思春期はいつからいつまで続く?反抗期への上手な対処法も!【男女別】
小児が成人へと変化する時期を「思春期」といいますが、一体いつからいつまでを思春期と呼ぶのでしょうか。そこで今回は、思春期がいつまで続くのかを詳しく解説します。また、思春期の頃に見られやすい「反抗期」についても併せて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
思春期について徹底調査!
大人になるためにも重要な過程といわれている「思春期」ですが、そもそも思春期というのは一体どんな時期なのでしょうか。また、思春期は男の子と女の子によっても特徴が異なり、いつから始まっていつまで続くのかも差があります。そこで今回は、思春期について徹底調査しました。思春期と同じ頃に見られる「反抗期」についても併せて紹介するので、興味のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
そもそも「思春期」ってなに?
第二次性徴が出現するのと同時に、異性への関心が高まる時期を「思春期」といいます。思春期の男の子は身長が伸びて筋肉質になる等、成人男性の身体つきへと変化していきます。反対に思春期の女の子は皮下脂肪が付く等、丸みを帯びた女性らしい身体つきへと変化するのです。
そして思春期は目に見える場所だけではなく、内面にも変化が訪れます。これまでは1番正しいのは親だと思い込んでいたのに、思春期に入ると急に反抗的な態度を取ってしまうこともあり、親よりも友達を優先するようになるでしょう。そして、好きな男の子や女の子ができる等、恋心を経験するのも思春期に多くあります。
思春期はいつからいつまで続く?【男の子編】
男の子の思春期がいつから始まるのかというと、だいたい12〜14歳頃といわれています。これまでは典型的な小学生のような見た目と行動が特徴的だったのに対し、思春期に入ると急に身体つきがゴツくなってきたり声変わりをしたりと、「男の子」から「男性」へと変わっていくのです。男の子の思春期がいつまで続くのかというと、だいたい18歳前後といわれています。
思春期はいつからいつまで続く?【女の子編】
女の子の思春期がいつから始まるのかというと、だいたい10〜14歳頃といわれています。身体つきが「女の子」から「女性」へと変化するだけでなく、友達関係が複雑になってきたり、月経が始まったりといった症状が出始めるのも思春期に見られます。女の子の思春期がいつまで続くのかというと、男の子と同様に18歳前後で性ホルモンが安定する頃だといわれています。
思春期によくある特徴3選!【男の子編】
①かっこよくなりたい願望が出てくる
思春期の男の子によくある特徴として挙げられるのが、かっこよくなりたいという願望が出てくることです。女の子にかっこよく見られたいと思い始めて、これまで床屋で切っていた髪の毛を美容院でカットしてもらうようになったり、服装に気を使い始めたりすることでしょう。また、思春期に入ると寝癖のまま学校へ行っていたのに髪の毛をセットするようになる等の行動も見られます。
②不良に憧れる
不良に憧れを持つことも、思春期の男の子に見られる特徴の1つです。制服を着崩したり自転車を改造したり、ピアス・バイク・喧嘩・飲酒・タバコなどいろんなものに興味を示し始めます。こうした男の子の行動に不安になる親御さんも多いのですが、いつまでも続くことではありません。思春期の男の子にはよくある行動なのです。
③親から離れたくなる
思春期に入った男の子は、親から離れて自立したくなる特徴もあり、ちょっとしたことで口喧嘩に発展することもよくあります。ただし、1人で行動するのはまだ不安があるため、安心感を得るために友達と一緒に行動をするようになるでしょう。思春期のこうした行動によって、他人と自分の違いを理解できるようになります。
思春期によくある特徴3選!【女の子編】
①少し性格がひねくれる
思春期の女の子には、性格がひねくれてしまうという特徴が挙げられます。好きな人の前では愛想を振りまくことができるのですが、嫌いな人に対しては関わらないように無視をすることもあります。また、些細なことで口喧嘩をしたりといった行動をする子も中にはいますが、いつまでも続くことではありません。
②身体の変化が出始める
身体の変化が出始めるのも、思春期の女の子の特徴です。身体全体が丸みを帯びてくることはもちろんのこと、腕や足、脇等にも毛が生え始めてくるのも思春期から始まります。また、思春期ニキビと呼ばれるニキビが出始めるのもこの頃です。
③友人関係を気にする
思春期の女の子は、友人関係を気にするようになります。これまではただの子供だったのに、思春期に入ると急に友達関係が複雑化していくのです。友達に嫌われたくない、認められたいといった感情が強くなって、友達に合わせて生活するようになる子もいるでしょう。
思春期と反抗期の違いとは?
