2018年05月21日公開
2018年05月21日更新
離乳食初期の献立&レシピを大紹介!お悩みのママ必見!
初めてのお子さんの、初めての離乳食。どのように始めたらいいか、離乳食初期のレシピやメニュー、献立がわからないママさんのために、離乳食初期の進め方をご紹介いたします。どんなレシピで献立を作るのか、メニューや進め方はどうしたらよいのか、是非参考にしてみてください。
目次
まずは離乳食初期の基本を確認しよう
母乳やミルクを飲んでいた赤ちゃんも、発達が進んでくると離乳食が始まります。
離乳食とは読んで字のごとく、母乳やミルクを少しずつ卒業することで、パパやママと同じようにご飯を食べられるようになる練習をします。
昔は4ヶ月頃に果汁を与えることから始めましたが、現在では推奨されていません。
それでは、どのような献立で離乳食を始めて、どのようなレシピで進めていけば良いのでしょうか。
こちらでは離乳食初期の献立メニュー、人参やほうれん草などの野菜のレシピ、バナナやうどんなどの炭水化物のレシピや、豆腐などのたんぱく質のレシピといった、初期の離乳食におすすめのメニューや進め方などをご紹介していきたいと思います。
いつから離乳食をはじめるの?
初期の離乳食は5ヶ月頃から
個人差もありますのであくまで目安ですが、5ヶ月ごろが初期の離乳食を始めるのにちょうどよい時期です。5ヶ月より前ですと、消化機能がまだ発達していませんので、初期の離乳食開始にはまだ早いでしょう。
もちろん目安ですので、6ヶ月から開始しても問題はありません。進め方には個人差があります。また、低体重で生まれた赤ちゃんは、離乳食の開始時期をお医者さんと相談しましょう。
初期の離乳食開始のサイン
- 少しずつ腰が据わり、支えてあげると短い間座っていられる。
- パパやママが食べている物を興味深そうに見る。
- よだれの量が増えてきた(個人差があります)。
- フィーディングスプーン(離乳食用のスプーン)を嫌がらない。
上記の条件が揃ったら、初期の離乳食を開始しましょう。離乳食初期は飲み込むことに慣らしていきます。
まだ始めてはいけないサイン
スプーンを嫌がって泣き出したり、スプーンを拒否して口を閉じたり舌で押し出そうとする場合、離乳食を開始するのはもう少し様子を見ましょう。
離乳食、特に初期は食べる楽しみを教えることも大切です。無理に進めて食べることが嫌になってしまうことがないよう、焦らずに進めましょう。
量や回数はどうすればいいの?
赤ちゃんの様子を見ながら慎重に
消化機能が発達してきたとはいえ、まだまだ発達具合は未熟ですので、少しずつ始めましょう。料理に使う小さじ1杯が、初期の離乳食の「1さじ」になります。
まずは1さじから始めて、翌日は1さじから2さじと、慎重に進めていきましょう。3~4日かけて3さじまで増やしていきます。
1さじのあげ方
小さじ1杯は、大人にとっては少ない量ですが、初めてご飯を食べる赤ちゃんにとっては多い量です。1さじを4~5回にわけて少しずつ与えると良いでしょう。
また、離乳食を食べさせるときには、口の小さい赤ちゃんに合わせたフィーディングスプーンを使いましょう。
冷凍保存をうまく活用しよう!
多めに作って冷凍保存
赤ちゃんのお世話に家事にママは大忙しです。一度にまとめて作って冷凍保存をしておきましょう。初期からだけではなく、冷凍保存は完了期にも大活躍します。
冷凍するときは、お粥はお粥だけで、野菜は野菜別に小分けにして、ラップに包むなどすると良いでしょう。また、冷凍保存したものは、1週間で使い切りましょう。
必ず加熱をする
解凍をするときに、自然解凍をするのはやめましょう。雑菌が繁殖して、食中毒の原因になります。必ずレンジなどで加熱をして与えましょう。
また、加熱をするからと言って、一週間を超えたものを与えてはいけません。赤ちゃんはまだとても弱いので、お腹を壊す可能性があります。
離乳食初期の注意点もチェック!
味付けはしなくて大丈夫!
腎臓に負担がかかる
初期の離乳食の段階では、味付けをしません。赤ちゃんの消化機能はまだまだ未発達ですので、味のついたレシピですと、赤ちゃんには塩分が多すぎて腎臓に大きな負担をかけてしまいます。
味をつけずに、そのまま与えましょう。
素材の味を覚えさせる
味の付いたレシピで食べ続けると濃い味に慣れてしまって、味覚に影響を与えてしまいます。初期の離乳食は、素材の味を覚えさせるためでもあります。調味料を使わないでご飯を食べるのは、大人にとっては物足りないかな?と感じますが、赤ちゃんの舌は繊細なので、むしろ素材そのままの味でおいしく感じられます。
もしもほうれん草などのアクが気になるような食材があれば、ほんの少しだし汁を使ってみてください。市販の離乳食用だし汁が使えます。
アレルギーに注意しよう
初期の離乳食は1日1種類から
初期の離乳食では、初めてあげる食材は1日に1種類ずつです。もしもアレルギーが出てしまった場合に、何をあげてアレルギーが出たのか、原因がわかるからです。
もしも1口与えてみてアレルギーが出てしまったら、離乳食を中止してすぐに病院へ連れていきましょう。
離乳食を与える時間帯
初期の離乳食は、平日の午前中など、昼間の決まった時間にあげましょう。もしもアレルギーが出てしまった場合に、すぐに病院へ連れていけるからです。
また、生活のリズムを整えるためにも、離乳食タイムは毎日決まった時間帯が良いでしょう。もちろん、多少前後するのは大丈夫です。赤ちゃんの都合に合わせてあげましょう。
離乳食初期のレシピを献立スケジュールごとに紹介!
