初乳は赤ちゃんにとって何がいいの?色や量の特徴とは?

初乳とはどんなものなの?いつからいつまでが初乳と言われているの?初乳と成乳に違いがある?色や量も違う?初乳は赤ちゃんにとって何がいいのかをご紹介します。初乳が出ないトラブルや原因対処法も知って、初乳の大切さを知っておきましょう。

初乳は赤ちゃんにとって何がいいの?色や量の特徴とは?のイメージ

目次

  1. 1初乳ってどんなものなの?
  2. 2初乳はいつから?
  3. 3初乳の特徴は?
  4. 4初乳の量は少ない
  5. 5初乳は赤ちゃんにとって何がいいの?
  6. 6赤ちゃんが初乳を飲まない!考えられる原因と対処法
  7. 7赤ちゃんの成長を楽しみに

初乳ってどんなものなの?

出産して初めて出る母乳を初乳と言います。赤ちゃんにとって初乳は、大切な栄養素が豊富に含まれています。赤ちゃんに初乳をあげることで、免疫や栄養をつけることができます。では、いつからいつまでが初乳といわれているのでしょう。いつからいつまでが初乳なのかご紹介します。

初乳はいつから?

授乳量や授乳回数など初乳には個人差はありますが、いつからいつまでが初乳なのでしょう。約1週間から10日ぐらいの母乳が、初乳と言われます。初乳が終わり約2週間ぐらいが、移行乳にする時期と言われています。移行乳は初乳の次の母乳と言われ、この2週間で成乳に変化します。

なぜ移行乳があるの?

初乳から成乳にすぐ変化せず、なぜ移行乳という間があるのでしょう。それは、赤ちゃんに母乳(成乳)を慣れさせるためです。移行乳の期間に、粉ミルクなどを与えると消化できずに下痢をする場合があります。移行乳は、赤ちゃんにとってしっかり消化するためのステップということです。

初乳の特徴は?

いつからいつまでが初乳なのかがわかりましたね。では、初乳と成乳は一体何が違うのでしょう。初乳と成乳の成分の違い、色や味の違いなどの特徴をご紹介していきます。色や味など初乳の特徴を知ることで、赤ちゃんにとって初乳が大切な理由がわかってくるのではないでしょうか。

成分の違い

初乳と成乳の栄養素の違いとしては、タンパク質の量が違ってきます。初乳には、ラクトフェリンやlgaが豊富に含まれているため、初乳は赤ちゃんにとって栄養価が高いということです。また、コレステロールが高い方が初乳、糖質が高い方が成乳となっています。

色や味の違い

初乳の色は黄色っぽい色をしていて、とろみがある液体なのが特徴です。哺乳瓶などに入れると、成乳と比べて色に違いがあるのがはっきり分かります。味は、塩っぽく甘さはありません。成乳は白濁していて、サラッとしている液体です。味も少し甘みがあるのが特徴です。

初乳の量は少ない

栄養素がたくさんあるなら、赤ちゃんにたくさん初乳を飲ませてあげたいですね。ただ個人差はありますが、初乳は母乳と比べると量は少ないのも特徴です。赤ちゃんの体は小さいので、その必要量しか出ないとも言われています。初乳が少なくても、量にこだわる必要はありません。

初乳は少なくても大丈夫

初乳の量は、ほんの数滴でも赤ちゃんにとって十分と言われています。上記でもご紹介したように、初乳の量は格段に少ないのです。初乳がでる期間が、いつからいつまでだと気にしすぎないようにしましょう。赤ちゃんが上手に母乳を飲めるようになることが大切です。

初乳は赤ちゃんにとって何がいいの?

初乳は、母乳(成乳)に比べると栄養価が高いという特徴がわかりました。初乳の栄養素が、赤ちゃんにどのような働きや成長に繋がるのかをご紹介していきます。初乳は赤ちゃんにとって何がいいのでしょう。

赤ちゃんを成長させる

初乳には、赤ちゃんを成長させるための栄養が豊富に含まれています。赤ちゃんの健康や成長に欠かせないのが、初乳というわけです。では、赤ちゃんの成長にどんな効果をはっきしてくれるのでしょう。

免疫機能を高める

お母さんのお腹の中は、無菌状態です。外の世界は様々なウイルスや病原菌があり、赤ちゃんは免疫能力が弱いため、初乳を与えることで免疫能力を高めることができます。免疫グロブリン(Iga)、ラクトフェリンなどウイルスや最近から守ってくれる成分が多く含まれています。

Iga

免疫抗体の一種Igaは、初乳にたくさん含まれています。このIga抗体があると、病気にかかりにくいと言わます。赤ちゃんを様々な感染から守り、病原体の侵入を防いでくれます。お母さんから与えられた初乳Igaをもらうと、半年ほど免疫効果を発揮します。

ラクトフェリン

ラクトフェリンは、最近よく聞く言葉です。ヨーグルトやサプリメントなどにもラクトフェリンが使われています。ラクトフェリンは、腸内環境を整えビフィズス菌の繁殖をあげてくれる効果があります。初乳には、母乳の3倍のラクトフェリンが含まれているんです。

