2018年06月11日公開
2019年11月17日更新
ベビーゲートの手作りアイディア10選!簡単な作り方も紹介!
赤ちゃんの安全を守るベビーゲートを手作りしてみませんか?手作りベビーゲートにはコスト、見た目、サイズ調節などメリットが盛りだくさんです。手作りできるベビーゲートの種類と、簡単なベビーゲートの作り方をご紹介します。身近な材料で赤ちゃんの安全を確保しましょう。
ベビーゲートを手作りするメリット
ベビーゲートとは、家の中の危険箇所や危険物を隔離し、幼い子どもの安全を確保するために設置する、室内用の小さなフェンスです。階段などの段差やキッチンなど水周りの手前に設置し、赤ちゃんや小さな子どもが危険に近づかないよう通せんぼします。また、テレビ周りやストーブの周りなどに設置する柵も、赤ちゃんを危険物と隔離するため、ベビーゲートと呼ばれています。
元気に動き回るようになった我が子のために、家にベビーゲートを設置しようと考えるご家庭は意外と多いものです。市販のベビーゲートも数多く発売されています。しかし、ベビーゲートは手作りして使うご家庭も意外と多いのです。今回は、手作りのベビーゲートのメリットや、手作りできる種類、実際の作り方をご紹介します。手作りのベビーゲートと市販品との気になる比較もしてみましょう。
安く用意できる
市販の人気ベビーゲートの平均価格は1万円前後です。シンプルなものを探せば3千円程度のものもありますが、材質・安全性・インテリア性・設置可能場所・商品サイズ、バリアフリーと次々こだわって選んでいくと、どうしても価格の高い商品になってしまうパターンが多いのです。また、人気のベビーゲートは外国からの直輸入品も多く、送料が含まれて高額になっている傾向もあります。
一方、手作りベビーゲートは100均の素材の組み合わせでも作ることができるため、平均して千円以下と非常に安価です。家にあった材料をリサイクルすれば、ほぼ0円で立派なベビーゲートが作れます。家の中の危険箇所は一箇所とは限りません。元手の安い手作りベビーゲートなら、気になるところに何箇所でも、気軽に作って置くことができます。
家に合わせてサイズや形を調整できる
「商品の幅が建物に合わず壁に傷がついた」というのが市販のベビーゲート購入者に多い失敗です。もちろん市販のベビーゲートも多少のサイズ調整には対応できます。しかし、手作りなら、好みの見た目で、置きたい場所にぴったりのサイズのベビーゲートを用意することが可能です。賃貸住宅でも、不安はありません。
また、手作りであればどんな形にも合わせることが可能です。斜めの場所への設置も、丸みを持たせたフォルムのゲートも、場所を完璧に仕切る背丈の高いゲートも作れます。家の間取りや用途によって欲しいベビーゲートは異なりますが、手作りすれば、簡単なDIYで望みどおりの形に設置することができます。
手作りベビーゲートのアイディア10選&簡単な作り方!
メリットたくさんの手作りベビーゲートですが、では実際にはどのように作れば良いのでしょうか。通路に置くものと、テレビ周りなどを囲むベビーゲートでは、作り方が異なります。
この項では、人気の手作りベビーゲートを簡単シンプルなものから本格的なものまで、よりすぐり10選をご紹介します。
テレビ周りのベビーゲート
赤ちゃんは、興味のあるものにはすぐそばまで寄って行ってしまいます。光のチラチラするテレビは赤ちゃんにとって刺激的でおもしろく、また、テレビ台やDVDケース、各種配線などのテレビ周りは格好のおもちゃです。テレビ本体を含めテレビ周りに赤ちゃんを近寄らせたくない場合は、テレビをベビーゲートで隔離してしまいましょう。
100均のワイヤーネット(4枚~)とワイヤーネット専用のジョイントを用意します。四方に壁を作るようにテレビ周りを長方形に囲んで接続すれば、あっという間に手作りベビーゲートの完成です。ワイヤーネットを横長に使えばテレビ周りに置いても視聴の邪魔になりません。足となる補助具をつければ安定して自立するため、手作りとはいえ赤ちゃんがゲートにつかまり立ちしても平気です。
立体的なベビーゲートではなく、テレビ周りの置くだけベビーゲートとして人気なのが人工芝ゲートです。チクチクした感触を嫌う赤ちゃんが多いため、テレビ周りに少量敷くだけで超簡単で安全なベビーゲートが手作りできます。