ここからは、離乳食初期にどのようなレシピ、どのような献立メニューで進めて行くか、どのくらいの量が良いのかなどの、進め方の具体例を紹介していきます。
筆者が実際に使っていた離乳食の本に沿って、離乳食初期のレシピや献立メニューと進め方をご紹介いたしますので、もう少し詳しく知りたい方は最後にある出典をご参考ください。
初日は10倍粥で離乳食デビュー!
離乳食初期、最初のメニューの進め方は、消化も良くアレルギーの心配の少ないお粥から始めるのがおすすめです。離乳食初期のお粥はお米1に対して10倍のお水で炊いた、10倍粥をすり潰し、お湯で伸ばしたものを与えます。
最初は量が少ないので、大人のご飯を炊くときに一緒に作ってしまいましょう。専用の入れ物がありますが、なければ湯のみ茶碗などに小さじ1杯のお米とその10倍の水を入れ、炊飯ジャーに入れて大人用のご飯と一緒に炊きます。
1週間目は10倍粥の量を少しずつ増やしていこう
初日の離乳食の進め方は、1さじからです。1さじを赤ちゃんのペースに合わせて4~5回にわけて与えます。翌日は同じように1さじか、もっと食べたそうにしていたら2さじをあげます。もう少し慎重に増やしたいのであれば、1さじ半をあげるという進め方でもいいですね。
大切なのは、赤ちゃんのペースに合わせることです。3~4日かけて3さじまで増やす進め方で、その後はその量に慣れさせます。
2週間目は野菜を追加しよう
2週間目からのメニューは、人参やほうれん草などの野菜を1品追加していきましょう。筆者は人参から始めたので、人参のレシピを例にご紹介していきます。
離乳食初期の人参のかたさは、とってもやわらかいです。人参はもともとがとてもかたいので、細かく切って茹でてもそんなにやわらかくなりません。皮をむいた人参をある程度の大きさに切ってラップに包み、こちらの人参も大人のご飯と同じ炊飯器で炊きます。こうすることで、人参が離乳食初期にちょうどよいやらわかさになります。
初期では炊飯器でやわらかくした人参も、すり潰したあとにお湯で伸ばします。お粥と同様に、1さじから始めて少しずつ増やしていきます。
ただし、人参には一つ注意点があります。人参の色素はとても強いため、離乳食用の食器やスプーンが人参色に染まってしまうおそれがあります。気になさる方はミルトンなどの哺乳瓶用の消毒液で消毒したり、日光に当てたりすると良いでしょう。
野菜が嫌いというお子さんの話をよく聞きますので、この時期に野菜をたくさん食べさせると、野菜が好きになってくれるかもしれません。
筆者の経験談ではありますが、野菜の好き嫌いをなくしたかったので、子供にはなるべくたくさんの野菜をあげました。今では子供は野菜が大好きで、多くの子供が嫌いであろう野菜もよく食べています。
個人差はあると思いますが、離乳食初期であげられる野菜は、どんどんあげると良いかと思います。
3週間目はたんぱく質を追加しよう
3週間目からのメニューはたんぱく質を追加します。離乳食初期のたんぱく質の進め方も、1さじから少しずつ増やしてくと良いでしょう。
豆腐や、たらなどの白身魚のようなレシピは、良質なたんぱく質が摂取できます。特に豆腐は初期だけでなく、幼児食になってからも、ご飯に混ぜてご飯の温度を下げることもできるので、筆者が小さい頃は、よく豆腐をご飯に混ぜるレシピでご飯を食べていました。
ですので、離乳食初期のたんぱく質摂取には、豆腐のレシピをおすすめします。
離乳食初期の豆腐のレシピは、湯通しをしてすり潰し、お湯で伸ばします。
豆腐は大豆やにがりを使っているので、まれに豆腐アレルギーを起こすことがあります。豆腐をあげたあとは注意深く赤ちゃんの様子を見てあげてください。もしアレルギーを起こしてしまった場合は豆腐をあげるのをやめて、他のたんぱく質を使ったレシピで栄養を補っていきましょう。
豆腐が大丈夫そうでしたら、そのまま豆腐で進めていって、慣れたらしらすなどの白身魚のレシピにしてもいいかもしれませんね。しらすは塩分が多いので、最初に必ず湯通しします。
3週間目では、10倍粥にも慣れてきていますので、お粥を7~8倍粥にしても良いでしょう。こちらも少しずつ様子を見ながら、水を少なくしてお粥を作っていきます。お粥プラス野菜か、豆腐などのたんぱく質をすり潰したレシピの、2品が1食分のメニューです。
4週間目は果物にもチャレンジしよう
4週間目で果物のレシピにチャレンジしてみましょう。炭水化物ではありますが、バナナは離乳食初期にはとても良いメニューです。つかみ食べが始まる頃でも、バナナは重宝します。
