九星気学とは?本命星・月命星や方位などの基礎知識を分かりやすく!
あなたは九星気学という占いをご存じですか?九星気学とは、日本に古くから伝わる占術であり、人生を開運させるアドバイスをくれます。そこで、よりよい人生を送ることができるように、九星気学とはどんな占いなのか、詳しく解説していきます。
目次
九星気学を知っていますか?
あなたは九星気学という占術をご存じですか?九星気学では、生まれ年により9つの星に分け、その人の性格や人生における運勢、相性、方位などを占うことができます。古くから親しまれてきた占術ですが、ご存じない方もいると思います。今回は、九星気学について詳しく解説していきます。
【九星気学の基礎知識】九星気学とは?
まずは九星気学の基礎知識を詳しく解説していきます。九星気学を知る上で大切な基本知識となるので、ぜひ参考にしてくださいね。
九星気学とは
九星気学とは、生年月日と干支、五行を組み合わせた占術です。生年月日により9つの星に分けるのですが、1年ごとに星の位置は変わり、人生における運勢や、相性、家相、方位の吉凶などを占うことができます。
九星気学を知る上で大切なのは「五行説」というもので、「万物は火・水・木・金・土の5つの元素からなる」という中国で生まれた思想です。相性の良い五行同士は「相生」の関係になり、向かい合う五行同士は相性の悪い「相剋」の関係になります。九星気学ではこれらを元にして、様々なことを占うことができます。
九星気学の歴史とは
九星気学というのは、それまで日本で流行っていた九星術を、園田真次郎という人物が九星気学としてまとめたものです。古来より方位に重きを置いていた日本人にとって、九星気学という占術は大変なじみやすい占いで、九星気学は日本中に広まっていきました。
【九星気学の基礎知識】本命星・月命星・日命星とは?
九星気学において必要なのは、本命星と、月命星、日命星です。本命星という言葉は少し触れましたが、いまから本命星・月命星・日命星について詳しく解説していきます。
本命星・月命星・日命星とは
九星気学の占いで必要となる本命星は、あなたが生まれた年から判断することができ、運勢や相性などを占うことができます。この本命星は、18歳以降の運勢に影響すると言われています。
しかし、本命星だけでは九星気学の占いには不十分であり、さらに必要になるのは月命星です。月命星とは、生まれた月によって割り出すことができ、7歳頃から18歳頃の時期に影響すると言われています。
そして、生まれた日から導き出す日命星も存在します。日命星は、生まれたときから7歳頃までの運勢に影響を与えるといわれています。
傾斜とは
九星気学では本命星と月命星によってその年の運勢や吉方位、凶方位を占うことができますが、傾斜法はその人の性格や隠された性質を知ることができる占いです。傾斜法は九星気学のなかでも、より本格的な占い方法です。
その人の生年月日を元に導き出されるので、傾斜の位置=傾斜宮は生涯変わることはありません。しかし、毎年運気は変化するので、その「年の気」や「月の気」の流れを判断して、傾斜法を元に自分の本質にあった生活を送ることができます。また、今までの生き方や進むべき吉に迷ったときには、自分の秘められている才能や本質などを知ることができるので、ぜひ傾斜法を試してみてください。
本命星の調べ方
九星気学において、本命星を知ることはとても重要です。九星気学の本命星の調べ方として生まれ年の西暦の数字を全部足して、11から引くという方法があります。たとえば、1991年生まれの場合は、
1+9+9+1=20
となり、10以下になるように再び計算します。
2+0=2
次に、11から割り出した数字を引きます。
11-2=9
つまり、1991年生まれは「九紫火星」が本命星となります。注意しなければならないのは、誕生日が2月の節分(2月4日前後)以前に生まれた人は、前の年を本命星とすることです。
月命星の調べ方
続いて、九星気学の月命星の調べ方についてご紹介していきます。月命星を出すには、本命星を知る必要があります。
○本命星が一白水星、四緑木星、七赤金星の場合
10または19から生まれた月の数字を引きます。たとえば、4月生まれとすると
10-4=6
になり、六白金星ということになります。
○本命星が二黒土星、五黄土星、八白土星の場合
4または13から生まれた月の数字を引きます。たとえば、9月生まれとすると
13-9=4
になり、四緑木星ということになります。
○本命星が三碧木星、六白土星、九紫火星の場合
7または16から生まれた月の数字を引きます。たとえば、3月生まれとすると
7-3=4
となり、四緑木星となります。
注意しなければならないのは、1月生まれは13月として計算することです。また、各月の節が変わる前に生まれた場合は、生まれた月ではなく前月生まれとして計算します。
【九星気学の基礎知識】本命星別の特徴一覧!
