おにごっこの遊び方21選!世界の面白いおにごっこも紹介!
子供だけの遊びではない、おにごっこを徹底解説!おにごっこの起源や意味、世界中のおにごっこを紹介します。有名なものからマニアックなものもあるので、春の行楽シーズンにぜひ遊んでみてください。大人も楽しめる、面白い遊びですよ。
目次
おにごっこって外国にもあるの?
おにごっこは日本だけでやっている子供の遊びだと思っていませんか?実は世界中でおにごっこは親しまれています。大人数でも少人数でも面白い上、道具も必要ないことから広くおにごっこが浸透しています。日本でもいくつかのおにごっこがあるように、世界にもその国ならではのおにごっこがありますよ!
まずおにごっこについて知ろう!
おにごっこの起源は?
おにごっこは、平安時代には貴族文化として、江戸時代には庶民文化として根ざしていました。その頃には「ことろことろ」と呼ばれていたそうです。
ルールはいまと少し異なっていて、「1人が鬼、1人が親、他の者たちは子となり、親の後ろに子たちが前者の腰をつかんで1列をつくると、親に対面した鬼は、両手を広げて子を守る親のガードをなんとか切り抜て、列の最後の子にさわる」というものです。親子の絆を起源とした遊びでした。
おにごっこの意味とは?
元々は、鬼・親・子という三者を起源としていました。ことろことろとは、「子をとろ子とろ」とも呼ばれており、鬼が子を取りそれを親が守るという意味です。
ごっこ、とは「交互」や「事」から変化したと言われていて、捕まえる側と逃げる側が交互に変わるという意味から、おにごっこと言われているそうです。当時の世相を反映しているのも面白いですね。
現代のおにごっこの進化とは?
親子の絆を起源とし、昔ながらの遊びであるおにごっこもどんどん進化しています。例えば、SNSを活用したもの。逃げる側に扮したスパイが捕まえる側にSNSで情報を送ったり、捕まえる側がいまどこにいるのかをSNSで発信したり、色々なパターンのおにごっこがあります。時代とともに変わっていくのも面白いですね。
世界にある面白いおにごっこ6選!
世界にはそれぞれの文化を起源とした面白いおにごっこがあります。日本のおにごっこにはない発想でユニークなゲームとなっています。馴染みがないので最初はルールや意味が分からず戸惑ってしまうかもしれませんが、鬼や用意するものにも意味があって興味深いです。いつものおにごっこに物足りなくなったら世界のおにごっこで遊んでみるのも面白いのではないでしょうか?
1. フィリピンのおにごっこ「ブワン・ブワン」
地面に直径5mほどの円を描き、真ん中に線を引きます。鬼以外の人は、全員円の中に入ります。円から外に出ることはできません。鬼は線の上のみ動くことができます。逃げる側と捕まえる側が狭い円に集まっているのが特徴です。子供の遊びであるものの、大人の方が身体が大きくて逃げ場所がないため盛り上がります。
2. スリランカのおにごっこ「ギニ・ハンギーマ」
「ギニ・ハンギーマ」では火に見立てた棒が必要です。おにごっこを始める前に、安全地帯となる勝利の柱を決めます。まず、最初に火を隠す人を決めます。その他の人は全員目をつぶります。火を隠す人は、周りのどこかに火をこっそり隠します。隠したら全員一斉に火を探しにいきます。火を隠した人は、「近いぞ」「遠いぞ」と声をかけながらサポートをします。
誰かが火を見つけたら、そこからおにごっこがスタートします。火を見つけた人は、鬼となって持っている火で子をタッチします。子は鬼にタッチされる前に、勝利の柱に触ることができればセーフです。
3. モロッコのおにごっこ「ニワトリといも虫」
鬼以外の人は前の人の肩をつかんで一列になり、いも虫になります。鬼は列の一番後ろの人をタッチしにいきます。途中で列が崩れてしまったら、いも虫は分断されてしまいます。捕まったら鬼だった人は列の一番後ろについて、いも虫の一番前の人が次の鬼を担当します。いも虫の団結力が鍵になるので、大人と子供が交じって大人数でやると楽しそうですね。
4. ドイツのおにごっこ「岩の上のコマ」
ボールと空き缶などの的を用意してください。鬼以外が順番に的にめがけてボールを投げます。的に当たったらおにごっこ開始の合図。的を元に戻してから鬼は逃げる人たちを捕まえます。的当てとおにごっこを融合した遊びです。
5. バングラデシュのおにごっこ「チ・ブリ」
2つのチームに分かれるおにごっこです。先攻のチームは、チームの中から1人、相手の陣地に乗り込む「ボウ役」を決めます。地面に2つの円を描き、ボウ役とAチームのメンバーはそれぞれ円の中に入ります。Bチームのメンバーは円と円の間に立ちます。
合図があれば、ボウ役の人はもう一つの円を目指して走ります。Bチームのメンバーはボウ役を捕まえにいきます。残りのAチームのメンバーはBチームのメンバーを捕まえにいきます。BチームのメンバーがAチームに捕まったら、その場で固まって動けなくなります。ボウ役がもう一つの円にたどり着ければ、ボウ役を交代しておにごっこを続けます。ボウ役がBチームに捕まったら、攻守を交代します。
6. タイのおにごっこ「ティー」
こちらもだいたい同じ人数の2つのチームに分かれます。全員が入る大きな円を地面に描き、真ん中に1本の線を引きます。敵陣に行くときは「ティー」と叫び続けなければいけません。敵陣で息継ぎをしてもいけません。捕まったら円の外に出ます。
おにごっこから派生した遊び10選!
