『凛』を使った男の子&女の子の名前!漢字や字画数・意味の由来も徹底調査!
最近、「凛」という漢字を名前に使うことが流行っています。男の子の名前にも女の子の名前にも使いやすい素敵な漢字ですね。「凛」を使った名前の紹介や、「凛」の解説をしていきますので、名付けに困っている人はぜひ参考にしてみてください。
目次
『凛』の読み方
まずは「凛」の読み方を確認していきましょう。漢字によっては一般的な読み方以外にも表外読みや人名読みを持っている漢字もありますので、赤ちゃんを名付ける際には必ず読み方を調べるようにしましょう。
「凛」の読み方
音読み:リン
訓読み:さむ-い
人名読み:リ
名付けに使う際には「リン」や「リ」の読み方を使うことで、色々な名前を考えることができそうですね。
『凛』漢字の意味と由来
次に「凛」の漢字の意味と由来を確認していきます。漢字自体に詳しくなることで、発想が豊かになりますね。名前を考える時間は幸せな時間です。ぜひ色々な観点から名前を考えてあげましょう。
『凛』と『凜』の違い
まずは「凛」と「凜」の違いについて解説していきます。見た目には漢字の一部分が「示」か「禾」になっているかの違いしかありませんので、あまり意識したことがない人も多いのではないでしょうか?
実は、「リン」には正字と俗字があります。正字が「凜」であり「凛」は俗字となっています。正式な字としては「凜」ですが、一般には「凛」の方が多く知られていますよね。
その理由は、パソコンの文字の規格であるJIS漢字コードの登録順にあります。JIS漢字コードに登録する際、「凛」の方が「凜」よりも先に登録されました。そのため、パソコンの変換では「凛」の方が先に表示され、その結果「凛」の方が一般に広く知られる漢字となっています。
名前に使えるようになったのは「凛」が2004年、「凜」が1990年です。しかしながら、名付けの際に「リン」という音が好まれるようになったのが比較的近年のことであるのも「凛」の方が知名度の高い理由の一つといっても良いでしょう。
『凛』漢字の意味
「凛」と「凜」は同じ字として認識されているため、同じ意味を持っています。「凛」の意味を確認していきましょう。
1. 寒い
2. 厳しい。激しい
3. 心が引き締まる様子
「凛とした空気」や「凛々しいたたずまい」のような使い方からも分かるように、クールな印象のある意味を持っていますね。かっこいい印象のある名前に使いやすそうです。
同じ意味を持っているので、どちらの「リン」を名付けに使っても構いません。赤ちゃんが成長して実印を作る際にどちらの漢字を使いたいかや、名字に「禾」が入っているか否かなどで判断しても良いですね。
『凜』特有の漢字の意味
「凛」と「凜」は同じ字ですが、「凜」にしかない意味が1つだけあります。それは「天から授かる」という意味です。この意味は「稟」の部分が「稟議書」という言葉に使われていることを考えると理解しやすいでしょう。名付けの際に、「天から授かる」という意味を持たせたい場合には、敢えて「凛」ではなく「凜」の字を使うのも良さそうですね。
『凛』漢字の由来
「凛」と「凜」は意味だけではなく由来も同じです。「凛」という漢字の由来は部首の「にすい」が「氷」を表しています。「凍」などと同じ部首なので、意味が推測しやすいですね。また、それに右側の「リン」と読む部分を付けることで読み方を示しています。「稟」自体には由来は特にありません。
「氷」を由来とした「にすい」と「リン」を組み合わせることで「心身が引き締まる」ことを表している漢字となっています。
『凛』漢字の画数
「凛」と「凜」は漢字の字画数も同じです。両方とも15画と、一文字の漢字としては少々多い画数となっていますね。姓名判断的にも「特大吉」と呼ばれ、この画数を持つ漢字を名前に使うことで性格が温厚で後世に残るほどの偉業を成し遂げる人物になるという説もあります。一文字の名前としても良いですね。
もちろん、姓名判断は漢字一文字だけで判断することはめったにありません。名前全体、名字全体など全てのバランスを見つつ考えることを覚えておきましょう。また、流派によっても結果が変わってきます。姓名判断を気にして画数を見るのも大切ですが、とらわれすぎないように注意が必要です。
『凛』文字のイメージ
「凛」という文字にはどのようなイメージを抱いているでしょうか。先ほど紹介した「凛とした空気」や「凛々しいたたずまい」という使い方から、クールでかっこいいイメージを抱いている人が多いのではないでしょうか。
その他にも「稟議書」を連想して厳しいイメージを持っている人も多いかもしれません。特に会社で稟議書作成に携わっている方は「凛」の字を見ると反射的に怯えてしまう人もいるかもしれませんね。
『凛』を名前にしてはいけないの?