本命星や月命星、傾斜、そして、本命星と月命星の調べ方を解説してきましたが、次は九星気学において9つある本命星の特徴をご紹介いたします。自分の本質を理解するということは、よりよい人生を歩むためにはとても重要なことなので、参考にしてみてください。
一白水星
一白水星というのは、九星の中で唯一「水」の性質を持っています。水のように環境に合わせて、自分を変化させることができる柔軟性があります。一見温和そうな人のように見えますが、芯が通ったしっかり者です。
一白水星の人が気をつけなければいけないことは、感情を抑え込みやすい傾向にあるため、ストレス解消法を見つけることです。また、情に厚いタイプなので、そこにつけ込まれてしまう恐れがあります。
二黒土星
二黒土星の人は、温和で控えめな性格をしています。それでいて芯はしっかりとしています。そして、とても粘り強く継続力もあります。少し優柔不断なところもあるので決断力には欠けるかもしれませんが、自分のペースに持って行くことは得意としています。
協調性が高いタイプなのですが、細かいところにこだわる傾向にあるため、口うるさく口出ししてしまうこともあるかもしれません。それが原因となって、恋愛がうまくいかないことも起こり得ます。しかし、他人を立てることが上手で面倒見も良いいため、良い家庭を築くことができるでしょう。
三碧木星
三碧木星は四緑木星と同じ「木」の性質を持っていますが、四緑木星よりも若い木のイメージです。三碧木星の人がいるだけで場が明るくなり、言動が若々しいので人を惹きつける魅力を持っています。どんなことにも全力投球し情熱的です。
そして、結婚は早く、仕事で認められるのも早くなりそうです。しかし、短気であったり、飽きっぽいところがあるので、それが原因で安定した生活を壊してしまわないように気をつけましょう。
四緑木星
四緑木星の人は、周りを惹きつける魅力を持っています。とても社交的で、人の感情を察するのがうまく、人から相談されることも多いかもしれません。誰とでもうまくやっていけるのですが、八方美人にならないように気をつけましょう。
また、人に尽くすタイプであり、情に厚い人が多いです。このような部分も四緑木星の魅力なのですが、そこにつけ込まれないように気をつけましょう。
五黄土星
五黄土星の人は、人に恵まれやすく上に立つ素質のある人です。とても意志が強く、負けず嫌いなので目標を達成するためには努力を惜しまないでしょう。そして、情が深いので気に入った人にはとても親身に接する人でもあります。
しかし、言動が自己中心的であったり、他人を支配しようとする面もあります。なので、敵を作ってしまうこともありそうです。五黄土星の人にとって必要なのは、信頼できる補佐役や支援者、友達を得ることです。
六白金星
六白金星の人は、九星の中でもプライドが高い人が多い星です。そして、正義感が強く、とても真面目です。なので、自然と人の上に立つようなタイプでしょう。周囲から信頼を得て、成功を収めることができる人です。
しかし、相手の事情を考えずに正義を貫き通すだけでは、かえって孤立してしまうかもしれません。また、プライドも高く自信過剰な部分もあり、人に謝罪することが苦手な面もあります。六白金星の人にとって大切なのは、謝る勇気を持つことです。そして、自分にも相手にも厳しいところがあるので、相手の立場を理解し、ミスを受け入れる心の余裕を持ちましょう。
七赤金星
七赤金星の人は、社交的でとても明るく愛嬌があります。頭の回転が速く何事もそつなくこなし、その上愛嬌があるので、上司や仲間から信頼を得られるでしょう。しかし、忍耐力や継続力にやや欠けるところがあるので、それが原因で信頼を失ってしまう可能性もあります。
また、相手に話を合わせるところがあり、相手から軽く見られてしまう恐れもあります。よって、真剣な交際に発展しにくかったり、広く浅い関係になってしまうかもしれません。自分の考えをしっかりと持ち、持ち前の愛嬌を活かして相手と付き合っていきましょう。
八白土星
八白土星の人は、前向きであり柔和な性格の持ち主ですが、正義感が強い面があります。常に変化を求める性格で、思い立ったらすぐに動ける行動力も持っています。そして、とても明るく愛情深いので、誰からも愛されるキャラクターです。
また、一度何かに夢中になるととても熱中するタイプなのですが、気持ちが変化しやすいので気分屋に見えるかもしれません。なので、これだと思ったことは辛抱強く継続してみることが大切です。
九紫火星
九紫火星は九星の中で、唯一「火」の性質を持っており華やかで情熱的です。また、頭の回転や決断力のあるリーダータイプです。九という数字は九星の中で一番大きな数字で優れた面を多く持ちますが、熱しやすく冷めやすかったり、自己顕示欲が強い部分があります。また、プライドが高いので人の意見に耳を貸さなかったり、見栄っ張りでもあります。
大事なのは、自分のことばかり考えるのではなく、思いやりを持って他人を尊重することです。また、短い交際を繰り返す傾向にあるので、良い恋愛を経験すると成長することができるはずです。
【九星気学の基礎知識】方位の種類や調べ方は?
