子供の『自分で考える力』を育てるには?親の正しい導き方とNG行動も!

子供の考える力の育て方をご存知ですか?考える力は、入試や就職活動でも重視される大切なポイントです。この記事では子供が考える力を身につけるために親ができる育て方や、NG行動を紹介しています。教育に取り入れることで、考える力のある子に育てましょう。

子供の『自分で考える力』を育てるには?親の正しい導き方とNG行動も!のイメージ

目次

  1. 1我が子の『自分で考える力』を育てたい!
  2. 2考える力の必要性
  3. 3考える力を評価する4つのポイント
  4. 4子供の『自分で考える力』の鍛え方①幼児からできる6つの方法
  5. 5子供の『自分で考える力』の鍛え方②小学生からできる3つの方法
  6. 6『自分で考える力』を育てる際のNG行動8選!
  7. 7考える力を育てるためのおすすめの本3選!
  8. 8子供との関わり方を工夫して考える力を育てよう!

我が子の『自分で考える力』を育てたい!

自分の子供が考える力をしっかり身につけた子に育ってほしい。それは、どんな親御さんでも考えることです。この記事では、幼児や小学生のお子さんを持つ親御さんに向けて、考える力の育て方を紹介します。その他にも、やってはいけないNGポイントや考える力を鍛えるのにおすすめの本なども紹介するので、子供の考える力を育てるにはどんな方法が効果的なのかとお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

本を読む子供たち

考える力の必要性

なぜ考える力を身につける必要があるのか、その理由があまりわからないという方もいるのではないでしょうか。この項目では、なぜ考える力が必要とされているのかを解説します。

新しい価値を生み出すのに欠かせない能力

考える力は思考力や創造力につながる能力です。自分で物事を考え、新しい価値を生み出すために不可欠な能力であると言えるでしょう。言われたことに従っているだけの人間では、新たなアイデアを生み出すことは難しいものです。考える力があれば、そこで自分の意見を伝えてより効率的に物事を進められるようになるでしょう。

勉強する子供

入試においても評価される

入試においては、知識の多さが問われるというイメージが大きい方が多いのではないでしょうか。しかし、現在の入試では知識量だけではなく、応用力や思考力があるかを問う問題が増えている傾向にあります。今社会では、自分の頭で考える力を持った人材が必要とされています。そのため試験でも、そういった適性があるかどうかを見られているのです。試験勉強としてただ知識を丸暗記して成績が伸びても、応用的な問題を解くことはできません。物事を根本的な部分から理解できる子を育てることが大切です。

考える力を評価する4つのポイント

考える力と一口に言っても、具体的にどのような能力を指すのか理解していなければ効果的な育て方を知ることができません。この項目では、考える力を評価する4つのポイントを紹介します。

川で遊ぶ子供

①情報を読み取る力

まず1つ目に挙げられるのが、情報を読み取る力です。例えば1枚の写真を見た時、写っている風景や人物を元に「どこで撮られたものなのか」「いつごろ撮られたものなのか」などを読み取る力がそれに当てはまります。情報を読み取る力を身につける方法には、日頃から物をよく観察する癖をつけるというやり方があるでしょう。

②共通点や相違点を見つける力

2つ目に挙げられるのは、共通点や相違点を見つける力です。この力を身につけるには、物事を比較する癖をつけることが大切です。例えば水族館で魚を見ているとき、魚の色や形で同じ部分・違う部分を子供に考えさせてみましょう。幼児の頃からそういう思考の癖をつけることで、将来的に物事を効果的に比較できる大人になれる可能性が高まります。

③再構築して伝える力

周りの意見に流されず、自分の考えていることを再構築して伝える力も重要です。この力の育て方としては、日頃から子供の意見を聞いてあげることが効果的でしょう。また、親の意見を伝えるときも一方的に言うことを聞かせようとするのではなく、「お母さんはこう思うけど○○ちゃんはどう思う?」と子供がどう受け止めているのかを理解するようにするのがおすすめです。

積み木をする子供

④自分の考えをまとめる力

前項と通ずる部分もありますが、考えをまとめる力はとても重要です。子供は自分の考えをうまく伝えることが苦手なことが多いので、親が質問する機会を増やすなど、アウトプットの頻度を増やして慣れさせるようにするとよいでしょう。

