イヤイヤ期の正しい対応の仕方は?絶対NGな対処法も!

子育ては簡単なものではありませんが、中でも対応に困るのがイヤイヤ期です。そこで今回は、イヤイヤ期の子供に対する正しい対応の仕方について詳しく解説します。保育士さんが教える上手な対応や、注意しなければならないNGな対応も併せて紹介するので、お困りの方は必見です!

イヤイヤ期の正しい対応の仕方は?絶対NGな対処法も!のイメージ

目次

  1. 1魔のイヤイヤ期!上手に対応するにはどうすればいい?
  2. 2そもそもイヤイヤ期とは?どうして反抗するの?
  3. 3イヤイヤ期の上手な対応10選!【基本編】
  4. 4イヤイヤ期の上手な対応6選!【状況別】
  5. 5イヤイヤ期の上手な対応を保育士から学ぼう!
  6. 6イヤイヤ期の上手な対応例5選!
  7. 7イヤイヤ期のNG対応5選!これだけは絶対ダメ!
  8. 8イヤイヤ期は成長の証!子供の気持ちを受け止めてあげよう!

魔のイヤイヤ期!上手に対応するにはどうすればいい?

覚悟はしていたイヤイヤ期ですが、いざ自分の子供が何に対しても「イヤー!」を連発していたら頭ごなしに怒ってしまうこともあるでしょう。成長に必要な過程だと頭で分かっていても、いざ対応しようとなると心が折れてしまうことだってあります。そこで今回は、イヤイヤ期の子供に上手に対応する方法を詳しく解説します。

ポロシャツを着た男の子

そもそもイヤイヤ期とは?どうして反抗するの?

何をするにも「イヤ!」と言われていると、反抗しているのかとも思いますよね。しかし、イヤイヤ期というのは自分でやりたいのに自力ではできず、さらには親に先回りされてやり遂げてしまうという悪循環から生まれるものです。イヤイヤ期はこうした葛藤をイヤイヤで表現し、この感情をどうコントロールしたら良いのかを学ぶ時期とも言えるでしょう。

窓の外を眺める男の子

イヤイヤ期の上手な対応10選!【基本編】

静かで落ち着ける場所に移動する

例えばテレビのある部屋でイヤイヤが始まった時は、静かな部屋に移動するなどして気持ちを落ち着かせるのがイヤイヤ期の上手な対応です。空間の変化によって子供の気持ちも徐々に治ってくることでしょう。人通りの多い場所でイヤイヤが始まった時も少し人気の少ない場所へ誘導すると、子供の気持ちが切り替えられるだけでなく親も気持ちを落ち着けながらイヤイヤ期の対応をすることができます。

窓際に座る女性

子供の気持ちに寄り添ってあげる

イヤイヤ期の子供がわがままを言って大泣きするケースは多々ありますが、これに対して「静かにしなさい!」と怒鳴れば子供の気持ちもヒートアップします。聞く耳を持たない姿に親の怒りの感情も収まりがつかなくなることでしょう。「イヤだったのね」と抱きしめながらイヤイヤ期の子供の気持ちに寄り添えば、自分の気持ちが分かってもらえたんだと安心します。

子供の気持ちを代弁する

自分がしたかったことを上手に伝えることができないイヤイヤ期の時は、「ダメ!」や「イヤ!」というように知っている限りの拒否する単語を並べて泣くこともあるでしょう。そんな時は、どうしたいのかを少しずつ聞きだしながら気持ちを代弁する等の対応をしてみてください。親が子供の気持ちを理解することができるだけでなく、イヤイヤ期の子供も気持ちの整理をつけることができます。

ママに抱っこされる女の子

「できない」と否定しない

イヤイヤ期というのは、子供が様々な壁に挑戦しようという気持ちが大きくなる時期です。まだ無理だろう、絶対に失敗するだろうと思っていることでも関係なしに挑戦していくのです。そんなイヤイヤ期の子供の挑戦に対し「そんなことまだできないでしょ!」と否定するということは、子供の気持ちを否定しているのと一緒なので注意しましょう。失敗しても良いので、1度挑戦させてあげられる余裕を持ってイヤイヤ期の子供に対応してください。

