紙粘土貯金箱の作り方まとめ!夏休みの工作におすすめの理由とは?
保育園や学校の授業で誰でも一度は作ったことのある、紙粘土の貯金箱。材料費も安く、手軽に子どもの独創性や創造性を伸ばすことができるので、夏休みの自由研究にはもってこいですよね。今回は誰でも簡単に出来ちゃう紙粘土貯金箱の作り方をご紹介します!
なぜ紙粘土工作で貯金箱がおすすめなの?
夏休みの自由研究のテーマは何にしましょう?子どもと一緒に親御さんも頭を悩ませますよね。そんな時におすすめなのが紙粘土工作で作る貯金箱です。
紙粘土工作は子どものアイデアを形にすることで独創性や感性を伸ばすほか、粘土に直接手に触れる刺激によって、大脳が活発になる効果があります。手指の発達にもとてもいいんですよ。でも、何でも自由に作れる紙粘土で、なぜ「貯金箱」をテーマに選ぶのでしょう?
軽くて安全
紙粘土工作のメリットの一つに、安全で子供でも扱えるという点があります。
小学校高学年くらいの子どもなら、色々な道具を使う工作にチャレンジするのもいいですが、まだ子どもが小さい間はちょっと不安ですよね。
紙粘土工作なら軽くて扱いやすく、小さな子どもが好きに弄っても怪我をする心配は少ないので、ある程度子どもの好きにさせることができます。存分に子どものアイデアやテーマを取り入れて、創造性を伸ばしてあげましょう。
柔らかくて扱いやすい
紙粘土は柔らかくて扱いやすいので、子どもが頭の中にイメージしてる様々なアイデアをすぐに形にすることができます。手指を使って思い描いているものの形を作ることは、子どもの感性にとてもいい刺激となります。
また、絵を描いたり文章を書くのが苦手な子でも自分のアイデアを形にしやすいので、誰でも楽しく工作ができるのです。
お金の管理を学ぶ機会に
ではなぜ紙粘土工作で「貯金箱」を作るのでしょう?
大きな理由としては貯金箱を作ることで、子どもに幼いころからお金に触れる機会を与えてあげることができます。子どもの頃からお金に触れたり貯めるという経験をしておけば、正しい金銭感覚が身に付き、お金にだらしない大人になりにくいと言われています。
買い与えるのもいいですが、やはり自分の手で作った貯金箱のほうが子どもも愛着が湧きますし、大事にしてくれます。貯金箱作りをキッカケに、お金の管理の練習をさせてあげましょう。
子どもの創造性を高めよう
学校教育でも取り入れられている紙粘土工作ですが、先ほども紹介した通り、紙粘土工作は子どもがイメージしているアイデアを自由に形にすることができます。
例えば紙粘土を丸めて「ボール」、長細く伸ばして「ヘビ」といった具合に、自分の手で形を作ってそこからインスピレーションを働かせる、という作業は、子どもの想像力を存分に刺激し、伸ばしてくれるのです。
紙粘土貯金箱のおすすめアイディア7選!
