結婚後の姓名判断はどうなる？運勢が悪くなった時の対処法はあるの？

結婚後は、事実婚でない限り夫婦どちらかの姓を名乗ることになります。法律上どちらの姓で申請しても大丈夫ですが、ほとんどの場合は結婚後に女性が男性の姓に変えることが一般的です。結婚後の名前は環境の変化を表します。結婚後の名前が良ければ、運気は上向きになり、悪けなれば苦労するかもしれません。姓名判断は名前の画数を一文字ずつ数え、単独もしくは組み合わせにより占うものです。ですから、結婚後新しい姓になれば画数も変われば運勢も変わります。しかし、中には結婚後も運勢が変わらないとして旧姓で占いを行う占い師もいます。

占いには様々な種類がありますが、そもそも姓名判断とは何でしょうか。占い好きの女性なら一度は占ったことがあるでしょう。ここでは姓名判断とは何かや、占い方、そして歴史について紹介します。

姓名判断とは名字と名前の漢字の画数をもとに、性格や人生、適職、仕事運、結婚運、健康運を占うもので古くから日本人に親しまれている伝統的な占いです。赤ちゃんの名前を付けたり結婚相手を決める時も姓名判断は重要視され、特に女性は結婚後、人生の運気が変わると言われています。

結婚後の名字の変更が関係してくるのはほとんどが女性で、もともと男性より女性の方が占いに関心が強いためかつては姓名判断を行うのは女性が多い傾向にありましたが、最近は男性も姓名判断への関心が高まっています。

姓名判断は漢字・ひらがな・アルファベットの画数を算出し、それぞれの格に当てはめてどのような運勢なのかを占います。

基本は総画（総格）・天格・地格・人格・外格という五格で占いますが、流派も細分化されているため、占い師によって占い方（画数の数え方）には微妙な差があります。その人の性格や適職、恋愛傾向、結婚運、家庭運、かかりやすい病気などといったあらゆる運勢をみていきます。

姓名判断の起源は中国にあります。古代中国で生まれた易学や陰陽五行思想をもとに、姓名の吉凶を論じたのが始まりだと言われています。また日本の姓名判断の歴史は浅く、明治以降に提唱されたものです。当時は専門性の高い難解な物であったため、一般には広まりませんでした。その後、理論をシンプルにまとめたものを昭和4年に女性向けの月刊誌「主婦之友」で発表されて話題となり、世に広まりました。

ところで姓名判断の信憑性はどれくらいなのでしょうか。結婚前と結婚後の結果が異なるとなれば本当に当たるの？と思われる人もいるでしょう。また姓名判断は旧姓と新姓、旧漢字や新漢字で占い師の考え方次第なところもあり、本当に当たっているのか気になりますよね。

姓名判断などの占いは確実な確率計算によって当たりはずれがわかるものではありません。また占い師によっても結果が異なるうえに、正確な根拠はありません。良い結果であっても悪い結果であっても、それぞれの考え方や感じ方次第なのです。当たるか当たらないというよりは、結果を前向きに捉えて出た結果に対して気をつけることが大事です。

戦前の文字である旧漢字で画数を判断する占い師と、戦後の文字である新漢字で画数を判断する占い師が姓名判断にはいます。また漢字本来の意味を持つ画数でみる占い師もいます。例えば、｢さんずい｣は3画ですが、｢水｣を表す漢字なので4画と計算する場合もあります。そうなると画数変わってくるので全く違う結果になるのです。また結婚後も新姓でなく、生まれながらの運勢を持つ旧姓で占う占い師も中にはいます。

姓名判断は流派が色々あり、占い師によって少し変わってきますが、基本的に五格というものをみていきます。結婚後の姓名判断はどう変わっていくのか、この五格にはどういう意味があるか、占い方を紹介します。

