2018年06月05日公開
2019年11月17日更新
お食い初め用歯固め石のおすすめ7選!入手方法や選び方など徹底解説
生後100日頃に行うお祝い「お食い初め」で使う歯固め石。お食い初め用歯固め石にはどんなものを使うの?どこで入手するの?西松屋で買える?使い終わったらどうするの?そもそも歯固め石って何のために必要なの?そんな疑問を徹底解説し、おすすめの歯固め石をご紹介します。
目次
お食い初め・歯固めは必要なの?
「お食い初め」や「歯固め」という儀式はどんな意味を持っているのでしょうか?
歯固め石の選び方の前に確認しましょう
お食い初め・歯固めとは
お食い初め
「お食い初め(おくいぞめ)」とは、生後100日頃に子どもが一生食べ物に困らないことを願って行われるお祝いです。ちょうど生後100日頃は歯が生え始める時期でもあるので、歯が生えるほど成長したことを喜ぶ意味も込めて、赤ちゃんにおっぱい以外の食べ物を初めて食べるマネをさせる儀式です。
生後100日頃なので「百日祝い(ひゃくにちいわい)」と呼ばれたり、地域によっては「百日の祝い(ももかのいわい)」「歯固め」「箸ぞろえ」「箸はじめ」「真魚はじめ(まなはじめ)」と呼ぶところや、一般的な生後100日でなく110日目や120日目と少し時期がずれて行うところもあります。
歯固め
お食い初めのなかで、赤ちゃんに石のように固く丈夫な歯が生えることを願い行われるのが「歯固め(はがため)」という儀式です。
歯固めは、奈良時代から平安時代に中国から暦や季節の行事が併せて伝わってきて、宮中で「歯固め」という行事が行われるようになったことが起源です。
もともとは、年に2回正月と6月1日にお餅を食べて、健康や長寿を祈る習慣になったのが始まりと言われています。
枕草子には「よわい(齢)をのぶる歯固めの具」と記録が残っていて、長寿を祈る行事であり、この日に硬い餅を食べることで歯が悪くならないとされていました。
そこから、丈夫な歯の為の歯固めが健康祈願になり、子どもの健康祈願に移り変わり、赤ちゃんの歯固めの儀になったようです。
このように昔から、歯が丈夫で食べ物がよく噛めることは、健康に歳を重ねること・長生きに関係していると考えられていました。
現在でも、自身の歯で口から食べ栄養を摂取できることは健康への道という考えは変わっていません。
お食い初めには歯固め石は必要?
歯固めの儀式には「石のように丈夫な歯が生えるように」という意味が込められていますが、必ずしも石でなければならないといワケではないようです。
もともと石を使用するのは地域的な風習が始まりですし、地域によってはタコや梅干しなど石以外を使用するところもあります。
代用できるものや意味については後半で触れていきたいと思います。
慣習や儀式として・お祝い事だから記念として、行うことも良いことですが、「赤ちゃんの歯が丈夫で健康であるように」と願うことが1番大事なことなので、必ず石を用意しなければ・・・!と神経質になる必要はありません。代用品も含めてどのように用意するか検討していきましょう。
お食い初め用歯固め石の入手方法!終わった後はどうするの?
お食い初めや歯固め石の意味を確認できたところで、実際に石はどこで入手したら良いのでしょうか?
個数や色は?どこで貰えるの?西松屋で買える?買えない?など、疑問点は尽きない事でしょう。
一つ一つ確認していきましょう!
