タンデム授乳のメリットは?上の子への嫌悪感の対処方法も紹介!

二人の赤ちゃんに同時に授乳するタンデム授乳は、ママの体力的にきつかったり、イライラしてストレスを感じることもありますよね。相談する相手もおらず、悩んでいるママもいるのではないでしょうか?ストレスの少ないタンデム授乳のやり方や、イライラの対処法をご紹介します。

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目次

  1. 1タンデム授乳とは?
  2. 2妊娠中に授乳してもいいの?
  3. 3タンデム授乳のやり方を確認!
  4. 4タンデム授乳にメリット・デメリットはあるの?
  5. 5上の子にイライラしてしまう時は
  6. 6タンデム授乳の注意点は?
  7. 7タンデム授乳中の寝かしつけ方
  8. 8授乳生活では無理をしないで

タンデム授乳とは?

「タンデム」とは、もともと自転車やバイクに二人乗りすることを言います。「タンデム授乳」とは、双子だったり、年子で授乳期間が重なったりして、同時に二人以上の赤ちゃんに授乳することです。年子ではなくても、上の子が卒乳していない場合や、卒乳したはずなのに、赤ちゃん返りをしてママのおっぱいを欲しがり、タンデム授乳をせざるを得ない場合もあります。

世の中には、二人同時に授乳することや、もう大きい子に授乳することを気持ち悪いと感じる人もいるようです。タンデム授乳をしているママは少数派なこともあり、ストレスや悩みがあっても、気持ち悪いと思われそうで、なかなか人に相談できない…というママもいるのではないでしょうか?

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今回は、タンデム授乳で子どもたちにたっぷり愛情を与えつつも悩んでいるママたちのために、タンデム授乳のやり方や注意点、上の子へのイライラ対処法をご紹介します。

妊娠中に授乳してもいいの?

上の子が卒乳しないまま妊娠をした場合、タンデム授乳より先に、妊娠中の授乳が始まります。そこで、妊娠中に授乳してもいいの?という疑問が浮かびます。妊娠中の授乳が流産や早産を引き起こすと聞いたことがあるママは、妊娠を機に断乳を決意することもあるでしょう。なぜ妊娠中の授乳がよくないと言われるかというと、授乳をする際に分泌されるオキシトシンというホルモンが、子宮の収縮を促すと言われているからです。妊娠中の子宮の収縮は、陣痛を意味します。

ですが、実際には、授乳によるオキシトシンの分泌は、妊娠中に陣痛を引き起こすほどではないとされています。妊娠中に授乳したからといって、必ずしも流産や早産を引き起こすわけではありません。実際に、妊娠中に授乳をしながら、安全に下の子を出産した人はたくさんいます。ですが、妊娠中にお腹が張ったり、出血があったり、医師に安静を支持されている妊婦さんは、断乳を決意する必要があるでしょう。妊娠中の体は個人差がありますので、日々自分の体に注意を向け、少しでも不安があれば医師に相談するようにしてくださいね。

タンデム授乳のやり方を確認!

いざ二人目、三人目を出産したら、いよいよタンデム授乳が始まります。タンデム授乳は、ストレスやイライラを感じやすかったり、ママの負担になることもあるので、あらかじめやり方を確認しておくと、対処法も見つかりやすいですよ。

2人の赤ちゃんに同時に行う

赤ちゃんが双子の場合、同時にお腹が空いて泣くこともあります。どちらかを先に…と言っても、もう一人を泣かせておくのはかわいそうですよね。そんなときは、二人の赤ちゃんを同時に、左右のおっぱいを吸わせることになります。二人を抱えるのは、両手がふさがってしまい大変ですが、一度に済むと考えればおすすめです。まだ低月例の赤ちゃんなら、授乳クッションに寝かせるようにして授乳し、お座りが安定してきたら、二人をママの膝に座らせることで、タンデム授乳が可能になります。

双子でなくても、上の子が待てない、やきもちを焼くなどの場合は、同時に飲ませてあげましょう。上の子が常に待たなくてはいけない状態で、さみしい思いを抱き続けるのは、かわいそうですよね。同時に授乳することで、「ママは二人とも大好きよ」という気持ちで、愛情を伝えることもできます。

2人の赤ちゃんに時間差で行う

タンデム授乳は、赤ちゃんのどちらかが待てる状態なら、時間差で行うこともできます。時間はかかりますが、ママは両手に赤ちゃんを抱える必要がなく、体は楽です。忙しい育児の中で、一人ずつしっかり関わり合うことができる時間です。パパがいるときなら、待っている間はパパに抱っこしてもらったり、遊んでもらったりするのもおすすめです。

タンデム授乳にメリット・デメリットはあるの?