総画は総格とも言い、姓名全ての画数の合計です。性格や才能、健康、外的な要因など全体運を表す運勢で、生涯を通してあらゆる事に影響する姓名判断では重要な格です。特に晩年期(40～50代以降)の運勢に強く表れます。

天格は姓の画数の合計で、先祖から与えられた運を表します。家柄や家系など先祖代々から受け継がれたものなので、これを用いて個人的な吉凶を占うことはありません。

名の画数の合計が地格で、名そのものを支配する運勢を表します。結婚後も変わらない画数で、健康運・友人運・家庭運など人生の基礎となる運勢を表します。人生の前半である出生から青年期(10～20代)までに強く影響します。

人格は、姓の一番下と名の一番上の画数の合計です。性格や才能、家庭運など、内面的な部分を表します。その人の全体的な運勢を表していて中年期(20～50代）くらいまでの運勢に強く影響します。

姓の一番上と名の一番下の画数の合計を外角と言い、人格を補う運で対人関係や周囲の環境の運勢です。外格は自ら選べない外的な要素の運勢で、結婚運や人間関係に関わってきます。こちらは20代以降の時期の運勢に強く影響します。

結婚後に姓名判断の結果をみてみると悪くなっていたという人は、意外と多いのではないでしょうか。運勢は気持ちの持ちようとは言いますが、何か対処法があれば試したいですよね。そこで結婚後に姓名判断の結果が悪くなった場合の対処法を紹介します。

対処法の一つとして、仕事をしている場合は職場で許可が出るのならば、結婚後もそのまま旧姓を使うという選択肢があります。また友人からも結婚後も変わらず、旧姓で呼んでもらうようにしましょう。人から旧姓で呼んでもらうことで、結婚後も運気が下げるのを防ぐ効果があります。

結婚後の姓名判断の結果、運勢がどうにも悪くなるのが気になる場合は、名前の後ろに｢、｣を打つ方法があります。こちらは正式な書類以外で試せる対処法です。あと一画増やせば運勢が良くなる場合におすすめです。もちろん戸籍上の名前は変わりませんが、自分の名前を記載する時に一画増やすだけで運勢が良くなると信じられれば、モチベーションが上がりますよね。

少し勇気のいる対処法ですが、姓名判断で結婚後の結果が悪い場合は名前の表記を変えることで運勢を変えることができます。例えば漢字をひらがなに変えてみたり、違う漢字を使えば画数を変えることができて運勢も変わります。

旧漢字と新漢字は画数が異なります。漢字にこだわりがない場合はそれぞれの漢字で姓名判断をしてみて、もし旧漢字よりも新漢字の方が悪くない運勢であれば、新漢字を使うという方法もあります。

結婚後の姓名判断の結果が悪くなるとショックですよね。ですが、姓名判断で表される人の生き方や運勢などは科学的、統計的な根拠はありません。ですから結果が悪くても気にしないことが一番です。結婚後の姓名判断を気にしすぎるあまりに結婚を考え直すような必要はないと言えます。

前述の通り、姓名判断には様々な流派があり、占い師によっても占い方が違います。最後に付いた名前が人生を表すから新姓で占うという考え方もあれば、もともと生まれ持った名前が運勢を表すから旧姓で占うという考え方もあります。結婚後の姓名判断は両方占って、良い結果の方を信じるのが一番です。

運勢や運気は1日や1か月、1年単位で大なり小なり変わります。また世の中には数多の種類の占いが存在し、それらの結果は様々です。例えば1年の運勢を占ったとして、星座占いはとても良い結果だけど、誕生日占いはあまり良い結果ではなかったという場合もあります。

姓名判断だけで運勢が良くなったり悪くなったりするということはありません。結婚後に姓名判断の結果が悪くなったとしてもあまり気にしすぎる必要はありません。結婚後の運勢や相性の善し悪しは姓名判断だけで決まることではないのです。姓名判断のみでジャッジせず、結婚後に二人が夫婦の絆を深めていくことが一番大事なのです。