100均のプラバンを使った作品の作り方!プラスαの工夫や立体作品も!
子供の頃にプラバン工作に夢中になった方もいるのではないでしょうか?100均のプラバンを使った作品作りはとても簡単ですが、コツや少しの工夫でもっと楽しくなりますよ!この記事では作り方やコツをはじめ、プラスαの工夫や少し難しい立体作品の作り方も解説していきます!
目次
100均のプラバンで作品作りを楽しみませんか?
みなさんは子供の頃、プラバンを作ったことはありますか?好きなキャラクターのプラバンを作ったり、キーホルダーにして友達にプレゼントしたりなどの経験がある人も多いのではないでしょうか。
プラバンは、昔も流行った遊びの一つですが今でも人気が衰えません。しかも、昔のプラバンよりもずっと進化を遂げていて「え?これもプラバンで作っているの?」と驚くような作品も作れるようになっています。
とはいっても、作り方は昔から変わらず簡単です。しかも、プラバンはダイソーなどの100均でも購入することができ、他の材料も100均で揃えられるので、手軽に始められます。ぜひ子供と一緒にオリジナルのプラバン作りを楽しみましょう!
100均のプラバンの種類や作品集が知りたい方はこちら!
プラバンを使った作品作りに必要な道具は?
実際にプラバン作りをするために、どんな道具が必要なのかを見ていきましょう。基本的に必要な道具や、あると便利な道具など、始める前に準備しておくとよいものを紹介します。
プラバンを使った作品作りに必要な道具
- オーブントースター
- 油性ペン
- はさみ
- アルミホイル
- 重石(または代わりになる本)
オーブントースター
プラバンに熱を加えるために、オーブント-スターが必要です。オーブン機能付きレンジでもOKですが、オーブントースターの方がプラバン作りには向いているでしょう。
なお、熱を加えればいいのなら、電子レンジでもできるのでは?と考える人もいますが、電子レンジでプラバンは作れません。まれに「レンジでも作れる!」と聞くこともありますが、オーブン機能やトースター機能が付いているものを使っています。
油性ペン
プラバンの中には水性ペンで描けるものもありますが、一般的なプラバンにイラストや文字を書くには油性ペンが必要です。水性ペンなら、ポスカのような顔料インクを使っているものであれば、インクがはじけずキレイに書くことができます。
はさみ
はさみは、プラバンを切る時に使います。特にプラバン用のはさみなどはありませんが、なるべく刃の薄い、切れ味のよいものがよいでしょう。なお、プラバンを切る時、最後まではさみを閉じてしまうと亀裂が入ることがあります。また、厚みのあるプラバンを切るときは、はさみの向きを変えるとうまく切れます。
なお、カッターの方が切りやすく感じるプラバンもあるようです。はさみでカットして亀裂が入りやすく感じるようなら、カッターに変えてみるとよいでしょう。
アルミホイル
アルミホイルは、プラバンをトースターで焼く時に必要です。これも特別なアルミホイルではなく、100均でも買えるもので十分です。なお使う際は、一度くしゃくしゃにして表面をデコボコにしてから使いましょう。
アルミホイルの代わりにクッキングシートも同じように使えます。くしゃくしゃにする必要もなく、加熱後にそのまま取り出してプレスしても大丈夫なので、アルミホイルよりも使いやすいと感じる人もいます。
重石代わりになる本
プラバンは、加熱すると一度反ってから平らになるのですが、波打ったような状態になることがあります。そのため、プラバンが熱いうちに本などに挟んで真っすぐにする必要があります。
本は分厚くて、表面にデコボコがなく、固ければ何でもいいですが、直接挟むと表面にくっついてしまうため、クッキングシートを敷いて挟むとよいでしょう。
あると便利な道具
プラバン作りにあると便利な道具も紹介します。無理に用意する必要はありませんが、準備しておくとよりプラバン作りが楽しくなります。
エンボスヒーター
ついに!エンボスヒーターかっちゃったー!!(オーブントースター買わずに) pic.twitter.com/2wfsSna582
— あるや (@ar_u_ya) June 20, 2019
エンボスヒーターは、プラバン作りだけでなく、レジンや他の工作にも使えるので、ハンドメイド好きな人は持っていると便利な道具です。
プラバンを極めていくと、立体的な花やプラバンに丸みを付けるなど色々な作品が作りたくなります。エンボスヒーターなら細かい範囲に熱を加えられるので、オーブントースターよりも手軽です。
除光液
油性インクのペンでイラストなどを描いたとき、失敗したり書き直したりしたい場合に除光液があると便利です。
なお、インクを消した後、除光液が乾く前に書くとインクがにじみます。完全に乾いたことを確認してから、作業を再開しましょう。
除光液を選ぶときの注意点
- アセトンが含まれている除光液は、プラバンの表面が溶けてしまうこともある。
- 除光液の代わりに消毒用エタノールもしくは燃料用アルコールもよい。
100均のプラバン工作の作り方は4ステップで簡単!
