端的の意味とは?端的に説明するためのコツや注意すべき点も!
職場や日常生活でもよく耳にする「端的」と言う言葉。皆さんは意味合いをご存知ですか?「なんとなく使ってはいるけれど上手く使いこなせているかわからない」そんな方も多いのではないでしょうか。今回は端的の意味やコツ、そして注意すべき点をまとめました。
目次
ビジネスシーンなどでも!『端的』の意味や語源は?
『端的(たんてき)』と言う言葉。あなたは『端的』の意味をご存知ですか?「あなたの性格を端的に説明してください」「この文書を端的にまとめると〜」などビジネスシーンや日常生活においてもよく聞かれます。「答えてはいるけど意味をあまり理解していない」「使い方が合っているかがわからない」と言う声もしばしば。まずは『端的』の意味と語源をご紹介していきます。
『端的』の意味①はっきりと表すさま
『端的』の意味①「はっきりと表すさま」を意味しています。遠回しではなく、はっきりと物事を発言すると言う意味です。話し上手な人は内容がわかりやすく、聞く側もストレスなく相手の話に耳を傾けることができます。これは話の内容を『端的』にまとめているからであり、相手にも要点を上手く伝えることができるのです。
『端的』の意味②即座に結果が現れるさま
『端的』の意味②「即座に結果が現れるさま」を意味します。話す内容を明確にすることで、効果や結果がすぐに出ることを指します。話の結論が不明確であると最終的に「何を話したかったのか?」相手には意味が伝わりません。上手く話ができなくても、最終的な結論がしっかりと明確であれば間違って伝わるということはないので意識してみましょう。
『端的』の語源
『端的』の語源はとはなんでしょうか。「tm=tam=タン」の音に「全て、端から端まで」の意味があります。なので「tm=tam=端」的は、ある事物の全体を「巧く、上手に纏めて短く」説明すると言う意味になりました。
『端的』の類義語・同義語は?
『端的』の類義語・同義語には何があるでしょうか。「類義語」「同義語」とは意味が互いに似ていて場合によっては代替えが可能となる2つ以上の語、それを「類語」とも呼びます。『端的』の類語をいくつか紹介すると「簡潔」「明瞭」「明白」「率直」「正確」「手早い」「手短」などが類語としてあげられます。『端的』の意味と類語についても覚えておきましょう。
『端的』と『簡潔』・『明瞭』の違い
『端的』と『簡潔』そして『明瞭』の違いはなんでしょうか。『端的』と『簡潔』は類語ですが「物事を手短に〜」と言う意味を指します。『明瞭』も類語になりますが「はっきりとわかりやすい〜」と言う事を意味しています。『端的』は要点を手間なくおさえることを示し、『明瞭』は「曖昧な点が少なくはっきりしていること」を示すので意味合いやニュアンスが異なります。
『端的』を英語で言うとどうなる?
ビジネスシーンにおいても英語を話す機会があるのではないでしょうか。『端的』を英語で表すと「Frankly」になります。英語に訳すと「率直な〜」という意味で使われています。例文として『端的に言う』は「speak frankly」と表します。『端的』の他にも類語である「明瞭」を英語にすると「clear」、同じく類語の「簡潔」も英語にすると「concise」と表します。英語で話す際に活用してみてください。
『端的』の使い方を例文とともに紹介!
ここで『端的』の使い方を例文とともに説明していきます。使い方と意味を理解して上手く活用しましょう。
『端的』の例文「食事方法を変えたら、端的に効果があらわれた。」
『端的に話す』とは、はっきりと物事に言及すること。明確にそれと分かるように言うことなどを意味しています。「端的に話す」の例文「あなたの自己PRを端的に話してください。」
『端的な文章』の例文「この主人公の心情を端的な文章でまとめている。」
ビジネスシーンで『端的』が使えるのはどんなとき?