先のことへの見通しを持たせる

先のことへの見通しというのは、大人になるにつれて習得していくものです。イヤイヤ期の子供は目の前のことしか見えていないことがほとんどです。公園から帰りたくないとわがままを言う前に「お家に帰っておやつを食べよう」などと先のことを話して対応してみましょう。楽しいことが待っていると感じることでスムーズに片付けをしてくれるかもしれません。

手でメガネを作る女の子

いくつかの選択肢を用意する

イヤイヤ期の対応で困りがちなのが、自分の意思で物事を決めようとする時です。この気持ちを無視してしまうと、イヤイヤのレベルはヒートアップするので注意しましょう。そんな時は、例えばお風呂へはまだ入りたくないと言うのなら「これからお風呂に入るんだけど、◯◯と△△どちらのおもちゃで遊びたい?」というように幾つかの選択肢を用意してイヤイヤ期に対応すると良いですね。

時間に余裕を持つようにする

時間のない時に限って、イヤイヤを発動することはありませんか?ここで「早くして!」と声をかけてはさらなるイヤイヤに発展してしまうこともあるので注意しましょう。そんな時は、親はいつもより30分早く起きて自分のことを先に終わらせておき、子供に向き合う時間を作る等の対応がおすすめです。子供の「自分でやり遂げたい」に寄り添えるくらい余裕を持つことも、イヤイヤ期の対応策の1つですよ。

目覚まし時計

しっかり睡眠をとらせる

イヤイヤ期に限らず、子供は眠くなると機嫌が悪くなるものです。慣れてしまえば「あぁ、今きっと眠いんだな」と抱っこして対応することもできますが、それに気づかず癇癪を起こされると親の怒りもヒートアップしてしまうことでしょう。自宅の中でそうなるならまだしも、出先で癇癪を起こされては対応に困ってしまいますよね。そんな時は、お友達と会う時はお昼寝の後の時間にしたり、少し早い時間からランチへ行って眠くなる前に切り上げたりといった対応をしてみてください。

気持ちが落ち着くまで放置する

イヤイヤ期の子供の気持ちに寄り添っても代弁してみても、何をしても癇癪が治らない時は気持ちが落ち着くまで放置する等の対応をしましょう。放置というと聞こえが悪いかもしれませんが、あたりどころのないイヤイヤを泣き叫ぶことによって発散できる可能性もあるのです。

大泣きする男の子

絶対にやってはいけないことだけを禁止する

子供がイヤイヤ期に入ったら、絶対にしてはいけないことだけは明確にしておいてください。その日の気分で「面倒だから今日はそうしても良いよ」と許可を出してしまうと、泣いて叫べばなんでも許してもらえるものだと勘違いするので注意しましょう。その場しのぎで対応するのではなく、絶対にいけないことはイヤイヤ期の子供に譲ってはいけません。

イヤイヤ期の上手な対応6選!【状況別】

やらなければならないことをイヤがる場合

イヤイヤ期の子供が、やらなければならないことに対して「イヤ」とわがままを言う場合は、ワンクッション置く方法で対応しましょう。「このおやつを食べ終えたらやろう」等と、気持ちを切り替えられそうなきっかけを与えてあげると、イヤイヤ期の子供には効果的なのです。

もっと遊びたがる・もっとほしがる場合

もっと遊びたがる子供に対して「もう片付けてね!」と怒って対応するのはNGです。まだ遊びたい気持ちを否定された気持ちにもなるので注意しましょう。遊びを切り上げてほしい時間の20分前に1度声をかけてください。そして、5分前になったら「もうそろそろ時間になるからそれを作り終わったら片付けようね」等と、声をかけましょう。イヤイヤ期の子供には、気持ちを切り替えられる余裕を与えてから対応するのがおすすめです。

