2021年10月05日公開
2021年10月05日更新
「フライトジャケット」種類別コーデ一覧をご紹介!MA-1だけじゃなかった
フライトジャケットの人気MA-1や、熱狂的ファンも多いg-1、a2ジャケットの魅力に迫る。また各アイテムの種類別おすすめコーディネートもご提案いたします。たった3分読むだけであなたもフライトジャケットの虜になる事間違いなしです。
目次
- 1「フライトジャケット」とは?
- 2「ma-1」フライトジャケット
- 3ma-1フライトジャケットおすすめコーデ集
- 4「g-1」フライトジャケット
- 5g-1フライトジャケットにはパッチ(ワッペン)
- 6g-1フライトジャケットはバイクと相性抜群
- 7g-1フライトジャケットおすすめコーデ集
- 8「a2」フライトジャケット
- 9a2フライトジャケットおすすめコーデ集
- 10「b-3」フライトジャケット
- 11b-3フライトジャケットおすすめコーデ集
- 12「L-2B」フライトジャケット
- 13L-2Bフライトジャケットおすすめコーデ集
- 14「N-2B」フライトジャケット
- 15N-2Bフライトジャケットおすすめコーデ集
- 16N-3Bフライトジャケットおすすめコーデ集
- 17フライトジャケットは世代を超えて魅了し続けている
「フライトジャケット」とは?
フライトジャケットと言っても種類は数多く、年代や用途、気候に応じて様々な種類が存在します。直訳で「飛行機乗りの為のジャケット」という意味で、フライングジャケットやエイビエータージャケットともよばれています。第二次世界大戦時に生まれたG-1ジャケットやA-2ジャケットの飛行用ジャンパーを筆頭に、B-3ジャケットのボンバージャケット、ジャット機用のMA-1ジャケット、L-2Bジャケット、N-2Bジャケット、CWUジャケットといった新しいタイプのものまで種類は豊富です。いずれも機能性が受け入れられ、今では街着として浸透しています。
ちなみに、A-2などの【A】は夏用、B-2などの【B】は冬用を表します。
「ma-1」フライトジャケット
フライトジャケットの定番の種類と言えばma-1。フライトジャケット人気の火付け役としても有名で、世代を超えて幅広い層に愛され続けている形です。いまさら人には聞けないma-1の由来や、形の特徴をおさらいしておきましょう。
ma-1フライトジャケットとは?
そもそもma-1とは、米国空軍が1940年代末に開発したジェット・パイロット用のジャンパー。高空域でも冷気を遮断できるよう特殊なナイロン素材を使用し、狭いコックピットでも動きやすいように機能的なデザインが多用されています。
基本構造はリバーシブルになっており、表地にはセージグリーンや黒が用いられ、裏生地には不時着時に救助を早めるため、蛍光のオレンジカラーを使用しています。
形の特徴として、襟と袖にはリブ編を施し、左袖にはシガレット&ペン用のポケットが取り付けられています。
ma-1フライトジャケットおすすめコーデ集
ma-1×ダメージデニム
武骨な印象のma-1に、あえて男らしいダメージデニムをコーデ。ダメージデニムはロールアップすることで軽さとさわやかさをプラス。大人の着こなしとしておすすめです。
ma-1×モノトーンコーデ
全体をモノトーンでまとめることで、ma-1のミリタリーアウターもモード感あるシックな装いに。
インナーには、トレンドの細ボーダーを合わせ、シンプルでシックな中にもアクセントある着こなしに仕上がっています。
ma-1×スウェットパンツ
ma-1とグレースウェットパンツは、大人の外しコーデとして鉄板且つ安心コーデ。適度なルーズ感を出しながら、グレースウェットでどこか鮮麗された印象を併せ持つスタイリング。
デニムなどの定番コーデに飽きてしまった方には是非お勧めです。
ma-1フライトジャケット×ビックシルエット
ma-1フライトジャケットにビックシルエットのカットソーと、ルーズなパンツを合わせた上級コーデ。シルエットで差別化を図るのは非常に難しいが、見事に色の統一感もあり、全体的にまとめているコーデ。
「g-1」フライトジャケット
フライトジャケットと言えばやはりg-1を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。有名な映画などでも多く取り入れられているg-1は、男の憧れのような存在でもあり、フライトジャケットを語るうえで、なくてはならない型と言えるでしょう。
g-1フライトジャケットとは?
