離乳食の量や回数を月齢別に解説!進め方の目安を知ろう!
離乳食は5ヶ月の初期から1歳の完了期まであげる量がそれぞれ違います。赤ちゃんの内臓機能や消化吸収を考え量を変える必要があるんですね。5ヶ月から離乳食を始める場合の量の増やし方や月齢別の目安量、更に月齢別に使える食材や注意すべき食材を解説します。
目次
離乳食はどのくらいの量を食べさせる?月齢ごとの目安がある!
赤ちゃんが5ヶ月頃になると離乳食を始めようかな?と考えるパパママが多いと思います。食事に興味があって支えればお座り出来るなど、赤ちゃんに離乳食を始めても良い様子が見られれば5ヶ月から始めて問題はありません。
しかしいざ離乳食を始めるにしても、進め方やどのくらいの量をあげれば良いのかも分からないですよね。今回は離乳食完了期まで迷わない月齢ごとの詳しい進め方を解説します。
離乳食は1日1回で良いの?回数やあげる時間帯を解説!
離乳食をあげる回数は?どうやって増やせば良いの?
大人の食事は1日3回が基本ですが、離乳食期の赤ちゃんは少量ずつ段階を踏んで回数を増やしていきます。具体的に言うと5ヶ月の離乳食初期前半にあたる時期は1日1回、6ヶ月・7ヶ月・8ヶ月の離乳食初期後半・中期にあたる時期は1日2回あげます。また離乳食も仕上げに差し掛かる9ヶ月以降の離乳食後期・完了期に1日3回あげられるようになります。
ただ、回数の増やし方は赤ちゃんの発達や食への興味によって変わります。あくまでも目安として考えると良いでしょう。
離乳食をあげる時間帯は?外出時はどうする?
離乳食をあげる時間帯にも配慮が必要です。1食目は午前10時頃、2食目は午後14時頃、3食目は午後18時頃を目安としましょう。特に初めてあげる食材は午前中にあげるのがおすすめです。これは、アレルギー発症などもし何か変化があった場合にすぐに病院に行けるようにする為です。
離乳食を始めて困るのが外出時のあげ方ですね。基本的には外出時でも上記の時間帯を目安にあげるのが好ましいですが、多少時間がずれるのは問題ありません。帰宅してからあげても良いですし、市販のベビーフードを活用してなるべくパパママに負担が無い形で進めていきましょう。
【離乳食初期】5ヶ月・6ヶ月の進め方・量は?
5ヶ月・6ヶ月頃の離乳食の進め方は?
赤ちゃんが食事の練習をする時期である5ヶ月・6ヶ月の離乳食は、アレルギーや消化吸収を考え特に慎重に行う必要があります。具体的な進め方としては「炭水化物→ビタミン類→たんぱく質類」の順で少量ずつあげて行きます。なぜこの進め方かと言うと、赤ちゃんが消化吸収しやすくアレルギーも発症しにくい食材からあげる為です。
具体的な食材例を挙げると炭水化物は10倍粥・食パン、ビタミン類は野菜・果物、たんぱく質類は豆腐・魚ですね。5ヶ月・6ヶ月の時期はこれらの食材を全て「ポタージュくらいのペースト状」にしてあげます。離乳食を始めて1週目は炭水化物のみ、2週目からビタミン類、3週目からたんぱく質をあげられるようになります。
5ヶ月・6ヶ月頃の母乳・ミルクの量は?
5ヶ月・6ヶ月はまだ母乳やミルクから栄養を摂る時期です。目安として離乳食の他に母乳は飲みたいだけあげます。ミルクは1回200ml程度の量を1日4回あげることを基本とし、この他に離乳食をあげた食後に同量をあげると良いでしょう。
5ヶ月・6ヶ月頃に必要な離乳食量は?