落ち葉で遊ぶ子供

公共の場で騒いでしまう場合

イヤイヤ期に限らず、子供が長時間おとなしくすることはほとんどできません。ですので、外出先は子供がたくさんいるような場所を選ぶ等の対応をしましょう。バスや電車に乗って騒いでしまった時は1度降りたり、叱る前に気分転換をさせてあげるなどの対応をしてみてください。

できないことをやりたがる場合

イヤイヤ期の子供は何でも自分がやらなければ気が済みません。できるところまでは自分でやらせてあげる対応がおすすめですが、それでもできない時は気持ちが落ち込んでいることもしばしばあります。そんな時は、「ここまでできたのね!」と褒めてから「最後だけ、お手伝いしてもいいかな?」という流れにすると、イヤイヤ期の子供の気持ちを尊重することができるでしょう。

水辺で遊ぶ男の子

わがままを言って暴れる場合

イヤイヤ期の子供がわがままを言って暴れる場合は、状況を変える対応をしましょう。お出かけの準備をしている時に「お出かけしたくない」と暴れたら、「それなら行くのやめようか」と対応してみてください。反応がなければ準備したお出かけグッズを本当に片付け始めます。こうして状況を変えてみるとイヤイヤ期の子供は冷静になり、やっぱり行きたいとお出かけグッズを引っ張り出してくることがほとんどです。

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危ないことをする場合

危ないことをする場合は泣こうが暴れようが全力で止めてください。走って転んだり少し高いところからジャンプしようとしたりする行動は、ケガを伴う可能性がありますが成長のために必要な過程です。しかし、刃物を持ち出したり物を人に投げたりといった行動は自分も相手もケガをする可能性があります。必要な過程であればわがままを言っても見守りましょう。人を傷つける恐れのあることはどんな状況でも分からせるよう対応してください。

木に登る女の子

イヤイヤ期の上手な対応を保育士から学ぼう!

まずは子供の希望を受け入れる

保育士さんは、イヤイヤ期の子供が何かをしたいといった時はその気持ちを受け止めるようにしています。その希望ができないことであっても、否定してしまうのはイヤイヤ期の子供の気持ちを否定しているのと同じことです。気持ちを受け止められない時は、「これはできないけれどこっちなら良いよ」というように選択肢を与えるなど、保育士さんは上手に対応しています。

お菓子やお化けを使わない

お菓子でイヤイヤ期の子供の気持ちを釣ったり、お化けや鬼を使って子供の気持ちを脅すことだけは絶対に避けましょう。簡単にイヤイヤ期の子供の気持ちを変えられるのでラクな方法ではありますが、成長するにつれてこうした交換条件や脅しを外で使う可能性も高いのです。保育士さんたちは、他の物に興味を移したり水分を与えたり、1度子供の気持ちを切り替えさせることで対応しているようです。

アイスを舐める男の子

イヤイヤの種類を見極める

保育士さんは、イヤイヤの種類を見極めることもできます。いけないことをした子供に対して過度に反応するのは、関心を惹ける行動だと誤学習すると言います。これでは同じことを繰り返すようになるので、敢えて反応を示さないように対応しているのです。イヤイヤの種類を見極めるのは保育士さんだけでなく親にも必要なスキルと言えるでしょう。

イヤイヤ期の上手な対応例5選!

着替えをしない場合

着替えをしたくないとわがままを言ってきたらイヤな気持ちを受け止め、「もう少し待っているね」と言って親は違う作業に入りましょう。しばらく経ってからもう1度声をかけると、すんなりと履いてくれることもあります。自分の気持ちが満たされることと、気持ちを切り替える時間を与えることの2つの対応がポイントです。

食事を拒否した場合

席にもつかずご飯を食べたくないと拒否した場合は、思い切って食事を片付けましょう。後で食べたいと言われても、食事の時間は終わったことを伝えます。少し可哀想に思えますが、次の食事の量を多めにするなどして前回の分を補いましょう。今後わがままがヒートアップしないためにも、ご飯はいつでも自由に食べられないことを学ばせてください。