では早速紙粘土で貯金箱を作っていきたいところですが、いざ始めようと思うと何を作ろうか迷ってしまいますよね。ここではアイデアの参考に、手軽に作れる紙粘土貯金箱の様々なモチーフと作り方の例をいくつか紹介します。
筒型
ペットボトルや瓶の形を利用すれば、簡単に筒形の貯金箱を作ることができます。
作り方は簡単。ペットボトルに取り出し口の穴をあけ、底にはお金の取り出し口用の穴をあけておきましょう。周りに紙粘土をつけていくだけです。穴をあける際はカッターナイフなどを使う必要があるので、小さい子の場合は大人が手伝ってあげてください。
材料も紙粘土、絵具セット、あとは瓶かペットボトルがあればOKと非常に手軽。また、中身をペットボトルにしておくと取り出し口の穴もあけやすく、お金を入れてもしっかりしているので安心です。作り方も簡単なので、まずは筒形の貯金箱からチャレンジしてみるのもいいでしょう。
ペットボトルの形状をそのまま利用できるので、犬や豚などの動物型、ロケット型や建物型など、子どものアイデアによって形も様々に工夫できます。
恐竜型
学校の授業などで子ども達に自由に紙粘土で何かを作らせると、多くの子どもがテーマに選ぶのが動物だと言われています。中でも男の子が好きなカッコイイ生き物といえば恐竜。他の動物よりも形や色塗りを子どものアイデアに沿って自由にしやすい点も、紙粘土工作で作るテーマとしては非常に向いています。
首やしっぽなどの長い部分には針金などの芯を入れて折れにくくしたり、お金の取り出し口の場所を工夫してみたり…作り方のアイデアも色々工夫ができて面白い貯金箱です。
ケーキ型
やっぱり子どもはケーキが大好き。本物のケーキ作りは大人に手伝ってもらわないとなかなか難しい部分もありますが、紙粘土工作なら子どもの好きにこねて作ることができます。ケーキの上にはイチゴをのせようか、人形をのせようか…。作り方も子どものアイデアも広がります。美味しそうに色塗りができても、小さい子どもが口に入れちゃわないように注意してあげてくださいね。
地球儀型
地球儀型の貯金箱というのも面白いモチーフです。学習机の上に飾っても見栄えがいいですね。紙粘土をなかなかきれいな丸型にするのが難しい…という時は、風船を使った作り方があります。
風船を手ごろな大きさに膨らませ、出っ張った膨らませ口の上に厚紙を張ります(ここがお金の取り出し口になります)。その後周りに紙粘土を付けていって形を整えれば、きれいな丸型に作ることができます。しっかりと乾かしたら厚紙を張った部分に切れ込みを入れ、厚紙ごと割れた風船を取り出せばきれいな丸型の貯金箱ができます。
後は青く色を塗って子どもの好きに国を表面に書いていけば、丸い地球儀型の貯金箱の完成です。台座に置いたり、紐で釣ったりして飾りましょう!
果物型
種類も豊富で色塗りも楽しいのが果物型の貯金箱です。夏休みの自由研究で作るなら、スイカのような夏の果物も思い出に残っていいですね。リンゴやオレンジなどの丸型の果物なら、先ほどご紹介した風船を使った作り方で作ることもできます。色塗りの際にアクリル塗料を使えば、出来上がりに果物らしい光沢を出すことができます。ただしアクリル塗料を使用する際は、必ず大人がそばで見ていてあげてくださいね。
郵便箱型
貯金箱の形の定番といえば、郵便ポストですね。長方形や丸い円筒型なので、比較的簡単に形を作れます。
四角いタイプのものを作る際は、お菓子などの空き箱の底に取り出し口の穴をあけて、周りに紙粘土を付けていけば形が崩れません。円筒型のものを作る場合は、ペットボトルを切ったものやラップの芯などを利用すると便利。きれいな円筒型に仕上げることができます。
キャラクター型
ピカチュウ・ジバニャン・ドラえもんなど、紙粘土工作に慣れてきた子どもは、大好きなキャラクター型の貯金箱に挑戦してみるのもいいでしょう。インターネットなどで画像を検索すれば、普段はあまり見えないキャラクターの背中や頭の上からの画も見られるので、非常に参考になります。
作り方も工夫が必要ですし、そっくりに形を作ったり色塗りをするのはなかなか難しいものです。でも、子どもが一生懸命アイデアを出しながら苦労して作った貯金箱なら、よろこびも大きいですよね。
紙粘土貯金箱の作り方
では実際に紙粘土で貯金箱を作ってみましょう。好きな形を作る前に、基本的な土台や取り出し口の作り方、どれくらいで完成するのか?を知っておくと安心です。
他にもあると工作に便利な道具や失敗しないコツ、万が一壊れてしまった時の対策など、まとめてご紹介します!
何日かかる?完成までのステップ
紙粘土で貯金箱を作る作業は大きく分けて、「成型」「色塗り」「ニス塗り」の三つです。それぞれの工程を日数ごとに説明すると…
1日目…紙粘土を好きな形に成型する
2日~4日目…紙粘土の乾燥を待つ
5日目…色塗り。塗料の乾燥を待つ
6日目…ニス塗り。ニスが完全に乾くまで1日ほど待つ。
紙粘土、塗料、ニス、それぞれの乾燥を待つ時間を考慮すると、5日~1週間程度かかると考えていたほうが良いでしょう。紙粘土が完全に乾いてないまま作業を進めてしまうと、せっかくの作品が台無しになってしまうこともあります。焦らず慎重に作業を進めていきましょう。
失敗しないためのコツは?
