視する
赤ちゃん体操を始める前に赤ちゃんの体調やご機嫌を観察して、調子がよくないときには無理に行わないようにしましょう。行う時間に特に決まりはありませんが授乳後30分以内や空腹時は避けた方がいいです。
赤ちゃん体操をはじめてから赤ちゃんが嫌がったり痛がったりする場合はすぐに中止してください。
赤ちゃんの体温調節に気を配ろう
赤ちゃん体操するときはロンパースや肌着などの薄着をさせるか裸がいいでしょう。これは手足をしっかりを動かせるようにするためと、体操によって上がった体温を調節するためです。
必ず赤ちゃんの様子を観察しながら行ってください。おむつもゆるめてあげるといいでしょう。
ママ、パパの手を清潔にしておく
赤ちゃんお肌は皮膚が薄くとってもデリケートです。ちょっとしたことで赤くなったり傷になったりしてしまいます。
赤ちゃん体操をするときは手を清潔にし、爪は短く切ってください。そしてアクセサリー類も外しましょう。冷たい手では赤ちゃんがびっくりしてしまうので、手を温めてから行ってください。
筆者は手が乾燥してがさついていたとき、子供に触ったら痛かったようでギャン泣きされて逃げられるという苦い経験をしましたので、みなさんも気を付けて!
楽しい体操タイムにおすすめの音楽3選!
赤ちゃんは音楽が好きです。音楽をかけておくと手やおしりをふって喜んでいる、なんてこともありますよね。赤ちゃん体操をする際にも音楽を取り入れてリズムやテンポよく体を動かすと気分も楽しくなってきますよ!
音楽はどんなものでもかまいません。赤ちゃんの好きな童謡やアニメの歌でもいいですし、ママやパパが好きな音楽でもOKです。ママやパパの即興でたらめソングでもいいんです!
今回は筆者が子供たちによくやったものを紹介します!
おふねをこいで
大きな山をのぼりましょう
たまごをぽん
このほかにも、きらきら星やアンパンマン体操などいろいろやりました。
赤ちゃんがご機嫌になる音楽で一緒に楽しんでくださいね!
より発展的な習い事も!
おうちでできる赤ちゃん体操をより発展させてリトミック教室や体操教室で習い事として体験することもできます。
おうちとは違う環境でする体操は赤ちゃんにとっていい刺激になりますし、たくさんの人に触れ合うことで外の環境になれるのが早くなったり、人見知りをしにくくなるメリットがあります。
ここではリトミックと体操教室について触れてみたいと思います。
リトミックで音楽センスも向上
リトミックとは聴く力・リズム感・感性などを育てる音楽教育の方法として知られていますが、「人間力」や「コミュニケーション能力」に役立つとしてたびたび話題になります。
音に合わせて自分の感じたままにポーズをとったり踊ったりすることで音楽センスはもちろん、自己表現力も身に付くんだそうですよ!
公民館などの自治体の教室や音楽教室、幼児教室など様々なところで開校されています。
体操教室で運動好きに!
最近では赤ちゃんから参加できる教室も増えてきていますが、2歳から3歳ごろから始める方が多いようです。
体操教室では体幹やバランス感覚が鍛えられ、日常でのケガの防止や運動能力の向上が期待できます。普段の姿勢や動き方も改善されるので体力や運動神経を伸ばせるメリットも。
体の動かし方を楽しみながら身につけることができるので、運動が苦手な子やインドアタイプの子も「体を動かすことは楽しいんだ!」と思えるようになることがあるようです。
赤ちゃん体操で楽しく成長しよう!
子育てをしていると育児書や周りの子と比べて焦ってしまうこともあるかもしれません。でも赤ちゃん体操で一番大切なのは楽しくやることです。せっかくのスキンシップの時間ですから笑顔でお互いに楽しみましょう。赤ちゃんは毎日確実に成長していくので心配しなくても大丈夫です。
ここで紹介した赤ちゃん体操はほんの一例です。「赤ちゃんが今どんなことをしたいのか」をくみ取って、その子のためのオリジナルなやり方を見つけてあげるのもいいですし、赤ちゃんが喜んでいるならその方法でいいのです。
赤ちゃん体操はいつ、誰がやってあげても大丈夫です。おうちにいる誰でもいいので、毎日少しづつ続けてみてください。赤ちゃんの成長はめまぐるしいですから、その大切な時期を見逃さないためにも、ぜひおすすめします。