赤ちゃんの暑さ対策に保冷剤が有効!正しい使い方や選び方も解説!
これから暑い夏が始まります。ただでさえ体温の高い赤ちゃんは、抱っこひもの中などで汗だくです。赤ちゃんと抱っこしているパパとママのために、保冷剤を活用しましょう。ただ、赤ちゃんに保冷剤を使うには一工夫必要です。赤ちゃんの保冷剤はどんな工夫をすればよいでしょうか。
目次
赤ちゃんの暑さ対策していますか?
赤ちゃんの暑さ対策、何か考えていますか?特に今年初めて赤ちゃんとの夏を迎える方、赤ちゃんの首回りは汗でいっぱいです。暑すぎても冷やしすぎてもいけません。赤ちゃんの適した暑さ対策について考えてみましょう。
赤ちゃんの暑さ対策の重要性
何故赤ちゃんに暑さ対策が必要なのでしょうか。赤ちゃんは通常でも体温が高いうえに、体温調整機能がまだ未熟です。気温が暑くても、自分で汗をかくなどで体温を調整することが、大人のようにできないのです。
また、赤ちゃんが通常いる環境、ベビーカーや抱っこされている環境も赤ちゃんに熱がこもりやすい原因となっています。ベビーカーは、夏の日差しを反射し通常の気温より3~5℃も高くなります。抱っこで密閉されている状態は、首や背中の体温をさらに上げる原因となります。これらから、赤ちゃんは大人以上に暑さがこもりやすく、熱中症になりやすい環境と身体的要因があるといえるでしょう。
赤ちゃんの暑さ対策には保冷剤がおすすめ!
赤ちゃんの暑さ対策には、保冷剤がおすすめです。保冷剤とはどんなものなのでしょうか。本来の用途と、夏のどんな時に活躍してくれるものなのか考えてみます。
そもそも保冷剤とは?
保冷剤とは、読んで字のごとく冷たさを保持するためのものです。食品の腐敗や溶けるのを防ぐためスーパーなどの店舗で使えるものや、発熱時に冷やす保冷剤などをみかけるでしょう。
中身は、98%は水道水でそこにポリマーを加えてゲル状にして水を固めているのが保冷剤です。他にカビ対策で防腐剤や、突起ができて痛くないように安定剤が入っています。
室内の暑さ対策に
夏の室内はあっという間に30℃を超え、ふと気付くと40℃近くなっていることも少なくありません。しかし、クーラーをずっと付けていることや冷やしすぎによる不調も出てきます。そんな時、保冷剤を首に巻いたり、おでこにつけておくとひんやりと気持ちよく、クーラーの使いすぎを防止することもできるでしょう。
チャイルドシートに
夏の車の中は、ただでさえかなり暑い空間です。車の中のチャイルドシートは、クッション性を保持するため空気がこもりやすくなっています。車の中で寝ることも多い赤ちゃんは、チャイルドシートから抱え上げると汗びっしょりということも少なくありません。このような時に、赤ちゃんの背中部分や首に保冷剤を入れておくとひんやりと気持ちよいでしょう。
ベビーカーに
ベビーカーは、直接アスファルトの熱を浴びるため、赤ちゃんは大人の3倍ほどの暑さを感じると言われています。赤ちゃんがベビーカーを嫌がり、抱っこになってしまう時もあるでしょう。そのような時、やはりクッション性のあるカバーの付いた保冷剤を背中に入れて使うと、赤ちゃんも快適にベビーカーで過ごすことができます。
抱っこ紐を使う際に
抱っこ紐は、ママやパパと赤ちゃんが密着して汗だくです。少しでも快適に過ごすために、赤ちゃんの背中に保冷剤をいれたり、ママやパパの首に保冷剤を巻くなどすると少しでも夏の暑さを軽減できるでしょう。保冷剤を入れられる抱っこ紐用も市販されていますが、手作りすることもできます。
赤ちゃんの暑さ対策!保冷剤の正しい使い方を解説!
