2019年04月14日公開
2019年12月01日更新
布おむつの使い方を徹底解説!折り方・種類・選び方・洗濯方法まで!
肌に優しくて経済的な布おむつ。使ってみたいけど、具体的な使い方は?使えるのはいつから?濡れる度に交換が必要になる布おむつは、赤ちゃんとママパパのコミュニケーションを深めてくれるアイテムです。今回は布おむつの特徴や使い方、折り方などをご紹介します。
目次
- 1そもそも布おむつとは?
- 2布おむつ育児の5つのメリット
- 3布おむつ4種のそれぞれの特徴を解説!
- 4布おむつは何枚くらい準備するの?
- 5布おむつの基本の使い方は簡単な4ステップ!
- 6布おむつの折り方①ストッパー折り(新生児から6ヵ月位)
- 7布おむつの折り方②ズリバイ折り(7~8ヵ月からあんよの頃)
- 8布おむつの折り方③さんかく折り(4~5ヵ月から1歳位)
- 9布おむつの選び方!注目すべき3つのポイント!
- 10布おむつの洗濯方法①おしっこの場合の3ステップ
- 11布おむつの洗濯方法②うんちの場合の4ステップ
- 12おすすめの使いやすい人気布おむつ6選!
- 13あると便利なおむつ替えグッズ4選!
- 14布おむつは慣れれば簡単!メリットの多い布おむつを使ってみよう!
そもそも布おむつとは?
布おむつは、綿素材でできた布製のおむつです。今回は経済的で、肌にも優しい布おむつ基本的な使い方や洗い方、いつからどのように使えばよいかなど、詳しくお伝えします。
布おむつ育児の5つのメリット
布おむつ育児は、新生児でも濡れる感覚を自覚しやすいなどのメリットがあります。ここからは、布おむつ育児の主なメリットを5つご紹介します。
①排泄の適切なタイミングで対応できる
新生児でも、適切なタイミングで対応すれば、おまるや洗面器に排泄させることができ、布おむつが濡れる回数も減らせます。
②密なコミュニケーションがとれる
濡れる度に交換が必要な布おむつは、ママやパパが赤ちゃんに声をかける機会を増やします。声がけにより赤ちゃんとママパパのコミュニケーションが密になり、愛情が深まります。
③繰り返し使えて経済的
洗えば何度でも使える布おむつは、買い替えの手間やお金がかかりません。更にお下がりを使えば、初期費用を安く抑えられます。
④赤ちゃんの敏感な肌にも安心
紙おむつの原料には、吸水ポリマーが使われています。一方布おむつは綿素材の為、敏感肌の赤ちゃんでもかぶれる心配が少なく安心です。
⑤環境にやさしい
使い捨ての紙おむつは洗う手間がかかりませんが、膨大な量のゴミとなります。新生児から2歳までに使う紙おむつの量は、約2tです。布おむつは使い回しができ、ゴミの削減に繋がります。
布おむつ4種のそれぞれの特徴を解説!
布おむつには、昔ながらの輪形おむつやライナー型の成型おむつなど、色々な種類があります。ここからは、一般的に使われている4種類の布おむつをご紹介します。それぞれの特徴を知って、いつから何を使えばいいか検討してみましょう。
①輪形布おむつ
1枚の布の両端を縫い合わせ、輪になった形の布おむつです。シンプルな形で、月齢はいつからでも、使うことができます。
- メリット:生地が薄く、洗濯後の乾きが早い。
- メリット:月齢を問わず、いつからでも使える。
- デメリット:成形おむつより、たたむ手間がかかる。
②成形布おむつ
おむつカバーにセットして使うライナー状の布おむつです。生地に厚みがあり、吸収力が高いのが特徴です。大量のおしっこで濡れる時は、2枚重ねて使うと安心です。
- メリット:吸水性や通気性が高い。
- デメリット:厚みがあり、洗濯後乾くまでに時間がかかる。
③フィット型布おむつ
フィット型布おむつは、紙おむつやおむつカバーに近い形状の布おむつです。防水機能はなく、おむつカバーと同じように、ボタンで着脱するタイプの布おむつです。
- メリット:通気性がよく、蒸れにくい。
- デメリット:価格が高い。
④一体型布おむつ
おむつカバーと布おむつがセットになった一体型の布おむつです。一体型布おむつは、一枚のみで使用できるので洗濯回数が少なくて済みます。
- メリット:着脱が簡単にできる。
- デメリット:厚みがあり、乾きにくい。
布おむつは何枚くらい準備するの?
初めて布おむつ育児に挑戦される方の為に、最低限必要な枚数をお伝えします。今回は、輪おむつと成形おむつの2枚を例にご紹介します。
- 輪おむつ【新生児・1歳】30枚~40枚 【2歳】20~30枚
- 成形おむつ【新生児・1歳・2歳】20~30枚
布おむつの基本の使い方は簡単な4ステップ!
紙おむつに比べ、手間がかかる印象がある布おむつですが、基本的な使い方は、たったの4ステップ。意外と簡単に使うことできます。ここからは、布おむつの基本的な使い方をご紹介します。
布おむつにはカバーも必要!
