母乳量を増やす方法9選を紹介!母乳が出ない・少ないママ必見!
赤ちゃんは出来るだけ母乳で育てたい。でもいざやってみると母乳育児は想像以上に難しいですね。毎日の生活を見直すことで、母乳の量は増やすことは出来ます。また量を増やすだけでなく、より質の高い美味しい母乳にするにはどうすればいいのかもご紹介します。
目次
もしかして母乳の量が少ない?
母乳はミルクと違いどれだけ飲んだか目で見えにくいので、量が足りているのか不安という方も多いと思います。
あまり寝ない。
なんだか機嫌がいつも悪い、体調が悪い気がする。
おしっこやうんこの量が減った。
体重があまり増えていない。
こんなことで悩んではいませんか?
もしかしたら原因は母乳の量が足りていないからかもしれません。
※新生児の場合、寝すぎも母乳不足の可能性があります。あまりの空腹で泣く気力もなくなってしまうからです。
母乳の量が減った?量の少ない主な原因
母乳の量は様々な要因で増えたり減ったりします。
初めから溢れるほど母乳が分泌される人もいますがそうでない人がほとんどです。
最初はそれなりに分泌されていても、食事や生活習慣の変化などで急に減ってしまう事は珍しくありません。
母乳の量が減る原因はいろいろありますが、ここでは主な原因をいくつか紹介します。
ホルモンバランスが崩れてしまっている
出産前と出産後ではホルモンの分泌がガラッと変わります。妊娠中は女性ホルモンの分泌量が増え、産後はガクッと減少します。そして、母乳を作るホルモンの分泌量が増えます。
これは体にとって急激な変化です。
ホルモンの分泌の大きな変化に加え、
・慣れない育児や生活リズムの乱れによる精神的ストレス
・食事が乱れている
・睡眠不足
この様な事が原因でホルモンバランスが崩れてしまいます。
それらは母乳の量が減るだけでなく、肌荒れやむくみ、抜け毛といった症状としても表れます。
乳腺や乳管が詰まってしまっている
おっぱいを触ってみてしこりのようなものはありませんか?
しこりがある場合、乳腺が詰まっているかもしれません。
詰まりの主な原因は、
・授乳回数が少ない
・赤ちゃんが母乳をうまく吸えていない
です。
授乳をしていない時もホルモンの働きにより母乳は作られています。
授乳の回数が少ないと乳房の中に母乳が溜まってしまい詰まりの原因になるだけでなく、母乳の分泌量が減ることにもつながります。
また授乳回数が多くても赤ちゃんがうまく吸えていなくては意味がありません。
浅く加えた状態ではあまり母乳を飲むことが出来ず、満腹になる前に赤ちゃんが疲れて眠ってしまいます。
深く咥えさせることにより、効率よくたくさんの乳管から母乳が分泌されるでしょう。
もし小さなしこりができてしまった場合は、授乳中にしこりの部分を軽く押したりマッサージをすると解消することが出来ます。
水分不足になっている
母乳育児にとって水分はとても大切です。
なぜなら母乳の8割以上は水分で出来ているからです。
人は通常でも1日2リットルの水分が必要と言われています。
母乳を増やすためには、母乳分の水分も必要になるので3リットル、
夏場などは4~5リットルを目安に摂取する必要があります。
母乳分の水分はついつい忘れがちになるので、授乳の時期は水分不足になりやすいと言われています。
※水分を摂りすぎるとむくみが気になる方は、食事の塩分量を減らしたり刺激物を食べ過ぎないようにして、一日2リットルを目安に水分を摂りましょう。
またジュースなど砂糖が多く含まれた飲み物を飲みすぎないようにしましょう。
ストレスがかかっている
産後は体に想像以上のダメージを受けています。
またホルモンのバランスも大きく乱れています。
いつもなら受け流せる事でも、イライラしてしまう。
原因はわからないけど無性に悲しくなる。
なんてことは少なくありません。
本人も気が付かないうちにたくさんのストレスがかかって体調の変化に表れてしまいます。
体が冷えてしまっている
体温の高い赤ちゃんを抱っこして授乳をしていると体がポカポカしてきますが、意外と手足は冷えているなんてことが少なくありません。
一か月検診で医師の許可が出るまでは、湯船に浸かれずシャワーだけなのでなかなか体を温めることが難しいです。
体の冷えは、体調も崩しやすくしてしまうので気を付けたいですね。
母乳の量を増やす方法9選!
では、母乳の量を増やすにはどうすればいいのか。
方法はたくさんありますがここでは10個の方法を紹介します。
全部やらなくては!と気負わず、やれることから実践しましょう。
きっとあなたに合った方法があるはずです。
1. 授乳の頻度を上げる
母乳を増やすために重要なことは頻回授乳です。
乳頭を刺激すると母乳を作るプロラクチンと射乳に必要なオキシトシンというホルモンが分泌されます。
生まれたばかりの赤ちゃんはまだ胃が小さいので、授乳の回数に制限はありません。
プロラクチンの濃度は24時間の間に8回授乳すれば低下しません。
つまり3時間以上時間を空けると低下してしまうということです。
新生児の場合1、2時間間隔の授乳も珍しくありません。
2. ミルクの使用量を減らす
生まれたばかりの赤ちゃんは満腹中枢が未発達です。
「そろそろお腹がいっぱいだからごちそうさまでした。」は出来ません。
まだまだ飲むからとミルクをたくさん足してはいませんか?