せっかくきれいに出来ていたのに、途中で失敗しちゃって1からやり直し…。そんなことにならないように、ここでは失敗しない為の3つのポイントをご紹介します。
まずは土台を作ろう
紙粘土の貯金箱で重要なのが、「土台」となるお金を入れる容器。ペットボトルや空き瓶、空き缶などもよく使われます。
ペットボトルを使う場合
カッターナイフなどであれば簡単に切ることができます。ペットボトルの底を切り取って逆向けに押し込めば、そのままお金の取り出し口を作ることもできます。
空き缶や瓶を使う場合
空き缶や瓶はペットボトルを使えば頑丈な分形がゆがみにくいほか、重量があるので非常に安定します。缶や瓶を加工する際は怪我をする危険がありますので、大人が手伝ってあげましょう。
風船を使う場合
きれいな丸い貯金箱を作りたい場合は、風船を好きな大きさまで膨らませ、周りに紙粘土を張っていきます。最後にお金を入れる穴から風船を割って取り出せば、丸い貯金箱が作れます。
これが肝心!取り出し口を作ろう!
お金の取り出し口を作らないとせっかく貯金してもお金が取り出せません。そこで、貯金箱の底の部分に取り出し口用の3センチ程度の穴をあけてあげましょう。
栓として使うのは薬の瓶のビニール製の中蓋などが便利です。取り出し口の穴が大きすぎると、お金が溜まって来た時に重みで抜けてしまうので、栓の大きさギリギリくらいの穴をあけるのがポイントです。穴をあける際は刃物を使用するので、大人が手伝ってあげましょう。
紙粘土をくっつけていこう
土台に粘土を張り付ける際は、なるべく薄く伸ばすように貼り付けていきましょう。あまり分厚く付けてしまうと、お金を入れる口が埋まってしまったり、ひび割れの原因にもなります。指の腹で撫でるように貼り付けていくと、表面が滑らかに仕上がります。
色塗りをしよう
最近では100円ショップなどでも、いろんな色のカラフルな紙粘土が発売されています。また、紙粘土そのものに絵具を練りこんで色を付ける方法もあります。紙粘土に絵具を混ぜると、淡い感じの色合いに仕上げることができます。色付きの紙粘土を組み合わせて作るのも楽しいですが、自分のアイデアに沿って好きなように色塗りしていくのも楽しいもの。乾いた後の粘土に色を塗れば、はっきりとした色調に仕上がります。
紙粘土の成型ができたら早速色塗りに進みたいところですが、焦りは禁物。紙粘土が完全に乾く前に絵具を塗ってしまうと、上手く色がのらないうえに滲んでしまうこともあります。色塗りの作業は紙粘土が完全に乾くまでじっくり待ちましょう。
早く乾かしたいからと言ってドライヤーなどで乾かすと、ひび割れのなどの原因になることも。出来るだけ自然に乾燥するのを待ちましょう。
ニスを塗って補強しよう
色塗りが終わって塗料が完全に乾いたら、今度はニスを塗っていきます。紙粘土は乾くと非常に壊れやすく、貯金箱を作る場合はニスを塗ってしっかり補強することをおすすめします。またニスを塗ることで光沢ができ、完成品の見栄えもぐっと良くなります。
ニスを全体にまんべんなく塗ったら、完全に乾くまで約1日は待ちましょう。
もし壊れたら?貯金箱の修理方法
紙粘土工作をしていると、作っている途中で部品が取れてしまったり、乾燥させたらひび割れてしまった…なんてことはよくあります。
紙粘土は一度乾くと固まってしまうため、取れてしまった部分をそのままくっつける事は出来ません。そんな場合は、折れた断面を濡れた布で覆ってしばらく待ち、柔らかくしてからもう一度つけてみましょう。それでもダメな場合は瞬間接着剤でくっつけてしまうのも有効です。
ひび割れができてしまった場合も、ひび割れの部分に水をしみこませ、さらに水で柔らかくした紙粘土をひび割れに埋め込むように詰めていきます。補修した後は触らないように、またしばらく乾燥させましょう。
紙粘土貯金箱の材料
ここでは紙粘土貯金箱を作るうえで必要な材料を掲載します。紙粘土工作をするのに便利な道具や、道具と材料がセットになった工作キットなどもご紹介します!