食事をする女の子

寝るのを拒否した場合

寝たくないとグズってしまった時は、構わず電気を消してお布団に入りましょう。少し落ち着いてきたら、「明日の朝ごはんは◯◯にしようね」「明日起きたら絵本を読もうね」等と約束を決めます。そして起きたら必ずその約束を叶えてあげるといった対応をしましょう。自分の気持ちを聞いてもらえた安心感が毎日続けば、寝たくないとグズる日もなくなります。

ご飯で遊んだり水をわざと零す場合

ご飯で遊び始めたり水をわざと零した時は、お腹がいっぱいなのかどうかを聞いてみましょう。ぐちゃぐちゃにされたら悲しいことを伝え、まだ食べると言うのなら次は遊ばないという約束をした上で食事を続けてください。それでも繰り返された時は、泣いても片付ける等の対応をしましょう。可哀想に思えますが、ご飯を大切にしない大人になってもらいたくないのならこれくらいの対応は必要です。

青い食べ物を食べる男の子

自分でできることを「やって」と甘える場合

自分でできるようになったことも「やって」と急に甘えてくることもあるでしょう。そんな時も1度受け止めてあげる対応をとってください。「ママはここのお手伝いをしてあげるから、あとは自分で頑張ってみてね」「それでもできなかったらまた声をかけてね」と声かけすると、意外にも自分でやるようになります。

イヤイヤ期のNG対応5選!これだけは絶対ダメ!

感情的に子供を突き放す

イヤイヤ期のわがままに対し、「ママもう知らない!」と言う対応は、ママに突き放されたと勘違いして一気に悲しい気持ちになります。また、「うちの子には要らない!」といった脅し文句も子供は本音と捉えてしまうことが多いので注意してください。それでも親だって人間なのでカッとくることもあるでしょう。もしもこんな対応をしてしまった時は、ギュッと抱きしめてしっかりと謝罪してください。

怒っている女性

子供が落ち着かない時に話を始める

イヤイヤが発動している最中に子供を叱ろうと思っても、子供には何も聞こえていません。癇癪が落ち着いてきた頃に、子供の目線になって手を取り、しっかりと目を見てゆっくりと物事を伝えるようにしてください。意味が伝わればしくしくと泣き始めたり、ごめんなさいが言えるはずです。子供が反省したことが伝わった時は、ギュッと抱きしめてあげましょう。

褒めることなく叱るだけ

イヤイヤ期の子供には、どうしても叱りつけることが多くなります。仕方のないことではありますが、イヤイヤを我慢できた時、1人で何かを成し遂げた時にはたくさん褒めてあげましょう。自尊感情を育む対応を忘れないよう注意してください。

手を引かれて歩く男の子

失敗した理由を説明する

イヤイヤ期は、積み木が上手に積めなかったりせっかく作ったブロックのお城が壊れてしまったり、思うようにできない事柄に対して癇癪を起こしやすい時期でもあります。そんな時、「◯◯したから壊れたんだよ」と失敗した理由を説明するのはいけない対応です。子供は自分が責められているのと同じ感覚に陥ってしまいます。癇癪を起こした後どうするのかを見守り、状況に応じて「一緒に作ろう!」と対応してあげてください。

できない理由を言い聞かせる

イヤイヤ期はできないことに対しても果敢に挑戦します。しかし、挑戦する前から「まだできないよ」と言われては、子供の気持ちは満たされない状態に陥ります。できない理由ではなく、それをする過程で危険な箇所だけを最初に説明しましょう。危険な箇所だけはママが手伝うという対応をとってなるべく挑戦させてあげるようにしてみてください。

悲しそうな男の子

イヤイヤ期は成長の証!子供の気持ちを受け止めてあげよう!

イヤイヤ期は子供が成長している証です。子供の気持ちを1度受け止めてあげるだけで、泣いたり暴れたりといった癇癪が収まりやすくなります。子供のイヤイヤ期は親のイライラ期といった言葉もありますが、見放さずに気持ちに寄り添ってあげるようにしましょう。園に通っている場合は、ママ友や保育士さんに相談するのもおすすめですよ。

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この記事のライター
aki17

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