ビジネスシーンで最も重要なことはコミュニケーション能力。そのコミュニケーション能力を発揮するには「人の話を聞くこと」「相手の話を引き出すこと」「自分の話を相手に伝えること」がとても重要になります。最後にあげた「自分の話を相手に伝えること」は、話し上手になるうえで最も大事なポイントですよね。そのためには『端的』に話す必要性があります。では実際にどのような場面で使われるのでしょうか。『端的』の使い方をご紹介します。注意しながら見ていきましょう。
話を抽象化するときに使おう
ビジネスシーンにおいての使い方は「話を抽象化するときに使う」ことです。抽象化と聞くとあまり良い印象を持っている方は少ないかもしれません。抽象化の例文でも「抽象的すぎてよくわからない」とマイナスな文面を見かけることもあります。ですが抽象化とは、「共通した物事の部分を抽出して理解すること」という意味があります。そして抽象化は、思考における手法の1つとも言われています。対象から注目すべき要素を重点的に抜き出して他のことを無視すると言うことですね。ビジネスシーンではとても大切で、仕事ができる人は「抽象化能力が高い」人が多いのです。
ビジネスシーンで大切なコミュニケーション能力は、常に謙虚な気持ちでいることも大切です。『謙虚』な意味合いについては下記の記事を参考にしてください。
『端的』に話せない人が注意するべき3つのこと
「上手く話すにはどうしたら良いのか」「話す際に何を伝えれば良いのかわからなくなってしまった」「自分で注意をしていても結局『端的』に話せない」なぜ話が苦手な人は『端的』に話せなくなってしまうのでしょうか。そんな人が注意すべき3つのことをご紹介します。使い方のコツを掴んでいきましょう。
①「えー」とか「あのー」とか言わない
話をするときに、思わず「えー」とか「あのー」を無意識につけていることはありませんか?話をするのが苦手な人は、話をしながら考えをまとめようとしても思考回路が上手く追いつきません。そのため、話を伝えようとする際に思わず「えー」や「あのー」とつけてしまうのです。頭の中で整理をしようとしても上手く考えをまとめることができないので余計に焦ってしまいます。話をする前にゆっくりと時間をかけて内容を整理しておきましょう。そうすることによって「えー」や「あのー」と発言することは少なくなります。
②余計な話に脱線しない
話をしている途中で話が脱線してしまうことはありませんか?話が盛り上がるとつい余計な情報を伝えてしまい、違う方向へと話が脱線してしまいます。それでは何を意味して伝えようとしていたのか相手も理解することができません。余計な話はせず、注意しながら『端的』に話すよう心がけてみましょう。
③持っている全ての情報を伝えようとしない
3つめに注意すべきことは、持っている全ての情報を伝えようとしないことです。話すことが苦手な人や自分に自信がない人は、必要以上に情報を相手に伝えようとします。ですが全ての情報を相手に伝えようとしても最終的に相手に何を伝えたいのかを明確にしなければいけません。本来伝えたいことすらも伝わらず、余計に意味がわからなくなってしまいます。ここは『端的』にまとめて最低限の情報を説明するようにしましょう。
わかりやすく『端的』に話すための3つのコツ
『端的』の意味や使い方を説明してきました。では、わかりやすく『端的』に話すにはどうすれば良いのでしょうか。『端的』に話すためのコツを3つご紹介していきます。
①自分がしっかり理解することから始めよう
1つめのコツは「自分がしっかり理解することから始める」ことです。ビジネスシーンにおいても、相手に話をする前にまず自分が話の内容を理解しなければ相手に何も伝わりません。話をする内容や意味を理解し、要点をまとめて『端的』に話をしましょう。
②できるだけシンプルに伝えよう
2つめのコツは「できるだけシンプルに伝える」ことです。できるだけ不要な情報を削り、話の内容をシンプルにします。最初のうちは話をする前に何が一番重要なのか、あらかじめ整理をしておきましょう。事前に整理をしておくことで、要点を絞って話すことができます。
③結論を明確に伝えよう
3つめのコツは「結論を明確に伝える」ことです。話をする際に最も大事なことは「結論が明確」であることです。例文にしてみると、「○日は空いているか?」の問に対して「その日は予定が入っているので〜」と答えるのはあまり良い印象を抱きません。○日が「空いているか」「空いていないか」を先に結論を出しておくと聞き手側もストレスなく話を聞くことができます。
端的に話して説明上手になろう!
『端的』の使い方を例文を交えてご紹介しました。話し上手な人は好感が持てますし、仕事も上手くこなすことができます。普段の日常生活においても『端的』に話せるようイメージトレーニングをしておきましょう。語彙力を鍛えるために読書をするのも良いですね。
そして客観的に物事を見る目も大事です。自分が相手の立場になったとき「どのような話し方で説明をされるとわかりやすいか」相手にはどう聞こえるか「思いやり」の気持ちも大切です。ビジネスシーンや日常生活、そして英語を話す場でも同様です。『端的』について意味合いを深めコツを掴んでください!皆さんのライフスタイルがさらに輝きますように。