タンデム授乳は「体力的につらい」「気持ち悪い」という印象をもたれがちですが、悪いことばかりではありません。タンデム授乳には、一人の赤ちゃんへの授乳にはない、メリット・デメリットがあります。

【メリット】2人が吸うから母乳が出やすい!

母乳は、赤ちゃんに吸われれば吸われるほど分泌されます。まだ新生児や低月齢の赤ちゃんは吸う力も弱く、飲む量も多くありません。なかなか母乳育児が軌道にのらず、赤ちゃんが小さいうちはミルクを足しながら授乳をするママも多いのです。タンデム授乳なら、吸う力の強い上の子がぐんぐん吸ってくれるので、下の子もミルクを足さずに母乳を飲むことができます。溜まり乳のママなら、たくさん飲んでもらえる方が体が楽、ということもあります。

タンデム授乳は、上の子がどんどん飲んでくれることで、詰まりにくくなる、乳腺炎になりにくくなることも考えられます。上の子への授乳は、下の子へ母乳をたっぷり飲ませるためと思うと、気持ち悪いという感覚もなくなるはずです。赤ちゃんを母乳で育てたいと望むママには、タンデム授乳は強い味方になるでしょう。

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【メリット】上の子ともちゃんとコミュニケーションがとれる

下の子が生まれたばかりの頃は、上の子が、弟や妹にママをとられたと感じ、赤ちゃん返りをしたり、情緒不安定になったりすることが少なくありません。授乳は、愛情を伝えるスキンシップになります。タンデム授乳をすることで、その寂しさを和らげてあげることができるのです。

下の子を出産したばかりのママは、下の子のお世話で手一杯でしょう。下の子にかかりきりになってしまう中で、上の子とのコミュニケーションを大事にしたくても難しいこともあります。タンデム授乳をすることで、「ママは二人とも大好きよ」という気持ちをたっぷりと伝えてあげることで、赤ちゃん返りの防止にもなります。

【メリット】痩せる可能性も

母乳育児は痩せる、というのは、よく聞く話です。授乳は、ジョギングほどのエネルギーを消費します。そのため、授乳中のママは痩せると言われているのです。もちろん個人差はあり、母乳育児をしたら必ず痩せるというわけではありませんが、タンデム授乳なら、一人の赤ちゃんへの授乳よりもたくさんのカロリーを消費することになるので、さらに痩せる可能性が高くなると言えます。

特別なことをしなくても痩せると聞けば、タンデム授乳も悪くないですよね。妊娠中に体重が増えてしまったママや、早く妊娠前の体重に戻したいママは、痩せるためにタンデム授乳に励んでみてはいかがでしょうか?

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【デメリット】栄養不足になってしまうかも

タンデム授乳は痩せる可能性があるとご紹介しましたが、二人分の母乳、カロリーを消費することで、痩せるどころか栄養不足になってしまうかもしれないというデメリットもあります。痩せるために、お腹が空いても食事量を増やさずにいると、栄養は母乳として出ていくばかりで、ママが元気でいるための栄養が足りなくなってしまいます。

貧血など、強く疲労を感じるようであれば、痩せることは後回しにし、食事量を増やすなどして体力を維持することが必要です。

【デメリット】関節に負担がかかる

タンデム授乳のデメリットに、間接に負担がかかるということが挙げられます。二人の赤ちゃんを抱っこするだけでも肩こりや腰痛を引き起こすものなので、一日に何度も授乳をしていると、ママの間接が悲鳴を上げる可能性があります。タンデム授乳をする場合は、授乳クッションを使ったり、背もたれを用意するなど、少しでも体の負担を減らす工夫が必要です。

体勢がつらいのを我慢していると、肩こりや腰痛はひどくなる一方です。クッションなどを使っても痛みが出る、寝かしつけの際に添い乳をしていて体が痛む、という場合は、早めに整体などで体を整えてもらうようにしてくださいね。