思春期というのは身体が子供から大人へと変化する時期であり、自立心が芽生えたり周りの目が気になったりする時期でもあります。この頃に反抗期を迎える子供が多くいるため、思春期=反抗期と捉えている人も多いのですが、反抗期というのは親子間のやりとりがスムーズにいかなくなることをいいます。反抗期は、見た目や中身が大人になっていく思春期とはまた別のものと考えておきましょう。
反抗期への上手な対処法5選!
①頭ごなしに怒らない
子供が悪さをしたときに、頭ごなしに怒るようなことはやめましょう。親が話を聞く態勢を見せてくれないと訳を話そうとしなくなり、親子喧嘩に発展することもあるでしょう。どうして悪さをしてしまったのかは理由があるかもしれないので、まずは理由をはっきりと聞く等の対処法を試してみてください。
②父親と母親で役割を分担する
父親と母親の両方から怒られることは、子供にとってストレスでしかありません。何かあっても話せば怒られるのが前提と考えてしまうので、親に悩み事を打ち明けることをしなくなるでしょう。子供が悪いことをしたときは、どちらか一方が「叱り役」をして、もう一方がそれをサポートする「慰め役」になる対処法がおすすめです。慰め役の方は、「◯◯のことを思って怒ったんだよ」という叱り役の方のサポートまで忘れないようにしましょう。
③見守る姿勢を大切にする
思春期の子供が機嫌を損ねるような言葉をかけると、親子喧嘩に発展することも多くなってしまいます。心配な気持ちはわかりますが、これらを繰り返しているといつまで経っても口を聞いてくれない子供も中にはいるのです。対処法としては口を出してしまうのをぐっと堪えて、子供を見守る姿勢を大切にしましょう。
④正論ばかり押し付けない
反抗期の子供を見守るためには、正論ばかり押し付けない対処法も必要となります。思春期の子供は自分自身を否定されることをとにかく嫌うので、自分なりに出した意見を否定されると「私のことをわかってくれない」と思い込み、親子喧嘩に発展することもあります。本当にダメなことだけは貫いて、子供の意見を尊重してあげましょう。
⑤挨拶や声掛けは欠かさずする
反抗期の子供に対し、「いつまでこんな時期が続くの?」と頭を抱えてしまうこともあるかもしれません。しかし、何があっても挨拶や声掛けは欠かさずするようにしましょう。ただし、声掛けで否定的な言葉を投げかけるのはNGです。いくら反抗期でも子供は親の影響力が1番強いので、否定的な言葉を投げかけられるとたちまちやる気がなくなります。場合によっては口喧嘩にも発展することでしょう。子供がどんなに反抗期であっても、肯定的な声掛けと挨拶は欠かさない対処法を取り入れてください。
思春期や反抗期がない子は危険?
一概にはいえませんが、思春期や反抗期がない子供は大人になってから苦労する可能性が高まります。周りから見れば子育てがラクそうで羨ましいと思われることもありますが、子供が自立する機会がないのでいつまで経っても親の意見を優先して生きていかなければなりません。親と喧嘩をすることもないので、自分の気持ちを優先させることもできなければ自分の考えを持つことすらできないのです。
ただし、反抗期がないことが必ずしも危険という訳ではありません。何かを決定する場面で子供に判断を任せてみたり、子供の行動を見守ったりして、うまくサポートして自立心を育ててあげましょう。
思春期には、しっかり親子で向き合おう!
思春期や反抗期がいつまで続くのか悩む親御さんも多いかもしれませんが、どちらも必ず終わりが来ます。親は不安な気持ちを抱きながら生活をしなければなりませんが、子供はそれ以上に気持ちが不安定な状況にあるのです。いくら親子喧嘩をしても、子供の気持ちを肯定することだけは忘れないようにしましょう。また、できる限り口出しをせずに見守って、道を踏み外すことのないようにコントロールしてあげてください。