1930年代中期に米国海軍が採用したフライトジャケット。当初はゴートスキン製でしたが、その後牛革製に変わりました。ボア付きの襟が最大の特徴で、衿裏に着いたストラップにより、衿を立てて風を防ぐことができます。前身頃左右には大きなフラップ&パッチポケットなどがあり、機能的に富むディティールが豊富です。A-2フライトジャケットに比べると革の素材や、スタイルがハードであることも大きな特色です。
g-1フライトジャケットにはパッチ(ワッペン)
g-1を語るうえで外せないのが、パッチ(ワッペン)の存在です。g-1フライトジャケットのパッチ(ワッペン)は「着る履歴書」ともいわれるフライトジャケットで、自分が所属してきた部署のパッチ(ワッペン)を所定の位置に貼り、区別するようにしていました。パッチ(ワッペン)の種類は数多く、フライジャケットの年代と合わせたパッチ(ワッペン)が、所定の位置に貼られているか否かで、価値も大きく変わるといわれています。
かの有名な映画「トップガン」は一世風靡を果たし、世のお父さん方は皆さん憧れを抱いたと思います。その中でも着られていたフライトジャケットがg-1フライトジャケット。映画と同じ状態のパッチ(ワッペン)がついたものを探されたコレクターも多く、今でも同じものは高値で取引されています。パッチ(ワッペン)一つにしても古い型や、人気の物はなかなか入手が困難なものもあり、パッチ(ワッペン)一つで数万円~するものも数多く存在するほど、熱狂的ファンが多いのが魅力の一つでもあります。
g-1フライトジャケットはバイクと相性抜群
映画トップガンでバイクKAWASAKIninjyaに乗る姿がバイク乗りの間に一気に広まり、一躍人気を博しました。元々狭いコックピットの中でも、動きやすいように開発されたg-1フライトジャケットは、前身姿勢のバイクにも適しているアウターとして、かっこよさと動きやすさが重なり大人気に。バイクを乗るときには、g-1フライトジャケットを着ないとダサいと言われるほどの時代もありました。
様々な種類のあるフライトジャケットの中で、一番バイクに似合うのがこのg-1でしょう。
g-1フライトジャケット×バイクスタイル
バイクとg-1フライトジャケットの着こなしの中でも、バイク乗りにはたまらない組み合わせ。シンプルにg-1フライトジャケットにインナーシャツはデニムにINして、ローデニムやリジッドデニムをロールアップし、ブーツでコーディネート。男くさい印象ながら全体にまとまりがでて、統一感ある着こなしになっています。バイクをお持ちの方には、是非真似していただきたい着こなしです。
g-1フライトジャケットおすすめコーデ集
g-1×オールインワン
g-1フライトジャケットに、カーキのオールインワンを合わせ、ブラックハットでアクセントを利かせた、大人の上級コーデ。あえてカラーの効いたスニーカーを足元にチョイスすることで、大人の余裕を感じさせる着こなしに。
g-1×ダメージデニム
元々g-1フライトジャケットのパッチ(ワッペン)付は、ヴィンテージ感があり着古した風合いですが、あえて他のアイテムはきれい目に合わせるコントラストがついた着こなしをせず、ヴィンテージ感満載なダメージデニムの着こなしで全体をまとめるのもおすすめです。パッチ(ワッペン)付g-1フライトジャケットはインパクトが強い為、インナーはシンプルに白のカットソーをおすすめします。
「a2」フライトジャケット
1927年頃に当時、米国陸軍航空隊に採用された「a1」の後、1931年から採用されたのが、今も尚熱狂的ファンが多い「a2」フライトジャケット。g-1同様パッチ(ワッペン)デザインの種類も多く、バイク乗りの間でも愛用者は多く、バイクに適した丈感と動きやすいことで人気を博しています。
a2フライトジャケットとは?
