お食い初めの鯛の準備を徹底解説!焼き方や飾り付け方も!【保存版】
お食い初めは生後100日目に赤ちゃんの健やかな成長を願って祝う行事です。お食い初めには鯛を準備して家族みんなでお祝いします。そこで、鯛の値段や大きさなどの選び方から焼き方や飾りつけ、また残りの鯛を使ったアレンジ料理などをご紹介します。
目次
お食い初めの鯛を準備しよう!
赤ちゃんが生まれると生後100日目に健やかな成長を願い「お食い初め」というお祝いをします。そのお食い初めには祝い膳を用意します。その祝い膳には、塩焼きにした尾頭付きの「祝い鯛」も用意します。鯛を食べることは知っていても、どこで買って踊り串や飾りつけを始めとしてどのように調理したらいいのか、難しそうという印象を持っている人も多いですよね。
そこで、お食い初めに用意する鯛の焼き方や飾り方、通販やスーパーなどどこで買ったらいいのか、また祝い鯛のアレンジメニューをご紹介します。
お食い初めってどんなお祝い事?
お食い初めの意味
お食い初めとは、赤ちゃんが生まれてから生後100日頃にするお祝い事です。一生食べ物に困らないで生活できますように、という願いを込めてまだ食べ物を口から食べることはできないので、赤ちゃんに食べ物を食べさせるまねをする儀式です。
お食い初めは平安時代の頃から続いている儀式です。初めは生後50日頃にお餅を食べさせていましたが、江戸時代になってから今の形になりました。
お食い初めで用意する祝い膳では、地域差がありますが、魚、飯椀(ご飯)、焚き物(煮物)、汁椀(お吸い物)、香の物になります。さらにお食い初め特有のメニューが1つあり歯固めの石と梅干しです。歯固めの石は、歯が丈夫になるようにとの願いをこめて、梅干しはしわができるまで長生きできますようにと祈って用意します。食器は子供用のものでも構いませんが、大人が使う漆器の茶碗や汁椀を用意しておきましょう。
お食い初めの鯛に込められた意味
お食い初めの祝い膳で用意する魚は一般的には鯛です。古くから「めでたい」と言われてお祝い事に使われてきました。その他にも、鯛のピンク色が紅白を連想させたり、鯛の寿命が長い、栄養価が高いことなどが縁起が良くお祝い事にぴったりと言われてきました。
尾頭付きの鯛を選ぶ意味
祝い鯛を用意する場合は尾頭付きを用意しましょう。その意味は包丁で切られていない鯛を神様への献上品として用意することが縁起が良いと言われています。さらに、頭から尾まで切れていないことが「最初から最後まで貫く」という意味の首尾一貫を表し、長寿の願いを込めています。そのため、多少購入する時に値段が高く感じてしまうかもしれませんが、尾頭付きの魚を用意しましょう。
お食い初めの鯛の選び方を紹介!大きさや値段の目安も!
天然と養殖、どちらを選べばいい?
天然と養殖のどちらの鯛を選ばないといけないという決まりはお食い初めにはありません。天然の鯛は、尾びれの形が鋭く、ピンクの色味です。また、養殖は鯛の尾びれの先端が丸くなっていて、全体に黒っぽい色味が特徴です。
お食い初めの鯛の大きさの目安は?
お食い初めの鯛の大きさはより大きい方が見栄えもよくなりますが、その分値段も高くなります。また、季節によっては大きさの小さいものしかないこともあります。鯛の大きさは、夫婦だけであれば30cmくらい、両家の祖父母もお祝いに集まってくれるのであれば豪華に50cmくらいの大きさの鯛を用意してもいいですね。お食い初めで鯛を食べる人数や季節によって鯛の大きさを選びましょう。
お食い初めの鯛の相場・値段の目安は?
お食い初めの鯛は、天然は養殖の2~3倍します。養殖の鯛の方が値段も手ごろで数も多くありますが、天然の鯛は自然の海流で身が引き締まっていて、味に深みがあり身もきれいなピンク色と言われています。そのため天然の鯛の方が値段が高く数も少なくなってしまうのですね。
お食い初めの鯛の購入方法を紹介!
スーパーや鮮魚店で購入する場合
お食い初めで使う尾頭付きの鯛をどこで購入したらいいかわからないという方も多いと思います。そんな時には、いつも魚を買っている近くのスーパーや鮮魚店で購入しましょう。ただし、スーパーによっては切り身を用意しているところもあるかもしれないので、事前に「尾頭付きの鯛」と予約をしておきましょう。また、この時にうろこや内臓などが残り当日の準備に時間がかかるといけないので、お食い初めの日にあわせてスーパーで事前に予約した際に下処理も頼んでおきましょう。
ネット通販を利用する場合
最近は通販でもお食い初めに使う鯛を購入することができます。スーパーでは養殖の鯛が多く出回っていますが、季節によって通販の方が天然の鯛が見つかることもあります。通販で鯛を頼むときには冷蔵、冷凍どちらの状態で配送されるのかをきちんと確認しておきましょう。赤ちゃんやママの体調によってお食い初めのお祝いの日をずらすこともあります。そのため、冷凍の鯛であれば万が一お祝いの日を変更したとしても解凍するタイミングをずらすだけで用意した鯛を使うことができます。
お食い初めの鯛はサンマやアジでも代用可能?
地域によってはお食い初めで使う鯛以外にも尾頭付きのキンキ、さわら、アユ、ホウボウなど鯛以外の魚を使うこともあるので、購入する前に確認しておきましょう。またお食い初めで使う鯛の値段によりますが、時期や予算の問題で鯛が用意できないこともあります。そんな時はサンマやアジなど鯛以外の魚で尾頭付きのものを用意して焼いてもいいかもしれません。
お食い初めの鯛は通販とスーパーどっちがいいの?