材料はこれ!
紙粘土での貯金箱作りが夏休みの自由研究のテーマとしてオススメな理由の一つに、必要な材料や道具が非常に少なく、大体のものはスーパーや100円ショップなどで十分揃えることができるという点があります。
まずは紙粘土そのものですが、ダイソーなどの定番100円ショップでも大体の店舗が販売しています。白い紙粘土のほか、色付きの紙粘土や、ふわふわした素材の柔らかめの紙粘土も置いている場合が多いです。100円ショップで紙粘土を購入するなら、ついでに飾り付け用のビーズや絵具なども揃えてしまいましょう。後は土台に使うペットボトルや瓶、空き缶などがあれば材料は十分。非常に経済的ですね。
あると便利な道具一覧
紙粘土工作は手だけでこねて作ることもできますが、ちょっとした道具があれば、もっと作れるものの幅が広がります。いくつかご紹介しましょう。
1. ヘラ
紙粘土の表面に溝を作ったり、表面を滑らかにするとき使います。はみ出した部分を切ったりするときにも便利。お家にない場合は定規などでも代用できます。
2. 竹串
細かい作業をしたり、紙粘土の表面に模様を描いたりする時にペン代わりに使います。
3. 針金
人型の貯金箱の手足や、恐竜や動物の首の部分などを補強するために埋め込みます。骨組みとして埋め込んでおけば作業中に折れにくくなり、完成後の安定感もぐっと増します。
4. バケツ
紙粘土工作には多くの水を使います。紙粘土をこねる時に使うほか、部品が折れてしまった時にふやかす時にも。作業中は小さめのバケツに水を入れて、手の届くところに置いておきましょう。
5. 新聞紙
紙粘土をそのままテーブルの上でこねてしまうと、乾いて固まった後なかなか取れなくなってしまいます。作業台の上には新聞紙を敷きましょう。色塗りやニス塗りの時などにも役立ちます。また、成型した紙粘土を乾かす際、小さくちぎった新聞紙で包んでおくと、乾くのが早くなるといった効果もあります。
少し楽して作ることも!工作キットとは?
1から作るのはちょっと面倒…という場合は、楽天市場で購入できる工作キットを利用することをお勧めします。楽天のホームページで「紙粘土 貯金箱」と検索するだけで、たくさんの工作キットがヒットします。
紙粘土そのものと製作マニュアルのほか、土台の代わりとなる出来上がりの形の心材や、ヘラなどの簡単な道具も付属しているので、必要なものを一度にすべて揃えることができます。
乾かす時間や気を付けるべき点は1から作る場合と同じなので、まずは手軽に買える工作キットから初めてみるのもいいかもしれませんね。
作品例はこちらが参考になります!
親子一緒に作ろう!親はどこまで手伝うの?
紙粘土の貯金箱作りは、親子一緒に楽しめる、という点でも自由研究のテーマとして向いています。製作過程で子どもが行き詰った時や、刃物を使ったりと危険な部分は親が手伝ってあげましょう。
ただし、あくまで主役は子ども。あまり手を出しすぎてしまってもいけません。せっかく子どもがのびのび作っているのを邪魔しないように、子どもが作りたいものを作るお手伝いをしましょう。
親子で大切な思い出を!
夏休みの自由研究を一緒に作る、というのは普段忙しいお父さんやお母さんが、子どもと忘れられない思い出を作るいい機会です。「小学生の頃につくった紙粘土の貯金箱を今でも飾っている」「親と夏休みに作ったのを覚えている」といった人は多いですよね。
上手に作れても、あまり上手く作れなくても、世界に一つの自分だけの貯金箱です。夏休みは親子でかけがえのない思い出を一緒に作ってみてはいかがでしょうか。