腸の働きを促進する

初乳には、腸の働きを促進してくれる効果もあります。胎便の排出を促進してくれるため、赤ちゃんが飲み込んだ羊水や腸液をスムーズに排出してくれる効果があります。胎便が排出されないと、黄疸の原因ともなるので、初乳を飲ませて腸の環境を整えてあげましょう。

赤ちゃんが初乳を飲まない!考えられる原因と対処法

赤ちゃんにとって初乳は、成長する上で欠かせないものだということがわかりました。赤ちゃんにたくさん初乳を与えたいけど、赤ちゃんが初乳を飲まない!なんて場合はどうしたらいいのでしょう。ミルクをあげてもいい?ここでは、初乳を飲まない原因と対処処方をご紹介します。

母乳の質や味が悪いのかも

初乳を飲まない原因として、母乳の質や味が悪いことが考えられます。母乳が出ないストレス、睡眠・栄養不足による貧血、抱っこや長時間の授乳による血行不良や水分不足などで母乳の質や味が変化しているかもしれません。初乳が出なくても、焦らずストレスを溜めないことが大切です。

授乳姿勢は大丈夫か確認しよう

赤ちゃんとお母さんの授乳姿勢は、なかなかいいポジションを見つけるまで大変かもしれません。お母さんが疲れる姿勢と感じれば、やはり赤ちゃんも疲れる姿勢です。いい授乳姿勢でないと、母乳の量にも影響が出ます。いろいろと授乳態勢を試して、ベストポジションを見つけましょう。

授乳アイテム

授乳クッションは必須アイテムではありませんが、授乳クッションがあると姿勢が安定するのは確かです。新生児であればまだ小さいので、授乳クッションがあると授乳しやすいです。授乳が楽になるので、準備しておくと便利です。

母乳が出ないときはどうしたらいい?

産後すぐに初乳が出ると思っている方も多いと思いますが、ほとんどのお母さんがすぐに初乳がでるわけではありません。栄養豊富な初乳を、少しでも赤ちゃんに与えたいですよね。初乳が出ない時にはどのようにしたらいいのでしょうか。

乳房のマッサージ

母乳を出すには、乳管を開通することが大切です。特に初産であれば尚更、乳管開通がしにくいと言われています。乳管を開通するためにも、乳房(乳管)のマッサージをすると効果的があります。乳管に詰まっている脂肪をほぐしてあげることで、乳房が柔らかくなってきます。

母乳を開通させる方法【乳管マッサージ・頻回授乳・水分補給の流れ】

乳腺炎

乳管が閉塞してしまうと、乳腺炎になってしまいます。胸に痛みがあるしこりや熱が出てくると、乳腺炎です。乳腺炎にならないためにも、上記でもご紹介した乳管マッサージをしてあげることが大切です。母乳育児相談などの施設もあるので、プロの手を借りるのも手です。

血行促進にストレッチ

母乳が出ない原因として、血行不良も挙げられます。数時間置きの授乳や、抱っこ、睡眠不足などでお母さんの体はとても負担が掛かっています。血行促進にも適度なストレッチを行うといいでしょう。お風呂に浸かりながらのストレッチもおすすめです。

水分不足

母乳が出ないのは、水分不足の原因もあります。母乳は99%水分でできているので、通常よりも多く水分摂取をすることが大切です。できれば、2ℓ〜3ℓほどの水分を摂取してあげるといいです。また、水分不足は便秘や痔の原因にもなります。こまめに水分摂取を心がけましょう。

ミルク授乳

母乳を出すには、赤ちゃんにとにかく吸ってもらうことが大切です。赤ちゃんがうまく母乳を飲めない、母乳が出ないなどで、ミルク授乳にすることで母乳がストップしてしまいます。もちろんミルクを与えてもいいのですが、母乳をやめないことが大切です。

ミルクに移行

ミルク授乳をしても、母乳をやめないことが大切と上記でご紹介しました。でも、どんなにいろいろ試しても初乳や母乳が出ない人もいます。そんな時は、ミルク授乳に完全移行しても問題はありません。ミルクにしてストレスや悩みが減るなら、とてもいいことだと感じます。

赤ちゃんの成長を楽しみに

初乳がいつからいつまで出るのか、成乳との違い、初乳のトラブルなどをご紹介してきました。初乳は赤ちゃんにとって、とても大切な栄養や免疫があることがわかりました。母乳には様々なトラブルがありますが、ストレスを溜めずに、焦らず赤ちゃんの成長を見守っていきましょう。

初乳が出なくても焦らない

いつからいつまでが初乳の期間だから、絶対に赤ちゃんに初乳をあげようと決めないことです。確かに初乳は、赤ちゃんにとって大切なものです。でも初乳を与えなくても赤ちゃんが育たないわけでありません。ストレスで初乳が出なくては、本末転倒です。ゆったりとした気持ちが大切です。

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この記事のライター
kiyomama522

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