依存の意味とは?依存しやすい・されやすい人の特徴と対処法も!

自分が、もしくは周囲の誰かが「依存体質だな」と思ったことはありませんか?依存の意味や読み方、類語から、依存しやすい・されやすい人の特徴と対処法まで。「依存」についてのすべてをまとめました。あなたにとって意味のある、価値の高い記事となりますように。

依存の意味とは?依存しやすい・されやすい人の特徴と対処法も! のイメージ

目次

  1. 1そもそも【依存】とは?
  2. 2依存体質ってどういう意味?3種類別に徹底解説!
  3. 3依存しやすい人の特徴7つ!
  4. 4依存されやすい人の特徴とは?
  5. 5合わせて知っておきたい!『共依存』とは?
  6. 6依存体質を克服!効果的な7つの対処法!
  7. 7「依存体質」は改善できる!適切に対処しよう!

そもそも【依存】とは?

もしかしたらあなたは「依存」という言葉を、深く考えずに使ったことがあるかもしれません。でも、「依存」ってそもそも何なのでしょうか?依存の意味や読み方とは?

そもそも依存とは

依存の意味

まずは依存の読み方やその意味からお伝えします。あなたは「依存」という字をみたら、どういう読み方をするでしょうか。依存には2種類の読み方がありますが、おそらく「いぞん」の読み方をする人が多いのではないかと思います。

現代では「いぞん」の読み方がすっかり一般的ですが、「いそん」の読み方が、本来は伝統的な読み方とされていました。それが人々の間で「いぞん」の読み方が増えて、テレビなどでも「いぞん」の読み方をするようになりました。読み方に変化があったということです。

依存の意味とは他のもの(人・もの・行いなど)によりかかって、それにより存在する・生活することを指しています。人は多かれ少なかれ誰かに、何かに依存して生きています。依存自体が悪ではありません。ですが依存には2種類あります。良い依存と悪い依存です。

その人の人間的な成長をうながしたり、大切にしあって心が豊かになることのできるものは、良い依存といえます。悪い依存は、自分本位で他の人を支配したり、物や行いを何度使っても満足できない...といった、依存した人・依存された人の両方を不幸にしてしまうものをいいます。

「依存」という言葉を使うとき、たいていの人は「悪い依存」のことをいう場合が多いのではないでしょうか。この記事でも、悪い依存の種類である「依存」を扱っていきます。

依存の意味

「悪い依存」である「依存」が進むと、自分の力だけではどうにもならなくなります。人・もの・行いへの依存が、明らかに自分の生活で良くない影響を与えているにもかかわらず、自分の意思では依存をやめられなくなってしまうのです。そうなると人生そのものが違った形にゆがみ始めます。

精神医学で病気と認められた悪い依存は、「依存症」と呼ばれています。依存症の種類には、アルコール依存症・薬物依存症・ギャンブル依存症があります。ほかにもネット・スマホ依存、仕事依存、恋愛依存、買い物依存などいろんな種類の依存があります。

2018年6月には、世界保健機関(WHO)が新しくゲーム障害を疾病として認定しています。日本の動きでは、2013年にアルコール健康障害対策基本法が成立されています。

依存の意味 依存症

依存の類語

類語とは、意味が似ている語・類義語のことをいいます。依存の類語には、
・頼りきり という類語
・甘え という類語
・嗜癖 という類語
・依頼心の強い という類語
・悪癖 という類語
などがあります。この他にもたくさんの類語が存在しますので、気になる方は「依存の類語」もしくは「依存 類語」で調べてみてくださいね。

依存の類語

「依存」の使い方例文

「依存」の使い方の例文を3つ挙げます。
・「私はスマートフォンに依存しています。」
・「どうしても恋愛した恋人に、依存してしまいます。」
・「心にぽっかりあいた穴を、依存によって埋めています。」

依存の使い方例文

依存体質ってどういう意味?3種類別に徹底解説!

依存しやすい人のことを「依存体質がある」「依存体質の人だね」といったりします。恋愛などで使われることが多いかもしれません。それはまさに「悪い依存」をする人のことを言っています。

では、依存体質である人が依存をするということには、どのような意味があるのでしょうか。そして、依存の意味とはなんでしょうか。実は依存には3種類あります。それらを種類別に、丁寧に解説していきますね。

依存体質 意味

①人への依存

1つ目の種類は「人への依存」です。人は人の輪の中で生きており、生きていくうえで人間関係は欠かせません。そして人間関係を築くにあたって、人が人と関わるときに、なるべくお互いに仲良く楽しく・対等に接しようと努めるはずです。

ですが「人への依存」をしていると、自分が優位に立つ・上の立場になろうとします。そうやって相手を支配するのです。たとえば恋愛で、恋人を言いなりにさせている、といったことが挙げられます。もしくは逆に自分を下の立場に置き、へりくだって相手にすがりつきます。恋愛なら、恋人に絶対的に服従するといったものです。

人への依存

②プロセスへの依存

2つ目の種類は「プロセスへの依存」です。プロセス、つまり結果までのその過程に依存するということです。たとえば仕事、買い物、ネットやギャンブルなど。それらを行うことに過度に夢中になって、普段の生活に良くない影響が出ているのなら「プロセスへの依存」をしているといえます。

プロセスへの依存

③物質への依存

3つ目の種類は「物質への依存」です。アルコールや薬物、食べ物やたばこなどを摂取して、自分の心の傷にふたをするのです。たとえば、嫌なことがあって、お酒を飲んでまぎらわせようとしたことはありませんか?

