思春期の反抗期への正しい接し方まとめ!子供と上手に付き合うには?
思春期になると子供たちは反抗期を迎えます。どんな家族にも訪れる子供の反抗期ですが、何を言っても反抗される子供にどう接していいかわからなくなってしまうものです。思春期を迎え子供の反抗期が始まる前に、知っておきたい心構えや上手な接し方をご紹介します。
思春期の反抗期とは
人生の中で反抗期は二回あり、思春期の反抗期は二回目である第二次反抗期です。
第二次反抗期は思春期に起こる身体の変化や心の成長に戸惑った子供たちの一種の防衛本能です。
いつから始まりいつまで続くか多少の個人差はありますが、誰もが経験するものであり、反抗期がない子供はほとんどいません。
思春期で悩む子供たちのためにも、反抗期の原因や理由を理解してあげましょう。
思春期とは?いつからいつまでなの?
思春期とはいつからいつまでの時期なのでしょう?
また、この時期の特徴はどういうものなのでしょう?
どんな接し方をしてあげたら良いのでしょう?
まず、思春期とは身体の成長が完成する時期のことです。
多くは11歳ほどから18歳くらいまでを思春期とします。
いつから思春期が始まるかは子供たちによって多少の差がありますが、この時期の子供たちの身体は一気に大人の身体に近付きます。
男女の差が大きくなったり、急に身長が伸びたり、女の子は胸が大きくなったりと短い期間で著しい成長を迎えます。
子供たちはどんどん変化していく自分の身体に誰よりも驚き戸惑っています。
思春期の特徴として、身体の成長に対し心の成長はゆっくりだというものがあります。
身体の成長が完了したあとも、心はさらに数年かけて成長します。
身体は大人に近くなっても、心は子供のままなのです。
そのため、大人は子供との接し方を見失ってしまうこともあります。
また、この時期の最大の特徴として、親に反抗的な態度を取ってしまうようになります。
この時期が反抗期なのですが、いつから反抗期となるかはまた個人差があります。
必ずしも思春期と完全に一致するわけではないので、いつから始まりいつから続くかを予想するのは思春期よりも難しいです。
反抗期の原因
反抗期の原因はいくつかあります。
どの原因も、自立や心の成長のために必要なものです。
反抗期は心の成長期でもあるのです。
思春期を迎えた子供は身体は大人に近く、心は子供のままのようなもの。
この身体と心のギャップが反抗期の原因の一つです。
子供たちは自分が大人なのか子供なのかがわからず、悩んだり戸惑ったりといったやり場のない感情を反抗心として表します。
親の中には原因は自分にあると思い込んでしまい、「いつからこうなってしまったのだろう」「いつまでこんなことが続くのだろう」「いつからしつけを失敗してしまったのだろう」と悲観的になってしまう人もいます。
けれど、親に原因があって反抗期になるわけではなく、反抗期は思春期の特徴の一つなのです。
しつけを間違えてしまったとか、逆にきびしくしつけすぎたせいでグレてしまったなどということはありません。
深く考えすぎずに、今まで通りの接し方をしてあげましょう。
また、日常的に吐かれてしまう暴言はしつけが必要なものではありません。
反抗期の態度はいくらしつけようとしても治まるものではありませんし、かえって反抗期を長引かせてしまいます。
生意気な態度を取られても、思春期の子供たちは大体そういうものです。
いつまでも続くわけではありませんので、大らかな心で乗り切りましょう。
また、反抗期は自立心を育むためとも言われています。
親の元から巣立つために敢えて反抗的な態度を取ってしまうのです。
反抗期は決して親の愛情不足ではなく、むしろ親の愛情をたくさん受けて育ったからこそ自立するために必要なのです。
反抗期がない子供もいるの?