バナナは甘く、やわらかくて食べやすいので、バナナが大好きなお子さんも多いと思います。離乳食初期のバナナの進め方ですが、レシピはやはりすり潰したものを1さじからです。バナナはやわらかくてすり潰すのが簡単なので、離乳食初期に向いている食材と言えるでしょう。
また、バナナもまれにバナナアレルギーが出ることがあるので、バナナをあげたあとは豆腐と同じように、赤ちゃんの様子を注意深く見てあげましょう。
もしもバナナアレルギーがでてしまったら、他の果物を与えるか、うどんなどの炭水化物をあげても良いでしょう。バナナでアレルギーのでないお子さんでしたら、バナナに慣れてきた頃にりんごなどの離乳食初期向けの果物をレシピに加えてみてください。
これまで食材は単品で与えていましたが、4週間目からは食べ慣れた食材であれば、2品を混ぜたレシピで作った離乳食を与えても良いでしょう。
どのような組み合わせでメニューを作ろうか、考えるのも楽しみになってきますよね。初めての食材は、必ず単品で、1さじから始めて様子を見てください。これは初期だけでなく、今後の離乳食では鉄則です。
2ヶ月目からは2回食を始めよう
初期の離乳食を開始して、約1ヶ月もたってくると、赤ちゃんも離乳食を食べることに慣れてきます。赤ちゃんがペースト状のものを飲み込むことができ、離乳食のあとに母乳やミルクを飲んで順調に成長している、1日のリズムができあがっているなどの条件が揃ってきたら、2回食を始めても良いでしょう。
筆者が参考にしている本には、離乳食初期の栄養素別のレシピや、1週間メニューなどが載っていますので、いくつかのレシピやメニューをご紹介いたします。
炭水化物レシピの献立はりんごと食パンで作ったお粥、たんぱく質レシピの献立は鯛とレタスをだし汁で伸ばした白身魚のすり流し、野菜のレシピの献立は、すり潰したいちごとかぶを混ぜたかぶといちごのペーストなどがあります。
1週間メニューでは、2回食での献立が載っています。1つ例をあげますと、1食目の献立は主食がおかゆの人参かけ、主菜が鯛のおろし煮。2食目の献立は主食がじゃがいものとろとろトマト添え、主菜がたらのスープかぼちゃ入りなどです。こちらの1週間メニューは、レシピも詳しく載っていますよ。
離乳食初期に便利なグッズもチェック!
すり鉢は今後の離乳食にもおすすめ!
すり鉢、すりこぎは、あると便利な離乳食グッズです。離乳食初期から使えますので、買っておいて損はないでしょう。
なお、大人でも使うような大きなすり鉢は必要ありません。離乳食用に小さなすりこぎつきすり鉢が売っていますので、是非そちらを使ってみてください。
離乳食用食器もチェックしよう
初期の離乳食を作るときには、裏ごしをすることもあります。先ほどのすり鉢すりこぎ、裏ごし器、絞り器などがセットになったものの他に、裏ごし器付きの離乳食用食器セットも売っています。
ほうれん草などの葉ものは、葉脈がついているので、すり潰すよりも裏ごしをして、葉脈を取り除くほうが良いでしょう。
離乳食を保存するのに便利なグッズ
製氷皿
各種メーカーから、初期から使える離乳食用の製氷皿が販売されています。使い捨てのものもあれば、シリコン製のものもあります。
大きさもさまざまですので、月齢や進み具合に合わせた大きさのものを購入すると良いでしょう。
ジップロック
製氷皿の他に、ジップロックも離乳食初期から使える、便利なグッズです。まとめて作った離乳食を入れ、平らにならして凍らせておくと、折って使うことができます。
適量を折ることが難しい場合は、軽く凍らせたあとに一度取り出し、3cmや5cmなど月齢や進み方に合わせた大きさにすじ目をつけると良いでしょう。
赤ちゃんの様子を見ながら離乳食にチャレンジしよう!
離乳食初期は、母乳やミルクしか知らなかった赤ちゃんの、大切なご飯デビューの第一歩です。アレルギーの心配だけでなく、赤ちゃんの体調など、様子を見ながら進めてください。初期では、体調が悪いときに離乳食はあげません。また、入院してしまったなど、長期間離乳食を中断してしまった場合には、やり直すことになるかもしれませんが、焦らず慎重に進めていきましょう。
筆者が参考にしている本には、初期から完了期までの進め方やレシピなどが載っています。大人用のレシピに合わせて、月齢別の取り分けレシピや時短テク、中期以降の体調が悪いときのメニューとレシピなど、とても参考になります。初期以降の離乳食のレシピでも使えますので、よかったら参考にしてみてください。