物質への依存は、その物質が刺激して、脳に快感物質をだします。アルコールにしろ薬物にしろ、脳が酔っぱらうのです。ですので乱用していると、心だけではなく、身体も依存してしまいます。依存症予備軍から、気付いたらやめられなくなっていた。依存症になっていた。という可能性がないとはいえません。

依存症は病気です。誰もが依存症になる可能性があります。それはけっして他人事ではありません。

物質への依存

依存しやすい人の特徴7つ!

依存体質の人、つまりは依存しやすい人の特徴を7つ挙げます。

①ストレス度が高い

1つ目の特徴は、「ストレス度が高い」人です。ストレス社会といわれる現代は、ストレス度の高い人がとても多いといえるでしょう。仕事や学校で疲れはてて、家にいても安らげない。そういった人もいることと思います。

ストレスがあまりにたまると、精神衛生上良くないばかりでなく、「こうなったら何でもいいからストレス発散しよう」とヤケになってしまう可能性もあります。それが結果的に依存を進めてしまうかもしれません。

ストレス度が高い

②自分に自信がない

2つ目の特徴は、「自分に自信がない」人です。自分に自信がないと、どうしても恋人などの他の人やものに依存しがちです。「私にはこれがあるから大丈夫」「私には恋愛で、この恋人がいてくれるから、生きていてもいいんだ」

そうなると、その人やものとの関係性は崩れて、一方的になりがちです。たとえば恋人がいてもうまくいかなくなり、依存の深みにはまってしまいます。恋人がいてもいなくても、もし恋人に振られても、私は私。自分で自分の価値を信じられる、そんな人になりたいものですよね。

自分に自信がない

③気が利きすぎる

3つ目の特徴は「気が利きすぎる」人です。気が利く人というのは、周囲の空気を敏感に察知できる能力が高いことから、周りの和をとりなす役目をしがちです。ときには嫌いな人のことでも助けてあげたりしてしまったり。

その役目をし続けると、誰だって疲れてしまいます。あまりに疲れると、正常な判断ができなくなって、依存の影がしのびよってきます。気が利きすぎる人というのは、心のやさしい人と言いかえることもできるかもしれませんね。

そんなタイプの人は、心からホッとできる...気を利かせなくてもいい・本音で語ったり振るまったりできる居場所を探すことをお勧めします。

気が利きすぎる

④構ってほしい

4つ目は「構ってほしい」人です。ようするにかまってちゃん、ということです。依存心が強く、いつも自分を気にかけてほしい・自分中心に物事が動いてほしい・たくさん連絡がほしい。といったような思いを強くもっている人のことをいいます。

このようなタイプの人は、とくに恋愛で恋人に依存してしまう人が多いかもしれません。依存は重く暗く、恋愛している相手の恋人に負担となってしまいます。そして、別れたらすぐにまた恋愛をして、次の恋人に依存する...といったループになりかねません。

恋愛や恋人への依存はほどほどに、「自分」をしっかりもった人でありたいものです。

構ってほしい

⑤言い訳が多い

5つ目は「言い訳が多い」人です。「いえ、違うんです。実はこうこうでこういう事情があって...」などと並べ立てて、素直に謝ることができない人のことをいいます。

素直にごめんなさいが言えない人というのは、他人だけでなく、自分自身ともうまく向き合えないタイプの人だともいえます。

言い訳が多い

⑥打たれ弱い

6つ目は「打たれ弱い」人です。打たれ強い人は、多少のことがあっても、強くたくましく乗り越えていく気概があります。

一方で打たれ弱い人は、ささいなことで深く傷つき、立ち直るのにも時間がかかります。打たれ強い人と同じくらいの負荷でも、もう耐えられない!となります。依存症は努力や根性で治るものではないですが、依存しやすい人の特徴として、打たれ弱さがあるのは事実です。

打たれ弱い

⑦自分の問題と向き合えていない

7つ目は「自分の問題と向き合えていない」人です。構ってほしい、言い訳が多い、打たれ弱いといった特徴も、ようするに「自分の問題と向き合えていない」の種類と同じだといえるでしょう。