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子供の『自分で考える力』の鍛え方①幼児からできる6つの方法

子供が自分で考える力を身につけるためには、様々な方法があります。その中でも幼児の頃からできる効果的な鍛え方を6つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

①日常から離れた場所に出かけて色々な体験をさせる

慣れた環境にいてばかりでは、子供の知的好奇心を刺激することができません。新しい環境で様々な価値観に触れることで、子供自身も新たな考え方を得ることができます。幼児の頃から、動物園や植物園、水族館など、子供の興味を惹くような環境に出かけるとよいでしょう。

子供

②買い物に行った際に商品を比較する

買い物では親が買う物を決めてしまうことが多いかもしれませんが、子供の意見も聞いてみるようにしましょう。例えばおやつを選ぶとき、値段や入っている量などがどのように違うのかを子供にたずねると、子供はその場で考えます。最初は「どっちが好き?」「どっちがたくさん入っている?」などの簡単な質問から始め、慣れてきたら「どっちを買えばお得だと思う?」「これはどうして高いんだと思う?」など、応用的な質問をするとよいでしょう。

買い物

③テレビを見ながら会話を広げる

家族でテレビを見る時間も、考える力を鍛えるために有効です。ただ眺めるだけではなく、ニュースに関して「この人が言っていることについてどう思う?」と尋ねたり、旅行の番組であれば「ここに行ったら何をしてみたい?」というような少し考えることが必要な質問をしたりしてみれば、考える力が養われます。

テレビ

④お手伝いをしてもらう

家のお手伝いをしてもらうことも、子供の考える力の育て方として適しています。子供が小さいうちは、洗濯物を畳むことやお片付けの手伝いなど、簡単なことから手伝いの習慣をつけるとよいでしょう。料理や整理整頓などは、手順を考えたり完成形を想像したりと思考力が必要な家事なので、それらにも一緒に携わるようにするとより効果的です。

料理

⑤子供の話をしっかり聞く

子供の話だからと軽く流してしまわず、しっかり聞いてあげることが大切です。子供が何を伝えたいのか、汲み取ってあげるようにしましょう。子供のうちから考えながら会話をする癖をつけておくことが重要なので、子供の話に合わせて適切な質問をしてあげるとよりよいでしょう。

⑥絵本の読み聞かせをする

考える力の鍛え方として代表的なものに読書がありますが、子供が小さいうちは絵本の読み聞かせでも効果的です。ただ絵本を読むだけではなく、「このページでこの子(キャラクター)は怒ってる?楽しそうにしてる?」と絵本の登場人物の気持ちを考えさせてみると、子供がより深く物語について考えるようになります。

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子供の『自分で考える力』の鍛え方②小学生からできる3つの方法

小学生になると、幼児と比べて一気にできることの範囲が広がります。成長の幅も大きい時期なので、ぜひ小学生のうちに考える力を鍛えておきましょう。

本を読む女の子

①自分で予定を立てさせる

休みの日の過ごし方や夏休み、冬休みなどの長期休みのスケジュールなどの予定を、子供自身に立てさせてみましょう。計画する、実行する、それを評価して改善するというPDCAを回す練習となります。

②疑問があれば一緒に調べる

子供から質問されたとき適当に答えず、一緒に答えを調べるようにしてみましょう。インターネットで検索したり、図書館で専門の本を探したり、調べる方法も質問に応じて使い分けるのがおすすめです。

③答えの全てを教えない

大人が全ての答えを教えてしまうと、自分で考えることをしない子供になってしまいます。わからないことにはヒントを与える、答えを得るための方法だけを教えるなど、直接的な答えを与えない工夫をすることが必要です。

『自分で考える力』を育てる際のNG行動8選!