布おむつはおむつカバーと2枚セットで使用するのが、基本的な使い方です。防水加工タイプや、綿100%などがあるので、都合に合わせて選びましょう。おむつカバーは、綿素材やウールなど種類が違う物を用意しておくと便利です。
①おむつカバーを広げる
おむつカバーを平らな場所に広げます。赤ちゃんが横になっても、怪我をしないように、邪魔な物はよけておきましょう。
②折りたたんだ布おむつをカバーの上に置く
折りたたんだ布おむつを、カバーの上に置きます。布おむつの上手な使い方は月齢やおしっこ、うんちの状態に合わせて折り方を変えることです。詳しい布おむつの折り方は、後ほどご紹介します。
③布おむつで赤ちゃんのお腹まで包む
広げたカバーとおむつの上に、赤ちゃんを乗せます。上手な使い方は、おむつカバーのベルト部分よりおへそが上にくるように、赤ちゃんの体を乗せることです。腰回りは、おむつを折り畳んで調整してください。
④カバーを閉じる
最後におむつカバーのベルトを、赤ちゃんの腰回りで留めます。赤ちゃんが苦しくならないように、腰部分に1cm程度の余裕を持たせて留めるようにしましょう。
布おむつの折り方①ストッパー折り(新生児から6ヵ月位)
ここからは、布おむつの折り方を3つご紹介します。いつからどの布おむつをを使えばいいか、月齢別に見ていきましょう。まずは新生児~6ヶ月間に適したストッパー折りをご紹介します。
使用する布おむつ
ストッパー折りでは、輪おむつ2枚か輪おむつ+成型おむつを使います。両サイドをジャバラ折りにした輪おむつの間に、4つ折りにした輪おむつか成型おむつを挟んで使います。
①輪おむつを交互に折る
輪おむつの両サイドにギャザーを作って、横漏れを防止します。輪おむつの両端を、交互に折ってZ型の土手を作ってください。
②半分に折る
①で交互に折った輪おむつを真ん中から半分に折り、左右にできた土手の間に4つ折りにした輪おむつか、成型おむつを挟みます。
布おむつの折り方②ズリバイ折り(7~8ヵ月からあんよの頃)
7、8ヶ月から赤ちゃんは、ほふく前進のような「ズリバイ」をするようになります。7、8ヶ月から1歳頃までの布おむつは「ズリバイ折り」が適した使い方です。
使用する布おむつ
ズリバイ折りで使用する布おむつは、輪おむつ1枚と成型おむつ1枚です。輪おむつ2枚若しくは成型おむつ2枚でも使用できますが、ここでは輪おむつと成型おむつによる使い方をご紹介します。
①輪おむつを折る
輪おむつを3つ折りにします。更に、3つ折りにした輪おむつを2つ折りにして、成型おむつを乗せる部分を作ります。
②成型おむつを載せる
成型おむつを2つ折りにします。②で2つ折りにした輪おむつの前部分に、2つ折りにした成型おむつを載せます。成型おむつを載せた部分が前に当たるようにおむつカバーにセットしてください。
布おむつの折り方③さんかく折り(4~5ヵ月から1歳位)
おしっこの量が増えてくる4、5ヶ月から1歳の赤ちゃんには、さんかく折りの布おむつが適しています。輪おむつを2枚使用し、おしっこやうんちの漏れを防ぐことができる使い方です。
使用する布おむつ
さんかく折りに使う布おむつは、輪おむつ2枚とおむつカバー1枚です。うんちだけの場合は、汚れた布おむつ1枚だけを交換すればOKです。
①輪おむつを折る
平らな場所に輪おむつを広げて置きます。広げたおむつを手前から半分に折ります。その状態で、左から右に折って2つ折りにします。
②もう1枚の輪おむつを三角に折る
広げた輪おむつの真ん中に折り目をつけ、右下端を上中央のラインにあわせて折ります。左下端も同じように中央のラインに合わせて折り、おむつ全体が三角形になるようにします。
③①のおむつの真ん中に②を置く
①で折ったおむつの真ん中に、②で三角に折ったおむつを置き、おむつカバーで装着します。三角の部分がはみ出したら、指で押し込んでください。
布おむつの選び方!注目すべき3つのポイント!