5ヶ月・6ヶ月の離乳食初期はあげる量がかなり少なく、特に1ヶ月目はグラムではなく小さじ大さじで判断すると分かりやすいと言われています。小さじ1杯が約5グラムと覚えておくと分かりやすいでしょう。では具体的にどのくらいの量をあげれば良いのか、週ごとに解説します。
【1週目・2週目】
最初の1週間の離乳食は10倍粥のみあげます。2週目に入ったらビタミン類である野菜や果物を足していきます。新しい食材を取り入れるので、2週目からは量を増やすタイミングを延ばします。
【1日目~2日目】 10倍粥小さじ1杯
【3日目~4日目】 10倍粥小さじ2杯
【5日目~6日目】 10倍粥小さじ3杯
【7日目~10日目】 10倍粥小さじ4杯・野菜果物類小さじ1杯
【11日目~14日目 】10倍粥小さじ5杯・野菜果物類小さじ2杯
【3週目・4週目】
3週目になると赤ちゃんの様子に問題が無ければ、たんぱく質である豆腐や魚を取り入れていきます。炭水化物・ビタミン類・たんぱく質と離乳食期で摂るべき栄養素を全て摂れるようになります。様々な食材をあげるので、様子を見る為に長めの日数同じ量をあげるようにします。
【15日目~25日目】10倍粥小さじ6杯・野菜果物類小さじ3杯・たんぱく質小さじ1杯
【26日目~30日目】10倍粥30グラム・野菜果物類15グラム・たんぱく質5グラム
26日目からグラム表記としています。小さじ1杯が5gなので前週とほぼ同量となりますが、赤ちゃんの様子次第で前週よりも若干量増やしてみましょう。
【5週目~8週目】
生後6ヶ月にあたる5週目以降は、赤ちゃんの様子に問題が無ければ2回食に移行します。この際の量ですが、1食目は4週目と同量、2食目は1食目の1/3程度の量となります。具体的な量としては以下の通りです。
【1食目】10倍粥30グラム・野菜果物類15グラム・たんぱく質5グラム
【2食目】10倍粥小さじ2杯・野菜果物類小さじ1杯・たんぱく質小さじ1杯
こちらはあくまでも目安量となります。赤ちゃんに無理の無い範囲量にしましょう。
【離乳食中期】7ヶ月・8ヶ月の進め方・量は?
7ヶ月・8ヶ月頃の離乳食の進め方は?
5ヶ月・6ヶ月の初期では食べ物に慣れる練習をしてきました。7ヶ月・8ヶ月の離乳食中期では食べる練習と合わせて少しずつ食べ物から栄養が摂れるような進め方となります。初期よりも使える食材の種類が増えますが、食材の種類によって使える量も異なるので注意が必要です。
また赤ちゃんの内臓機能も発達してきますので、離乳食の形状も「荒め」に変えていきます。具体的には炭水化物にあたるご飯は7倍粥に、野菜果物類は茹でたものを細かくみじん切り、魚などのたんぱく質類は荒めにほぐしたものになります。
7ヶ月・8ヶ月頃の母乳・ミルクの量は?
食材の形状も変わり、量も変化する7ヶ月・8ヶ月頃の中期ですが栄養の基本はまだまだ母乳とミルクから摂ります。具体的な量としては母乳は飲みたいだけあげます。ミルクは1回200mlの量を1日3回あげることを基本とし、2回の離乳食の食後に140mlの量をあげると良いでしょう。
7ヶ月・8ヶ月頃に必要な離乳食量は?
7ヶ月・8ヶ月頃の離乳食量は初期の4週目の量から少しずつ増やしていきます。ただ、形状が荒くなるので量は急に増やさず赤ちゃんの様子を見ながら進めていきましょう。具体的な1食分の量としては以下の通りです。炭水化物・たんぱく質についてはアレルギーや消化吸収を考え、食材の種類によって摂取量が異なります。
【炭水化物①】7倍粥・うどん・そうめんいずれか50グラム~最大80グラム
【炭水化物②】食パン(耳なし)15グラム~最大25グラム
【野菜・果物】20グラム~最大30グラム
【魚・肉】10グラム~最大15グラム
【豆腐】30グラム~最大40グラム
【乳製品】50グラム~最大70グラム
【卵】卵黄1個・全卵1/3個
乳製品・卵は特定原材料7品目に属する食品で、重篤なアレルギーを発症する可能性のあるものです。必ず小さじ1杯から始め、問題が無い事を確認した後に表記した程度の量まで少しずつ増やしていきましょう。
【離乳食後期】9ヶ月・10ヶ月・11ヶ月の進め方・量は?
