「謙虚」の意味とは?謙虚だと思われるための心構えや振る舞い方は?
現代人は仕事など、いろんな場面で謙虚になることが求められます。でも、謙虚ってそもそもどんな意味?謙虚な態度ってどんなもの?謙虚さを身につけるには?そんな「謙虚」についての意味をまとめました。ぜひ生きる指針にしてみてくださいね。
目次
【謙虚】は良い意味で使われる言葉!
謙虚という言葉の使い方は、良い意味での使い方が圧倒的に多いです。仕事先や学校で、家庭で、「あなたって謙虚だね」「謙虚な人だね」と言われたときには、褒められている・良い意味で言われているのだという認識で間違いないでしょう。
そもそも謙虚の意味とは?
では、そもそもの謙虚という言葉の意味とはなんでしょうか。謙虚の意味は、「控えめでつつましいこと。自分の能力や地位などにおごることなく、素直な態度で人に接するさま」をいいます。使い方としては、例えば「○○さんは謙虚な態度である」「謙虚な気持ちで仕事をする」「人の助言を謙虚に聞く」といった使い方です。使い方にしろその意味にしろ、良い意味合いが強いことが多いといえますね。
【謙虚】な人の特徴5選!
謙虚な人だという意味の使い方をされるような、実際に謙虚である人の代表的な特徴を5つ挙げます。
謙虚な人①自慢しない
「自分はこれだけのものを持っている」「自分はこんなことが出来る」などといった自慢は、マウンティングの態度にとられてしまうもの。心配りという面では、意味のないものです。謙虚な人は自慢しません。自慢にとられかねないようなことは、意識して控えめに話すのが謙虚である人の特徴といえます。
謙虚な人②自分の事は後回し
謙虚な人は、やさしさや思いやりの気持ちにあふれています。必要なときには、自分のことを後回しにして他の人を手伝ってあげることも。我先にという、「私が、私が」な使い方にならないという意味で、態度が謙虚だといえます。
謙虚な人③見返りを求めない
「これだけしてあげたのだから、このくらいのことはしてくれて当然」という気持ちが強いと、人にたいして傲慢な態度になりがち。善意でしてあげたことに見返りを求めないのも、謙虚な人の特徴です。見返りを求めないというのは、生きる上で「与える」ことの得意な人だという意味合いももちます。
謙虚な人④我慢強い
家庭や仕事・学校で、待たないといけない場面ってありますよね。そんなときにあなたはどうしますか?「意味不明だし」なんて言って、イライラしていないでしょうか。謙虚な人は相手のことを考えて、忍耐強く我慢して待つことができます。気持ちに余裕があり、「まだ?」なんて態度はだしません。謙虚な人は、ときに我慢が必要だということが、身にしみて分かっているのです。
謙虚な人⑤悪口を言わない
悪口というのはたいてい相手をおとしめる行為であり、使い方として悪い意味をもつことがほとんどです。謙虚な人は、生きる姿勢も謙虚だといえますので、人の悪口をいいません。相手の気持ちを考えることのできる謙虚さがあれば、悪口は言えなくなるのです。そして謙虚な人は、悪口をいうことが周りの人からの自分の評価を下げることでもあると理解しています。
謙虚な人は仕事も恋愛も好調に!
家庭にしろ仕事先や学校にしろ、謙虚な人はどこに行ってもおごることなく、周りの人たちに公平な態度で接します。謙虚な人には気持ちよく関わることができて、「あの人は謙虚で良い人だ」と意識されるようになります。意味深な意味や、悪い意味で「謙虚」という言葉は使いません。本気で好ましく思われるということです。謙虚な人は仕事や恋愛、すべてのことが良い方向に向かっていって、幸せに生きることができます。
謙虚になるための心構え8つ!