ネット通販を利用するメリットは?
お食い初めで使う鯛を通販で購入すると、すでに焼きあがった状態や歯固めの石やその他の祝い膳もセットで用意することができます。そのため、家事や育児で余裕がない時には自分で尾頭付きの鯛を焼く手間が省けたり鯛以外の祝い膳の用意をする必要もなくなります。
自分で準備するメリットは?
自分で準備するメリットは天然、養殖、大きさなど自分のこだわりを持って選んで調理できたり、自分が好きな飾りつけをすることができます。通販での購入ではなく自分で準備はしたいけど、家での焼き方がわからないという方にはスーパーなどでも尾頭付きの鯛を焼いてくれるところもありますので、ぜひ確認してみてください。
お食い初めの鯛の焼き方を詳しく解説!
お食い初めの鯛の下準備
お食い初めの鯛の焼き方に入る前に、下準備から始めましょう。うろこは丁寧に取り、頭は左に置いて飾り付けるので裏側に包丁を入れて内臓を取り除きましょう。お祝いの席で使う鯛には火の通りをよくするための包丁は入れずに焼きましょう。
お食い初めの鯛の焼き方
お食い初めの鯛の焼き方は、まず高い位置からまんべんなく鯛に塩を振りかけます。鯛の表裏両面に振り掛けるようにしましょう。ヒレの部分は焦げやすいので、「化粧塩」をしましょう。化粧塩とは、尾びれ、背びれ、腹びれにたっぷりの塩を塗ってアルミホイルを巻いておきましょう。
また、お祝いの席では縁起の良い踊り串をするために、尾の付け根の方からS字になるように身に串を刺します。次に鯛の焼き方です。オーブンでは200度、30分焼きましょう。ガスコンロでは表になる方から強火の遠火で焼いて、表は4割裏が6割程度になるように焼いてきれいな焼き色がついたらできあがりです。
お食い初めの鯛の飾り付け方を詳しく解説!
お食い初めの鯛を盛り付けるお皿
お食い初めの鯛は漆器の大皿が正式と言われていますが、家にない場合は陶器など他のお皿でも構いません。またお皿ではなくお盆や、他にも竹ざるや編みかごなどを使って飾り付けるのも素敵ですね。
お食い初めの鯛の敷き紙、紙掻敷
お食い初めで鯛を飾り付ける場合は、鯛の下に敷き紙、紙掻敷を使います。祝い膳なので、紅白の紙をつかったり、千代紙、てんぷら敷き紙を使いましょう。折り方は角をあえてずらして2つ折りにして飾りましょう。裏を上にして左下を右上に折りましょう。慶事と弔事ではこの方向が逆なので気を付けましょう。
お食い初めの鯛の敷き葉、青掻敷
鯛の下に敷き葉、青掻敷を敷くと、緑色のものが加わり彩りがよく美味しそうにみえます。その敷き葉には松の葉や南天、笹、菊などがよく使われていますが、特定の種類という決まりはありません。そのため、季節によって春は南天、夏は菖蒲、秋はもみじやすすき、冬はいちょうの葉、柊、松の葉などがおすすめです。
飾り紐や飾り小物
鯛の飾りにはほかにも紐や小物などを添えるだけでも華やかになりお祝い感をアップすることができます。たとえば、祝儀袋の水引を添えたり、折り鶴や和風の小物などあえて購入するのではなく、自分で簡単に作ったり用意できるとオリジナルな飾りができるのでおすすめです。
お食い初めの鯛を準備できない場合は?
仕出し弁当を利用するのが便利
お食い初めの鯛を用意はしたいけど、忙しくて時間がない場合は仕出し弁当を購入しましょう。鯛以外にも祝い膳すべてが届くので、用意のために時間を作る必要がないので、かわいい赤ちゃんの写真を撮ったり家族との時間を楽しむことができます。
鯛めしで代用するのも一手
尾頭付きの鯛を用意できなかったり、鯛の残りを使って料理をしたい場合におすすめなのが鯛めしです。鯛の切り身を購入すれば、すぐに鯛めしを作ることができます。また、尾頭付きの鯛の残りを鯛めしにする場合は骨からおいしい出汁が出るのでご飯を炊く際に一緒に入れましょう。鯛の身の部分はほぐしておき、酒や醤油で味付けをして炊いたご飯に身を混ぜたら鯛めしの出来上がりです。鯛めしだけでも十分なご馳走になり、切り身さえあればすぐに作ることができるので覚えておくと役立つかもしれません。
お食い初めの鯛の残りで作るアレンジレシピを紹介!
お食い初めで鯛を用意したけれど残りができてしまった、という時はアレンジレシピで最後までおいしく頂きましょう。鯛めしもおすすめですが、鯛の骨でとった出汁を使って鯛の身をほぐして入れた雑炊や少し濃いめの味付けをしてふりかけにしてもおいしいです。残りの鯛も余すことなくすべて頂きたいですね。
状況に合わせてお食い初めの鯛を準備しよう!
お食い初めは赤ちゃんのためのお祝いの行事です。尾頭付きの鯛ではなくても他の魚や通販、仕出し弁当などいろいろな方法があるので、季節やママと赤ちゃんの状況に合わせて柔軟性を持って用意しましょう。また残りの鯛も鯛めしを始めとするいろいろなアレンジ料理に使うことができます。大切なのはみんなでお祝いしようという気持ちです。ぜひ家族で素敵なお食い初めを過ごしましょう。