1931年にアメリカ空軍の前身である陸軍航空隊に採用されたフライトジャケットの一種。a2の「a」は夏用を意味します。当時の素材で採用されていたのは馬革でしたが、その後、牛革や山羊革も使われるようになりました。本来衿は風などで立たないようにボタンダウン式で、衿元を留める金属製ホックがついたデザインとされています。袖口とウエスト部分はリブ編で、前立て付きのジッパー留めで、2つのパッチ&フラップポケットがついています。現在は両胸にべロクロ式のパッチ(ワッペン)貼り付け用ベース地がついています。
a2フライトジャケットバックデザインの種類
a2フライトジャケットの最大の特徴は、背中に描かれるデザイン種類の豊富さにあります。数々のデザインがある中で、少しご紹介しておきましょう。
a2フライトジャケットおすすめコーデ集
a2フライトジャケット×ルーズデニムパンツ
a2フライトジャケットの短めな丈感に、ルーズなデニムは見事にマッチ。ハンチングの小物使いで、よりアメカジなスタイリングが楽しめます。a2フライトジャケットは夏用の為、冬の季節には向いていませんが、画像のようにカーディガンやベストをインナーに合わせることで、冬も着用可能な万能アイテムです。
a2フライトジャケット×アロハシャツ
このコーディネートはかなり上級者向けですね。土臭い印象のa2フライトジャケットに夏らしいさわやかな印象のアロハシャツをチョイスし、見事にコントラストと調和を出しています。
a2フライトジャケット×ホワイトニット
a2フライトジャケットの土臭さも、インナーにホワイトニットをコーデすることで、さわやかにきれい目な印象を与える着こなしになります。デニムパンツも適度に細目をチョイスすれば、より鮮麗されたコーデに仕上がります。
「b-3」フライトジャケット
衿のボアが最大の特徴で、フライトジャケットで冬用として愛用されてきた型です。b-3フライトジャケットには主に2種類の型があり、「タイプb-3」と「b-3タイプ」の種類があります。
b-3フライトジャケットとは?
b-3フライトじゃットとは、1934年に米軍に採用され、第2次世界大戦中に着られ続けた冬用のフライトジャケットの事を言います。表地は牛革で、衿とジャケット内側にボア状の毛皮が使われています。肩から肘にかけて補強用に牛革のエルボーパッチがつけられているのが特徴です。衿を立て、2本の革ベルトで閉めると、鼻から下が覆われるデザインになっています。
「タイプb-3」と「b-3タイプ」の違いは、パッチポケットで一つしかポケットがないものを「タイプb-3」と呼び、ハンドウォーマーが両方についているデザインが「b-3タイプ」です。
b-3フライトジャケット×バイクスタイル
g-1フライトジャケット同様に、バイク愛用者には大人気のb-3フライトジャケット。b-3の「b」は冬用を意味する為、外気にさらされるバイクスタイリングには最適なフライトジャケットと言えます。さらに、コックピットでも動きがしやすいように作られている為、保温性と強固なつくりに動きやすさも相まって人気なフライトジャケットです。
b-3フライトジャケットおすすめコーデ集
b-3フライトジャケット×スケータースタイル
武骨で雰囲気も重たい印象のb-3フライトジャケットに、ストリート感をプラスしたスケータースタイルをMIX。インナーのホワイトカットソーをBIGシルエットにとることで、b-3フライトジャケットの重たい印象を軽減。
b-3フライトジャケット×白黒コーデ
ホワイトカラーのインパクト抜群なb-3フライトジャケットを、シンプルに白黒のモノトーンでコーデ。はやりのツバ広HATで合わせることで、全体にまとまりが出て、一味違う着こなしになります。
b-3フライトジャケット×ベージュチノパン
シンプルにb-3フライトジャケットの同系色ベージュチノパンコーデはかっこいい。全体をワントーンでコーデすることで、嫌みのない大人の雰囲気漂う着こなしになります。
b-3フライトジャケット×カーゴパンツ
ミリタリーなb-3フライトジャケットを、あえて大定番のカーキカーゴパンツでコーデ。男らしい着こなしは、一度は挑戦してみたい着こなしです。
b-3フライトジャケット×ブラックコーデ
全体をオールブラックカラーでまとめることで、土臭い印象のb-3フライトジャケットもシックな装いに。あえてのキャップはスナップバックで、遊び心も忘れずに着こなしたい。
「L-2B」フライトジャケット
ma-1と見間違えるほどデザインやディテールが似ているL-2Bフライトジャケット。よく間違われる方も多いようなので、ここでしっかりおさらいしておきましょう。
L-2Bフライトジャケットとは?