九星気学といえば、吉方位や凶方位を調べられる占いとして有名です。九星気学の「方位術」は、それぞれの方位が持つパワーと、九星が持っている運気を組み合わせます。自分にとっての吉方位を調べて、その方向に出かけたり旅行することで運気を上げることができるのですが、今から方位の種類や調べ方を詳しくご紹介していきます。
凶方位とは
九星気学において凶方位とは、その方向に出かけたり、引っ越し、旅行などをすると、良くないことが起こる可能性のある方位のことを指します。吉方位や凶方位は、その人の本命星によって変わります。凶方位を避けられるようでしたら、避けるようにした方が良いでしょう。
五黄殺(ごおうさつ)とは
九星気学において五黄殺とは、年盤や月盤で五黄土星が巡っている方位を指します。この方位に移転したり、旅行するととても悪い影響を受けかねません。五黄土星には「すべてを腐敗させる」という強い力があるため、この方位はすべての九星の人にとって大凶の方位です。
暗剣殺(あんけんさつ)とは
暗険殺とは、五黄殺の反対側の方位のことを指します。九星気学では五黄殺とともに二大凶方位とされています。文字通り、暗闇から突然剣で刺されるような災いに遭うとされています。自分では避けようのない事故や、病気などに見舞われる恐れがあります。すべての九星の人にとって大凶です。
歳破(さいは)とは
歳破とは、年盤などにおいてその年の干支の位置と、反対側の方位のことを指します。九星気学ではこの方位に行くと、仕事などの交渉などが「破れ」てしまう恐れがあります。また、離別や病気、交通事故なども起こりやすくなってしまいます。どの九星にとっても良くない方位です。
本命殺(ほんめいさつ)とは
九星気学において本命殺とは、年盤などで自分の本命星が廻っている方位のこと言います。本命殺の方位に転移、旅行などすると、病気や体を壊してしまう恐れがあります。この本命殺は、その人の本命星によって異なります。
本命的殺とは
九星気学において本命的殺とは、年盤や月盤において本命星の反対側の方位のことを言います。本命殺は肉体的な悪影響が出るのに対し、本命的殺は精神的な面で悪影響が出ます。人間関係にも注意が必要です。
吉方位の調べ方
九星気学では吉方位は上で解説した凶方位以外の方位のうち、自分の本命星と相性の良い「相生」と「比和」の関係にある方位のことを指します。吉方位や凶方位に行くことを「方位を取る」と言いますが、年盤や月盤において吉方位の方向に行けば、その方位が持つパワーを得ることができます。長期滞在すればするほど、パワーが得られます。
凶方位の調べ方
凶方位の調べ方は、流派にもよりますが、上で解説した五黄殺や暗殺剣などの方位と、自分の本命星と相性の悪い「相剋」の方角です。この方角に行けば悪い影響を受けてしまうので、避けられるのであれば避けた方が良いでしょう。
【九星気学の基礎知識】家相とは?
家相は中国より伝えられ、日本人の生活様式に合うように変化してきました。家の間取りの占いと言えば風水を思い浮かべる方も多いと思いますが、風水も九星気学の家相も開運を目的としたものであり、共通する部分も多いです。家の様式というのが時代によって変化するように、九星気学における家相も時代に合わせて変化していきます。
家相で大事なのは、そこに住む人たちが快適に暮らしていけるかどうかです。たとえば、日当たりが良く風通しが良いこと、気持ちが明るくなり、前向きになれる家であることなどです。どんな家でも良い部分や悪い部分がありますが、家相の影響が出てくるのは5年から10年経過してからと言われています。
九星気学は古来からの運勢占い!
九星気学は、古来からの占いが時代に合わせて変化してきました。自分の持っている素質を知り、それにより相性や、運勢、吉方位や凶方位、家相などを知ることができる占いです。九星気学という占いは、あなたにはこういう素質があるので、このように行動していけば良いというアドバイスをくれます。あなたの人生を開運させるために、ぜひこの九星気学を活用してみてくださいね。