たまに「凛」という漢字は赤ちゃんの名付けにふさわしくないと説明している説があります。特に「氷を由来としている」という由来に着目している人や、「厳しい」という意味が赤ちゃんらしくない・赤ちゃんにふさわしくないと考える人が多いです。
しかしながら、漢字の意味や由来は解釈によってポジティブなイメージにすることも可能です。たとえば名付けに人気のある漢字の「夢」も「この漢字は『全てが夢で終わり、決して叶えることができない』と解釈できるため名付けにふさわしくない」と主張する人もいますし、「夢という漢字のように『夢に溢れた人生』を送ってほしい」と考えて名付けに使う人もいます。
漢字の意味や由来は大切ですが、組み合わせる漢字によって名付けの意味が違ってくることを覚えておきましょう。「凛」の字も「厳しい」という意味や「氷」という由来だけを考えると名付けにふさわしくないと思う人もいますが、ポジティブに「自分に厳しく向上心に溢れる」や「氷のように透き通った心を持つ」などと解釈することもできますね。
「凛」は決して名付けに使ってはいけない漢字ではありません。「死」や「悪」、「魔」などの悪いイメージが強い漢字を避けた方が良いのは事実ですが、ほとんどの漢字は問題ありません。名付けの際に意味や由来をしっかりと考え、いずれ赤ちゃんに説明できるようにしてあげると良いですね。
『凛』名付けに込める想い
「凛」という漢字を名付けに使う際には、漢字の意味や由来を大切にして想いを込めてあげましょう。たとえば「なんとなく『リン』という響きが可愛いから」という理由で使ってしまうと、将来的に「なんで『鈴』じゃなくて『凛』なの?」という質問に困ってしまう可能性があります。
厳しい・凛とした・凛々しい・心身が引き締まる……など、「凛」には名付けにふさわしい意味がたくさんありますね。たとえ響きが気に入ってこの漢字を選んだとしても、想いを説明できるようにしっかりとした由来を持たせることが大切なのではないでしょうか。
『凛』を使った名前を読み方【男の子】
「凛」を使った男の子の名前と画数、解説を紹介していきます。二文字の名前と三文字の名前を紹介していますが、もちろん一文字で「凛」と名付けてもかっこいい名前の男の子になりますよ。
『凛』を使った二文字の名前【男の子】
まずは二文字の名前を3つ紹介していきます。男の子の名前には二文字の名前がスタンダートですよ。男の子は名字が変わる可能性が低いので、名字との相性を重視して名前を決めるのも良いでしょう。
凛久(りんく)くん
【画数】
凛:15画
久:3画
【解説】
「久」という字には「永久」という単語で分かるように「永遠」や「長い間」という意味があります。「ずっと凛々しい男の子」という意味を持った名前になるのでかっこいいですね。
風凛(ふうりん)くん
【画数】
風:9画
凛:15画
【解説】
男の子の名前には「風」などの壮大なイメージを漢字を使うことが好まれますね。名前自体は「寒い風」という意味になるので、冬の日に生まれた男の子に付けるのがおすすめです。ただし「風鈴」と同じ音ですので夏生まれの男の子でも違和感はありませんね。寒い風のように凛とした印象のある子に育つように想いを込めて名付けましょう。
海凛(かいり)くん
【画数】
海:9画
凛:15画
【解説】
こちらも「海」という壮大なイメージのある漢字を使った素敵な名前ですね。「寒い海」というイメージ通り冬生まれの男の子に名付けると良いですね。また「凛」が持つ「寒い」という意味はあまり一般的ではないので「海」のイメージ通りに夏生まれの男の子でも構いません。
『凛』を使った三文字の名前【男の子】
次に三文字の名前を紹介していきます。古風な名前も今風の名前もありますよ。
凛太郎(りんたろう)くん
【画数】
凛:15画
太:4画
郎:9画
【解説】
とても古風な名前ですね。「凛」の字は中性的ですが「太郎」と付けることで女の子に間違われることがなくなります。
明之凛(あきのり)くん
【画数】
明:8画
之:3画
凛:15画
【解説】
少し難しい読み方ですが、名前の響きが古風なのでバランスが取れた名前ですね。「凛」の字は「凛々しい」などの厳しいイメージのある漢字です。それを「明」と組み合わせることで調和がとれた名前になっています。
凛留羅(りるら)くん
【画数】
凛:15画
留:10画
羅:19画
【解説】
こちらは今風の漢字です。「羅」という漢字は「うすぎぬの衣」を意味するので女の子の名前にも使えますが、画数の多さがかっこいいですね。