一見反抗期がないように見える子供もいます。
しかし、反抗期とは心の成長、特に自立心を育むために起こるものであり、ほとんどの子供は思春期の時期に必ず反抗期を迎えます。
反抗的な態度をあまり取らなかったり、反抗期が短い期間で終了したり、他の子供と比べて手がかからなかったりと、相対的に見て反抗期がないように見えるだけです。
反抗的な態度が少ない子供は身体の成長の戸惑いが少ないことが多いです。
原因の一つがすくないので、その分反抗心も多少穏やかなものになるのです。
これはしつけや子育てで変わるものではありません。
反抗期を短く治めようと無理矢理しつけようとした結果、反抗期が全くないことがありますが、これは問題視するべきことです。
何故なら、思春期になる前に親の愛情を十分に感じることが出来なかった結果自立心や自尊心が極端に薄くなってしまっているからです。
反抗期がないことはむしろ問題ですらあるのです。
反抗期が嫌だからと無理矢理厳しくしつけるのはやめましょう。
思春期の反抗期の特徴とは
反抗期に取ってしまう反抗的な態度には男女差があります。
これは思春期の特徴でもある性別の差が大きくなることが主な原因です。
男の子は力が強くなり、そのことに戸惑いも覚えています。
そのため、男の子の反抗的な態度は暴力的な言動が多いです。
例えば、
・壁を殴って穴を開けたり、柱などを蹴り飛ばしたりする。
・物を投げたり殴ったりして壊す。
・「うぜーんだよ」「黙れ」などの直接的な暴言を言う。
また、女の子との接し方も大きく変わり、乱暴な言動を取ったり極端に距離を置こうとします
これは自分は男であり相手は女だと認識しつつあり、異性としての接し方がわからなくなってしまったためです。
女の子は力が極端に強くなることはありません。
女の子の思春期に起こる身体の変化は、多くが女性の身体としての成熟であり女性的な特徴が顕著になっていくものです。
そのため、女の子の反抗期は内面的なものが多いです。
例えば、
・部屋に閉じこもったり親をシカトする。
・父親を激しく嫌悪する。
・「関係ないじゃん」「話しかけないで」と否定的な暴言を言う。
特に、女の子の父親への嫌悪は相当なものです。
懐いていれば懐いていただけ、父親への反抗は強くなります。
思春期になると異性の親を拒絶するようになるのです。
いつまでも異性の親のそばにいては駄目だ、と生物としての本能がこのような行動を取らせると言われています。
女の子はそれが特に激しく、父親は愛する娘の罵倒に大きく傷つくことでしょう。
また、反抗期を迎えた子供たちは弱者に優しいという特徴があります。
反抗期の子供たちは親や時に教師などには激しい反抗心を持ちますが、おじいちゃんおばあちゃんにはあまり否定的な態度は取りません。
これは、反抗期が「親=強者からの自立」のために起こるものであって、「おじいちゃんおばあちゃん=弱者」に反抗する必要がないからです。
反抗期の子供との5つの正しい接し方
子供たちの反抗期は親には辛いものです。
いつまで続くかわからない生意気な言動の数々についイライラしてしまったり、理不尽な暴言に傷ついたりと、親にとっては試練とも言えます。
しかし、反抗期を迎えたということはたくさんの愛情を与えることができたということ。
反抗期は愛情の証なのです。
とはいえ、子供たちの言動についムキになってしまいがちです、
どれだけ叱っても親の行動で反抗期が終わることはありません。
いつから始まりいつまで続くかわからない反抗期、事前に接し方の心構えを持っておきましょう。
「そういうもの」と考える余裕を持って
思春期に起こる反抗期は親から自立するために起こるものです。
そのため、親にはとにかく反発します。
何を言っても否定しかしませんし、原因は別にあるとわかっていながら親のせいにしてしまうこともあります。
そして、その反抗は気付いたら始まっているもので、いつから始まったかもわからないほど唐突です。
親にしてみれば、「どうしてそんなに反抗的なの!」と理不尽に思うことでしょう。
また、親に反抗するのは悪いことだとしつけようとしてしまうかもしれませんが、反抗期の子供にしつけは逆効果です。
反抗期とはそういうものであり、反抗するからこそ反抗期なのです。
どんな暴言を言われてしまっても、「反抗期とはそういう時期なのだから」と考えるようにしましょう。
子供の暴言に傷ついたとしても、いつまでも落ち込んでいては身が持ちません。
子供たちも、どうして自分がこんなに反抗してしまうのかわからずに悩んでいます。
そんな時に親が腫れ物や爆弾に触るような接し方をしてしまうと、逆に反抗心が強くなって反抗期が長引いてしまいます。
理不尽な言動を取られても、「それがこの時期の特徴なのだから」と大らかな心で温かく見守ってあげましょう。