9ヶ月・10ヶ月・11ヶ月頃の離乳食の進め方は?
9ヶ月・10ヶ月・11ヶ月頃の離乳食後期になると、赤ちゃんの様子に問題が無ければ3回食に移行していきます。また味覚や食への興味が伸びる時期とも言われているので、手づかみ食べするようになります。様々な食材を色々な調理方法であげてみましょう。とはいえ初めてあげる食材は引き続き注意して下さい。
9ヶ月・10ヶ月・11ヶ月頃の離乳食の形状は「歯ぐきで潰せるバナナくらいの固さ」が目安となります。ご飯は引き続き5倍粥、野菜・たんぱく質類は茹でたものを5ミリ~8ミリ程度にみじん切りにします。
9ヶ月・10ヶ月・11ヶ月頃の母乳・ミルクの量は?
3回食に移行する離乳食後期は母乳・ミルクの量も格段に減っていきます。離乳食を積極的に食べている場合は、以下の量を目安として下さい。まず母乳は3回の離乳食の食後に欲しがるだけ、早朝と寝る前にも欲しがるだけあげます。ミルクは3回の離乳食の食後に1回50ml程度をあげ、その他に早朝と寝る前などに1回200ml程度あげましょう。
離乳食後期の場合食への興味に差が出てくる時期でもあるので、食が細い赤ちゃんの場合は母乳やミルクの量を増やして調整して下さいね。
9ヶ月・10ヶ月・11ヶ月頃に必要な離乳食量は?
9ヶ月・10ヶ月・11ヶ月の離乳食後期の量は、中期の量から少量ずつ増やしていきます。ただ、形状も変わるので赤ちゃんの様子に合わせて調整して下さい。具体的な1食分の量としては以下の通りです。中期と同様に炭水化物・たんぱく質類は食材の種類によって量が変わります。
【炭水化物①】5倍粥・うどん・そうめんいずれか最大90グラム
【炭水化物②】食パン最大30グラム
【野菜・果物】最大40グラム
【魚・肉】最大15グラム
【豆腐】最大45グラム
【乳製品】最大80グラム
【卵】全卵1/2個
【離乳食完了期】1歳以降の進め方・量は?
1歳以降の離乳食の進め方は?
1歳以降は離乳食完了期と呼ばれ、だいたい1歳半くらいまでに通常の食事に移行していきます。この頃になると献立によっては大人の食事からの取り分けが出来るようになります。歯も数本生える年齢なので食材の形状もより荒くすることで、きちんと噛む練習をしていきます。具体的な形状としてはご飯は米1・水2程度の割合で炊いた軟飯、野菜・たんぱく質類は茹でたものを1cm角程度のみじん切りにします。
後期から引き続いて手づかみ食べする時期です。テーブル周りにシートを敷くなどすると後片付けも楽になりますよ。
1歳以降の母乳・ミルクの量は?
1歳を過ぎるとそろそろ卒乳?と考えるママも多いと思います。1歳以降になるとほとんどの食材が食べられるので、栄養は食事から摂るようになります。ミルクの場合は1歳のお誕生日を目安にミルク卒業を目指します。1歳以降は栄養を補うという意味で、1回200ml程度のフォローアップミルクを1日2回程度あげると良いでしょう。ただあくまでも目安なので、食事からバランス良く栄養が摂れているようであれば無理にあげる必要はありません。
母乳に関しては赤ちゃんによって卒乳出来るタイミングが難しいものです。必ず1歳までに!と決めず、1歳半~2歳くらいまでに卒乳出来るように授乳の回数を減らしていきましょう。
1歳以降に必要な離乳食量は?