それでは、プラバンの基本の作り方を紹介します。とても簡単なので、初心者の方でも素敵な作品に仕上がります。小さな子供でもできるので一緒にプラバン作りを楽しみましょう!
STEP1. イラストを描く
まずは油性ペンで絵を描きます。イラストが得意な人は別として、絵を描く事やデザインを考えるのが苦手という人は、お気に入りのイラストを探して写し描きをしましょう。なお、プラバンは焼くと縮みますので、その加減を考えながらデザインを決めましょう。
イラストが描けたら着色します。油性ペンで線を引いた面に色を塗ると、先に引いた線のインクが溶けて滲んでしまったり、アクリル絵の具の場合は線を消してしまったりするため、裏返してから色を塗ってください。
色鉛筆やパステルで色を塗る場合は、裏側を400番から600番の紙やすりで、全体が白くなるまで円を描くようにこすってから塗るとよいでしょう
STEP2. カットして焼成する
イラストが描けたらはさみでカットします。縁を残してもギリギリにカットしてもOKですが、はさみの先端を使わずに、刃の真ん中あたりを使ってカットしましょう。無理に刃先まで閉じるとプラバンに亀裂が入る事があります。
また、角を切る場合は一気にカットせず、角に向かって左右から切るようにするとよいでしょう。キーホルダーやストラップにする場合は、穴あけパンチで穴を開けることも忘れないでください。
オーブントースターは予熱し、くしゃくしゃにしたアルミホイルをトレーに敷いてから、その上にカットしたプラバンを乗せます。設定温度は、160度が適温といわれていますが、選んだプラバンの説明に合わせて温度を設定しましょう。
STEP3. 厚い本などを重石にして冷ます
プラバンを加熱すると、一度くしゃっと丸まりますが、数秒待つと平らになります。初めてプラバン作りをすると、縮む工程で焦ってしまう人もいますが、ここで焦って取り出してしまうと失敗します。平らになるまで待ってください。
平らになったらトースターから取り出して分厚い本などに挟み、そのままプラバンが冷めるまでしばらく待ちましょう。
プラバンは面倒でも1つずつ加熱しましょう。大きさが違うと焼き上がりの時間が違うだけでなく、平らにならすときに、一気にいくつもの作品を扱うのは難しいです。
STEP4. 仕上げ
平らにならして冷めたら金具などを付けて完成でもいいですが、油性マジックで着色したプラバンを、ハンドクリームや日焼け止めを塗った手で触ると色落ちして滲む可能性があります。
他の着色料も色落ちする事がありますので、そういった事を防ぐためにも、トップコートを塗ったり、レジンを塗って硬化させたりすることをおすすめします。
しっかり乾いたら、開けておいた穴にキーチェーンやストラップ用のひもを付ければ完成です!
100均のプラバン工作で失敗しないコツは3つ!
