アドラー心理学を利用した子育て方法とは?正しい実践の仕方も解説!

子育て中は悩むことがありますが、アドラー心理学を利用した子育て方法を知ることで悩み事は減るでしょう。叱らない子育てとして有名なアドラー心理学は、前向きになれたり子供と向き合うことが出来ます。そんなアドラー心理学をご紹介しますので、最後までお読みください。

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目次

  1. 1アドラー心理学を使った子育てについて徹底調査!
  2. 2そもそもアドラー心理学とは?
  3. 3アドラー心理学の特徴3選!
  4. 4アドラー心理学を利用した子育て方法とは?4つ紹介!
  5. 5アドラー心理学を使うメリット4つ!
  6. 6アドラー心理学を利用した子育ての正しい実践法とは?【場面】で3つ紹介!
  7. 7アドラー心理学を知って、子育てに役立てよう!

アドラー心理学を使った子育てについて徹底調査!

今までは「叱る子育て」が主流ではありましたが、最近では「叱らない子育て」と言う言葉をよく耳にするようになりました。この「叱らない子育て」とはアドラー心理学を使った子育て方法であり、子供を叱ることには何の意味も持たないとされています。

子供が悪いことをしたときは叱る子育て方法の親が多かったのではないでしょうか。叱ることをせずに子供が悪いことをしたときは、どのように対応するといいのでしょうか。今回は、アドラー心理学に基づいた子育ての方法をご紹介します。

子育て

そもそもアドラー心理学とは?

アルフレッド・アドラー氏が提唱したアドラー心理学とは、過去を気にするのではなく今を重要視することが大切だと考えています。「人は過去の出来事に動かされるのではなく、目的に向かって歩むもの」と言った目的論をアドラー心理学では提唱しているのです。

例えば「過去のトラウマが原因で新しい会社で働くことが怖い」と考えるのは「原因論」になります。過去のトラウマはこれから生きることには関係のないことです。アドラー心理学では「目的論」が大切だと考えられています。「目的論」は過去のトラウマに突き動かされるのではなく、今の「目的」に沿って生きることを言います。

目的

アドラー心理学の特徴3選!

アドラー心理学を説明するために、特徴をご紹介します。特徴を理解することでアドラー心理学がよりわかりやすくなるでしょう。

①過去の原因を考えるのではなく目的に向かう

先ほどご紹介したように、原因には結果があると考えるのが「原因論」であり、「目的論」は目的に向かって生きることを言います。過去に支配されてしまうと、自分を変えることが出来ないまま時が過ぎるとアドラー心理学では考えるのです。目的に向かうことで原因に支配されずに、生きやすくなります。

女性

②いかなる経験も現在のあり方ですべてが決まる

アドラー心理学はどのような目的を持っているのかを明確にすることで、行動の選択が出来るようになると考えます。過去の出来事や経験で未来が決定するわけではなく、今のあり方ですべてが決まると言った考えがアドラー心理学です。過去の出来事や経験をどのように受け止めて行動するかは、自分次第と言えるでしょう。

時計

③人間の悩みは全て対人関係

アドラー心理学は人間の悩みは全て対人関係であると考えます。どのような種類の悩み事にも他人が関係しており、自己理解をすることで他人を理解することが出来るのです。アドラー心理の目的論は他人を理解しやすくなり共感が出来るので、対人関係がよくなると言えるでしょう。

仕事

アドラー心理学を利用した子育て方法とは?4つ紹介!

アドラー心理学を利用した子育て方法とは、どのような方法なのでしょうか。アドラー心理学は子育てに悩む親におすすめの子育て方法なので、ぜひ参考にしてみてください。

①叱らない

子育て中の親は、アドラー心理学の叱らない子育てが本当に出来るのか不思議に思うことでしょう。長い間子育てをしていると、子供が悪いことをしたときには感情的になる場合もあります。感情的になっているのはまさに今の感情なのです。怒りをそのまま子供にぶつけても何の解決にもならないとアドラー心理学では考えます。

そのため、怒りの感情を子供にぶつけないようにその場を離れるといいでしょう。最も効果的に怒りの感情を抑えることが出来るので、子供がいる場所を一旦離れてみてください。子育てをしていると感情を上手くコントロール出来なくなる場合もありますが、子供のいる場所を離れてみて落ち着きを取り戻すとよいでしょう。

親子

②褒めない

アドラー心理学では、褒めないことで子供と対等の関係になることが大切だと考えます。子供を褒めないで一緒に喜ぶことで「Iメッセージ」(注1)となるのです。この「Iメッセージ」は子育て中のネガティブな場合にも有効です。

例えば子供が危険な事をしたとします。親は「あなたはどうしていつもそうなの!」と怒るのではなく、「私はあなたが危険な目に遭うのではないかと、とても心配だ」と子供に伝えるのが「Iメッセージ」です。