お宮参りの時にもらう
神社によってはお宮参りの際、祈祷後に授けられるお守りやお札と一緒にお食い初め用歯固め石も授かる場合があります。
セットに含まれるのかはその神社によるので、お宮参りに行く神社のホームページ等で確認してみてください。
また、お食い初めが終わった後、石の返還が必要かどうかも神社によるようです。
「七五三のお参りの時にお返しください」と記載しているところもあれば、特に書かれていないところもあるようです。
神社の境内や河原で拾う
お宮参りの授受品に含まれなかった場合には、神社の境内や河原で拾って入手する方法もあります。
どんな色の石が良いか、個数はいくつ必要かなどの情報は下で紹介しますが、どちらの場合も使用する際には、衛生面を考え事前に煮沸消毒してから使用しましょう。
神社の境内
神社の石は小さく丸い形のものを敷き詰めている場合も多いので、歯固め石としてもちょうどいい小石が見つけやすいと思います。
お宮参りの神社が遠かったり借り忘れてしまった場合、家の近くの神社にお参りして同じように境内の石をお借りすると良いでしょう。
石を拾う時は、立ち入りが禁止されている場所には入らないようにし、お借りする場合も念のため一言確認を取ってからの方がいいでしょう。
神社で拾った石は神様からお借りしたものなので、お食い初めが終わった後は綺麗に洗って元の場所にお返ししましょう。
河原で拾う
近くに河原があるなら河原で拾ってくるのもいいでしょう。
角が取れて丸くなった小石が多数あると思います。
河原の石はサイズも様々なので、できるだけ小さいものを選ぶとお祝い膳に載せてちょうどいいサイズで使いやすいと思います。
こちらもお食い初めが終わったとは綺麗に洗って、元の場所にお返ししましょう。
購入する
近くに神社や河原がない場合、お食い初め用歯固め石を購入するという手もあります。
ただ、お食い初め用歯固め石は西松屋やアカチャンホンポ等のベビー用品の量販店での取り扱いはないようです。
西松屋には置いていませんが、ネットで探すとお食い初め用歯固め石として綺麗に磨かれたものが多数販売されています。
お祝い膳の食器とセットになっているもの、記念に残せるよう綺麗な箱や巾着に入っているものなど種類・個数も様々です。
神社が販売しているものもありますが、祈祷したものもあればしていないものもあります。
神社や河原で拾った場合と違ってお返しする必要がないので、記念に残しておきたいという方は購入をおすすめします。
お食い初めが終わった後
神社や河原で拾ったものはお食い初めの後、お返しする必要がありますが、購入したものは基本的にお祝いの記念として手元に残せます。
半紙に包んでへその緒と一緒に保管したり、歯に関する儀式なので抜けた乳歯と一緒に保管できるケースを購入してもいいかもしれません。
乳歯の生え変わりの度にお祝いしたことを思い出せますね。
お食い初め用歯固め石の選び方
お食い初め用歯固め石を入手する場所はわかりましたが、実際にどんなものを選んだらいいのでしょうか。
大きさ・形・個数・色の視点で歯固め石の選び方をご紹介します。
歯固め石の大きさや形や個数は?
大きさや形
お食い初め用歯固め石として使用する石の大きさや形に「これが必要」という厳密な決まり、というものはないようです。
大きさとしては、持ち帰りやすく、小皿に入れてお祝い膳と一緒に飾れる程度の大きさがちょうどいいでしょう。だいたい2~3㎝くらいの大きさを選ぶといいと思います。
形も厳密な決まりはないので、丸いもの、少し角があるもの、綺麗だなと思った石を選ぶといいでしょう。
個数
歯固め石の個数は地域によっても多少異なりますが、2~3個用意することが多いようです。
サイズと個数のバランスもあると思うので、小石で2~3個でも大きめの石を1個でも構いませんよ。
個数は次に紹介する石の色とも関係していますが、厳密に守る必要はないようです。
正式な色も決まっている
歯固め石の大きさや形よりも、色の方が重視されるようです。
正式には、黒・白・赤の3色を用意するようです。
しかし、なかなか3色集められるとも限りませんし、ここまで厳密に用意することも少なくなりました。
黒だけ、白だけ、2色だけ、でも構わないようです。
用意できる個数と併せて検討しましょう。
お食い初め用歯固め石の使い方
拾った石は必ず消毒しよう
神社の境内や河原等で拾ってきた石は、消毒が必要です。
誰が踏んだかもわかりませんし、外に落ちているものなのでたくさんの雑菌が付着しています。
お食い初めの歯固めの儀式では、お祝い膳と一緒に飾り間接的でも赤ちゃんに触れるものなので、しっかりと消毒をしたうえで使用しましょう。
煮沸消毒
煮沸消毒は、多くの細菌に有効でしっかり除菌できるのでご紹介します。
1.流水と食器用中性洗剤で良く洗い泥や砂等表面の汚れを落とします。
2.小さな鍋の底に布を敷き、洗った石を入れて常温の水をたっぷり入れます。
小さな石の場合は鍋半分でもしっかり浸かります。
※必ず常温の水を使用してください
3.強火で加熱して沸騰してから5分煮ます。
4.トングや箸で取り出し、乾いた布の上で乾燥させます。
※非常に熱いので火傷に注意してください。
煮沸消毒よりも簡単な熱湯消毒というものもありますが、除菌効果は劣るので、よりしっかりとした除菌が必要な拾ってきた石の消毒は、煮沸消毒をおすすめします。
正しい使い方は?
