ひらがなの名前は姓名判断的に避けたほうがいいの?【メリット・デメリット】
子どもの名前は簡単に変えることができないものですし悩みますよね。どんな時代にもひらがなの名前は親しまれてきましたが「姓名判断的に避けるべき?」とお悩みではありませんか?ひらがなの名前のメリット・デメリットをご紹介しますので、名づけの参考になさってください。
目次
ひらがなの名前のメリットは?
まずひらがなの名前というのは、一般的に男の子よりも女の子のほうが多くつけられています。それはおそらく、ひらがなという文字が女性の使う文字だったからということが影響していると思われます。
では男の子でひらがなの名前はいないのか?というと、速水もこみちさん(「もこみち」は本名)や渋谷すばるさんなどが有名人にいらっしゃいますよね。姓名判断のことは一旦横に置いておいて、ひらがなの名前にどんなメリットがあるか考えてみましょう。
【メリット】名前を間違われることが少ない
一時期はひらがなの名前が多かった印象がありますが、近年は珍しい漢字や画数の多い漢字などを使った「一般的ではない読み」の名前が多くなっています。難しい漢字ではなくとも、複数の読み方のある漢字だと間違えられることがありますよね。ひらがなの名前の場合は基本的に間違えられることが少ないです!
ごくまれに「しほり」と書いて「しおり」と読むなど、文字と読みが違う場合はありますがそんなに多くはないかと思います。
【メリット】柔らかい印象になる
ひらがなは漢字に比べると丸い曲線でできている文字が多いため、柔らかい印象の名前になります。たとえば女の子の名前で、「桜」「遥」などの漢字を「さくら」「はるか」とひらがなにすると画数が少ないこともあってゆったりした感じがしませんか?
タレントの眞鍋かをりさんは、苗字に旧字が入っていて画数が多いため名前がひらがなでふんわりとしてバランスがとれていると思います。また「かおり」ではなく「かをり」なので、ちょっと違うぞ?と思ってすぐに覚えてもらえますよね。
【メリット】子どもが早くから自分の名前を書けるようになる
個人的にはこれが結構大きいメリットだと思っています。ひらがなであれば3~4歳から書けるようになる子がいるので、苗字の漢字が難しくなければ早いうちからフルネームを書くこともできます。実は自分の名前の漢字が難しかったり画数が多かったりでなかなか書けない(ひらがなで書いてしまう)という子どもはいるのです。
また小学校のうちは「習っていない漢字は書かないように」と指導されるところもあります。難しい漢字ですと学校で習わないため、テストの時の名前の欄であってもひらがなと漢字を混ぜて書くように言われることも。
※この混ぜ書きがよくないとされ、自分の名前は漢字で書くべきとする学校もあります。
【メリット】名簿などで探しやすい
今は画数の多い漢字の名前の子どもがたくさんいるので、ひらがなの名前は名簿でとても探しやすいです。クラス替えで名簿が貼り出されたときに特に思いました。どこの学校も色んな国籍の子どもが珍しくないと思いますが、ひらがなの名前はカタカナの名前の子どもと同じくらい目立ちます!
※以前教員をしていたのですが、担任しているクラスにカタカナの名前の子どもは二~三人、ひらがなの名前の子どもは一人か二人いる程度でした。
ひらがなの名前のデメリットは?