怒るラインを決めておく
反抗期の言動にいちいち怒っていたりいつまでもイライラしていてはキリがありません。
反抗期の子供は「おはよう」「うん」「いってきます」などの挨拶や返事と同じような感覚で暴言を言います。
また、ごく普通の接し方ですら素っ気なくつっけんどんになります。
「うざい」「関係ないじゃん」「黙ってろ」程度のものはそういうものだと受け流しましょう。
シカトされても目の前で大きな音を立てて扉を占められても、それは元気な証拠だと気にしないのが一番です。
しかし、いちいち怒っていては身が持ちませんが、全く叱らないのもよくありません。
特に、まだ11歳はしつけが必要な時期です。
叱る時はしっかりと叱ってしつけなければいけません。
いつからは怒る、いつまでは目を瞑るかのラインをあらかじめ決めておきましょう。
たとえば、暴言ならば「言ってはいけない言葉を何回まで言ってしまったら」、暴力ならば「人に手を上げてしまったら」、など具体的に何をしたら叱るかを決めておきましょう。
しつけはしてはいけないことを教えるためのものです。
決して、腹が立ったからという理由で叱ってはいけません。
夫婦で役割分担しよう
この時期の子供たちはとても繊細です。
叱られることをしたとわかっていても、叱られたら怒ります。
部屋に閉じこもっていつまでも出てこなくなってしまうことも。
いつまでも叱らないでいることはできませんが、叱られて拗ねた子供をを放っておくのはよくありません。
子供は親にとにかく反発しますが、放っておかれてしまうと今度は放っておかれることに反発しようと不良行為をしてしまうことがあります。
煙草を日常的に吸ったり、悪いことだとわかっていることを敢えて何度も行ってしまうのです。
それを防ぐためにも、しつけのために叱る役割と叱られて拗ねた子供を慰める役割を夫婦で分担しましょう。
思春期では異性の親への反抗心の方が強いのが特徴です。
男の子ならば父親が、女の子ならば母親が慰める役割をしてあげたほうがうまくいくことが多いです。
慰める時は「母さんはお前を叱ったが、それはお前を想っての事なんだ」「お父さんもお母さんもあなたが大切なのよ」と両親のどちらにも愛情があることを伝えましょう。
慰めても「うぜーんだよ!」「アンタには関係ないでしょ!」としか言われないでしょうが、子供たちは両親に見捨てられていないと内心では安心しています。
ただし、自分だけは味方だ、という接し方をしてしまうと子供の自立心を阻んでしまいかねません。
また、「しつけのために叱っているんだ」と子供を責めてしまうような言い方も避けましょう。あくまでも、子供を大切に想っているということを伝えるだけにとどめましょう。
グッと堪える
子供たちの暴言についカッとなって怒鳴りつけてしまいそうになったときは、なんとか一度堪えて席を外しましょう。
一人になれる場所で反抗期とはそういうものだと改めて認識してみると、多くの場合対面しているときは耐えられないと思った暴言だったのに、冷静になってみればとうということはないなと感じることができます。
怒鳴りつけてしまう前に、まず一度冷静になれるように堪えましょう。
頭ごなしに否定しないこと
反抗期の子供は否定されることが原因で反抗心を高めてしまいます。
特に、「いつからそんなことを言うようになったの!」といった思春期以前の時期と今の自分を比較するような言葉は激しく嫌がります。
思春期は価値観の構築の最中でもあります。
そんな時期に子供の好みや興味を否定してしまうと、子供たちはますます反抗してしまうのです。
子供は思春期になると自分だけの価値観を創り上げようとして時に親には理解できないようなことに興味を持ちます。
奇抜な髪型をしたり、親には変としか思えないような服装をしたり、親にはどこが良いのかわからないものを好んだりします。
他人とは違うところを見せようと奇抜なことをするのも思春期の特徴で、中には度を越してしまうこともありますがいつまでも続くものではありません。
「その恰好は変だからやめなさい」「そんなものの何が良いの?」など頭ごなしに否定するようなことを言ってしまうと、子供たちはさらに反抗したくなります。
たとえ理解できなくても、子供が好きならば好きなことをやらせてあげよう、と寛容な心を持ちましょう。
そして、その興味がいつまでも続くのならば、それは子供の本当にやりたいことです。
やりたいと思い長く続けられることはそれだけで才能です。
才能の芽を摘み取ってしまわないよう、子供たちが選んだ道を是非応援してあげてください。
反抗期の子供を持つ親のNG行動7選
反抗期の子供にしてはいけない接し方とはどのようなものがあるのでしょう?
