エコー写真の見方を徹底解説！文字の意味は？向き・性別の見分け方は？

エコー写真の見方をご紹介していきます。妊婦健診でもらえるエコー写真ですが、数字やマークがたくさんついていて、見方がわからないという人も多いですよね。エコー写真の見方を知る事で、エコー写真を見るのがもっと楽しくなりますので、参考にしてみて下さいね。

超音波検査には、基本的に経膣法と経腹法があります。どちらもエコー写真として残すことが出来る超音波検査ですが、検査の方法が違いますので、それぞれの検査の違いを詳しく見ていきましょう。

経膣法とは、膣の中から超音波で子宮の中を確認する方法です。妊婦健診では、初診時や赤ちゃんが小さい時期(12週目くらいまで)は経膣法で確認する事が多いです。経膣法は、卵巣や子宮の近くから超音波検査が出来るため、エコー写真では子宮の中を鮮明に見る事が出来ます。

経腹法とは、お腹の上から超音波検査をして子宮の中を確認する方法です。お腹の上から超音波検査をする為、エコー写真では広い範囲を見る事が出来ます。妊婦健診では、妊娠12週目以降から、出産まで経腹法が使われます。

エコー写真には、一般的なエコー写真の他に、3Dエコーや4Dエコーがあります。

【一般的なエコー】
2Dエコーと呼ばれ、平面のエコー画像を見る事が出来ます。

【3Dエコー】
３次元(立体)のエコー画像を見る事が出来ます。平面のエコーと比べ、お腹の中の赤ちゃんを立体的に見る事が出来るため、赤ちゃんの顔立ちや表情、仕草なども分かります。3Dエコーは、胎児の発達状況や異常を確認する上でも役立ちます。料金は病院によって様々ですが、一般的に3千円前後です。

【4Dエコー】
3Dエコーに時間を加えたものが4Dエコーです。赤ちゃんが立体的に見えるのはもちろん、動いている様子も見る事が出来ますので、3Dエコーよりもより細かい仕草や表情を見る事が出来ます。映像にして保存してくれる病院もあり、一般的な料金は7千円前後になります。

次に、エコー写真の数字の見方や記号などの見方をご紹介します。検診でもらうエコー写真には、数字や記号やマークがたくさん書かれていて、どれが何を意味しているのかわからないですよね。まずは日付に関する記号や数字の見方をご紹介します。

日付の見方ですが、エコー写真には必ず検査を受けた日付が記載されています。右上や左上に日付が記載されている場合は、その日付が妊婦検診を受けた日ということになりますね。

次に、DEL(EDC)の見方をご紹介します。DEL(EDC)とは、出産予定日を表しています。この予定日は、赤ちゃんの頭殿長を基準に算出されています。

AGE(GA)は、妊娠週数を表しています。妊娠週数は、最終月経を基準に算出されています。数字の見方としては、wは週でdが日にちを意味しています。

次に、エコー写真の赤ちゃんのサイズに関する数字の見方や記号の見方をご紹介していきます。エコー写真には、日付や出産予定日以外にも、様々な情報が記載されています。どれも数字や記号で書かれていて、見ただけではわからないものばかりですので、数字や記号の意味や見方を1つずつご紹介していきます。数字の見方や記号の見方を知ることで、エコー写真を見るのがもっと楽しくなりますよ。

CRLは、頭殿長のことを表しています。頭殿長とは、赤ちゃんの頭からお尻までの長さです。妊娠初期は、この頭殿長を基準にして予定日の算出が行われます。

BPDは、児童大横径を表しています。児童大横径とは、頭の左右の幅です。頭の左右の幅はとても重要で、赤ちゃんの出産予定日を算出する基準になったり、赤ちゃんの体重を算出する基準として使われています。

FLは、大体骨長を表しています。大体骨長とは、赤ちゃんの太ももの骨の長さです。赤ちゃんの太ももの骨は、赤ちゃんの身体の中で一番長い骨です。太ももの骨の成長具合で、体重の算出や赤ちゃんの発達状況を見ています。