ここまでひらがなの名前のメリットをご紹介しましたが、デメリットはないのかというとそういうわけでもありません。
ひらがなの名前がよくないというわけではありませんが、男の子の場合はひらがなの名前をつけると女の子に間違えられたり「弱々しいイメージ」などを周りからつけられたりしてしまう場合もありますね。では、他にどんなデメリットがあるのでしょうか。
【デメリット】意味や思いを込めにくい
漢字は表意文字のため名前の漢字そのものに意味をこめることができます。たとえば男の子の名前なら明るい子になって欲しいから「明」と書いて「あきら」と読ませるなど、他の人が見てこういう意味や思いをこめたんだろうなということが伝わりやすいですね。
ひらがなは表音文字のため文字自体に意味はありません。女の子の名前なら明るい子になってほしいから「あかり」や「ひかり」とつけたとしても、単語としての意味しかありません。上の例に比べるとわかりにくいですよね。
【デメリット】毛筆だと書きづらい
ひらがなは漢字に比べるとバランスが取りづらいので、毛筆で名前を書きづらいということがあるかもしれません。また、ひらがなの直線はまっすぐ書くよりもちょっと丸みを持たせたり反らせたりするほうがキレイに見えるという傾向があります。
これは自分の名前を書く練習をたくさんすれば克服できるようになるとは思いますが、子どものうちは難しいかもしれませんね。
【デメリット】子どもが漢字で名前を書けないと思われる
さきほど「習っていない漢字は書かないようにと指導されるところもあります」とご紹介しましたが、習い事など様々な学校の子が集まる場では子どもが漢字で名前を書けないと思われてしまう例もあります。学校によっては習っていない漢字でも「自分の名前なら書いて良い」という学校もありますので、その子が本当にひらがなの名前なのか難しい漢字の名前なのかわからないということのようです。
これは中学校以降は気にしなくていいことではありますが、ひとつのデメリットとして覚えておくとよいでしょう。
姓名判断的に見るとひらがなの名前は良くないの?
実は姓名判断的に見てひらがなの名前がよくないと決まっているわけではないのです。逆に、私たちが良く見かける漢字であっても、姓名判断的によくないとされている漢字はたくさんあります。例えば「幸」という文字は意味もいいのに漢字の成り立ちがよくないため使わないほうがいいとされています。良い意味を持つ漢字であっても、姓名判断的によくないという漢字は結構あるのです。
画数の読み方が流派によって異なる
姓名判断にはさまざまな流派があり、流派によって画数の算出方法が異なります。そのため、すべての流派で吉となる名前は存在しないのではないかと言われています。自分の名前にとってよくない流派をわざわざ選ばないですよね。
自分の苗字に旧字が含まれているか、はたまた二文字の苗字なのか三文字の苗字なのかで、ベースとする流派が変わる場合もあるでしょう。ひらがなの場合は、一度カタカナに直して画数を見る流派とそのままの流派とあります。
運命がくずれるという暗示がある
ひらがなは漢字を「くずして」できたという成り立ちのため、ひらがなの名前は運命が「くずれる」という暗示があると言われています。しかも、自分でくずすのではなく「周りにくずされる」ということなのだそうです。
そう言われてみると、確かにひらがなは昔の人たちが漢字を省略していってできた文字です。周りからの影響をすごく受けそうなよくないイメージがあるかも、と考えてしまいますね。
万能であると考えられる
その一方で、やはり名前は音が大事!という説もあってひらがなはいろんな漢字をあてはめることもできるために、いろんな漢字の影響を受けて万能であるとも考えられています。色んな性質を持っているけれど、何かに特化しているわけではないという状態でもあります。
ひらがなの名前は個性がないと言われることもありますが、個人的にはキラキラネームの多いこの世の中でひらがなの名前は個性があると思いますし、どの年代の方にも親しみやすいです。そういう意味でも万能だと思います。
女の子におすすめのひらがなの名前5選
ここからは、女の子におすすめなひらがなの名前を挙げていきたいと思います。毎年ランキングに入っているようなひらがなの名前でも、実は良くない意味の名前もけっこうあります。名前をつける前に、一度は名前事典に目を通してみてくださいね。
女の子におすすめ!1つ目:あい
漢字で書くと「愛」「亜衣」などが多いかと思いますが、ひらがなにすると曲線が多いためかとってもやわらかく優しい性格の印象になります。それでいて「あい」という名前からはやはり「愛情」を連想しますので、親御さんが愛をこめてつけたのかなと想像できますよね。
女の子におすすめ!2つ目:もえ
漢字で書くと「萌」が多いかと思いますが、漢字だと角ばっていますよね。ひらがなだと優しい印象になるだけでなく、山口もえさんのようなほんわかしたイメージが出てきませんか?