保冷剤や保冷ケースは赤ちゃんの暑さ対策に有効ではありますが、冷やしすぎによるトラブルや有効に使えていないことで意味をなさないこともあります。赤ちゃんの上手な保冷剤の使い方をご紹介します。
血管が太い部分を冷やす
保冷剤を有効に使うには、血管が太い部分を冷やすのがおすすめです。血管が太い部分を冷やすことで、冷えた血液が体内を循環し速く冷却効果を得ることができます。太い血管は、脇の下、腿の付け根などが代表的です。小さい赤ちゃんの場合は、背中や首近くでもよいでしょう。
タオルやカバーなどを巻く
保冷剤が直接赤ちゃんに当たってしまうと、低温火傷を起こすことがあります。そこで、保冷剤は必ずタオルやカバーや専用の保冷ケースを当てて、直接皮膚に接触しないようにしましょう。冷やしすぎによる不快も防ぐことができます。
寝る時は使用しない
赤ちゃんは寝ている時にたっぷりと汗をかくため、寝ているときに保冷剤で快適にしてあげたい気もします。しかし、寝ている時にずっと使用しているのは赤ちゃんには負担です。むしろ体温調整しづらくなってしまうこともあるので、寝ている間は保冷ケースに入れたとしてもずっと使用することは避けましょう。
赤ちゃんが寝ている時に保冷剤を使ってはいけない理由
赤ちゃんが寝ている時に、保冷剤を使ってはいけない理由は何でしょうか。大人と同じように使うと、赤ちゃんには危険なこともあります。
体内に熱がこもる
活動している時や起きている時はいいですが、寝ている時に外部から強い冷気を受けることで、むしろ血液循環が悪くなり体内に熱がこもる可能性があります。血液循環が悪くなり、体内に熱がこもることで熱中症の危険があります。
冷やしすぎによる低温火傷の可能性
体温調節機能が未熟な赤ちゃんにとって、保冷剤を長く使うことで冷やしすぎによる低温火傷の可能性が出てきます。寝る時は寝入るまでの使用にするか、大人が目を離さない短時間で使用するのがおすすめです。
赤ちゃんの暑さ対策におすすめの保冷剤の選び方3選!
赤ちゃんの、暑さ対策におすすめの保冷剤の選び方をご紹介します。まだ皮膚が弱く、体温調整も難しい赤ちゃんには赤ちゃんにあったものもたくさん出ています。
①用途に合わせて選ぶ
どのような用途で使うかを考えます。ベビーカーにとりつけるのか、抱っこ紐で使うのか、また室内で使うのかなどの用途によって形やサイズを選びましょう。
②使用期間を考慮する
使用期間も大事です。夏だけであれば、できるだけ通気性のいいものや汗が多い時期のため吸水性に優れた素材などがよいでしょう。夏以外も使う予定であれば、肌に優しいコットン性の素材のものもあります。
③冷やす部分を把握する
冷やす部分によって、サイズやデザインが変わってくるでしょう。頭や背中、また脇の下などであればかなり小さいサイズが必要になります。ポケットの位置や個数、保冷ケースを考えましょう。
赤ちゃんの暑さ対策におすすめの保冷剤6選!
赤ちゃんの暑さ対策に、おすすめの保冷剤をご紹介します。今現在使っているベビーカーや抱っこ紐などに合うものを探してみましょう。
①カンガルーの保冷・保温やわらかシート
この保温・保冷シートの特徴は長持ちすることです。5時間はひんやりと保冷効果が続くことが、おすすめの理由です。しかも固くなりすぎずカバーが厚すぎないので、冷やしすぎや不快感が少ないでしょう。ベビーカーだけでなく、チャイルドシートにも使えます。
②ベビーホッパー 抱っこひも&ベビーカー兼用 保冷保温シート
こちらの商品は、あらかじめ冷やすジェルパックが保冷剤で、それをポケットに入れて抱っこ紐やベビーカーにつけられるタイプです。用途が多く使い勝手がよいのと、綿素材のため感触もよく汗も素早く吸収してくれます。冬は保温パックにもなります。
③ケンユー わきアイス 幼児・小児用
保冷効果の高いわき専用の保冷剤です。ジェル袋と冷凍庫で固め、子どもの腕から脇にあたるようにつけます。発熱時にも有効です。ただ、かならず地肌に当たらないように装着しましょう。
④Ocean&Ground ベビーカー 保冷シート
保冷剤はジェルシートなので、固くなく快適に背中を付けられるでしょう。ちょうど赤ちゃんの頭と背中にフィットするように作られています。外出が長くなって、冷感が無くなっても水で冷やすとまた冷たくなります。
⑤Ocean&Ground 抱っこひも ベビーカー 兼用 保冷シート
この保冷シートの特徴は、コンパクトで持ち歩きに重宝することです。抱っこ紐は使わない時には邪魔になるものです。そのような時でも場所をとらないでしょう。また、ベビーカーやチャイルドシートにも使えるのが便利です。水に濡らすと冷感が戻るので、長い外出にもよいでしょう。
⑥冷えひえパット 暖かシート クールシート ホットパット
用途の広いスタンダードなシートで、昼間寝るのにもベビーカーなどにもおすすめです。ジェルシートなので、固さも辛くなく3時間しっかり効果が続きます。吸湿性に優れていることや、コンパクトサイズで持ち運びに便利なこともおすすめのポイントです。
保冷剤ケースを手作りしよう!簡単な作り方3選!