テレビ周りや暖房器具周りのベビーゲートは、壁などに固定しない自立式に作るのが簡単です。賃貸住宅でも問題なく設置できます。
突っ張り棒&ワイヤーネットのベビーゲート
ペット用のゲートとして手作りされることの多いタイプですが、もちろん赤ちゃんにも使えます。つっぱり棒の手作りベビーゲートは、テレビ周りなど物品を隔離するためではなく、通路の通せんぼにおすすめです。賃貸など壁に傷をつけたくない場合にも、つっぱり棒は活躍します。
材料は100均でも買えるつっぱり棒二本、ワイヤーネット、ワイヤーネット専用の連結パーツです。横長にしたワイヤーネットの上下につっぱり棒をくっつけ、赤ちゃんを通せんぼしたい箇所の壁に設置すれば立派なベビーゲートの完成です。大人の出入りは、このタイプの手作りゲートの場合、またいで行います。
ワイヤーネットベビーゲートのメリットは、はいはい赤ちゃんでも隙間から向こうの風景を見られることと、丈夫なことです。ネットにおもちゃをぶらさげられるのも、ワイヤーネットの強味です。
突っ張り棒&布のベビーゲート
壁の間に渡した上下二本のつっぱり棒をおおうように布を張れば、柔らかな布製の手作りベビーゲートの完成です。ワイヤーネットのベビーゲート同様、大人はまたいで移動します。万が一外れてしまっても、つっぱり棒と布なら赤ちゃんに大怪我させる心配はなく、また、賃貸物件の床に傷をつけることもありません。
つっぱり棒を通せるように布を縫う必要があるため、ワイヤーネットのベビーゲートよりも手作り感が増します。また、布であればベビーゲートの高さを自由に変えられますし、インテリアに合うおしゃれなベビーゲートが作れます。洗濯できるので、衛生面でも安心です。めかくしとなり見通しが悪くなることを気にされる方には、レース生地やメッシュ生地をおすすめします。縫製が少々難しくなりますが、布地自体は手芸店で手軽に購入できます。
すのこでおしゃれに
木製のベビーゲートを手作りするにはすのこが便利です。すのこは100均やDIYショップで様々な種類が売られています。立ててみるとわかりますが、すのこは庭や牧場で見かける柵と同じ形状です。釘やネジが必要な本格的DIYですので、手作りするにはある程度の技術が必要です。また、賃貸住宅の場合は注意が必要です。
すのこのベビーゲートも、テレビ周り等より通路向けです。すのこを横長にして固定すれば、簡単にゲートができあがります。しかし、すのこのサイズにもよりますが、木ですので大人でもまたぐのに失敗して怪我をする危険性があります。そのため、すのこを用いた手作りベビーゲートは開閉式にすることがおすすめです。
手作りで開閉式にするには、すのこを壁に固定する際、すのこの端に蝶つがいをつけ、すのこ全体をドアのように動かせるようにするのが一番簡単な方法です。すのこの下にキャスターをつけて開閉しやすくするのと併せて、ロックも作成すると良いでしょう。市販のドア用ベビーロックをすのこに取り付けると開錠が楽です。
ダンボールで手っ取り早く
「とにかく赤ちゃんをとおせんぼしたい!」そんな時は、手っ取り早く買い置きのミネラルウォーターや紙おむつなど中身の入ったダンボールを置いたバリケードを作りましょう。大人がまたげるサイズの空ダンボールには、赤ちゃんの力では動かない重たいものを入れて並べます。それだけで即席ダンボールベビーゲートの完成です。見た目が気になる場合は上から大きな布を被せてダンボールを隠してしまいましょう。布の雰囲気で手作り感が出て、華やかになります。ダンボールを置くだけで何の道具も使わない自立式のゲートのため、賃貸住宅にもおすすめです。またこのダンボールゲートは高さがないため、通路だけでなくテレビ周りに置くのもおすすめです。ダンボールですから暖房器具の周りには置かないでください。
また、使い終わったダンボールとつっぱり棒があれば、スリムサイズのダンボールベビーゲートも手作りできます。ワイヤーネットゲートや布ゲート同様にダンボールを二本のつっぱり棒の間に張るだけです。つっぱり棒にダンボールを固定するには結束バンドが便利です。ダンボールでできているためぶつかっても安心ですし、いたずら赤ちゃんのお絵かきスペースとしても活用できます。
牛乳パックでも作れる!