考える力の鍛え方をいくつか紹介しましたが、逆にやってはいけないポイントも存在します。この項目では子育てをする中でやってしまいがちなNG行動を8つ紹介するので、気をつけてみましょう。

①親子で会話をしない

親子で会話をしないと、子供は身近な大人から知識や考え方を吸収する機会が失われてしまいます。特に子供が小さいうちは親との会話で得られる情報が大きいため、しっかりと会話してあげるようにしましょう。

②子供の質問を聞き流す

「これはなに?」「なんでそうなるの?」など、子供は小さな質問をたくさんぶつけてきます。何度も聞かれてしまうとつい適当に聞き流してしまうことがあるかもしれませんが、それは避けましょう。子供が質問をするとき、好奇心から聞いていることがほとんどです。そこで知的好奇心を満たしてあげることで、子供は疑問を持って解決する楽しみを覚えることになります。

③新聞をとらない

最近はスマートフォンやパソコンの普及から新聞をとらない家が増えていますが、子供とニュースの話をするきっかけとして新聞は効果的です。どんなニュースが話題になっているのか、それについてどう思うのかなど、親子で会話をするきっかけにするとよいでしょう。

新聞

④困っている時に手伝わない

子供が困っているとき、解決のためのヒントを与えてあげることが大切です。その時、大人が全てをお膳立てするのではなく、子供が自分の力で解決できるように手伝うのに留めのがポイントでしょう。

⑤家事のお手伝いをさせない

家事は子供の考える力の育て方としてとても効果的な方法です。失敗することを恐れて親が全部やってしまうということを続けると、子供が考える機会を奪ってしまいます。幼児や小学生など小さな頃から、少しずつお手伝いをさせるようにしてみましょう。

⑥子供の可能性を決めつけて諦める

「この子にはできないだろう」と決めつけてしまうと、子供はそのとおりになってしまいます。親の前では甘えたり内気な様子を見せる子供でも、親から離れたところではしっかりと自分の意見を伝えられるかもしれません。親が可能性を決めつけるのは、そういう成功体験から子供を遠ざける一因となってしまいます。

⑦家族で遠出をしない

家族での遠出は、子供の考える力を鍛えるためのよい機会となります。そのため、家族で遠出することのない家庭は子供が考える力を育てるチャンスを逃していると言えるでしょう。子供の好奇心が満たされるような遠出の計画を立てるのがおすすめです。

遊具で遊ぶ親子

⑧一人で買い物をさせない

子供がある程度大きくなったら、一人で買い物をさせることも考える力を育てる上では大切です。近場のお店などでもよいので、おつかいを頼むようにしてみましょう。

買い物する子供

考える力を育てるためのおすすめの本3選!

考える力の育て方として、本を読んで論理的な思考法を身につけるというものがあります。ここではおすすめの書籍を3冊紹介するので、考える力の育て方を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

本を読む親子

①小学生からはじめる 考える力が身につく本-ロジカルシンキング-

小学生からはじめる 考える力が身につく本-ロジカルシンキング-は、子供と一緒に考える力を鍛えられる本です。単純に問題を解くだけではなく、自分の考えを相手に伝える練習ができる本なので、論理的なコミュニケーション能力を身につけたい人にぴったりでしょう。保護者の方へ指導のポイントの解説も載っているので、考える力の育て方がわからず、子供にどう指導していいのかわからないと悩んでいる親御さんにもおすすめです。

②子供のための論理トレーニング・プリント

学校では習うことができない国語力の鍛え方がしっかり載っているのが、この子供のための論理トレーニング・プリントです。論理力だけではなく、文章力やコミュニケーション能力も磨くことができるので、面接対策にも効果的でしょう。小学生の間はもちろん、中高生になってからも役立つ内容が充実した本です。

③考える力を鍛える論理的思考レッスン

子供向けの本ではありませんが、読みやすく論理的な思考を身につけるのに効果的な本としては考える力を鍛える論理的思考レッスンが挙げられます。この本は各章が物語とパズルで成り立っており、考える力を実践的に鍛えることができるのが特徴です。テーマは各章ごとに独立しているので、1日1章ずつと定めて親子で取り組んでみてもよいかもしれません。

子供との関わり方を工夫して考える力を育てよう!

この記事では、子供の考える力の鍛え方を紹介してきました。幼児や小学生など、年齢別の鍛え方を紹介したので、子供の成長に応じてできることを試してみてはいかがでしょうか。考える力は入試や就職活動など、子供が大きくなってから評価されることが多い重要なポイントです。親子でコミュニケーションをとりながら、楽しく考える力を身につけてみてください。

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この記事のライター
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