【デメリット】赤ちゃんの虫歯リスクが上がる

タンデム授乳には、赤ちゃんの虫歯リスクが上がってしまうというデメリットがあります。上の子は離乳食や幼児食を食べるようになり、お菓子を食べることもあるでしょう。上の子の口内に虫歯菌がいる場合、同じおっぱいを口にふくむ下の子にうつる可能性があります。虫歯は、特に気を付けてあげたい注意点の一つです。

必ず下の子に先に授乳するようにしたり、おっぱいを消毒したりすることを忘れなければ、虫歯は防ぐことができます。

【デメリット】上の子が太ってしまうかも

上の子は、離乳食や幼児食でしっかりと栄養を摂れていることが考えられます。その上で、下の子と同じ母乳をたくさん飲んでしまうと、カロリー過多になり太る可能性があります。卒乳済みで、ただ赤ちゃん返りで飲みたがる場合は、飲み方を忘れていることもあり、くわえるだけで満足していれば太ることはありません。卒乳していない場合は、タンデム授乳により太る可能性を考慮する必要があります。

乳児ではない幼児が太るのは、良いことではありません。上の子が太るかも、これ以上太ると困る、と思ったら、おやつなどの間食をやめたり、タンデム授乳の際に下の子にたっぷり飲んでもらってから上の子に授乳するなど、太る前に対策を考えてあげましょう。

【デメリット】上の子にイライラしてしまうかも

下の子を出産して退院すると、上の子がとても大きく見えてしまうことはありませんか?上の子自身は変わっていないのに、お兄ちゃん・お姉ちゃんになったからと、親が勝手に子どもを大きな子として見てしまうことがあります。「こんなに大きいのに、まだおっぱいを飲むの?」と、上の子への授乳を気持ち悪いと感じて、ストレスを感じてしまうこともあるでしょう。

また、下の子に授乳したいのに、上の子が先に飲みたがったり、ぐずったりすると、ママはイライラしてしまいがちです。上の子にばかりイライラしたり、ストレスを感じたりする自分自身に、落ち込んでしまうママも少なくありません。ですが、イライラしたりストレスを感じるのは、育児を精一杯やろうとしている証拠です。ママも上の子も、もちろん下の子も、誰も悪くないのです。下の子が生まれたばかりの頃に上の子にイライラしたりストレスを感じてしまうのは、よくあることだと覚えておくと良いでしょう。

上の子にイライラしてしまう時は

タンデム授乳をしていると、どうしても上の子にイライラしてしまい、気持ち悪いと感じてしまったり、ストレスが溜まるママもいるでしょう。育児中にストレスを感じることはよくあることです。子どもたちにはタンデム授乳が必要なのだ、これが自分の育児なのだと割り切って、気持ちを切り替えましょう。タンデム授乳をしていなくてもストレスはあるものですし、タンデム授乳自体は決して気持ち悪いものではないので、自信を持って育児をして良いのです。

どうしても気持ちを切り替えられず、やむを得ず断乳をする場合は、上の子としっかり話をしましょう。その上で、授乳以外のスキンシップをたくさんとってあげてください。上の子にとっても下の子にとっても、ママが笑顔でいることが一番なので、まずはママ自身のストレスを減らすことを第一に考えてくださいね。

タンデム授乳の注意点は?

タンデム授乳をするなら、上の子も下の子も、そしてママ自身もハッピーでいられるように心がけたいものです。みんながハッピーに過ごすために、タンデム授乳の注意点をいくつかご紹介します。いずれも大切な注意点ですので、ぜひ頭に入れておいてくださいね。

あげる順番は下の子から

タンデム授乳の一つ目の注意点は、あげる順番です。下の子がまだ母乳しか飲めない間は特に、下の子から飲ませるようにしましょう。二人の赤ちゃんに同時に授乳する方法もありますが、上の子から先に飲む、ということは避けた方が良いです。上の子が栄養のある母乳を飲んでしまい、下の子への母乳が足りなくなってしまうようなやり方では、タンデム授乳はおすすめできません。

低月齢の赤ちゃん、特に新生児の間は、ママの母乳からもらえる栄養がとても大切です。特に初乳には、赤ちゃんに必要な栄養がたっぷり含まれています。タンデム授乳をする際は、下の子にたっぷりの栄養を与えてあげることが大切な注意点です。上の子が先に飲みたいとぐずるようなら、小さい赤ちゃんは母乳しか飲めないことを話して聞かせたり、他のスキンシップの方法で満たしてあげたりして、下の子が飲み終わるのを待つことができたときには、たくさん褒めてあげてくださいね。