謙虚な人になるということはとても意味のあることです。謙虚な態度になるには、謙虚な人になるには、どんな気持ちで・何を意識して身につけることがいいのでしょうか。謙虚になるための気持ちのもちようを8つ挙げていきます。
①他人の良い所を取り入れる
謙虚さを身につけるために取りかかりやすいのが、「他人の良い所を取り入れる」ことです。他の人のこういうところが良いな、とか謙虚だな、と思う部分を意識して真似してみるのです。最初は変な気持ちだったり意味がなかったりするかもしれませんが、何度も真似てすりこむことで変わります。他の人の良さを自分のものとして身につけることが出来ます。
②素直になる
謙虚になるには、素直になることも重要な意味をもちます。自分自身や周りの人に嘘をついて生きる人は、なかなか謙虚になれません。後ろめたい気持ちがあるので、素直になれないのです。謙虚の人というのは自分に正直に生きる人でもあります。「素直に生きる姿勢をもとう!」とはっきり意識することがまず大切です。
③傲慢な発言や態度を直す
意識的に傲慢な発言や態度を直すことも、謙虚になるには効果的な方法の一つで意味があるといえます。傲慢な発言や態度を繰り返していると、意地悪な人だと思われて、だんだん周りの人が離れていってしまいます。謙虚さとは真逆である傲慢さに気をつけていくことが、謙虚さを身につけることへとつながります。
④他人の意見を受け入れる
人と他人とは全く別の生き物。仕事先の人はもちろん、親しい人やたとえ家族であっても同じです。価値観が違って当たり前。謙虚になるには、もし自分と違っていても、他人の意見を受け入れることが謙虚さを身につける大切な要素といえるでしょう。他人と自分との良い距離感を保つためにも、「他人の意見を受け入れる」ことは深い意味をもちます。
⑤いつも感謝の気持ちを
毎日仕事ができることも、食事ができることも、生きることも。本当はすべて当たり前のことではありません。いつも感謝の気持ちをもてるように心がけていくことが、謙虚になるには・謙虚さを身につけるにはとても大切なことといえます。
⑥人を見下さない
人を見下していたら、やがて謙虚さとは逆で、傲慢な人になっていきます。謙虚になるには、すべての人に平等に接する態度を身につけることが大事といえるでしょう。
⑦上下関係を意識する
意外に思われるかもしれませんが、上下関係を意識することも、謙虚な人になるには意味があります。上の立場の人の意見を尊重し、下の立場の人のことも思いやる。そんな人が会社や学校にいてくれたら素敵ですよね。自分が上の立場なら、下の立場の人を守る。自分が下の立場なら、上の立場の人の助言を素直に聞く。そういう謙虚さが大切です。
⑧他人を認める
他人のことを認めてあげてください。それは何でも許すといったことではなく、相手のありのままの姿を「この人はこういう人なんだな」と良い部分も悪い部分もひっくるめて、認めるということです。客観的に見つめる、という言い方が分かりやすいかもしれませんね。認めたあとでじゃあ自分がどう動くか、ということはまた別の話です。
謙虚な振る舞いができるようになる11個の方法を紹介!
謙虚な振る舞いが出来るようになるための、具体的な方法を11個ご紹介します。
①人の話を聞く
謙虚になるためには、人の話に真剣に耳を傾けることです。自分の言いたいことを話したい気持ちは分かりますが、そればかりだと相手との豊かなコミュニケーションは成り立ちません。良い印象をもってもらいたいなら、たとえ興味のない話題でも、耳を傾けることが必要です。人の話を聞くというのは、集中力を高める訓練にもなります。
②自分より人を優先する
これは、いつでもどんなときも自分より人を優先する、自己犠牲の意味ではありません。たとえば電車で座っていて、小さな子ども連れのお母さんが立っていたら席を譲るとします。自分も座っていたかったけど、自分より人を優先する。そういった小さな親切のことをいっています。謙虚さをもつ人たちの親切な振る舞いが、きっと世の中をやさしくすることでしょう。
③感謝の気持ちを持つ
どうしたら感謝の気持ちをもつことができるのか。その方法の一つは、いろんな人にいろんな場面で「ありがとう」と言葉で伝えることです。「ご飯を作ってくれてありがとう」「働いてくれてありがとう」「生きていてくれてありがとう」なんでもいいです。感謝の種はそこらじゅうに転がっています。それらを拾い上げて実際の言葉にして口から出すことで、あなたは確実に変わります。
④しっかり謝罪をする
「ありがとう」と同じくらい「ごめんなさい」も謙虚さにつながります。相手に悪いことをしてしまったとき、たとえ悪気はなかったとしても相手を傷つけたことは事実。素直な気持ちで謝ることです。
⑤人の良い所を見る
人の良いところを見る目を養うことで、謙虚なやさしい人になることが出来ます。ぜひ周りの人たちの良いところ探しをしてみてください。悪いだけの人はいません、人間どこかしら良い所があるはずです。
⑥控えめな発言や行動を意識!