APTDは、お腹の前後の厚みを表しています。赤ちゃんが発達している状況や体重の算出に使われています。

ACは、腹部周囲長を表しています。腹部周囲長とはお腹周りのさです。お腹周りの長さを測ることで、赤ちゃんの成長具合を見る事が出来ます。

EFBW(FW or EFW)とは、推定体重のことです。推定体重は、頭の左右の幅や、太ももの骨の長さ、お腹の前後の厚みやお腹の左右の幅を基準に算出されます。

エコー写真の中にある＋マークや×マークは、長さを測るときのマークです。先生が部分的な長さを測るときに使われています。

次に、上でご紹介した以外の数字の見方や記号の見方、マークの見方についてご紹介していきます。

GSは、胎嚢を表しています。胎嚢とは、妊娠初期に胎児を包んでいる袋のことです。胎嚢の中にはすでに羊水があり、週数によっては、エコー写真で胎嚢の中に小さく赤ちゃんが見えることもあります。

TTDは、腹部横径を表しています。腹部横径とは、お腹の左右の幅のことで、赤ちゃんの体重の算出にも使われています。

AFIとは羊水の量を表したものです。羊水の量は、胎児の健康状態を見る上でとっても大事な役割をしています。羊水過多や羊水過少など、羊水の量によっては、治療が必要な場合もあります。

経膣プローブマークとは、経膣エコーの時に記載されるマークです。膣からプローブという棒状の器具を使い子宮の中を見ます。妊娠初期や赤ちゃんがまだ小さい12週目までは、経膣エコーで確認することが多いです。

妊娠すると、気になるのが赤ちゃんの性別ですよね。エコー写真で性別を知ることが出来ますが、病院によっては教えてくれなかったり、赤ちゃんの向きによってはエコー写真で性別がわからない事もあります。エコー写真で性別がわかる大体の目安をご紹介していきます。

赤ちゃんの性別が男の子か女の子か区別が出来るようになるのは、妊娠9週目頃からです。女性、男性の生殖器が作られ始めるのは妊娠7週から8週目頃だと言われています。ただこの時期にエコー写真に写ることは少なく、エコー写真で判断できるのはまだ先でしょう。

エコー写真で性別が判断できるようになるのは、妊娠5ヶ月から7ヶ月頃だと言われています。特に、妊娠20週から23週の間に性別がわかったという人が多いです。この頃には、外から見て性別がはっきりとわかるようになっていますが、エコー写真に写る赤ちゃんの向きによっては、なかなか性別がわからないこともあります。

エコー写真で性別を知ることは出来ますが、病院によって性別を教えないところもあります。特に妊娠22週を過ぎるまでは、中絶を防ぐために、性別を教えない病院があるようです。また、妊婦の希望によっては、生まれるまでのお楽しみとして性別を聞かない事も出来ます。

次に、エコー写真での性別の見方をご紹介していきます。男の子の場合と女の子の場合では、エコー写真に写る様子が違いますので、自分でエコー写真を見た時に、性別がどちらかわかる場合もありますよ。

男の子の場合のエコー写真は、股間部分に陰茎や陰嚢が確認出来ます。赤ちゃんの足と足の間に突起物やタマタマが見えた場合には、男の子の可能性が高いでしょう。

女の子の場合のエコー写真には、股間の間にコーヒー豆のような割れ目が見える事があります。男の子のように突起物がついているわけではないので、多少わかりにくいかもしれませんが、割れ目を確認出来たら女の子の可能性が高いです。

エコー写真で性別を教えてもらっても、生まれてきたら違ったケースもあります。これは赤ちゃんの向きや角度で、突起物や割れ目が隠れていたりするからですね。エコー写真からわかるのは、あくまでおおよその情報です。実際に生まれてくるまでは、はっきりわからないという事を覚えておきましょう。

エコー写真の見方をご紹介しましたが、参考になりましたでしょうか。エコー写真の見方を知る事で、より詳しく赤ちゃんの状態を知ることが出来ますよね。また、男の子や女の子のエコー写真の見方についてもご紹介しましたが、病院によっては性別を教えない方針のところもありますし、エコー写真で見た性別と、実際に生まれてきた性別が違ったという話も聞きます。男の子か女の子かは、生まれてくるまでのお楽しみとしてドキドキ感を楽しみましょう。