おっぱいをちゃんと消毒する

タンデム授乳の二つ目の注意点は、順番に授乳する際、必ずおっぱいを消毒することです。先ほどご紹介した虫歯菌もそうですが、風邪などのウイルスもうつってしまう可能性があります。夜の寝かしつけの際など、消毒が面倒に感じると思いますが、後々のことを考えれば、徹底してあげたいですね。

最近では、授乳の際に消毒は不要と言われています。ですが、上の子から下の子、もしくは下の子から上の子へ虫歯菌やウイルスがうつってしまうのを避けたいならば、やはり消毒した方が良いでしょう。市販の除菌シートなどのアルコールが含まれているものではなく、清浄綿などの滅菌済みのコットンがおすすめです。

ご飯をたくさん食べるようにする

タンデム授乳の三つ目の注意点は、やはりママの栄養不足を防ぐことです。ママが動けないほど疲れてしまったり、寝込んでしまっては、育児もままならず、母乳も不足してしまいます。タンデム授乳に挑むなら、太ることを心配して、食事量を制限するのはやめましょう。いつもより、たくさんの、そして栄養たっぷりの食事をとることを心がけてくださいね。

いつもより食べたからといって、タンデム授乳していれば、そう簡単に太ることは考えられません。太る心配は忘れ、カロリー摂取に励みましょう。

辛くなったらやめる

タンデム授乳の四つ目の注意点は、ママのストレスです。タンデム授乳にありがちな、上の子を気持ち悪いと思ってしまう感情、肩こりや腰痛、栄養不足など、いかにストレスに対応できるかどうかが、大切です。気持ち悪いという感情を払拭し、それまでと変わらず上の子と接するようになり、たくさん食べることで栄養を補うなどしてストレスを軽減できれば良いですが、難しい場合もあるでしょう。

上の子へのイライラ、気持ち悪いという感情が抜けない、ストレスで体調を崩しがちなど、デメリットばかりでつらくなってしまったら、上の子の断乳を考える時期なのかもしれません。断乳の必要性を話して聞かせ、時期を決め、その日はパパに協力してもらいましょう。上の子はさみしがるでしょうが、それは断乳を経験する子は誰でも感じることです。タンデム授乳の注意点としておぼえておいていただきたいのは、タンデム授乳は無理をしてまで続けることはない、ということです。

タンデム授乳中の寝かしつけ方

育児の中でも特に大変なのが、寝かしつけではないでしょうか?下の子が生まれたばかりなら、ママも寝不足なので、寝かしつけはできるだけスムーズに済ませたいですよね。寝かしつけの際に添い乳しているのなら、タンデム授乳でもそうなる可能性が高いでしょう。上の子と下の子の寝かしつけの時間が同じであれば、同時に授乳して同時に眠ってもらうのが一番ですが、そう簡単にいかないのが寝かしつけです。

できれば同時に寝かしつけをしたい、というママも多いと思います。その場合は、日中は上の子とたくさん外で遊び、お昼寝はなしにしてしまうという方法もあります。下の子の寝かしつけで添い乳をするのなら、その時間は待ってもらい、下の子が寝ている間にたっぷり遊んであげましょう。お昼寝なしは難しい場合は、午前中か、午後の早いうちの短時間で済ませましょう。同時に寝かしつけができれば、ママのストレスはかなり軽減できるはずです。

授乳生活では無理をしないで

タンデムで大切なのが、無理をしないということです。気持ち悪いと感じてしまう、もしくはママ友に気持ち悪いと言われても、今の子どもたちに必要なことだと気持ちを切り替えましょう。肩こりや腰痛がつらいなら、子どもたちをパパに任せ、整体に通うのもおすすめです。寝かしつけがうまくいかず寝不足になってしまう場合は、パパやおばあちゃに頼ることも必要です。痩せるどころか栄養不足になる前に、ママは普段よりたくさん食べましょう。甘いお菓子を食べ過ぎると太る可能性もあるので、気を付けてくださいね。

上の子が太る可能性、下の子に虫歯菌がうつる可能性など、あらゆる可能性を考え、対処法を用意しましょう。そういった注意点に気を付けて、ママ自身も今だけのタンデム授乳を楽しんでくださいね。

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この記事のライター
amaneccofree
女の子を育児中の、赤ちゃんが大好きなママライターです。育児が楽しくなるような記事を書くことを心がけています。

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