ミルクを足さなくても満足しているかもしれないので量を少し減らしてみましょう。
母乳を作るプロラクチンは昼間よりも夜間のほうが価が高くなるといわれています。
夜は眠いからついついミルクを足してしまいがちですが、夜こそ授乳をすることが大切です。
昼間に少しミルクを頼って夜間にこそ頻回授乳を心掛けましょう。
3. 温かい水分をたくさんとるよう心がける
授乳をするととってものどが渇きますよね。
そんな時ついつい冷たい飲み物が飲みたくなりますが、あまりおすすめしません。
冷たい飲み物を飲むと体が冷えます。
体が冷えると代謝がさがります。
逆に暖かい飲み物は体温を上げ代謝を上げてくれます。
代謝を上げると母乳の量が増えるだけでなく、脂肪が燃焼されるので一石二鳥ですね。
あまり温かい飲み物は得意じゃないという方は、自分の体温より冷たい飲み物を飲みすぎないように気を付けましょう。
4. 食生活を改善する
ついつい手軽に食べられるスナック菓子を食べたり、甘いジュースを飲んではいませんか?
高カロリーな食べ物、ジュースなど甘い飲み物ばかりの食事だと乳腺の詰まりの原因になります。
冷え性で貧血の人は母乳があまり出ない事が多いそうです。
鉄分を多く含んでいる食べ物を意識して食事の中に取り入れましょう。
またビタミン、ミネラル、たんぱく質も不足しがちなので栄養価の高い食べ物をしっかり食べましょう。
5. 生活習慣を整える
生活習慣を整えるといっても様々な方法があります。
睡眠不足や運動不足を解消する事、精神的なストレスをためない事、質の高い食事を摂る事が大切です。
頻回授乳なのでついつい睡眠不足になりがちですね。
新生児のころは日中も授乳の時間以外はお昼寝をしている赤ちゃんがほとんどです。家事が気になるかと思いますがほどほどにして赤ちゃんと一緒にお昼寝しましょう。
産後間もなくは交通事故並みのダメージが体に与えられています。
1か月は安静にする必要がありますが、動けるようになったら無理のない程度に散歩や家事をするなどして体を動かすことをおすすめします。
また安静中もマッサージをして体をほぐし血の流れが悪くならないように気を付けましょう。
6. ソックスを長めに履く
女性で冷え性という方、たくさんいらっしゃると思います。特に夏でも手足だけ冷える。なんてことありますよね。
足を温める事は、冷え症予防にとても効果的な方法です。
足首には「三陰交」という母乳と関係するツボがあります。
ここを温めるといいので、くるぶしが隠れる長さのソックスを履きましょう。
ただ睡眠時は足の裏から放出する熱を外に逃がさなくなり、体温調節が出来なくなるので靴下は日中起きているときに履くようにしましょう。
7. 入浴・フットバスで体を温める
育児は休む暇がなく自分のことは後回し。
湯船に浸からずシャワーだけでおしまい!なんてことも多いと思いますが体を温めるには湯船に浸かることが大事です。
母乳のためにはもちろん、産後の体を労わるために入浴中にマッサージをするなどしてリラックスする時間を作りましょう。
足首を温めると足の血流がよくなり、全身の血行もよくなるのでどうしても湯船に浸かれないときはフットバスもおすすめです。
8. おっぱいマッサージで胸の血流も改善
マッサージは母乳の量を増やす「おっぱいマッサージ」と乳首を赤ちゃんがくわえやすくする「乳頭マッサージ」があります。
おっぱいマッサージは体温が上がり、血の流れが活発になる入浴時がおすすめです。
自己流のマッサージでは逆効果になる可能性もあるので、助産師の方と相談してそれぞれに合った一番いい方法のマッサージを見つけましょう。
9. ストレスを溜めない
母乳にとってストレスは天敵です。ストレスによりホルモンバランスが乱れると、母乳の量が減ってしまいます。
産後間もなくは寝不足や体が思い通りに動かないことにより、どうしてもストレスが溜まりやすくなっています。
「もしかして母乳が足りてないかも?」と不安になってしまう事もありますがそれもストレスの一つです。
赤ちゃんが泣いている原因は母乳以外にもたくさんあります。
ゆったりとした気持ちで育児をしましょう。
窓を開けて外の空気を吸ったり、お気に入りの音楽を聴くなど自分なりのストレス解消方法を見つけるといいですね。
母乳の分泌を増やすのに役立つ食べ物・飲み物は?