1歳以降は栄養を食事から摂るようになる時期です。炭水化物・野菜果物類・たんぱく質をバランスよく取り入れて、スムーズに離乳食を完了出来るようにしましょう。1歳以降の離乳食量の目安としては以下の通りです。
【炭水化物①】軟飯・うどん・そうめんいずれか最大90グラム
【炭水化物②】食パン最大40グラム
【野菜・果物】最大50グラム
【魚・肉】最大20グラム
【豆腐】最大55グラム
【乳製品】最大100グラム
【卵】全卵1/2個
離乳食に使うおすすめ食材とは?時期別に解説!
アレルギーを起こしやすい食材を知っておこう
離乳食期においてまず知っておきたいのはアレルギー食材です。アレルギーを起こしやすい食材は、離乳食が完了しても注意が必要と言われています。しかし、いずれの食材も大人になるまで食べないというわけではなく適切な時期から少量ずつあげていきます。どのような食材をいつからあげれば良いのか見ていきましょう。
特定原材料7品目
以下の食材は重症なアレルギーを起こしやすく、食品に必ず表示しなければならない7品目です。
【①小麦】5ヶ月からOK
【②乳】加熱したものは7ヶ月からOK
【③卵】卵黄から始め7ヶ月からOK
【④えび】離乳食期NG・1歳半以降から
【⑤かに】離乳食期NG・1歳半以降から
【⑥そば】離乳食期NG・1歳半以降から
【⑦落花生】離乳食期NG・2歳以降から
初期の5ヶ月から使えるものもありますが、初めてあげる際はごくごく少量からスタートして下さい。
特定原材料に準ずる20品目
以下の食材はアレルギーを発症する人が一定数いる20品目です。こちらも使い始める時期が異なるので注意して下さい。
【①大豆】豆腐・きなこのみ5ヶ月からOK。他の大豆製品は7ヶ月以降
【②バナナ】5ヶ月からOK
【③リンゴ】5ヶ月からOK
【④桃】5ヶ月からOK
【⑤オレンジ】5ヶ月からOK
【⑥キウイ】9ヶ月からOK
【⑦サケ】9ヶ月からOK
【⑧サバ】9ヶ月からOK
【⑨鶏肉】脂肪分が少ない部位から始めて7ヶ月からOK
【⑩豚肉】脂肪分が少ない部位から始めて9ヶ月からOK
【⑪牛肉】脂肪分が少ない部位から始めて9ヶ月からOK
【⑫あわび】離乳食期はNG・2歳以降から
【⑬イカ】離乳食期はNG・2歳以降から
【⑭いくら】離乳食期はNG・2歳以降から
【⑮ごま】離乳食期はNG・1歳半以降から
【⑯まつたけ】離乳食期はNG・1歳半以降から
【⑰やまいも】離乳食期はNG・1歳半以降から
【⑱カシューナッツ】離乳食期はNG・2歳以降から
【⑲くるみ】離乳食期はNG・2歳以降から
【⑳ゼラチン】離乳食期はNG・1歳半以降から
これらの食材を使う際もごくごく少量からスタートして下さい。また、アレルギー発症とは別にナッツ類など喉に詰まりやすいものは特に注意しましょう。
【5ヶ月・6ヶ月】離乳食に使える食材
①炭水化物
使える炭水化物は白米・米粉・食パン・うどん・そうめん・ひやむぎの6種類です。米粉はうるち米を原料としたもののみ使えます。食パンとうどんなどの麺類は、塩分を含むので6ヶ月以降から茹でた後に塩抜きをしてからあげると良いでしょう。基本的には10倍粥のみとし、献立のバリエーションを増やすという意味合いでパンや麺類を数回取り入れるのがおすすめです。
②野菜
ニンジン・カボチャ・サツマイモ・じゃがいも・玉ねぎ・大根・ほうれん草・キャベツ・白菜・トマトなどがおすすめです。素材自体に甘みがありクセが無く食べやすい野菜であれば使うことが出来ると考えましょう。ほうれん草などの葉物は葉先部分のみ使えます。トマトは皮と種を取り除いた部分のみ使えます。サツマイモやじゃがいもは調理前にアク抜きすることで、より食べやすくなりますよ。
いずれの野菜もすり潰したり裏ごしした後に、お湯や粉ミルクでのばしてあげましょう。