自分の問題と向き合えていないということは、
・自分のどこに問題があったかを客観的に分析し、受け止める能力
・自分の問題を直視する心の強さ
・自分の問題をあらゆる手段を尽くして解決する行動力
が弱いということです。

自分自身と向き合う勇気を、ぜひ持って生きていきたいものです。

自分の問題と向き合えていない

⑧上手に頼れない

8つ目は「上手に頼れない」人です。人を頼ることが苦手な人というのは、なんでも「私がやります」になってしまいがち。知らない間にストレスをためてしまいますし、「もっと、もっと」と突っ走ってもあまり良い結果になりません。

無理して頑張る、という生き方は、長くはもたないからです。いずれ破綻することが目に見えています。依存や心の病におちいらないためにも、このようなタイプの人は、ときには人を頼る癖をつけていった方がいいでしょう。

上手に頼れない

依存されやすい人の特徴とは?

依存されやすい人の代表的な特徴を挙げます。
・我慢しがち
・外面が良い
・他人と自分との境界線があいまい

他人と自分との境界線があいまいというのは、つい他人のことでも世話をやいて、その人の領域に踏みこんでしまう。その結果その人の自主性を失わせることになりがち、ということです。子どもの頃のトラウマなどによって「依存されやすい」性格の人になっている可能性があり、その人だけを責めるのは間違っていたりもします。

依存されやすい人の特徴

合わせて知っておきたい!『共依存』とは?

依存には、共依存という問題もあります。共依存というのは、自分(依存されている人)と相手(依存している人)との「関係性」に自分が依存してしまう、アディクション(嗜癖状態)をいいます。

相手の世話をすることに生きがいを感じ、「自分がどうしたいか」という本当の気持ちを無視してまで、相手の役に立とうとします。「愛情という名の支配」ともいえる、不健康な状態です。このようになると、「この人は私がいないと生きていけない」と本気で思うようになります。

アルコール依存症の人の家族がこの状態におちいり、苦しんでいたのを見て、アメリカの援助者たちが名付けたのがきっかけで世界に広まりました。余談ですが、アダルトチルドレンという言葉も、もともとはアルコール依存症の人を援助していたアメリカのソーシャルワーカーが名付けたものです。

共依存

依存体質を克服!効果的な7つの対処法!

①依存の原因を取り除く

1つ目は依存の原因を取り除くことです。これが一番手っ取り早く、問題解決しやすい方法といえるでしょう。

②自分の時間や生活を大切にする

自分の時間や生活を大切にすることも効果的です。ストレス発散だけでなく、自分自身を大切にすることにもつながります。

自分の時間や生活を大切にする

③人間関係を拡げる

人間関係をひろげるのも効果的でしょう。狭い人間関係の中では、「この人に嫌われたらどうにもならない」という気持ちになってしまうことも。いろんな交友関係をもち、たくさんの人と関わると視野が広がります。

④自信を付ける

自分に自信を付ける、これもまた効果的です。自分に自信をもち、あなたがあなたらしく生きていけるのが一番です。得意なことや好きなことを見つけて伸ばすなど、いろんな工夫をしてみて、依存体質の自分にさよならしましょう。

自信をつける

⑤自分の考えを持つ

周囲に合わせることも必要ですが、「私はこうしたい」を通す、一本芯の通った人間になることが依存体質の克服に大切です。その場合、やりたいこと・することをコロコロ変えるのではなく、なるべく1つにしぼってそれを続けてみることです。

継続は力なり。続けていけば、自然に自分の考えをもった人間になれます。

自分の考えを持つ

⑥ペットを飼って責任感を養う

ペットを飼って責任感を養うのも効果的です。注意したいのは、ペットも生き物であり、世話をするのには労力がいります。可愛い、だけでは済みません。大切な家族だと思って世話を惜しまない、という覚悟がある方のみにお勧めの克服法です。

ペットを飼って責任感を養う

⑦一人旅に挑戦する

依存心の強い、依存体質の人が一番苦手とするのは、一人旅だといえます。荒療治にはなるかもしれませんが、一人旅をしてみるのも効果的。とはいえ不安だと思うので、最初はたとえば「一人ラーメン」「一人カラオケ」など。すこし慣れてきたら「一人・近場の日帰り旅行」から始めてみてはいかがでしょうか。

小さなことから一歩ずつ、もアリですね。

一人旅に挑戦する

「依存体質」は改善できる!適切に対処しよう!

いかがでしたか?もしあなたが依存しがちだからといって、諦めることはありません。「依存体質」は改善することができます。適切に対処していきましょう。

方法はいくらでもあるのです。いろんな人生、いろんな生き方があっていいのです。あなたがあなたらしく、ありのままで輝けますように。この記事があなたのお役に立てたのなら幸いです。

依存体質は改善できる
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この記事のライター
sakura6311
猫のように気ままに生きたい!現実は、家事・育児に仕事に絶賛奮闘中。2人の男の子のママです。

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