近年、手作りグッズの材料として人気なのが牛乳パックです。牛乳パックで手作りした椅子やテーブルが特に子育て世代には有名ですが、ベビーゲートも牛乳パックで手作りできます。大量の牛乳パックを使用するため、牛乳パックをはじめとする1Lサイズの紙パック入り飲料をよく飲むご家庭の通路用ベビーゲートにおすすめです。
作り方は簡単で、牛乳パックをブロックのように組んでガムテープでぐるぐる巻いて留めるだけです。隙間のない壁のようにも、隙間を開けた柵のようにもできます。自立させるため、牛乳パックの壁や柵を作った後に、裏側下面にもう一列牛乳パックを貼りましょう。横から見てL字型になっていると安定して自立します。見た目を良くするには、フェルトなどの布類を外側に貼りましょう。手作りならではの温かみのあるベビーゲートです。
牛乳パックの中には余った牛乳パックを折りたたんで入れたり、新聞紙を詰めたりします。詰める内容物によって硬さや重さが変えられるため、持ち運びできる軽いベビーゲートにも、固定式の重たく頑丈なベビーゲートにもできます。自立式のため賃貸住宅にもおすすめです。なお、手作り作品に牛乳パックを使う場合は必ず、使用前によく水で洗って乾かしてください。牛乳パックに残った汚れは臭いやカビの原因に、水分は牛乳パックの強度を下げることになります。
ベビーベッドのリメイクも
ベビーベットが使い終わったご家庭や、買い替えのため古いものが余ったご家庭では、ベビーベットをリメイクしてベビーゲートを作るのが簡単です。ベビーベットの頭側や足側にある背の高い部分は、蝶つがいとロックをつければ開閉式のベビーゲートになります。手作りの材料とはいえ元々は市販されていたものですから、見た目もおしゃれです。
また、ベビーベットの四方の枠はそのまま、自立式のベビーゲートにもなります。視界をさえぎるためテレビ周りには不向きですが、材質によっては暖房器具周りにも使えます。インターネットにはベビーベットリメイクの例が多く載っており、学習机や棚に作り直した例もあります。思い出のつまったベビーベットですから、ベビーガードや机など、成長に合わせてどんどんリメイクしていきましょう。
ディアウォールは賃貸にも優しい
市販の角材にディアウォールを装着し、天井と床との間に立てます。すると角材が倒れなくなり、簡易的な柱として使えるようになります。ディアウォールを使ったベビーゲートの設置は賃貸住宅におすすめです。
ディアウォールだけではベビーゲートになりませんが、ディアウォールを使えば、ここでご紹介する手作りベビーゲートいずれのタイプも、家に傷つけることなく設置できるようになります。一般的な方法としては、ディアウォールを使って立てた二本の柱の間に、手作りベビーゲートを設置します。そうすればネジで固定する開閉式のベビーゲートでも、壁に傷をつけることなく設置できます。柱のないオープンタイプの間取りでも、ディアウォールで柱を作れば好みのタイプの手作りゲートが置けるようになります。
板切れ&アクリル板のベビーゲート
枠になる分の板切れとアクリル板があれば、通路におしゃれなベビーゲートが手作りできます。板切れの余りがあれば、枠の中を大雑把な間隔で構わないので補強しましょう。できた木枠は、そのままでは赤ちゃんが隙間から通り抜けてしまいますので、アクリル板で埋めます。窓枠のイメージで板切れと板切れの間にアクリル板を挟むように作ると安全です。組み合わせて作る美術的な作業は、手作りの醍醐味です。
小さな赤ちゃんの場合、透明なアクリル板だと気づかず激突してしまう恐れがありますので、半透明のものがおすすめです。手作りであればステンドグラスのように色を足していくことも可能です。枠は木製のため、蝶つがいを取り付け開閉式にします。全体が木製のものより軽いため、ディアウォールに設置するのにも向いています。
5,092円
商品の購入はこちら布の四隅を止めるだけで簡単に
通せんぼしたい通路に、布を張るだけでも十分ベビーガードの代わりになります。四隅を画鋲でしっかり留めたり、四隅にループを手作りしてフックにかけるだけで、簡単に赤ちゃんを危険から遠ざけることができます。ループタイプにすれば、大人が通る時には片方を外して開閉することも容易です。
赤ちゃんを通したくない時は固定式のベビーゲートとして、普段は取り外してオープンスペースとして、時と場合によっての使い分けが簡単にできるのが布のベビーゲートの良いところです。ぶつかっても痛くなく、洗濯もでき衛生的です。フックは粘着式のものも売っていますので、賃貸住宅の場合は、壁材を確認して粘着式やディアウォールの活用など、工夫して設置しましょう。
市販ベビーゲートと比較しよう! 人気商品3選!