ma-1と並ぶアメリカ空軍のフライトジャケットの一種。ma-1が高空域飛行用に開発されたのに対し、L-2Bフライトジャケットは低空域(ライト・ゾーン)用に開発されました。色やスタイル、ディテールはma-1とほとんど同じですが、L-2Bフライトジャケットは本来ドットボタンで留めるエポーレットが縫い付けられていて、生地はやや薄手で夏用または3シーズン着用できるアイテムです。
L-2Bフライトジャケットおすすめコーデ集
L-2Bフライトジャケット×グレースウェット
ライトカラーのL-2Bフライトジャケットに、落ち着いた雰囲気のグレーカラースウェットをコーデ。ラフに着こなしているようで、どこか落ち着いた大人の雰囲気を漂わせる着こなしです。ウェルネススタイルとしてもおすすめです。
L-2Bフライトジャケット×アンクル丈パンツ
L-2Bフライトジャケットにアンクル丈パンツは上級コーデ。武骨な印象もアンクル丈パンツで合わせることで、軽さと爽やかさをプラス。
L-2Bフライトジャケット×プリントカットソー
プリントカットを合わせることで、柔らかくカジュアルな印象に。カットオフデニムを合わせるところも今年らしくGOODです。
「N-2B」フライトジャケット
今までのフライトジャケットとは大きく異なるフード付きジャケット。冬用のフライトジャケットとして定番になっていますね。ここでは、2種類のN-2BフライトジャケットとN-3Bフライトジャケットの違いもご説明します。
N-2Bフライトジャケットとは?
1960年代に採用された米国空軍の、特に寒冷地用のフライトジャケットの一種。フード付きで、フードの縁や衿に当たる部分の白い毛足が長いボアが特徴です。フロントファスナーを上まで引き上げると、フードが目だけを残して顔をすっぽりと包み寒さを防ぐ作りになっています。また、フードのファスナーを両側に開くと、個々のホックでフードを背中にまとめることができる作りが最大の魅力です。
N-3Bフライトジャケットとの違いは?
N-3Bフライトジャケットは、米国空軍の寒冷地用のフライトジャケットの一種。N-2Bフライトジャケットの丈を長くしたようなデザイン。ハンド・ウォーマーポケットが少し高めな位置に取り付けられていて、フードは開かず、袖口がリブ編袖と二重構造になっています。
N-2Bフライトジャケットおすすめコーデ集
N-2Bフライトジャケット×モノトーンコーデ
N-2Bフライトジャケットのカラーは、主にセージグリーンかブラックの2種類のカラー展開が多いです。ブラックカラーはあえてモノトーンでシックにまとめることで、モード感ある着こなしに。
N-2Bフライトジャケット×Gジャン
Gジャンをインナーにコーディネートする着こなしは、まさにトレンドの着こなし。武骨な印象同士のアイテムをあえて合わせるセンスは、是非お勧めのコーディネートです。
N-3Bフライトジャケットおすすめコーデ集
N-3Bフライトジャケット×ワントーンコーデ
土臭い印象のN-3Bフライトジャケットをワントーンでコーデ。全体の色を統一することで嫌みのない落ち着いた雰囲気を演出してくれます。
N-3Bフライトジャケット×スーツスタイル
スーツスタイルにこそN-3Bフライトジャケットを合わせていただきたい。丈感もさることながら、スーツのクラッシックで落ち着いた雰囲気に見事にマッチします。普段の通勤スタイルに是非取り入れてみてください。
フライトジャケットは世代を超えて魅了し続けている
フライトジャケットといっても、これだけの種類があり着こなしがあります。まだまだ型違いは豊富にあり、ヴィンテージの年代物から復刻されているもの、レプリカなども数多く、各ブランドはこぞって毎年のようにフライトジャケットの型を踏襲し提案しています。それだけ年代や世代を超えて愛され続けているアイテムはほかにありません。是非フライトジャケットの大人の着こなしを楽しみましょう。