初めて挑戦する事に失敗は付きものですが、できれば失敗せずにプラバン作りをしたいですよね。基本の作り方でも、簡単に注意点などを含めて解説しましたが、着色や焼き方に関して、もう少し詳しくコツをお伝えします。
着色のタイミング
プラバンは、焼くと色が濃く仕上がるので、それを踏まえた上で色を塗るのが失敗しないコツであることは、先でもふれましたが、着色のタイミングも覚えておくと、より失敗が少なくなります。
油性ペンは、実際にプラバンに塗ってみると、塗りムラが気になる事がありますので、焼く前に着色するとよいでしょう。
色鉛筆、パステル、クレヨンは、焼いた後では着色できないため、こちらも焼く前に着色しましょう。しかし、アクリル絵の具の場合は、焦げることもあるため焼いた後に塗った方がよいでしょう。
焼き方のコツ
プラバンを焼く前にオーブントースターをしっかり予熱することも大切です。予熱しないでも焼けるのですが、庫内の温度が均一では無いため、作品が歪んでしまう可能性があります。
プラバンは1個ずつ焼くのもポイントです。まとめて焼きたくなりますが、たくさんの作品を一度に平らにするのは、よほど慣れている人か、すばやく作業ができる人でなければ難しいでしょう。また、複数個で焼くと、お互いがくっついてしまうこともあります。
さらに、続けて焼成するときに庫内の温度が高すぎると、プラバンを入れたとたんに急激に縮まろうと暴れてしまい、表面が波打ってしまったり、プラバン同士でくっ付いてしまったりすることがあります。作品を入れ替える時に、扉を大きく開けて少し冷ますとよいでしょう。
仕上げのコツ
基本の作り方でも解説しましたが、色落ちを防ぐために仕上げのコーティングを忘れないようにしましょう。「油は油で落とす」といった掃除の基本にもあるように、油性のハンドクリームや日焼け止めなどが付いた手で、コーティングしていない油性ペンで着色したプラバンを触った場合、色落ちやにじみができる可能性が高くなります。
コーティングはトップコートやレジン以外に、ニスもおすすめです。なお、ニスを使う場合は、水性のものを選んでください。
プラバンはオーブントースターがないと作れないの?
プラバン作りをやってみたい!と考えたものの、オーブントースターが家に無い場合もありますよね?オーブン機能が付いている電子レンジなら使えることは先でもふれましたが、それ以外でもプラバンが作れる代用品はあるのでしょうか。
ホットプレート
ちょっと意外ですが、ホットプレートはプラバン作りに使えます。ホットプレートでプラバンを焼く場合は、オーブントースターと同じように、アルミホイルをくしゃくしゃにしたものを敷くか、クッキングシートを敷いてからプラバンを乗せてください。
面が広いので、たくさんプラバンを乗せたくなりますが、焼いた後の作業が難しくなるため、少しずつ加熱するようにしましょう。
アイロン
アイロンもオーブントースターの代用品としてプラバン作りに使えます。プレスする面を上向きに持ち、くしゃくしゃにしたアルミホイルかクッキングシートを敷いて、その上にプラバンを乗せて加熱します。
ホットプレートのように置いた状態で作業ができないのと、でき上るまで片手でアイロンを持ち続けなければならないため、オーブントースターもホットプレートも無いけれど、プラバン作りをやってみたい場合の対処法として覚えておいてください。
ヘアアイロン
実はヘアアイロンもプラバン作りに使えます。ヘアアイロンの挟む部分にクッキングシートをそれぞれ巻き、温度を150℃くらいにセットし、設定温度になったら、プラバンを挟みます。
ヘアアイロンは、プラバンから5mmくらい浮かせた状態で挟むのがポイントで、そのまま待つと、オーブントースターと同じように一度くしゃくしゃと縮んだ後に平らになります。 あまり大きな作品は作れませんが、手軽に作れるのでおすすめです。
100均のプラバン+αで作品のクオリティをアップさせる!
普通に着色してから焼いても、かわいくておしゃれなデザインのプラバンを作ることができますが、あるものをプラスアルファすると、クオリティが格段にアップします。お店で売っているような仕上がりになるので、ぜひ挑戦してみてください。
プラバン+マニキュアでキュートに
プラバンにマニキュアをプラスアルファすると、ぷっくりとした立体感のあるキュートな仕上がりになります。マニキュアで着色する場合は、焼いてから着色しましょう。マニキュアを塗ってから焼くと、有害物質が発生したり、マニキュアが燃えて火事になることもあるので絶対にやらないでください。
ダイソーなど100均のマニキュアは種類も豊富で、きれいに発色します。また、ネイルシールも上手に利用すると、プラバンにアクセントが加えられさらに可愛くなります。
なお、マニキュアではなくトップコートを塗ると、色落ちを防ぐだけでなく、作品にツヤを出す事もできます。
プラバン+レジンでさらに本格的
プラバンにUVレジンをプラスアルファすると、お店で売っているような本格的な仕上がりになります。レジンを使う場合は、焼成した後のプラバンにレジン液を塗り、UVライトや太陽光で硬化させます。好みの厚みになるまで、何回かに分けて硬化させましょう。いきなり厚く塗るのではなく、薄く塗って硬化させるのがきれいに仕上げるコツです。
100均のプラバンで立体作品にチャレンジしよう!作り方3選!
