『紫』を使った男の子&女の子の名前!漢字や字画数・意味の由来も徹底調査!
色の漢字や色をイメージする漢字を使う名前はよくあります。「紫」は色そのものですが、なぜか名前に使われることの多い漢字です。なぜこの漢字が名前に選ばれるのか気になる方もいるのではなでしょうか。漢字の由来などからその謎を探っていきます。
目次
『紫』の読み方
漢字には音読みと訓読みがあり、学校ではその二つの読み方しか習いませんが、漢字にはその他に「名のり」や「人名訓」といった名前に使われる読み方もあります。音読みと訓読みは1つか2つくらいの読み方しかない漢字でも、名のりになると10以上の読み方があるものもあります。
「紫」を名前に使う場合の読み方は、音読みの「シ」をそのまま使ったり、名のりの「むら」や「ゆかり」が使われます。「むら」は訓読みの「むらさき」から取られていることがわかりますが、「ゆかり」に関しては「縁」なのでは?と疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。
これは「むらさきの ひともとゆえに 武蔵野の 草はみながら あわれとぞ見る」という古今和歌集の中の一首に由来しています。和歌の中の「むらさき」は紫草を指し、その紫草を一人の愛する女性にたとえ「その女性を思うと、女性と縁のある人全ても愛おしく思える」という意味から、縁の色=紫となり「ゆかり」と読むようになったそうです。
『紫』漢字の意味と由来
中国では「茈」という植物を使い布を紫色に染めていたそうです。一方、日本ではむらさき草の根から採られる染料が茈と同じ色だったことから、「茈」はシと読むため、この漢字で使われている「此(シ)」と布を表す「糸」を組み合わせて「紫」の漢字が成り立った由来といわれています。
むらさき草は、根から紫の染料が取れることもあり「紫草」と表記されることが多いですが、この花の名の由来は「群れて咲く」から「むらさき」と名付けられた説もあるようです。夏に小さな白い花を咲かせる植物で、染料を採取するのはとても手間がかかるため、紫色そのものが貴重な色でした。
『紫』漢字の画数
赤ちゃんに名付けるとき、漢字の意味や由来も気になりますが、姓名判断は画数で占うため、漢字の画数を気にして名付けるパパやママもいますよね。「紫」の画数は12画で、姓名判断での12画は、美的センスに優れ、芸術面でも特別な才能を発揮する画数といわれています。
精神面が弱いところもありますが、持ちこたえる強さもある不思議な画数です。また、男の子、女の子のどちらも友達はたくさんできますが、なぜか異性の縁が薄い傾向がみられる画数で、男女ともに占いにはまる人が多い特徴もあるようです。
『紫』文字のイメージ
先ほど、紫草から採る染料が貴重なことに少しふれましたが、紫は貝からも採取された時期もあり、こちらは植物から採取する染料よりもさらに希少とされていました。そのため、身分の高い人しか身に着けることが許されず、ローマ皇帝やクレオパトラが好んで身に着けたことから「ロイヤルパープル」とも呼ばれていました。
日本でも、聖徳太子の時代は階級を色で表し、紫は上位の人しか身に付けられない色でした。現在も、位の高い僧侶ほど紫の法衣を着用することからもわかるように、紫は高貴な色として昔から位置づけられています。そのため、紫には「優雅」や「上品」といったイメージもあります。
『紫』名付けに込める思い
紫が高貴な色であるというイメージから、赤ちゃんに名付けるときに紫を使う場合は「上品な人になって欲しい」や「気配りを忘れない繊細で優しい人になって欲しい」といった願いが込められます。また、画数から「芸術面で活躍できる人に育って欲しい」などの意味も込められるといえます。
『紫』を使った名前と読み方【男の子】
それでは、紫を使った名前をいくつか紹介していきます。まず、このコーナーでは男の子におすすめな紫を使った名前を紹介しますので、男の子の名付けの参考にしてください。
『紫』を使った二文字の名前【男の子】
敦紫(あつし)くん
敦を名前に使う場合は、思いやりがあり、誰とでもすぐに打ち解けられる社交性のある人に育って欲しいという願いが込められます。画数は12画で、紫の12画を足して24画となります。24画は、穏やかで安定感があり、周りの空気を読み取る力がある画数といわれています。
智紫(さとし)くん
智の画数も敦と同じ12画で、紫の12画と足す事で24画になり、画数のみなら感受性が豊かで協調性のある優しい男の子に育ってくれるといえそうです。智を名前に使う場合は、頭がよく、本質的な賢さと豊富な知識と好奇心を持った人になって欲しいという願いが込められます。
久紫(ひさし)くん
久の画数は3画で、漢字そのものは「長い」や「古くからの」といった意味がありますが、名前に使う場合は健康と長寿や、いつまでも繁栄が続くようにという願いが込められます。紫と合わせると画数は15画となり、穏やかな性格で、周りからの信頼も厚く、リーダー的な存在となる素質を備えた人になる意味を持ちます。
『紫』を使った三文字の名前【男の子】
京紫朗(きょうしろう)くん