母乳の主な成分は血液です。
体を温めて血行を良くすることにより母乳の分泌量を増やすことが出来ます。
ではどうすれば血行を良くすることが出来るのか。
入浴や運動、マッサージなどの方法もありますが基本はやはり日常の食事です。
しかしただ食べたいものを食べる食事では逆に体を冷やしてしまう事もあります。
ここでは母乳の分泌を増やすのに効果のある食べ物や飲み物をご紹介します。
大切なのはバランスを整えること
母乳にいい食べ物は昔ながらの和食です。
ごはんなどの主食を中心に、肉や魚や卵を使った主菜、野菜や豆・芋類を使った副菜をバランスよく摂りましょう。
ただ食事のバランスのことばかり考えて神経質になりすぎるのもあまりよくありません。
野菜たっぷりのお味噌汁や、お肉と野菜を入れた五目御飯など自分が美味しいと思える料理を作って食事を楽しい時間にすることも大切です。
炭水化物ではお米がおすすめ
おばあちゃん世代の人はよく「母乳にはお餅がいい」なんて言いますが、お餅は詰まりの原因になります。
確かにお餅やもち米はカロリーが高く母乳を増やすことが出来る食べ物です。
現代は昔に比べ食生活が豊かなので毎日お餅やもち米を食べる必要はありません。
少し母乳の量が減ったかな?というときに食べるといいでしょう。
母乳の主な成分の1つに炭水化物があります。
なぜお米がおすすめの食べ物かというと、水分を多く含んでいるからです。パンなどの他の炭水化物より消化しやすいのもおすすめの理由です。
体の温まる根菜類を摂ろう!
夏と冬では夏のほうが母乳育児率が高いと言われています。
夏のほうが体温が高く、母乳の分泌量が増えるからです。
冬の食べ物、とくに根菜類は体を温め血流を良くします。
根菜類のたっぷり入った汁物、ごぼう・レンコン・人参で作ったきんぴらなどがおすすめです。
また逆に夏の食べ物は体を冷やすのであまりおすすめしません。
鉄分摂取のためにはレバーやプルーンがおすすめ
鉄分は血液を作るために重要な栄養素で、妊娠・授乳期に不足しがちです。
レバーやプルーンなど鉄分の含有量が多い食べ物を意識して摂取しましょう。
レバーでは特に豚のレバーに鉄分が多く含まれています。しかし鉄分が豊富だからと言って毎日の摂取はおすすめしません。
レバーにはビタミンAが豊富に含まれています。過剰に摂取すると、脱毛や手足の痛み、めまいなどの不調が現れるので注意が必要です。
鉄分は単品では効率よく摂取できないと言われています。ビタミンCや亜鉛、動物性たんぱく質を多く含んだ食べ物と一緒に摂取することで吸収率が高くなります。
たんぽぽコーヒーがおすすめ
たんぽぽコーヒーとはコーヒー豆の代わりにたんぽぽの根を使用して作られた飲み物です。
ノンカフェイン、そして体を温める「陽性食品」です。
血液をさらさらにする効果もあり、母乳育児にはもってこいの飲み物ですね。
たんぽぽの根は漢方薬なのでたんぽぽコーヒーも漢方薬の一種です。
「くせがありそう。」なんてちょっと心配になりますが飲みやすい物もたくさんありますよ。
ハーブティーにはリラックス効果!
コーヒーはちょっと苦手、という方にもおすすめな飲み物がハーブティー。
特におすすめなのが「ラズベリーリーフ」
安産のハーブとも呼ばれ、母乳の量を増やすだけでなく落ち込んだ気分を明るくさせる効果もあります。
また「ルイボスティー」もおすすめです。
ルイボスティーはノンカフェインでミネラルのバランスもとてもいいです。
逆に「ペパーミント」や「セージ」は母乳が減ってしまうので注意が必要です。
「ミント」は色々なハーブティーに配合されているので気を付けましょう。
母乳の分泌を増やすツボもチェック!
マッサージや食事など様々な母乳を増やす方法をご紹介してきましたが東洋医学であるツボも母乳を増やすためにいい方法と言えます。
母乳に特に有効なのは肩こりのツボです。
授乳中はずっと赤ちゃんを抱っこ、抱っこをしていないと寝てくれない。
などなど赤ちゃんをずっと抱っこしているとどうしても肩がこってしまいます。
肩がこると血流が悪くなり母乳の分泌が減ってしまいます。
生活を整えて素敵な母乳育児
日常の生活を見直すことは母乳のためにもなりますが、産後の体の回復を早めることにもつながります。
生後間もない赤ちゃんは、昼夜の区別がつかず昼と夜が逆転している事が多いです。
朝は出来るだけ朝日を浴びて、夜になったら出来るだけ暗くして徐々に生活のリズムを整えてあげましょう。
急に完璧な母乳育児が出来る人はほとんどいません。
毎日の生活を見直して、赤ちゃんと一緒に無理せず母乳育児を楽しんで、授乳の時間を赤ちゃんにとっても楽しい食事の時間になるようにしましょう。