ここまで手作りベビーゲートについてご紹介して来ましたが、では、市販のベビーゲートと手作りベビーゲートでは実際どのように違うのでしょう。
この項では市販のベビーゲートの中から大人気の商品を3つご紹介します。手作りのベビーゲートの良さを知るためにも、市販のベビーゲートについて検討して行きましょう。
なお、市販のベビーゲートについて詳しく知りたいという方は、下記の記事をご参照ください。
ベビーダン社 ガードミー
デンマークの老舗メーカーが作るベビーゲートで、外観の良さと機能性から大人気の商品です。ネット通販で直輸入品として1万円超で販売していますが、人気が非常に高く、売り切れも続出しています。
横スライドで蛇腹式に開閉するバリアフリータイプのベビーゲートのため、大人も安心して通れます。また、素材として、赤ちゃんが舐めてしまっても害のない樹脂を使用しています。ロックは二重になっており、子どもの力では外せません。場合によっては成人女性の力でもかたく感じるほどがっちりとしています。
販売サイトURL:https://item.rakuten.co.jp/babydan/10000001/?smadid=2f2881aee190e660&iasid=07rpp_10095__dx_ji57cixl_2i6_e53bd5f3-5fee-4245-ae11-8a5005a9a8d3
日本育児 おくだけとおせんぼ
ベビー用品メーカーである日本育児からは様々な種類のベビーゲートが発売されています。「おくだけとおせんぼ」はその中でも人気の高いベビーゲートです。その秘訣は、壁への固定がいらず自立していること。バランスが良く置くだけでも自立しますが、ゲート中央部のプレートに赤ちゃんが乗ることでさらに安定し、通り抜けることができなくなります。壁に固定しないため、賃貸でも安心して使え、また持ち運びができるのも特徴です。
サイズは通路用のSからLまであり、それぞれ開閉できるタイプ、開閉できないタイプと豊富な種類を展開しています。
Caraz べサークル ベビーゲート
韓国の大手ベビー用品メーカーで展開するベビーガードで、ベビーゲートにもベビーサークルにもなる優れ物です。背丈の低いパネルを組み合わせ、自立タイプのベビーゲートとして使用します。囲いにする場合は補助具がなくても自立します。通路を通せんぼする場合はゲートを少し蛇行させることで自立させられます。組み合わせ次第で狭い場所も広い場所も仕切ることができ、パネルの持ち運びも自由です。
パネルは開閉に向きませんが、大人がまたぐのに支障のない高さです。基本的に偶数枚でパネルを購入できます。二色セットで販売しているため、インテリア性にも優れています。
16,560円
商品の購入はこちら家に合ったベビーゲートを作ろう
安全のためだからとインテリアに合わない無粋なデザインのベビーゲートを置くと、ただでさえ大変な育児に余計なストレスが加わってしまうかもしれません。また、日に日に活発になっていく赤ちゃんの安全を守ってくれるベビーゲートですから、きちんと家に合ったサイズにしたいものです。
ベビーゲートに自分たちの生活を合わせる必要はありません。賃貸だからと諦める必要もないことはご理解いただけたことでしょう。高価なベビーゲートを買って家計が圧迫されるのも本末転倒です。手作りベビーゲートなら、どんな間取りでも、限られた予算でも、自分好みのベビーゲートを設置することができます。育児は何かと物入りです。
また、手作りのベビーゲートには市販品にない個性と、子の安全を想う親の心が込められています。成長していく中の一時期しか使わないベビーゲートですから、少しの手間をかけて手作りし、家にぴったりと合うすてきなものを用意しましょう。