たとえば相手に10言いたいことがあるとして、それを7ぐらいで抑えてみてください。それが消極的な話題や否定的な感情をともなったものであればあるほど、相手との関係性は悪くなります。そのような場合、発言や行動は控えめにするのが良いでしょう。
⑦自分のことばかりを語らない
自分の話を聞いてほしい、という気持ちはよく分かります。ですが自分のことばかり話していたら、相手もげんなりしてきます。会話というのは、一方的ではなく、お互いの気持ちや感情のやり取りが大切です。会話のキャッチボールがうまく出来ることに越したことはないですよね。
⑧特に自慢話は控える
傲慢さという意味でいえば、自慢話は何よりも「謙虚さ」と反対の位置にあるといえるかもしれません。何か特別なことがあっても、周りの人に自慢したいのをグッとこらえた方がいいです。どうしても自慢したいときには、家族など身内だけに話すのがいいでしょう。
⑨自分の非を認める
ケンカなど、たいていのことはどちらにも原因があることが多いもの。相手だけ責めるのではなく、自分もこういう悪いところがあったと素直に認めるのが、謙虚さへの第一歩です。
⑩人の気持ちを考える
「この人はどういう気持ちでこういうことをしたのかな」と人の気持ちを考えることも、謙虚になる近道です。人の気持ちを考えるクセを習慣づけていくことで、相手の気持ちに寄りそうことができるようになります。
⑪見返りを求めない
ギブアンドテイクも世の中でときに必要ですが、それだけだとむなしくなるもの。謙虚になりたいのなら、なるべく見返りを求めないで良い行いをすることが、あなたを人間的に成長させてくれます。
謙虚であることのメリット4つ!
謙虚であることは、正直言ってメリットだらけです。メリットはたくさんありますが、その中で代表的なものを4つ挙げます。
①視野が広がる
「井の中のカエル大海を知らず」ということわざがありますが、自分だけの世界で完結してしまうとどうしても視野が狭くなってしまいます。視野が広がることで、より多くの景色を見ることが出来ます。
②成長できる
謙虚さは人を成長させてくれます。感謝などたくさんの気づきを得ることで、人として成長することが出来ます。与えられるだけでなく、より多くのものを与えることの出来るようになりたいものですよね。
③素直になれる
謙虚な、自分に嘘をついていない生き方をすることで、素直になることが出来ます。そして素直になると、正直な生き方が出来るようになります。素直さに触れることで、周りの人たちもホッと心が温まることでしょう。
④自分を確立できる
人を大切にする謙虚な生き方は、同時に自分自身を大切にするということ。地位や名誉やお金などにしがみつかずに、本当の自信を手に入れることが出来ます。一本芯の通った「自分」という人間が確立されます。
自分自身と向き合って謙虚な人になろう!
いかがでしたか?自分自身と向き合うのはときに痛みをともないます。けれども「人として」の部分は、人が幸せになるためにとても大切です。筆者もけっして立派な人間ではありませんが、ほんの少しでも人間的に成長したいと思っています。お互いにより良い「謙虚な人」を目指していきましょうね。