『凛』を使った名前を読み方【女の子】
次は女の子の名前を紹介していきます。女の子の名前も男の子と同じように、画数と解説を紹介していきますので参考にしてくださいね。
『凛』を使った二文字の名前【女の子】
まずは二文字の名前です。女の子の名前も二文字がスタンダードですね。結婚して名字が変わっても、色々な名字に対応することができます。
真凛(まりん)ちゃん
【画数】
真:10画
凛:15画
【解説】
外国風の名前です。海を意味する「Marine」と同じ響きですね。音の響きがとても可愛らしく、今風の名前ですよ。
凛花(りんか)ちゃん
【画数】
凛:15画
花:7画
【解説】
「花」という漢字は女の子の名付けにとても人気があります。逆さまにして「花凛」でもかわいい名前になりますね。冬に咲く雪割草を連想させる名前です。
凛菜(りな)ちゃん
【画数】
凛:15画
菜:11画
【解説】
「菜」の字はよく女の子の名前の止め字に使われる漢字です。音の響きも新しいですが珍しい名前ではありません。変わった名前を付けたくない人におすすめですよ。
『凛』を使った三文字の名前【女の子】
次は三文字の名前を紹介していきます。女の子に三文字の名前を付けると今風の名前になりますね。
紗由凛(さゆり)ちゃん
【画数】
紗:10画
由:5画
凛:15画
【解説】
落ち着いたイメージの名前ですね。「紗」の字を「桜」にすると華やいだ雰囲気にすることもできますよ。
凛流夢(りるむ)ちゃん
【画数】
凛:15画
流:10画
夢:13画
【解説】
今風の響きの名前です。先ほど紹介した「夢」という漢字を使っていますが「凛々しく流れに乗って夢を叶える」という由来を説明することでポジティブなイメージの名前になりますね。
朝凛羽(ありう)ちゃん
【画数】
朝:12画
凛:15画
羽:6画
【解説】
こちらも今風の響きの名前ですね。「朝の凛とした羽」というのは、早朝の爽やかでどこか厳かな空気感を表現しているようですね。
赤ちゃんの名付けのポイント
「凛」の文字に限らず、赤ちゃんを名付ける際に気を付けたいポイントを3つ解説していきます。名前を決める時には参考にしてくださいね。
名字との名前のバランス
名字と名前のバランスは一番に意識しましょう。名字が長い人が長い名前を付けたり、逆に一文字の名字の人に一文字の名前だと、名簿上は見つけやすくなりますがバランスは悪くなりがちです。名前を考える際には、名前だけではなく名字と一緒に紙に書いてみることでバランスを確認しやすくなりますよ。
「かっこいいから」という理由で画数の多い漢字ばかりを使うと、テストや持ち物への記名の際に不便を強いられてしまう可能性もあります。特に赤ちゃんが小さい頃は親が記名する機会も多いですね。自分たちのためにも画数が多すぎる名前・文字数が多すぎる名前は避けた方が無難です。
読みにくい名前ではないか
最近はいわゆる「キラキラネーム」と呼ばれる名前が流行っていますが、あまり読みにくい名前では子供が訂正する機会が多くなってしまいます。
せっかく意味や由来、想いを込めて大切に付けた名前も訂正の機会が多いと子供自身が愛着を持ちにくくなってしまいます。また、赤ちゃんの名前を発表した時に何度も読み方を聞かれるのはストレスになってしまいますね。今風の名前にする場合も、読み方は読みやすいものにしたり、説明しやすい読み方にするように気を付けましょう。
名前の響きも大切に
名前は文字で書く回数も多いですが、声に出して読む機会も多いですね。また、自己紹介や面接などの際には自分の名前を声に出して発音します。そのため、名前の響きにも気を付けて名付けてあげる必要があります。
漢字の意味や由来が素晴らしくても、名前の音の響きが現代にそぐわなかったり珍妙なものだと子供が笑われてしまう可能性が出てきます。また、赤ちゃんの頃から何度も何度も繰り返し呼ぶ名前ですので発音しやすい名前が良いですね。名前を考える際には、ぜひ実際に声に出して発音してみましょう。
『凛』を使って赤ちゃんの名付けを考えてみよう
男の子の赤ちゃんにも女の子の赤ちゃんにも使いやすい素敵な漢字である「凛」について一通り紹介してみました。気に入った名前が見つかったり、素敵な名前のイメージが湧いたりしましたでしょうか。
まだ名前が決まっていないという方は、ぜひ「凛」という漢字を使った名前を考えてみてくださいね。最高のプレゼントを赤ちゃんに渡せるように祈っております。