歯固め石の実際の使い方をご紹介。
1.お祝い箸を歯固め石に軽くちょんちょんと当てます。
(石以外の代用品の場合も同じです)
2.その箸を「丈夫な歯が生えますように」と願いを込めながら赤ちゃんの歯茎に優しく当てます。
使い方としては以上です。
お食い初め用歯固め石は誤飲の危険もあるため、直接赤ちゃんの歯茎に当てないようにしましょう。
お食い初め用歯固め石の人気7選
ネットショップで購入できるお食い初め用歯固め石の人気7選をご紹介します。
購入できる石の色も個数も祈祷の有無も様々なので、歯固め石を用意する際の参考にしてみてください。
白崎八幡宮 歯固めの石
600円
商品の購入はこちら歯固め石セット(福石入れ付き)
1,620円
商品の購入はこちら熊野神社 巾着付き歯固め石
918円
商品の購入はこちら豊受稲荷本宮 歯固めの石
1,244円
商品の購入はこちら歯固め石セット
1,684円
商品の購入はこちらお食い初めセット 歯固め石プレゼント
4,536円
商品の購入はこちら桐の乳歯ケース お食い初め石
お食い初め用歯固め石と乳歯の保管ケースがセットになった商品です。
歯固め石は天然石を磨いて「成田にある有名なお寺でお清めをした」と記載があります。
箱は桐製で、透明の中蓋部分に赤ちゃんの名入れが可能です。
歯固め石2個とは別に赤ちゃんの誕生石とパワーストーンもセットに入ります。
桐の乳歯ケース お食い初め石の購入はこちら↓(楽天市場)
https://item.rakuten.co.jp/auc-sunpuhimesakura/okuizome1-4/
お食い初め用歯固め石は代用もできる
「歯固め石は必要?」でも触れましたが、お食い初め用歯固め石は地域によって石以外を使用しお祝いすることもあり、他の物で代用できます。
それぞれの代用品についてご紹介します。
梅干し
梅干しでも代用できます。
「梅干しのようなシワができるまで長生きするように」という、健康長寿の願いが込められている代用品です。
また、長い冬を超えて梅の実がなることから、梅干しには「辛抱強い子になるように」という意味も込められているようです。
そのため、代用として梅干しを用意するというよりも、石と一緒に梅干しもお祝い膳に飾っていることも多いようです。
固く丈夫な歯=長生き=健康という歯固め石の起源となっている意味とは若干成り立ちは違いますが、梅干しも健康長寿を願った代用品ですね。
歯固め石を正式な色と個数で揃えたいという場合に、黒・白の石と梅干しを合わせて3色と用意するのも良さそうですね。
タコ
関西地方(特に大阪・兵庫)・四国では、歯固め石の代わりにタコを使うようです。
なぜタコかというと、
「タコのような固いものも噛める丈夫な歯が生えるように願う」
「タコ=多幸(たこう)の当て字で、多くの幸せが訪れるように願う」
「食(た)べることに困(こま)らない、の頭文字」
「タコの吸盤のように綺麗な歯並びになるように」という意味が込められています。
ちょっと味気ない感じやけど……
— MARIKO (@02MaRiKo12) December 12, 2016
金目鯛、とれとれ市場で500円。
私の地元は歯固め石のかわりにタコを吸わす風習があるので、湯ダコ。 pic.twitter.com/WabjDpOter
栗やクルミ
石の代用として、栗やクルミを使用する地域もあります。
栗もクルミも殻付きの状態は固いですよね。
石と同じで「栗(クルミ)のように固く丈夫な歯が生えるように」という願いが込められています。
アワビ
岩手県では歯固め石の代わりにアワビが使われるようです。
理由は、「固いアワビも噛めるほどの固く丈夫な歯が生えるように」という願いが込められています。
紅白餅
歯固めの儀式の起源では固い餅を使用していました。
そこから、縁起の良い紅白と「長持ちする」「持ちがいい」という縁起の良い言葉と掛かっている紅白餅を代用する地域があります。
碁石
身近にある石として、碁石を代用することも可能です。
パワーストーン
赤ちゃんの誕生石などパワーストーンを代用してもいいですね。
その際、石の意味も参考にしてもいいかもしれません。
歯固めの儀が、子どもの健康を願って行われるようになった起源も踏まえ、健康を願うパワーストーンを選ぶというのもひとつですね。
健康に関するパワーストーンの一例
水晶:健康維持・幸運を招く
翡翠:健康長寿・癒し
ターコイズ:守護・邪気払い・厄災から守る
パワーストーンの意味としては様々な解釈もあるので、一例として参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんの丈夫な歯を願って
お食い初め・歯固めの意味から、お食い初め用歯固め石の入手方法や代用品についてご紹介してきました。
赤ちゃんの丈夫な歯を願って行われる歯固めの儀。
地域によっても様々な差があります。お住いの地域にはどんな慣習があるのか、おじいちゃん・おばあちゃんにも聞きながら、みんなで赤ちゃんの健康を願って準備・お祝いできたらいいですね。