一月の別名に「萌月(もゆつき)」というのがありますので、一月生まれの女の子にぜひともおすすめしたい名前です。
女の子におすすめ!3つ目:ひかり
漢字で書くと「光」が多いかと思いますが、これだと「ひかる」「ひかり」のどちらにも読めます。「ひかる」はより活発なイメージ、「ひかり」だと明るさの中にちょっとおしとやかな印象が入ると思いますので、後者をおすすめします!
女の子におすすめ!4つ目:あかね
漢字で書くと「茜」「朱音」が多いかと思いますが、ひらがなにすると丸みが多いということや、和歌の枕詞として使われてもいることから漢字に比べると少し古風な印象になります。「あか」という色が入っているので元気なイメージもありますね。
女の子におすすめ!5つ目:さくら
漢字で書くと「桜」「咲良」が多いかと思いますが、ひらがなにするとメリットのところにも書きましたがゆったりと優しい雰囲気が出ますね。春生まれの子どもにはもちろんですが、ひらがなにすることで季節関係なくつけることができると思います。ひらがなの名前としてはいつもランキングの上位にいる名前です。
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男の子におすすめのひらがなの名前5選
男の子にひらがなの名前はちょっと抵抗がある…という方もいらっしゃると思いますが、名前に使える漢字はある程度決まっているため「この読み方にしたいのに姓名判断的に良い漢字がない」というパターンがあるのではないでしょうか。
個人的に男の子でも違和感のないひらがなの名前を5つ挙げてみました。
男の子におすすめ!1つ目:ひなた
女の子にも多い名前ではありますが、「た」で終わる名前なので男の子にももちろんおすすめです。漢字で書くと「日向」「陽太」とかが多いかなと思いますが、ひなたという名前からは元気いっぱいのイメージが湧いてきませんか?
どの季節の生まれの子だとしても違和感なくつけられる名前だと思います。
男の子におすすめ!2つ目:みやび
漢字で書くと「雅」となりますが、ひらがなだとより優雅な感じがしませんか?古典でも出てくる単語ですので、昔からある単語ということで古風な雰囲気があるかもしれません。みやびという単語に「りっぱなこと」という意味もありひらがなの名前にしてはびしっとしたイメージもあります。
男の子におすすめ!3つ目:まこと
漢字で書くと「誠」「真」などが多いかと思いますが、漢字だと角ばっていて強めのイメージになります。ひらがなだと丸みがあるのに、言葉の意味からまっすぐなイメージがあり、また昔からある単語ということで古風な雰囲気が出ると思います。
男の子におすすめ!4つ目:あさひ
漢字だと「旭」「朝陽」などが多いかと思いますが、太陽を連想して直球すぎるかなとお悩みの方もいらっしゃるでしょう。ひらがなだとやわらかいイメージと、響きからエネルギッシュな雰囲気が出てバランスがとれるのではないでしょうか。
男の子におすすめ!5つ目:りょう
漢字だと「亮」「良」などたくさんあると思いますが、「りょう」と読む漢字がたくさんありすぎることや、ひとつの漢字で他にも読めるという漢字ばかりですよね。ならいっそ、色んな漢字の意味や性質をあてはめることができるひらがなにしてしまうというのも手だと思います。
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ひらがなの名付けはよく考えよう!
ひらがなは元々女性が使っていたものだということ、姓名判断的に流派がたくさんあったりくずれるという暗示があることなど、気にしてしまうものですよね。ただ、あれもこれも気にしてしまうといつまでたっても名前を決めることなどできません。
姓名判断も画数も気にせず、自分たちの思いをこめた名前をつけるということも大事だと思います。ここに挙げたひらがなの名前のメリット・デメリットを比較してよく考えてくださいね。