京を男の子の名前に使う場合は、物事を発信でき、社会の中心となるような人物になって欲しいという願いが込められます。朗は「ほがらか」という読み方があることからも分かるように、さわやかで明るい人になって欲しいという願いが込められます。
画数は、京が8画、朗が10画で、紫の12画と合わせて30画です。この画数は、明るさと人を思いやる人柄と、真面目で粘り強さがあるため、成功運をつかみ取るといった意味を持つといわれています。
青紫郎(せいしろう)くん
青はまさに空や海のイメージそのもので、若々しさと爽やかさを持ち、広くて大きな心を持った男の子になって欲しいという願いが込められます。郎も青と似た意味があり、男の子らしい響きと漢字の見た目で好感度が期待できるといわれています。
画数は、青が8画、郎が9画で、紫と合わせて29画になります。頭の回転が速く頭脳明晰ですが、それをひけらかすことなく、控えめで思いやりもあり、観察力にも優れている画数といわれています。そのため、周囲からの信頼も厚く、引き立てられる人でもあります。
『紫』を使った名前と読み方【女の子】
紫が使われた女の子の名前は、気品が感じられとても素敵です。響きもキレイなので、紫は女の子にピッタリな漢字ともいえそうです。
『紫』を使った二文字の名前【女の子】
紫音(しおん・しのん)ちゃん
音楽に関連した名前も女の子の赤ちゃんによく使われますが、音は、音楽の才能に恵まれるようにという願いや、人を楽しませて癒せる人になって欲しいという願いもあります。音の画数は9画で、紫と合わせて21画になり、目的を達するための努力を惜しまず、真剣に取り組む意味を持つといわれています。
紫帆(しほ)ちゃん
風を受けてはらんだ布を表す文字の帆を使った赤ちゃんの名前は、目標に向かって真っすぐ進み、自分の夢を叶えられる人になって欲しいという願いが込められています。
帆の画数は6画で、紫と合わせて18画になり、金銭や物質運に強く、ゆったりとして優しく温和な気性の持ち主になるといわれています。信頼と尊敬を集める画数でもあり、名誉にも恵まれるといわれています。
紫央(しお)ちゃん
央は、中央にも使われる文字からもわかるように、どこへ行ってもどの道を選んでも、活躍できて注目を集める人になって欲しいという願いが込められています。央の画数は5画で、紫と合わせて17画になり、正直者で強い信念を持ち、人情家で義理堅い面も持っているといわれています。
『紫』を使った三文字の名前【女の子】
紫緒里(しおり)ちゃん
緒は、人の心の繊細な動きをイメージする意味を持つ文字で、人との繋がりや心情がわかる優しい人になって欲しいという願いが込められ、里には、おおらかで落ち着いた人に育って欲しいという願いが込められています。
それぞれの画数は緒は14画、里は7画で、合わせて33画となります。何に対しても挑戦する強い意志と自分の考えをしっかりと持ち、ステップアップを目指します。頑固になってしまい、周りから反感を買ってしまうこともありますが、実力で乗り切る画数といわれています。
紫衣菜(しいな)ちゃん
衣は、服飾に関係する世界で活躍して欲しいという願いもありますが、体を温めたり、怪我から身を守る意味をふくめ、誰に対しても包み込むような優しさを持った人に育って欲しいという願いが込められ、菜は、健康的で、自然体な魅力を持つ人になって欲しいという願いが込められています。画数は、衣が6画、菜が11画で、紫と合わせて29画です。
赤ちゃんの名付けのポイント
赤ちゃんの名前を考えるとき、名前にばかり気を取られがちですが、それ以外にも名付けの時に気を付けたいポイントがあります。
名字との名前のバランス
つい忘れがちなのが名字とのバランスです。3文字の名字なら名前は2文字、1文字の名字なら2もしくは3文字の名前を合わせるとバランスがよいといわれています。文字数だけでなく、名字の画数合計が10画未満なら、名前は画数の多い方がバランスがいいです。
なら、画数の多い名字なら名前は少ない画数がいいともいい切れず、少なすぎてもバランスがおかしくなります。30画以上の名字なら、名前は10~20画くらいがよいといわれています。
読みにくい名前ではないか
「紫陽花(あじさい)」と花の名前と同じ読み方で赤ちゃんに名付けられることもありますが、紫陽花と書いて「しおか」や「はるか」と読ませることもあり、読みにくさを感じさせてしまうといえます。また、紫叶で「しほ」、紫花で「あい」などは読みにくいを通り越し、ふりがなが必要な名前といえます。
名前の響きも大切に
紫そのものが古風なイメージがあり、響きも上品で素敵ですが、中には漢字で見ると美しいイメージでも読んでみると「?」となる名前もあります。例えば「紫波」は「しわ」と読ませるため、女の子にはあまりうれしくない名前といえそうです。
『紫』を使って赤ちゃんの名付けを考えてみよう
紫は、高貴で上品なイメージのある漢字です。名前に使うことで、そのイメージを周りに感じてもらうこともできます。古風な印象を持たれてしまうこともありますが、逆にそれが小さな子供の間は可愛く感じ、成長してからは素敵な大人の印象に変わります。
漢字の意味や由来も大切ですが、紫なら漢字を見ただけでその人となりが伝わりそうです。紫を使って、素敵な名前を付けてあげましょう。