反抗期だから放っておいて良いものなのか、どのようなことをしてしまってはいけないのか。
遠い昔の自分の反抗期を思い出そうとしても、いつから反抗していたかすらよくわからないものです。
どのような接し方が嫌だったのかなどほとんど覚えていないものです。
思春期の心は複雑です。
子供自身でさえ、何が原因でイラついたり反抗しているのかわからないくらいです。
あまり深く考えず、基本は今までと変わらない接し方をしましょう。
しかし、最低限してはいけない行動はあります。
干渉しすぎてしまう
思春期になると帰りが遅くなるようになります。
反抗期が原因ということもありますが、幼い頃よりもやりたいことややらなければいけないことが多くなったからという理由もあります。
また、親にばれないようにふらりと出掛けるのもこの時期の特徴です。
気付いたら外出していて、いつからいなくなっていたかもわからないことも度々起こります。
まだまだ子供にしか思えない時期に夜遅くまで出歩いたり、部屋に閉じこもって何をしているのかわからなかったり、気付いたら外出していたりと、反抗期の子供には何かと不安を感じるもの。
けれど、そこで「どうしてこんなに遅くなったの?」「いつから出掛けてたの?」「どこで何をしていたの?」「誰と遊んでいたの?」などという質問をしてしまうのはNGです。
思春期は親からの干渉を嫌がります。
いくら心配だからとあれこれ聞いてもろくな説明は返ってきませんし、干渉しすぎが原因でさらに夜遅くまで出歩くようになってしまいます。
「夜遅いと危険だから気を付けてね」「あんまり遅くなったときは迎えにいくから連絡をくれると嬉しいな」などと柔らかい言葉で諭すだけにしましょう。
また、部屋に閉じこもって不良行為をしているわけではありません。
ただ反抗心の表れとして部屋にいるだけで、ヘッドフォンをつけて音楽を聴いていたり友達とラインをしたりしているだけです。
わざと大きな音を立てるのも反抗期の特徴で、何かと大きな音を立てたくなってしまうのです。物を壊していることは滅多にありません。
部屋を出たと思ったら何も言わずに外へ出かけていってしまっても心配することはありません。
友達に遊ぼうと誘われただけです。
後ろ姿を追いかけて「どこに行くの?」「誰と遊ぶの?」「何時に帰るつもり?」などと聞いてしまうと、子供は反抗したくなってしまうだけです。
「いってらっしゃい」とだけ声をかけてあげましょう。
逆に子供に関心を持たない
反抗期だからと子供に関心を持たなくなってしまうと、子供たちは親に無理矢理でも関心を持たせようと不良行為に走ってしまいます。
矛盾した行動をとるのも思春期の特徴です。
干渉は嫌がるのに放っておかれるとわざと関心を持たせようと極端な行動をとるのです。
返事がないとわかっていても「いってらっしゃい」と声をかけてあげましょう。
たとえ「いらねーよ!」と言われるとわかっていても毎朝「朝ごはんどうする?」と聞いてあげましょう。
「おかえりなさい」と声をかけるだけで子供たちは満足します。
反抗期だからと接し方を変える必要はありません。
日常の言葉を今まで通りにかけ、今まで通りの接し方をしてあげましょう。
携帯やスマホを取り上げる
子供たちがずっとスマホを弄り、いつからの知り合いかも誰かもわからない人とやり取りをするのは親にとって不安でしかありません。
「誰とメールしてるの?」と聞いても睨まれるか無視されるか「うざい」と言われるかのいずれかで不安が晴れることはありません。
そこで不安だからと携帯やスマホを取り上げてしまうと子供たちは反発します。
禁止されるとさらに行動が悪化するのもこの時期の特徴。
直接会いに行ったり家出したり無断外泊したりしてしまいます。
不安をこらえ、「困ったときはいつでも言ってね」と声をかけるだけにとどめましょう。
決めつけた言い方をする
テスト期間だというのに夜遅くに帰ってきた子供に「勉強しないで遊びまわってるなんて!」と言ってしまうかもしれません。
しかし、決めつけられると子供たちは激しい反抗を見せます。