③果物
使える果物はバナナ・リンゴ・梨・桃・オレンジ(みかん)・ぶどう・いちごなどです。いずれも種部分や薄皮を取り除いてすり潰してあげます。果物は甘みがあり赤ちゃんも食べやすいですが、糖分も多いので積極的に取り入れる必要はありません。5ヶ月から使えますが出来れば6ヶ月以降にデザート程度に少量使うか、野菜や10倍粥に混ぜて少量使うのが良いでしょう。
④たんぱく質
たんぱく質類だと豆腐・きなこ・カレイ・ヒラメ・タラ・タイがおすすめです。たんぱく質類は身体を作る重要な栄養素ですが、消化に時間がかかるという特徴がある為なるべく赤ちゃんの内臓に負担が無い種類を選ぶ必要があります。これらの食材は脂肪分が少なく初期でも使いやすいと言えます。いずれも湯通しし、すり潰してあげます。魚類は必要に応じて水溶き片栗粉でとろみを付けてあげると食べやすくなります。
【7ヶ月・8ヶ月】離乳食に使える食材
①炭水化物
7ヶ月・8ヶ月の中期に使う食材の中で炭水化物の種類は初期と変わりません。形状のみ荒めに変えご飯は7倍粥に、食パンは少し大きめにちぎってふやかすようにしましょう。野菜、たんぱく質類はそれぞれ使える食材が増えるので順番に見ていきましょう。
②野菜
初期から使える野菜にプラスしてナス・オクラ・きゅうり・ブロッコリー・里芋などがおすすめです。7ヶ月・8ヶ月の中期は、食感が残りやすい野菜が使えるようになります。ただ、まだまだ形状には注意します。ナスはアク抜きしてから茹で中の柔らかい部分のみ使います。オクラは板ずりをして茹で細かく刻んで使います。きゅうりは皮を剥き茹でて細かく刻んだものを使います。
ブロッコリーは花蕾部分のみそぎ取って使います。里芋はすり潰した後お湯でのばしてあげると食べやすいでしょう。
③果物
初期から使える野菜にプラスしてパイナップル・ブルーベリー・キウイがおすすめです。いずれも酸味を感じやすい野菜なので完熟したものを選び、皮や種部分を取り除いた部分のみ使います。茹でた後に細かく刻んであげましょう。
④たんぱく質
7ヶ月・8ヶ月の中期になると使えるたんぱく質類が一気に増えます。おすすめはしらす干し・サケ・乳製品(牛乳・カッテージチーズ・プレーンヨーグルト)・卵・鶏ささみ・鶏ひき肉です。いずれも豆腐や白身魚を食べ慣れてからあげるようにしましょう。
しらす干しは塩抜きして細かく刻んだものを使います。サケは生のサケを細かく刻んだものを使います。乳製品は必ず加熱したものを小さじ1杯から使います。卵は加熱した卵黄から始め、8ヶ月頃から卵白を取り入れていきましょう。鶏ささみ・鶏ひき肉は茹でて細かく刻んだものを使います。
【9ヶ月・10ヶ月・11ヶ月】離乳食に使える食材
①炭水化物
9ヶ月・10ヶ月・11ヶ月頃になると炭水化物類も使える種類が少し増えます。初期・中期に使えるものにプラスしてフランスパン・ロールパン・スパゲッティ・マカロニがおすすめです。いずれも固さや油分が気になる食材なので、中の柔らかい部分のみを使ったり長めに茹で歯ぐきで潰せるくらいの形状にカットして使いましょう。
②野菜
9ヶ月・10ヶ月・11ヶ月頃になると、ほとんどの野菜が使えるようになります。また葉物野菜も茎部分まで使え、種が気になる野菜も加熱すればそのまま使えるようになるので調理がぐんと楽になります。初期・中期から使える野菜にプラスして枝豆・そら豆・キノコ類がおすすめです。豆類は薄皮を取り除いた部分を細かく刻んで使います。キノコ類は噛み切りづらい食材なので細かく刻んで水溶き片栗粉でとろみを付けるのがおすすめです。
③果物
果物も野菜と同様にほとんどの種類が使えるようになりますがグレープフルーツなどの酸味が強いものや、マンゴーなどの南国フルーツは使えないので注意しましょう。9ヶ月・10ヶ月・11ヶ月の後期は、初期・中期で食べさせてきた果物を少量ずつ生であげていくのがおすすめです。デザートやおやつで取り入れてみて下さい。ただ、初めてあげる果物は加熱したもので様子を見てからにしましょう。