立体プラバンというものを知っていますか?プラバンで作る作品は、平らなものを思い浮かべられがちですが、立体の作品を作ることもできます。ちょっと違ったプラバン作りに挑戦したい人は作り方を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
【立体プラバン①】指輪の作り方
まずは「指輪」の作り方を紹介します。使用するプラバンの縮小率を計算して、指の太さに応じた長さにプラバンを切りましょう。なお、角を丸く切っておくと指にはめる時に痛くなりません。
好きなデザインを描いたり、色を塗ったら焼きます。焼いている途中でくっついてしまわないよう、アルミホイルで端を押さえたり、お箸で向きを変えたりするとよいでしょう。
焼き終えたら、柔らかい内に自分の指の太さに合うペンに巻き付けます。熱いうちに作業をするので、必ず手袋をして作業しましょう。失敗しても焼き直して柔らかくなりますし、ドライヤーで熱を加えても修正が可能なので、焦らず落ち着いて作業しましょう。
【立体プラバン②】花の作り方
次は、花の作り方です。半透明プラバンや透明プラバンを使い、好きな花の形に切り取ります。切り取る時に、一気に切らず、特に深い切り込み部分は左右から刃を入れてカットしましょう。
着色は、キッチンペーパーに油性ペンを付けてインクを染み込ませ、それをハンコを押すようなイメージでプラバンに色を塗ります。花びら部分は、先から色を塗り、そのままキッチンペーパーで中心へ向かうようにぼかすとキレイなグラデーションになります。
オーブントースターで加熱したら、花全体を持ち、柔らかい内に色を塗った面が外側になるように曲げながら花の形に整えましょう。
また、花の大きさを変えて何個か焼き上げ、花の形に整える時、あまり花びらを立ち上げずに作ったものを花びらを少しずらすように重ねて貼り合わせていけば、もっと立体的な花を作ることもできます。
【立体プラバン③】リボンの作り方
パーツを2つ組み合わせて作る立体プラバンのリボンです。リボン本体に、帯状のプラバンを巻き付ける作り方なので、今までの立体プラバンと比べると工程が増えますが、でき上りが可愛くて、何個も作りたくなります。
プラバンを4cm×16cmと2cm×8cmに1枚ずつカットし、大きい方のパーツの両端が三角になるようにカットしたら、ポスカなどで着色します。
大きい方のパーツを先に加熱したら、中央を絞って左右の端を中央に向かって曲げて本体を作ります。次に小さいパーツを加熱したら、先に作った本体の中央部分に巻き付けたらリボンの完成です。
縮小率を考えないと、中央の帯部分とリボン本体のバランスが悪くなってしまいますが、飴細工のような仕上がりでとても可愛いです。
- 加熱後にプラバンが柔らかい間に作業を終える。
- 軍手などを用意して火傷に注意する。
- 固くなり始めたら、無理に作業しない。
100均のプラバンで世界に一つだけの作品を作ろう♪
プラバン作りに必要な道具や基本的な作り方だけでなく、でき上りが一見プラバンで作ったように見えない、立体プラバンの作り方を紹介しましたが、いかがでしたか?
プラバン作りは、子供から大人まで楽しみながらできるところが人気の理由で、材料もダイソーなど100均で手に入るものばかりという手軽さも嬉しいポイントです。
失敗しないために、多少のコツは必要ですが、それもさほど難しくありません。まだ、プラバン作りをやったことがない人も、これを機会に、プラバンで世界に一つだけのお気に入りアイテム作りを楽しんでみませんか?