「肌に優しい」などのメリットがある反面、紙おむつより手間のかかる場合もある布おむつ。上手な使い方をする為には、赤ちゃんの体調やママパパの生活にあった物を選ぶことが大切です。ここからは、布おむつの選び方のポイントを3つご紹介します。
①取り換えやすさで選ぶ
布おむつは紙おむつと違い、濡れる度に交換が必要になります。1歳や2歳になると、交換回数が減っていきますが、新生児の頃は頻繁に交換が必要になります。布おむつは月齢に合わせて、取り換えがしやすい物を選ぶようにしましょう。
②乾きやすさで選ぶ
濡れる度に洗濯が必要になる布おむつは、乾きやすい物を選ぶ事が大切です。また1歳や2歳になると、1回のおしっこの量が増えていきます。特に湿気が多い梅雨の時期は、乾きにくくなるので、適度な厚さの物を選びましょう。
③布の質感や素材で選ぶ
おむつかぶれを防ぐには、綿など肌に優しい素材でできた布おむつを選ぶことが大切です。また強く洗うことも考えて、しっかりした生地の物を選ぶようにしましょう。
布おむつの洗濯方法①おしっこの場合の3ステップ
ここからは、おしっこで濡れた布おむつの洗い方をお伝えします。おしっこの場合は、数枚まとめて付け置きし、まとめて洗濯するのが効率の良い洗い方です。
①軽く手洗いする
布おむつが濡れたら、バケツや洗面器を使って軽く手洗いしましょう。手洗いすることで、汚れが落ちやすく、においも少なくなります。
②付け置きする
フタ付きのバケツなどにぬるま湯と重曹を入れて、布おむつを付け置きします。複数枚の布おむつを、半日から1日程浸けておきましょう。
③洗濯機で洗う
付け置きした布おむつを、まとめて洗濯機で洗います。素材がウールの洗い方は、手洗いか洗濯機の「ウール洗い」で洗ってください。
布おむつの洗濯方法②うんちの場合の4ステップ
赤ちゃんがうんちをした時の布おむつの上手な洗い方をご紹介します。赤ちゃんのうんちは、新生児の頃は柔らかく、1歳や2歳になるにつれ硬くなっていきます。ソフライナーなどを活用して、汚れを減らすのも上手な使い方です。
①うんちをトイレに流す
まず、うんちをトイレに流します。柔らかいうんちを洗い流す時は、付け置き用のバケツにしばらく浸けてから、トイレで流しましょう。
②軽く手洗いする
うんちをトイレに流したら、洗剤で手洗いします。お風呂場のシャワーなどを使って、汚れを落とすのが、効率の良い洗い方です。
③付け置きする
うんちの付け置き洗いは、洗剤と漂白剤を入れると汚れが落ちやすくなります。付け置き用のバケツは、おしっこは別のバケツを用意しましょう。
④洗濯機で洗う
付け置きしておいた布おむつが数枚溜まったら、洗濯機で洗います。洗い終わったら、日当たりや風通しの良い場所で干しましょう。
おすすめの使いやすい人気布おむつ6選!
新生児~2歳まで使える人気の布おむつをご紹介します。使いまわしができる10枚セットや、おむつの汚れを減らせるソフライナーなどがあります。
①布おむつ 星柄10枚セット/村信株式会社
村信ドビー織の布おむつは、吸水性が高く、頻繁に洗ってもヨレにくいのが特徴です。生地は2枚重ねで縫製されているので、安心して使えます。
②仕立てあがりおむつ10枚入り/シンク・ビー
速乾性で乾きやすいシンク・ビーの輪おむつは、適度な薄さで肌にも優しいのが特徴です。デザインは、ヒヨコやてんとう虫、ゼブラ、ハートなど可愛い柄が揃っています。
③オーガニックコットン 布おむつ/オーガニックガーデン
通気性が高い生地と吸水性が高い生地の2枚仕立てとなっています。一回のおしっこの量が増えても、いつからでも安心して使えるライナー型の成型おむつです。
④ベビー布おむつ ドビー織 仕立上/イサム商会
吸水性・通気性が高く、おしっこで濡れることが増える1歳以降でも安心して使える輪おむつです。生地がしっかりしているので、ゴシゴシ洗いでもほつれる心配がありません。
⑤14枚どり布おむつ/西松屋
綿100%で素肌に優しい14枚どりの輪おむつです。シンプルな無地の生地で、初めて布おむつを使う方でも使いやすいおむつです。
⑥新生児布おむつお試しセット 日本製/エンゼル
初めて布おむつを試してみたい方の為のお試しセットです。汚れ落ちが良く、洗濯しやすいのも魅力です。
あると便利なおむつ替えグッズ4選!
新生児と1歳、2歳ではおしっこの量や回数が違います。必要に応じて、おむつ替えに便利なグッズを使いましょう。
①おむつ替えシート
新生児は排泄の回数が多く、おむつ替えの途中でおしっこをする時があります。床などが汚れないよう、おむつ替えシートを活用しましょう。
②フタ付きバケツ
布おむつの浸け置きには、フタ付きバケツがおすすめ。おしっこやうんちの臭いが漏れる心配がありません。
③ソフライナー
ソフライナーを併用すれば、うんちで布おむつを汚す回数が少なくなります。赤ちゃんがうんちをした時は、ソフライナーだけ捨てれば、布おむつの洗濯回数が少なくて済みます。
④おしりふきウォーマー
おしりふきをあらかじめ温めておくと、赤ちゃんが泣くこともなくスムーズにおむつ交換ができます。冬は特に便利ですよ。
布おむつは慣れれば簡単!メリットの多い布おむつを使ってみよう!
紙おむつより手間がかかる布おむつの上手な使い方は、無理をしないことです。布おむつは、月齢を問わず、いつでも始めることができるので、都合の良いタイミングで始めてみましょう。慣れれば、意外とメリットが多い布おむつ。今回お伝えした情報を元に、上手に使いこなしていってくださいね。