④たんぱく質
初期・中期に使えるたんぱく質類にプラスして魚類はマグロ・カツオ・アジ・サンマ・サバ・ツナ缶が使えるようになります。肉類は鶏むね肉・豚もも肉・豚ロース肉・牛赤身ひき肉・レバー類が使えます。その他に納豆・ベビー用の加糖ヨーグルトも使えるようになります。
魚類は赤身魚・青魚が使えるようになりますが、いずれも脂肪分が多いのであげすぎには注意しましょう。肉類は豚肉・牛肉が使えるようになりますが、噛み切りづらい部位もあるので細かくカットして使います。納豆に関しては中期から使えるのですが、匂いにクセがあるので後期から使うのがおすすめです。湯通しして細かく刻んで使いましょう。
ベビー用の加糖ヨーグルトは、デザートやおやつとして少量あげる程度にとどめましょう。
【1歳以降】離乳食に使える食材
①炭水化物
1歳以降は今まで使ってきた種類にプラスして中華麺・無糖コーンフレークが使えるようになります。中華麺は短くカットしたものを使います。コーンフレークはふやかしたものを使えるので、アレルギーに問題がなければ牛乳と合わせてあげるのがおすすめです。またご飯は少しずつ通常の固さにしていき、1歳半くらいまでに大人と同じ固さのものを食べらるようにしていくと良いでしょう。
②野菜
一般的な野菜であれば全ての種類が使えるようになります。すじが気になる部分や薄皮など赤ちゃんが食べづらい箇所のみ取り除いてあげましょう。全て食べられると言っても形状は注意する必要があります。特に豆類・キノコ類・ミニトマトなどは、そのままの大きさだと赤ちゃんが窒息する可能性があります。小さくカットしてからあげましょう。
③果物
果物も野菜と同様に一般的な種類であれば全て使えるようになります。グレープフルーツなどの酸味が強いものも少量ずつ使えます。ただ、マンゴーやパパイヤなどの南国フルーツは酵素量が多く刺激が強いので、2歳以降に少量ずつ取り入れるのが良いでしょう。
④たんぱく質
1歳以降になると魚類はサバ・サワラ・カジキなどの脂肪分が多いものが使えます。肉類は豚バラ肉など脂肪分が多い種類のもの以外であればハムを含めて全て使えます。脂肪分が多い部位は1歳半以降に少量ずつ使うのがおすすめです。乳製品はプロセスチーズなどのチーズ類が全て使えるようになりますが、なるべく塩分が少ないものを選びましょう。
味付けはいつからしても良いの?
離乳食期は基本的に食材から出る旨味のみで十分なので味付けは不要です。使うとしても昆布だし・野菜スープのみとし、この2種類は5ヶ月の初期から使えます。カツオだしは7ヶ月の中期以降がおすすめです。ただし市販のだしパックは塩が含まれているものが多いので、だしは手作りするのが良いでしょう。
ではいつから調味料が使えるのかと言うと、9ヶ月の後期からごく少量使えます。1食あたりの量ですが塩分0.5%以下が基準となり、塩は約0.2グラム・醤油は約小さじ1/4杯・味噌は約小さじ1/2杯となります。ただ、かなりの少量なので分かりづらいですよね。目安としては「レストランの食事の1/3程度の味付け」と考えると良いでしょう。また市販のベビーフードは0.5%以下の塩分量で作られているので、1度食べてみて感覚を掴むのもおすすめです。
離乳食は少量ずつゆっくり進めよう!
離乳食は初期から完了期にかけて少量ずつ様子を見ながら進めることが基本となります。途中食べムラや遊び食べに悩むことも多いと思いますが、そういった時は食材の組み合わせを変えたり1度お休みしたりしてゆっくり進めていきましょう。パパママがストレスなく進められるようにして下さいね。