保冷剤ケースを、赤ちゃんに適した形や素材に手作りすることもできます。保冷剤ケースも意外と簡単に手作りできますので、ぜひ試してみてください。
①保冷バッグで作る保冷剤ケース
お弁当などに保冷剤を入れても、段々ずれてしまったり直接あたることでお弁当が結露になってしまったりしませんか?そこで、お弁当などに使える保冷剤ケースを手作りしてみましょう。このケースは、お弁当だけでなくペットボトルに当てておいたりもできます。手作りの保冷剤ケースの材料はこちらです。
・表布(星柄):28cm×12cm
・裏布A(ストライプ柄):24cm×12cm
・裏布B(ストライプ柄):6cm×12cm
・別布(ストライプ柄):30cm×4cm 2本
・平ゴム: 6mm幅18cm×2本
保冷バックで作る保冷剤ケースの作り方をご紹介します。
①裏布Aと、裏布Bの端を1㎝折り返し、0.5cmでミシンをかけのちの返し部分とします。
②ゴムを30cm×4cmの布で包んで、さらに端を5cmずつ曲げてアイロンで型をつけ、18cmでカットした平ゴムを通したゴムバンドを2本用意します。
②表布と裏布を中表で合わせ、両端を1cmで縫います。
④縫い代をアイロンで割って、外表になるようにたたみ端から0.5cmのところにステッチをかけます。
⑤裏布Bを4cm折り返して型をつけ、下に引き出した裏布Aを裏布Bに折り返して重ねます。1cm重ねた状態を保つようにたたんでいきます。
⑥表面にレースなどで装飾をしたい時は、このときにつけておきましょう。
⑦出来上がり線から2.5cm離れた場所に、ゴムバンドを仮止めしておきます。
⑧⑤で折りたたんだ裏布Bを折り返して、両サイドを縫い代1cmで縫います。上に2cm程度残した状態で、折り返してたたみます。
⑨裏布Aが下に開いている状態から、折りたたんで端と端を合わせ重ね合わせた両端を縫い代1cmで閉じます。
⑩中表になっていた生地をひっくり返し、アイロンを使って形を整えて完成。
②手ぬぐいで作る保冷剤ホルダー
手ぬぐいでも保冷剤ホルダーを手作りすることができます。材料はこちらです。
・手ぬぐいを1枚
・保冷剤を2~3個
・必要であればガーゼハンカチ
手ぬぐいで作る保冷剤ホルダーの作り方をご紹介します。
①縦四つ折りにして首に巻き、長い部分は切り落とし切り口はミシンで縫います。
②縦2つ折りにして、端2枚はミシンで縫い半分に折ることで縦4つ折りの状態にします。
③輪になる部分を少しずらして出し、保冷剤を入れる位置を決めてその両端の1cm外を縫ってポケットにします。
④端切れを畳んで輪にして本体に縫い付け、留める部分として出来上がりです。
③タオルで作る保冷剤リュック
保冷剤をリュックの形で背負えば、邪魔になりませんし可愛く見えます。タオルで作る保冷剤リュックの手作りの方法をご紹介します。材料はこちらです。
・保冷剤(9×13cmくらい)
・タオル地
・好きな布
・ゴムとパッチンボタンかバイヤステープ
タオルで作る保冷剤リュックの作り方をご紹介します。
①保冷剤の大きさに合わせて、布やタオル地を切ります。縦は保冷剤の長さ×3cm+縫い代2.5㎝×2cmと重なりの部分2.5cm×2cmとって切ります。横は、保冷剤の長さと縫い代を1㎝×2cm、重なりの部分を2.5㎝×2cmで切ります。
②中表になるように記事を合わせます。好きな生地の方を、上下2.5cmずつ長くするとよいでしょう。
③ゴムを入れて布に一緒にぬいとめ、肩ひも部分を作ります。
④②で合わせた布やタオル地を縫い合わせます。
⑤中に肩ひもをセットして、子どものサイズに合わせて縫います。
⑥表を返して完成です。
保冷剤以外にも!暑さ対策の3つのポイント
保冷剤に頼らず、夏を涼しく過ごすコツも併用しましょう。健康に過ごすためには、環境を整えることも大切です。
①室内の適温を知っておく
室内の適温は、夏であれば25~28℃です。外が暑いからと22℃や23℃など冷やしすぎにすると、かえって赤ちゃんは不快感が増します。また、特に寝る時などに大切なのは温度とともに湿度です。湿度を45~60%に保つことで、寝る時の環境が快適になるでしょう。
②空気を循環させる
エアコンをきかせているからと、窓をしめっきりにすると空気が循環せずかえって蒸すような状態に室内がなってしまいます。エアコンだけに頼らず、時々窓を開けて空気を入れ替えすることと、扇風機などを併用すると節電にもなりますし効果があるでしょう。
③こまめに水分補給する
こまめな水分補給はよく言われることですが、さらに赤ちゃんでも母乳や哺乳瓶によるお茶や水分を、特に寝る前含む程度だけでも少しずつ補給することが大切です。赤ちゃんは一気にたくさん飲めませんので、少しずつ、しかし頻回にが大事です。
保冷剤を活用して暑さ対策を!暑い夏を乗り切ろう!
赤ちゃんは自分で温度調整できませんし、不快感を適切に表すことができません。パパやママが気づいてあげる必要があります。特に寝る時など、首回りの汗などはかなり不快なものです。保冷剤を上手に活用して、暑い夏を乗り切りましょう。