そして、親の言葉に頑なに従わなくなります。
もしかしたら友達と勉強をしていたのかもしれませんし、一通り終わったので息抜きに遊んでいただけかもしれません。
そんな子供は「勉強しないで遊ぶなんて」という言葉が原因で本当に勉強しなくなってしまうことも。
思春期の子供は良い事であれ悪い事であれ自分の行動を親に隠そうとします。
何をしているのかわからず厄介な特徴ではありますが、決めつけることはせずに子供たちを信じて見守りましょう。
周りの子供や自分の若い頃と比較する
思春期は何かと比較されることを嫌がります。
特に、周囲の子供や親の若いころと比較されることを蛇蝎の如く嫌います。
これは、周囲の子供や親を強く意識するようになっているからです。
そんな時に「隣のお子さんは勉強ができるのに」「俺の若いころはもっと苦労したんだぞ」なんて言われてしまうと子供の自尊心は大きく傷つけられてしまいます。
周囲の目をあまり気にしない
思春期になると親に頼るのは格好悪いと思うものです。
親と一緒にいるところを見られることすら恥ずかしいのです。
良かれと思ってしたことでも、子供にとっては恥ずかしいこと。
友人が見ていたものならば凄まじい勢いで暴言が飛んできます。
子供は周囲の目を非常に気にするということを考慮してあげましょう。
叩くなど手をあげてしまう
一番やってはいけないのが手を上げてしまうこと。
してはいけないことを教えるためのしつけで子供を叩いてしまうと、怒ったら叩いていいものだと心の奥底で覚えてしまいます。
思春期の出来事はいつまでも覚えているものです。
しつけのつもりが子供の暴力行為の原因なってしまうことになりかねません。
どんなに理不尽でどんなに腹が立っても、手を上げることだけは絶対に避けましょう。
反抗期の子供の気持ちを知ろう
子供たちはどのような気持ちで反抗期を迎えているのでしょう?
いくつか体験談をご紹介します。
中学生の娘さんを持つお父さんのエピソードです。
娘さんは絶賛反抗期中で、お父さんのお願いを片っ端から「嫌だ」と断ります。
「ご飯のスイッチ入れておいて」「嫌だ」
「お風呂のお湯をためておいて」「嫌だ」
「ちょっとリモコンとって」「嫌だ」
ある日お父さんは「玄関のゴミは出さないで」と言ってみたそうです。
「嫌だ」と言って持って行ってくれるかも、と思ったからですが、娘さんは「うんわかった」と言ってゴミを持たずに出かけたそうです。
また、「おやつにたい焼きを用意しておいたよ。チンして食べてね」「いーやーだーーーーー」
お父さんが帰ってみると、たい焼きはなくなっていました。チンして食べたようです。
なんだかとても微笑ましいですね。
また、反抗期のお子さん自身の体験談もあります。
その子も反抗期中で、「早くお風呂に入りなさい!」「今やろうと思ってたんだよ!」「思ってただけで実行に移してないでしょ!」なんて反抗期によくあるやり取りをしょちゅうしているそうです。
「くそが、ふざけんな」「きもい、うざい、もう話しかけないで!」なんて妹さんに愚痴っているそうですが、実はその後はとても後悔しているそうです。
ご両親はどんな気持ちでこの愚痴を聞いているんだろう、と思うと苦しくなってしまい、とても悩んでいるんです。
本当はご両親が大好きで、ご両親がご自身が大好きだとわかっているのに無性に腹が立ってしまい、反抗したいわけではないのに、反抗してしまうのだそうです。
子供たちもまた、親に反抗してしまうことを悩んでいるのですね。
家族の温かみを自然と感じる家庭づくりを
何かと苦労する子供の反抗期ですが、親ができることはあまり多くはありません。
子供たちが乗り越えるのを温かく待ちましょう。
思春期の子供は不安や苛立ちを毎日抱え込んでしまいます。
そんな時に安らげる家があるということは大きな心の支えです。
夫婦仲を円満にしたり、よく笑ったり、冗談を言い合ったりと温かな家族団欒ができるような家庭をつくりましょう。
反抗期は必ず訪れ必ず終わるものです。
子供との絆を信じ、その時まで見守り続けましょう。