1. いろおに
定番のおにごっこです。鬼は色を指定して、逃げる側はその色を探します。鬼はまだその色に触れていない人だけを捕まえることができます。
2. 隠れおにごっこ
かくれんぼとおにごっこを融合させた遊びです。かくれんぼの場合見つかった時点で捕まってしまいますが、隠れおにごっこの場合だと見つかってからも逃げることができます。比較的広い場所の方が遊びやすいので、大人数でやることが多いです。
3. ぼうけん
ルールはかくれおにごっこと似ています。「ぼうけんばしょ」という目印を最初に決めておきましょう。鬼に見つかり「〇〇(名前など)、ぼうけん!」と言われたら鬼よりも先にぼうけんばしょをタッチしないと、捕まったとみなされます。
4. ケイドロ
地域によってはドロケイとも呼ばれています。警察と泥棒に分かれておにごっこをします。警察は泥棒を全員捕まえないといけません。地域によってはすでに捕まった泥棒をまだ捕まっていない泥棒が助けることができるというルールもあります。警察と泥棒の関係性を起源とした、分かりやすい遊びです。
5. こおりおに
鬼に捕まったらその場で氷となり、固まってしまうので逃げることができなくなるおにごっこです。ただし逃げる側が氷になった人にタッチしたら復活するというルールを設けていると、全員を捕まえるのは困難です。大人数で遊ぶときは鬼の人数を増やすといいかもしれません。
6. しっぽおに
しっぽとりとも呼ばれています。逃げる側は腰からハンカチなどを出して、しっぽのように見せます。捕まえるにはしっぽを取らないといけません。体育の授業などで大人数で遊ぶことが多いです。
7. 高おに
高鬼の高とは、高いところという意味。高いところにいれば鬼に捕まらないというものです。ジャングルジムなどがある公園や学校の校庭で遊ばれることが多いです。子供が高いところで怪我しないように大人が見守ってあげましょう。
8. 手つなぎおに
鬼に捕まった人は鬼と手を繋いでいきます。大人数でやると楽しいです。手を繋ぐというコミュニケーションが発生するので、小学校などのレクリエーションで使われることもあります。
9. ボールおに
ドッヂボールとおにごっこが融合したような遊びです。ボールの大きさや硬さに決まりはありません。ボールに当たった人がおにとなる分かりやすいルールです。逃げる、捕まえる、ボールを投げる、ボールを取りに行くという動作があるので運動量は相当なものになります。
10.バラ当て
ルールはボールおにと同じです。ボールおによりも大きなボールを使います。地域によってはボールおには内野外野の範囲が決まっいて、バラ当てではその範囲が決まっていない、という分け方をしています。
まだまだある!珍しい種類のおにごっこ5選!
1. 木鬼
鬼に捕まると木になってしまいます。その場から動くことができなくなります。足を開いて両手をあげて、漢字の「木」のような格好で立っていないといけません。木になっても、仲間が股の間をくぐると復活することができます。体格差が少ない子供同士でやるのがいいですね。
2. 傷鬼
鬼にタッチされた場所を傷とみなします。タッチされた箇所をずっと触っていなければいけません。タッチされた箇所によっては逃げにくくなるので、どこにタッチするかがポイントです。
3. 渦巻き鬼
あらかじめ地面に渦巻きを描いておきます。その渦の中でしか動くことができません。鬼は渦の中心からスタートします。急に方向転換するとゲームに動きが出て楽しくなりますよ。
4. 島鬼
地面に複数の島を描いておきます。島=安全地帯を意味するので、鬼は島の中に入ることができません。ただし、手を伸ばして島の中へタッチすることはできます。島を行き来して逃げましょう。
5. しゃがみ鬼
しゃがんでいる間はタッチできない、というおにごっこです。しゃがめる時間は10秒間なので、鬼が10数え終えるまでに逃げないといけません。
おにごっこは奥が深い!時間を見つけ遊んでみよう!
初めて聞いたおにごっこもあったのではないでしょうか?子供時代から馴染み深いと思いますが、実はバリエーション豊かで面白い遊びです。子供も大人も一緒に楽しんでくださいね!スタンダードなおにごっこに飽きたら世界のおにごっこで遊ぶのもおすすめです。文化や起源も違う遊びから新しい発見があるかもしれませんよ!