(注1)「Iメッセージ」とはI(私)を主語としたメッセージであり、命令口調ではなく自分の気持ちを伝えることが出来るアドラー心理学の方法です。

親子

③助けない

子育てをしていると、子供が失敗をしないように手助けをしてしまう親がいます。失敗をしないように助けるのではなく、子供にはたくさんの失敗を経験してもらうことが大切です。失敗したときの対応力を身につけることが出来るので、助けることは不要と考えます。失敗する経験は次に活かすことが出来るので、失敗を恐れずに様々な事に挑戦出来るような子育て方法を実践するとよいでしょう。

挑戦

④人と比べない

自分の中にある理想と現実を比較して、成長することはいいことだとアドラー心理学では考えます。しかし、他人と比べることは結果的に自分と子供を苦しめる子育て方法となるでしょう。そのためアドラー心理学では、過去の子供と今の子供を比べることはいいですが、他人と比べないようにすることが子育てには大切だと考えます。

子供

アドラー心理学を使うメリット4つ!

アドラー心理学を使うとどのようなメリットがあるのでしょうか。アドラー心理学を実践することで得られるメリットを確認して、ぜひ実践してみてください。

①自己理解を深める

自分の性格や感情、行動などを理解することが出来ると、他人の感情も理解しやすくなります。アドラー心理学を学ぶことで、自己理解を深めることが出来るのです。

女性

②コンプレックスが解消出来る

コンプレックスは人によって異なりますが、人生や対人関係に影響を与えることは共通しています。コンプレックスがあることで、人と比較したり自分に価値を感じることが出来なかったりするでしょう。

アドラー心理学を実践することで、これらを健全な状態に変えることが出来ます。自分の理想に対して前向きになれて、人生や対人関係においても建設的な影響を与えるでしょう。

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③目的が明解になる

目的が明解になることで、非建設的な自分の行動や感情を理解出来るようになります。そうすることで、どのような行動が建設的なのかがわかるようになるのです。また、自分の行動や感情が理解出来るようになると、他人の行動や感情にも目を向けることが出来るようになり、他人の感情に共感出来るようになります。

目的

④対人関係の悩みを無くすことが出来る

今までご紹介したアドラー心理学を実践することで得られるメリットは、どれも対人関係の悩みを無くすことに繋がります。アドラー心理学は対人関係をよりよくするための心理学だと言えるでしょう。子育て中の親はママ友などの対人関係にも悩みやすいので、ぜひ実践してみてください。

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アドラー心理学を利用した子育ての正しい実践法とは?【場面】で3つ紹介!

アドラー心理学は叱らないや褒めないといった方法で子育てを実践すると言いますが、具体的にはどのような子育て方法なのでしょうか。アドラー心理学を利用した正しい子育ての実践方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

①子供が友達と喧嘩したとき

アドラー心理学では子供が友達と喧嘩したときは、しばらくそっと見守ることが大切だと考えます。親や教師が口を挟んでしまうと、学ぶ機会を無くしてしまうので注意しましょう。子供の自立のためには、大人が我慢することが大切です。

子供

②学校のテストでいい点数を取ったとき

アドラー心理学では褒めないで、勇気づけをする子育て方法が大切だと考えます。勇気づけとは単純にテストの点数を褒めるのではなく、子供が「テストでいい点数が取れて嬉しい」と価値観を提示したら親が「私も同じように嬉しい」と感想を述べるのです。子供がテストでいい点数を取ったからと褒めてしまっては、それは価値観を押し付けるのと同じことです。

「テストでいい点数を取ることはいいことだ」と子供は親の価値観を受け取ることになります。子供自身が価値観を先に提示することが大切であり、子育てにおいて重要だと言えます。アドラー心理学は褒めない子育てで、勇気づけを意識するのがいいと考えているのです。

勉強している子供

③公共の場で子供が駄々を捏ねたとき

子供が公共の場で駄々を捏ねるシーンは、子育て中の親は経験したことがあるのではないでしょうか。子供が駄々を捏ねたときは、選択肢を与えましょう。「ここでこのまま暴れるか家に帰ってご飯を食べるのか、どちらにするか」と尋ねても暴れる場合は、叱らないでそのまま暴れさせておき、疲れて帰る選択をするまで待つのです。

選択肢を与えるときは、きっぱりと優しく尋ねることが大切であり、子供は経験することで学びます。また、子育て中は家族会議を定期的に行い、議題にすることを子供に提案してみましょう。家族会議では子供自身が目標を持てるようにするといいです。

子供

アドラー心理学を知って、子育てに役立てよう!

アドラー心理学を利用した子育て方法をご紹介しました。叱らないや褒めないことが子育てには重要であり、アドラー心理学を学んだ後はその重要さがわかったことでしょう。失敗の経験から学ぶことも大切であるため、子育てに手助けは必要ないとアドラー心理学では提唱しています。

子育てをしていると様々な悩みがでてきて、悩んでいる親もいることでしょう。そんなアドラー心理学の叱らないや褒めないと言った子育て方法を実践して、少しでも楽に子育てが出来るように試してみるのも良いのではないでしょうか。

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この記事のライター
mogmeg
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